逢いたい理由
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もう戻れないんだ。

世界中の時計を壊しても、二人の時間は未来へと動き出してる。

「逢いたいよ、……」

あなたと手をつなぐみたいにケータイを握りしめて、一人部屋でうずくまっている。

指先の言葉じゃ物足りないこの想いを伝えたいのに……。

【逢いたい】それは言葉にすればよくあるフレーズ。

なのにキーを打つ手が震える。

「あー、もう……」

ベッドにうつ伏せになって枕に顔を押し付けて、そのまま放つ言葉の礎を今日も握りしめる。

逢いたいという思いが空回る気持ちのまま、またぐ日付の中でただ眼を閉じたらあなたを感じられたから……

『俺はいつでもお前のそばにいるからな』

夢の中で眠るみたい。

すぐそこにあなたがいるみたいで、あなたの隣はあたたかかった。

どこにいても、どんな時間でもあなたのことを……あなたのことだけを考えている。

【今何してる?私、今すごく逢いたい】

たったそれだけなのに…それを変換してまた消して。

ただ【逢いたい】と伝えるだけでもう何時間過ぎたんだろう?

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あなたがそばにいると無敵になる。

何も怖くなくなるんだ。

それなのに、一人になるととたんにあなたの声が聞きたくなる。

強くなるよ、ツライこともがんばれるよ。

だけどいつも泣きたくなるとあなたの笑顔が見たくなる。

「逢いたい、でも…」

もしこれがあなたに恋してるせいなら、それが言えないワケはその恋が儚すぎるから?

もう止まれないよね。

あなたとの出会いが何かの間違いで、別れの運命が未来まで続いていても、誰よりもあなたにい会う自分自身になりたいと思ってる。

なのに作り笑いと嘘ばかりが上手になっていく。

一人部屋でいると無口になる。

何をしていてもイライラして、膝を抱えたまま眠れない。

それはあなたの声が聞きたいからなんだよね。

あなたのせいで自分がどんどん弱くなっていくのがわかる。

もう一人じゃ歩けない。

だけどいつも強がっているのは貴方の笑顔が見たいからで…

【逢いたい】と想う理由を変換してまた消して、その繰り返しをしながら何時間もまた過ぎていく。

それはあなたに恋をしているから。

そしてその恋が儚すぎるせいだから。

そう気づいたのは――――

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あとがき

人物を特定しないで書いてみました。

ちなみに女の子の視点です。

ほんとうは直也くんを想って苦しくなってる千晃ちゃんにしようかと思ったんですけどね。

歌詞小説は久しぶりに書いた気がします。

AAAやポルノの自サイトでは何個か書いたことがあるんですが、今回この「逢いたい理由」を選んだのにはわけがあります。

もちろん私がAAAが大好きだと言うのも一つの理由ですが、ぶっちゃけあらぶりました。

ライブで生で聞いて私のひとつしかない恋愛経験の中で想っていた事そのままのこの歌詞に深く共感したんです。

逢いたいという気持ちばかりが高ぶってしまって、でも相手に迷惑じゃないかとか思ってしまって…

変換しても送信ボタンをなかなか押せないんです。

ほんとうに【逢いたい】と伝えるだけで実際はそこまでの時間がたっていなくても何時間もたったように感じていました。

実際に送らなかったこともしょっちゅうあります。

という実際にあったことと重ね合わせて、これを書いてみたいと思って速攻で書き上げました。

なので完成度は高くはないと思います。

でも後悔はしていません!

 

というわけで、次の作品はたぶんかなりおそいGWネタになるかと思います。

オリジナルのBL小説です。

ROAではありません。

では、次の作品でおあいしましょう!

説明
AAA「逢いたい理由」を元にした作品です。

逢いたいと思う
理由を変換してまた消して
ただ逢いたいと伝えるだけで
何時間過ぎただろう?
AAA/逢いたい理由
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タグ
AAA 逢いたい理由 切ない 恋愛 歌詞小説 

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