誕生日には……―――――(ヒバムク編) |
5月5日は、子供の日。だがもう一つだけ忘れてはならないことが一つだけある
。そう、あの風紀委員長、雲雀恭弥の誕生日だ。その恋人である六道骸は、深刻
に悩んでいた。彼の誕生日プレゼントは何がいいのかさえ、全然分からないのだ
。そこで骸は、ある人物の所に訪ねに来た。その人物とはーーー
「…それでわざわざ私の所に来た訳?」訪ねに来た人物は、獄寺隼人の義理の姉
で毒蠍と呼ばれている殺し屋、ビアンキだった。一度戦いにあったが、今は恋の
悩みの相談相手になっていた。
「えぇ。そうなんですよ…誕生日プレゼントは何が良いのか、雲雀くんが喜んで
くれるものが何なのかさえ分からないんですよ。キスが良いのじゃないかなとは
思ってるんですが、それじゃ駄目じゃないかなと思って。」愛する雲雀くんの喜
ぶ顔が見たい!骸はそれだけで十分だったのだが、一体どうすれば良いのだろう
か。
「そう。でもね、押すだけじゃ駄目よ。偶には、ひいてみるのも有りかもよ?」
と言いビアンキはウィンクする。分かりましたありがとうございます。と一言だ
け言い、礼をしながら玄関を出た後、彼は黙り込む。
『明日は愛する雲雀くんの誕生日。何にするか、考えないといけませんね。……
…押して駄目なら、ひいてみる……か。その手もあるかもしれませんね。』
翌日。
「……六道、こんな所にいたの?探したよ。」
「スミマセン、雲雀くん。あちこち訪ねて探しておられたのに…。それで何です
か?」
「六道。僕行けることになったから一緒に早めにい――「行きません。」え…?
」雲雀が行けることになったことが決まったのに、彼は否定した。そうこれが彼
の作戦というものだ。なずけて、<相手を押してみるのが駄目なら、逆にひいてみ
よう作戦!!>何とも馬鹿らしい程の作戦だったが、これで本当に上手くいくのだ
ろうか?
「何で…、どうしてなの?」本当にひかかった。
「と、とにかく!僕は行きません。ボンゴレ達にもそう伝えるよう、仰って下さ
い…。」と言いながら歩き始め、雲雀の間をすり抜けていってしまった。
『スミマセン、雲雀くん!これしか方法が無いんです。どうか無様な僕を許して
下さい。咬み殺すのは後でもいいですから…。』
『……六道。どうしてなの?昨日までは僕に眩しい程の笑みを見せてきたのに。
何があったというの…?六道の馬鹿!』
雲雀は流れた涙を拭きながら、ツナ達の所に行った。
教室の中ーー
「雲雀さん!誕生日おめでとうございます。「これ、俺達からのプレゼントだ。
」……ありがと。」と言いながら、雲雀は貰った沢山の紙袋を片手に集めた後、
黙り込んで目を瞑る。どうして六道はあんなことを突然言い出してきたのだろう
か。全く分からない。
「…納得いかないな。」と言うと、ガタンと椅子を上げ、教室の戸を開けた。
「雲雀さん、どこに行くんですか?」
「悪いけど、僕はこれで良いよ。君たちと一緒に群れるのは嫌いだから――」と
言いながら戸を閉めて校門の前まで歩いて行き、公園のブランコにのっていった
。ベンチに移動して座った。
「……寒い。風、冷たすぎ…。」今日は暖かくなるでしょうとか言ってたのに、
全然違うじゃない。嘘つき。こんな時、彼奴が一緒にいたら……
「その格好のままでは寒いでしょうから、僕が君の体を温めてあげます。」
とか言いそうなのに。何で突然あんな冷たい態度とったの??酷いよ。六道の馬
鹿っ!!!…とか思ってるうちに辺りはすっかり夜になり、声も静まり返ってい
た。もう帰ろうかと思っていたその時だった。
フワッ
「…っ!?」雲雀の目の前に現れたのは、先程返事を断った最愛の彼である、骸
だった。骸は悲しそうな目をしながら冷たくなった雲雀の手をキュッと握る。
「…先程は失礼な発言を致してすみませんでした。謝ります。」
「…何で君が謝る訳、一体何があったの?」
「……スミマセン、雲雀くん。実は―――」
各々然々……―――
「成る程、そういう事だったの。…でももう良いよ。」
「え?僕を咬み殺さないのですか??」
「一度断った相手を咬み殺すなんて、詰まんないでしょ?今回だけ、特別に許し
ておいてあげるよ。「ひ…、雲雀くぅ〜ん!!」」
ギュッ
「ちょっと!!苦しい、はなれてよ!!「あ!スミマセン。」「全く……。ック
シ!」」
「おや、寒いですか?じゃあこれを。」
フワッ
「それじゃあ、君が寒くなるだけでしょ?「あ。そうでしたね…ではーーー」」
と言うと、雲雀の手を掴み、引っ張った後、ギュッと力一杯抱き締める。
「これで良いですか?それと、誕生日プレゼントは今回は決まらなかったけど、
僕の体全てあげるということで、良いでしょうか?」骸は真っ赤になりながら照
れる。
「嫌じゃないよ。そういうの…。今日僕の心を傷つかせた分だけ、咬み殺してや
るから…覚悟しておいてよね?」
(雲雀の部屋の中)
「……ん、ふぅ。」明かりの無い部屋の中、2人は互いにキスを交わしていた。
浅く、深くなるの繰り返しのなか、2人共したくてしたくて、溜まらなかった。
そして勇気を振り絞り、お互い服を脱いでいく。生まれたての状態になった後、
雲雀は置いてあった潤滑油を手に取って濡らしていく。ヌプゥっという厭らしい
水音が部屋全体まで響く。
「……い、ぁっ。」雲雀に触られるなか、骸は背筋をゾクリとする。指が一本か
ら三本まで増えていく。
「ひいっ!や、嫌だ…雲雀くん、もう止め……――「まだ始まったばかりだよ?
今更止める訳無いでしょ??」」確かにそうだが、それとこれでは全く違う。
「そろそろ、良いよね。」と言い入れていた指をはなすと、今度は雲雀のモノを
骸の中に入れ込もうとする。
ズ…、ズププっ。
「あ…ん、く…。」
「はぁ…っ。キツいけど…気持ちいい。」
ズ、ズン!
「ひや、あぁ!!」
ズッズッ、ズプっ!
「…や、は…ぁう」
「…力抜いて。やりにくいから……。」と言われたのか、彼は言われた通りにバックのまま雲雀に従った。グチュグチュと厭らしい水音が聴こえてきて、恥ずかしさが増してくる。
次第に速度が少しずつ早くなっていく。
「ひ……ひばり、く――「――名前呼びなよ…。恭弥って」き……きょう、やく
、ん……!誕生日、おめでとうございます。」
「………今更、なんて、遅すぎる、よ。どれだけ、傷ついてた、か…、こっちの
身にもなってよ。」
「あ…、ひ…っ!本当、すみませ…ん。だからせめて最後は―――「うん…。分
かってるよ。逝こう、一緒に。」」と言うと最後に止めの一突きをしてやった。
雲雀のが中に入ったのを確認出来たのか、骸はバタンと倒れ込んだ。
10分後ーー
「ん…。」目を覚ますといつの間にかソファーの上にいた。確かあの時、ベッド
にいて恭弥と…っ!考えると顔が火照る。止めておこう!
「やっと目覚めた?」
「…恭弥くん。」
「起こしても起きないから、死んだかと思ったよ。「失礼ですね!人を死体みた
いにっ!!…恭弥くん。」何?」
チュッ
「沢山迷惑お掛けしてスミマセンでした。「まだ謝る訳?」だって…!恭弥くん
、まだ怒ってるんじゃないかと思ったから。「ふっ。僕がそんな事で怒る訳無い
だろ?」ありがとう、恭弥くんーーーー大好きですよ。」来年はちゃんとプレゼ
ント用意しておきますから。それまで待っていて下さいね。愛しのsteady★☆
ーーーENDーーー
はい終わりました。今日は雲雀さんの誕生日というわけで、書いてみました♪♪
雲雀さんが攻め(最初は受け)で骸さまが受け(途中までは攻め?)のまま。とにか
く!雲雀さん!誕生日おめでとうございます!!(^o^)ノ ~♪骸さまの誕生日の時
は、またの機会でwwここまで読んでいただいてありがとうございました。m(__)m
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