真・恋姫無双【転生譚】桃の香りと共に…4
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 聞いてくれ!お気に入りが100人を超えていたんだ…。

読んで下さる皆様…本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

 

自分のお話の一刀君は基本チート気味です。全然おk!ってかたはお進みください!誤字脱字はがんばって少なくしていきたいと思います。それでははじめます!

 

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 白蓮と別れた後、俺は歩いた。町で必要な物を買い込み、ひたすらに歩いた。途中、賊に襲われることも多くはなかったがあった。

 

「賊が増えてきているな…」

 

そう呟いた。これから起るであろう戦乱の世に妹の心配と少しの期待。

 

自分はどこまで強くなれたのであろうか…。

 

これくらいで桃香をしっかりと守ってあげれるだろうか?

 

恋と別れた後も自分自身の鍛錬はやめていない。素振りをした後には気の修練も行ってきた。

 

如何せん全て独学なのだ…。

 

「ふぅ…」

 

出てくるのはため息ばかり。

 

「俺は…」

 

そう呟いた時だった。自分の歩いている少し前に何者かの気配を感じたのは。

 

(チッ。こんなに近づかれるまで気配が読めなかった…何人だ?一人…か。いや、二人?この人達は強い!)

 

そう思ってからの対応は早かった。すぐさま気配を絶ち、林の中に隠れる一刀。

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「ふむ…気配が消えたようじゃぞ?」

 

「あら?この距離でこちらの気配に気付くなんてなかなかやるじゃない♪」

 

桃色の髪をなびかせながら楽しそうに喋る女性。

 

「ふむ…堅殿の勘によってこんな山までついてこされられたが…中々楽しそうな気配じゃわい」

 

「だろう?」

 

ニコニコと笑顔を崩さない女性達。

 

(あちゃ〜やっぱりばれてるよなぁ…いきなり出てっても切られたりしないよな…?)

 

ガサガサ

 

「あら?」「ほう…?」

 

出てきたのが自分の娘と同い年位の少年に驚く二人。

 

「すいませんでした!」

 

すぐさま謝る一刀。

 

「なぜ、謝るのかしら?」

 

「はい。そちらの気配を感じた時、二人というのは確認できたのですが、片方の闘気がわざと隠そうとしているのに気付き、とっさに隠れました!」

 

「あれだけでよくそこまで頭が回ったわねぇ…」

 

桃色の髪の女性が感心していると。

 

「坊主…お主の名はなんと言う?」

 

薄紫色の髪の女性がそう聞いてきた。

 

「はい。私の名は劉覇、字は空燕と申します」

 

一刀がそう答えると。

 

「うむ。私の名は孫堅、字は文台だ」

 

桃色の髪の女性がそう名を告げる。次に薄紫色の髪の女性が名を告げる。

 

「わしの名は黄蓋、字は公覆じゃ」

 

(そ、そそ、そんけんにこ、ここうがい!?)

 

内心では凄く驚いている一刀。そんな一刀の事はよそに二人は一刀を見つめていた。

 

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(堅殿。この坊主恐らく策殿より強いぞ?そしてわしに届かぬくらいかの?)

 

(へぇ…祭の中でもそれ位になったの?この子戦い方教えてあげれば伸びるわよ?それこそ私くらいにね♪)

 

(それも堅殿の勘ですかね?)

 

(そ♪でもこれはきっと外れないわよ?)

 

一刀をほっといて二人でコソコソと話を続ける。そこへ痺れを切らした一刀が話しかける。

 

「あ、あの?私はどうなるのでしょうか…?」

 

(あぁん♪オドオドしちゃってかわいいわぁ…)

 

そんな事を思っていた孫堅が表情を変えず一刀を見つめる。

 

「そうね。どうなるか、だったかしら?」

 

「は、はい」

 

一刀としては生きた心地がしなかった。二人は自分よりも強い。それがハッキリわかってしまったから。

 

「まずは、貴方がどこから来てどこへ行こうか聞こうかしら?」

 

一刀の顔に影が差す。

 

「私は生まれた村を賊に焼かれ。父親に逃がしてもらい、母と妹を探す旅をしておりました。そのかいあってか母と妹が無事なのは確認できたので、見聞を広める為に武者修行をしておりました」

 

そう行った一刀の顔には強い意志が見て取れた。

 

「そう…ねぇ?劉覇…私達の国に遊びにこないかしら?」

 

「え?」

 

驚いている一刀をよそに黄蓋さんもその意見には賛成だったみたいで…。

 

「そうじゃのう。それがいいわい」

 

などといって一刀肩をバンバン叩いていた。

 

「あ、あの?」

 

「ん?なあに?」「なんじゃ?」

 

同時に二人がこちらを向いて聞いてくる。

 

「いや、私は太守様に無礼を働いたから連行されるのかと思って…」

 

「あら?そっちの方がお好みだったかしら?」

 

凄いイイ笑顔でそう言って来る孫堅。

 

「いやいやいや」

 

ブンブンと顔を振って否定する一刀。

 

「まぁよい。それではいこうかの。堅殿も坊主をいじめるのもそれくらいにしてくだされ」

 

「ふふふ。そうねそうするわ。それじゃぁいきましょ。劉覇」

 

「は、はい」

 

これが、武の師匠孫堅と気の師匠黄蓋との出会いだった。

 

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一刀は雪華さん(シェンファは孫堅の真名)の治める長沙の城の一室を借り、二人の下、武芸に打ち込んで、半年がたとうとしていた。最初は雪華に連れて来られてわけも分からず娘の紹介されて、それからすぐに修行と言う名のシゴキがはじまった…。

この城にいる冥琳、雪蓮、蓮華、小蓮、祭にも真名を許されていた。最初は娘3人と冥琳は完全に怪しい者を見る目だったのが懐かしい…。

 

今では小蓮なんて毎朝起こしにくる…。蓮華とは息抜きしてる時、一緒にいたりする。雪蓮は小蓮と一緒になっていたずらしてくる…。冥琳はいろんな事で話をした。軍略から政治まで幅広く。ちなみに好きな本は?って聞いたら、絵本だって言ってたのをみて萌えた…。祭さんは主に弓と気の師匠だ。祭さんにはもうこれくらいできれば十分じゃと太鼓判をおしてもらった。雪華さんとは…正直何も言いたくない…。

 

「ふぅ…」

 

素振りをやめて目の前にいる相手を見据える。

 

「もういいかしら?」

 

雪華は余裕そうに構えている。

 

「はい。大丈夫ですよ」

 

刀はいざという時しか使わないようにした。その為今の一刀は武器は何でも使えるようになっていた。刀を使わなくても戦えるように。今、持っているのは右手に兵士が持つような普通の剣。左手には手甲が装備されている。

 

「じゃぁ、卒業試験を始めるわ…」

 

そう言ったと思ったらすでに雪華は目の前にいた。

 

シュンッ

 

横に振るわれる南海覇王をしゃがんでかわす。

 

「はぁっ!」シュ

 

しゃがんだ状態からの切り上げ。それを難なく半身になってかわす雪華。

 

シュシュシュッ。かわした状態からからの突きが3つ。

 

カン、ギギン。手甲に気を込めそれをガードする。3個目を裁いた瞬間…

 

「おぉぉぉぉぉぉぉ」

 

気を込めた上段を放つ。それを受けようとするが、雪華は受けきれないと思うと瞬時に受けるのをやめ、流す。

 

ドガァァァァァァァァァァン

 

「あらら。今のは当たってほしかった」

 

「ふふふ…いいわ一刀ゾクゾクするわ…もっと貴方の武を私に見せなさい!」

 

 

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キン!ギンッ、シュッシュッシュン。ビュンビュ!

 

どれくらい続いただろうか…。ふいに雪華が動きを止める。

 

「次の一撃に全てを込めなさい…いい?」

 

「うん。わかってる…ふぅーーー。いくよ?」

 

そう言いながら一刀は普通の剣をそこに置く。腰に下げている自分の獲物に手をかける。

 

「俺の一番の攻撃をするよ。これをかわせば雪華さんの勝ち。当たれば俺の勝ちだよ…」

 

そう言って、腰を落とし左手で鞘を押さえ右手は添えているだけ。

 

「それでどうやって勝つつもりなの?舐めているのなら承知しないわよ?」

 

かなり不機嫌そうな顔の雪華。

 

「大丈夫…この攻撃が見えたら雪華さんの勝ちだから」

 

一刀が取った行動は一撃必殺の居合いの構え。

 

「いくよ…!はぁッ!」ドッ

 

足に気を貯め一気に爆発させる。瞬時に間合いに入ると一刀の刀の刀身が消えたようにみえる。

 

 

 

チンッ

 

 

ふぁさ…

 

 

「俺の勝ちでいいかな?」

 

鞘に刀を納めながらそう聞く。

 

「何今の?まったく見えなかったんだけど?」

 

「今は内緒かな?って雪華さん服!服!前が丸見えになってる!」

 

「あら?これは貴方がやったのよ?一刀♪」

 

その格好で近づいていく雪華。

 

「ごご、ごめんなさい!だから服きてください!」

 

この日一刀の卒業試験があったのを知っていたのは祭だけだった。コレが終われば一刀は出て行くから…娘達には教えてなかった。

 

「ねぇ一刀?」

 

「はい?」

 

「うちの娘の婿にならない?なんなら私でも…」

 

「うおぉぉぉぉぉい!さっくり自分をまぜないでください!それに俺はまだ14にもなっていない坊主ですよ?」

 

顔を真っ赤にしながらそう言う一刀。

 

「あら?いい男はいくつでもいい男なのよ?」

 

にこやかな笑顔で返されてしまった。

 

「ふぅ…。雪華さんには敵いませんね」

 

「あははは。こっちでは負けてられないわ。無論剣の勝負も次は負けないわよ?」

 

「はい!俺も鍛錬はやめません。次に会った時も俺の成長をみてください!」

 

「ふふふ…だってよ?祭」

 

「おや?堅殿は気付いておられたか?」

 

物陰から祭、小蓮、蓮華、雪蓮、冥琳が出てくる。

 

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「一刀…出てくのは本当なの?」

 

雪蓮が悲しそうな顔で聞いてくる。ちなみに雪華さんは服を着た。

 

「うん。今までお世話になりました!」

 

ぺこりとお辞儀をする一刀。

 

「もう会えないわけじゃないんだろ?」

 

そう冥琳が聞いてくる。

 

「当たり前だよ。俺はここが、いや。みんなが好きだからね」

 

ニコッ。皆が一刀に見惚れている。

 

(これは…本気でこの子を逃がさない方がいいかしら…)

 

雪華がそんな事を考えていると。一刀がみんなに改めて御礼をする。

 

「俺はここで過ごした半年間を絶対に忘れない!みなに何かあれば俺は駆けつけよう!この真名に誓って!」

 

刀を掲げそう宣言する。

 

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二日後…。

 

一刀は城門に来てくれた5人に挨拶するとまた歩き始める…。

 

みんなが見えなくなるまで振り返っては手を振る。

 

みんなも見えなくなるまで手を振ってくれた。

 

燕は強く…そして新たな絆を手に入れた…。三国を自由に飛び回る燕が活躍するのはもう少し先のお話…。

 

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とある村。

 

「おかぁさぁぁぁぁぁん!」

 

娘がブンブンと手を振りながら母に近づく。

 

「桃香!なんでこんなに早く帰ってきたの?」

 

ハァハァと息を整え話し始める桃香。

 

「一刀お兄ちゃんが!お兄ちゃんが、生きてるって…えぐ…ぐす」

 

それだけの報告の為にここまで帰ってきた桃香。しかし、桜香の瞳にはいっぱいの涙。

 

「ほ、本当なの?」

 

「うん…ぐす…白蓮ちゃんがお兄ちゃんに会った、って…それ、で、こ、の髪飾りを、わだじにって、えぐ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

桃香を慰めながら自分も泣いている事に気付く桜香。

 

(そうか…一刀は生きていてくれた…桃香にも話しておかなきゃね)

 

そう心に決める桜香。

 

「桃香?これから大事な事を貴女に伝えるわ…」

 

「大事な事?」

 

「ええ」

 

そして桃香は知る。自分と一刀が本当の兄妹では無いことを。

 

(あれ?なんで私はこんなにほっとしてるんだろ?)

 

自分の気持ちに気付かないまま…。

 

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はい!

終わりました!今回は呉のお姫様に会いに行っちゃいました!え?距離とかおかしくね?と思った方!それは気にしないでください!!

 

今回呉にいったのは修行してほしくていきました!そして出てきたのはお母様…。真名とか適当でごめんなさい…。

 

強さ的には

賊<<<越えられない壁<恋=一刀<<祭<<雪華くらいです。

これも修行前なので一刀君はもっと高みに上ってしまいましたねぇ…。あ、恋ちゃんもしっかり強くなってます。

 

こんな駄文にお付き合いいただきありがとうございました!それでは次のお話で会いましょう!

またー!

説明
 4つ目行きたいとおもいまふ。所々地形とか完全無視していますが多めにみてください!お願いします!
それではお楽しみください!
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コメント
一刀、14歳、現在ハーレムフラグを立てながら大陸を横断中!・・この時点で孫堅と同じ強さを持つとは、既に大陸最強なようなww(Sirius)
一刀の奴、こんな時から着々とハーレムを築きやがって…(マフェリア)
堅殿、、だと?  てかさ〜一刀さ〜やりたい放題ですなマジでw(よーぜふ)
差がありすぎな気がしますがw(2828)
みんなまだ発展途上の状態なのですかね? 全員の成長に期待♪(ペンギン)
とても面白いです。でもやっぱり愛紗とかの主の一刀が見たいです(ガブリエル三世)
恋ちゃんでてこいww(gmail)
あれ?こんな差があるのとくに雪華(黄昏☆ハリマエ)
これからも頑張ってください!とてもワクワクして次の話しまっていますw(tomo002)
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恋姫†無双 真・恋姫†無双 ハーレム 桃香 転生 

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