cosmoprocessor≒she?
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OPから。

 

 

 

彼女は、それはそれは力強く、その一言を言い放った。

 

「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」

 

勢いよく立ち上がり、勢いよく言って、勢いよく座る。

唖然としたクラスの様子など見えていない。

いや、むしろ「図星を指されて」動揺した人間・・・この場合は人間じゃない方が嬉しいのかもしれないが・・・・・・を見つけようと鋭い目線すら走らせている。

もっとも直にそれは失望に変わったようだったが。

果たして。

そんな目線を掻い潜ったかのようなタイミングで、教壇を陣取っていた・・・本来の担任が参加した部活での怪我で早々代替として入ったという教師が心底申し訳なさそうに彼女の言葉に謝罪した。

 

「あー、そりゃ残念だな、涼宮。

神魔族、妖怪、幽霊に霊能者なら紹介できたんだが。はいじゃ次」

 

 

・・・・・・とんでもない自己紹介に、とんでもない切り替えし。

爆弾を爆弾で打ち消すという芸当をしたのは横島 忠夫。

・・・・・・・・・・心配ながら、これから2ヶ月限定なれど、確かに我々のクラス担任である。

 

 

 

 

 

 

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・朝倉さんと

・・・・・・・・

 

 

「朝倉・・・」

 

がっつりと肩をつかまれた。

何事かと戸惑うが、そこに投げつけられた目線の真剣さに彼女の中に緊張が生まれる。

 

「なんですか?センセイ」

 

自分にも固唾というものがあったのかと思いながら彼女は辛うじてそうと口にした。

とたん。

「横島先生」からは思わぬ忠告が漏れた。

 

「百合はいかんぞ」

 

・・・・・・・・・・・・

 

「は?」

 

間の抜けた声を鍵にして肩が軽くなる。

口元に拳を当てて思案する仕草をみせながら、横島はあくまで真面目に問いかけてくる。

 

「違うのか?涼宮ばかりみてるからてっきりー」

「なっ・・・ッ」

 

彼が首をひねる様子に悪意はない。

純粋に、先の忠告がこの男の意志だったことが判る。

わかるが、その判断はどうだ。

いや、それよりも。

 

(わたしが"彼女"を視ていたことに・・・気づいた?!)

 

それことが真たる脅威と言っていいだろう。

それは彼女の初めて、「彼女」と「彼」以外に人間に対しての興味だった。

 

そして「それ」に、最たる脅威をすることになるのだが・・・

それはまだ、今の彼女にはあずかり知らぬことである。

 

 

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・一度はやっておいたほうがいいだろうね、的とこから

 

・・・・・・・・

 

 

「あ、よこし・・」

 

声をかけようとして、戸惑った。

何の気なしに夕日を見ているようには、とてもじゃないながらみえなかったのだ。

 

その脇をすり抜けるのすらためらっていると、だがそうした本人が今度こそこちらを見た。

向かい合った顔は、いつものどこかとぼけて、緊張感の無い、スーツが似合わない童顔と。

 

「お、涼宮のお守」

 

無責任な呼称。

 

「いーかげん名前覚えてくださいよ、てかイヤですその役割」

「野郎の名前なんぞ覚えるか、ばーか。

それもキーやんの思し召しって奴だ、多分」

「キーやん?」

 

思し召し、って奴なら神様だろう。

神様ってーと・・・・キのつくのは知ってるが、アレは神様なのか?

っつーかその呼び方は絶対問題かとおもわ・・・

 

「ま、いいか。早く帰れよー」

 

こちらの疑問など知らぬ顔で、こちらの方にその体が向かってきて、すれ違う。

・・・・・こんなに足音を殺すことの出来る人間だったかと少しだけ意外になり・・・

 

「あ、やべ。朝倉待たせてる」

 

ふと思い出したことに慌てて教室に向かいなおした。

 

 

 

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・VS朝倉さん編

 

 

やばい、死ぬ。

そうと想った刹那、ポケットでなにかがひかった。

え?と想ったのは彼女もだったらしく、一瞬の間…

 

だが先手必勝とばかりに直後、その手にしたナイフをきらめかせ・・・・・

 

 

望まずの結果に言葉を失ったようだったが、それはこちらも同様だった。

 

「百合の次はヤンデレか、朝倉。

どーもお前ってば真面目なくせにトッピョウシもねぇことすんなー」

 

ヒカリのたて・・・としか言いようがない・・・でナイフを受け止めながら、担任・横島があきれた顔でそう言った。

 

その傍らで、なにはら先ほどと同じ色の光が収縮する。

一瞬その目が捉えたのは「召」という文字。

咄嗟にポケットの光を追いかける。

同様にはかなく消える光に辛うじて「喚」という文字が見えた。

 

疑いようもないだろう。

今の光を利用して、この男は「ここ」に来たのだ。

オレの「喚び声」に答えて。

 

そうと緊張したオレには反して、彼女はにっこりと微笑んだ。

突然の助けに対しての強がりではないのは直にわかった。

本当に「モノのついで」。そんな口ぶり。

 

「丁度よかった。聞いてみたかったのは先生、あなたの目的よ」

「目的?」

 

むしろ横島の方が意外そうにその声を上げた。

彼女の言葉は冷静そのものだ。

 

「この世界じゃない、極端異世界人ということになると、そのまま涼宮ハルヒが"もうひとつ世界を作った"ということになる」

「件の3年前に?冗談。

この27年、流した涙も血も反吐も、くらった拳もホンモノだ。

勿論犯した罪も、出逢ったオンナノコの数もな。

そういう意味では逆説になるだろうが…

俺たちの世界が涼宮ハルヒを"創った"可能性がある。

それ故の、観察が目的だ」

「な」

「なんですって?!」

 

そういう意味では朝倉の目的どころか、存在自体、否定ではないがひっくり返す話題といえた。

明らかな動揺は、彼女の何かを膨れ上がらせる。

それを察したのだろう。警戒は解かず、横島は軽く両手を上げて彼女からの敵意を仕草だけでブロックする。

 

「おっと、慌てるなよ、あくまで可能性。

この世界が彼女を必要としている、天然物ならよし、俺たちの不安どおりなら封印する」

「貴重なサンプルを!だいたい出来るわけが・・・」

「いやむしろ出来るなら今すぐ!」

 

朝倉とオレ、ある意味対極にいる人間の声がぶつかる。

っていうか聞き逃せんぞ、その話?!

果たして横島はこちらが申し訳なるくらいきっぱりと次の言葉を断言した。

 

「出来る。だが必然ならしない。

それだけだ。もっとも、そうしたところで鍵が動けばとけちまう可能性もあるんだが」

「予防線を張るのがお上手だこと」

「さぁどうする?宇宙人。

俺は一人でココから逃げられる。封印するのも、一瞬」

 

雲行きがいきなりおかしくなった。

っていうか、ちょっと待て?

 

「うげ、ちょ、センセいっ」

「同じよ。情報爆発が起きればいい。それが目的だ物。

キョンくうんが死んだ事実は、充分鍵をこじ開ける可能性もある!」

「あぁやっぱりそう判断するよなー」

「はったりかーっ、人の命ハッタリで天秤かけるなっ」

「じゃ、もう一つ」

「え?」

「死なせねぇよ」

「センセ?」

 

「お前が死んだら涼宮が泣くだろ?

・・・・・・・・・お前が"死んだ事実を無くそうとするくらい"。

そんなん、涼宮自身が耐えられねぇからな。多分」

 

そう言い放った、スーツに包まれた手、が。

 

「戦う意思を持って」、その光を放った。

 

 

 

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・VS朝倉さん辺りA

 

 

「情報の・・・・・・爆発?!」

「実体化した"情報"か・・・ある意味オレの同類だな」

「え?」

「情報を制するものが世界を制す。

その通りだ朝倉。オレはそれを実証したことがある!結果的にはトチッたけどな!」

「駄目じゃん?!」

 

思わず突っ込む。

朝倉も、今が「殺し合い」ということも忘れて、首をひねったようだった。

こういう仕草は間違いなく年相応の少女に見えるから不思議だ。

 

「てか私そんなこといったかしら・・・・・」

 

うん、オレもその判断はできん。

が、本人は冷静なものだ。

 

「とりあえず見えないもんなら見えるようにするだけだ!!」

 

とんでもないことを言い放ち横島は再び手になにやら持った。

もう驚くことも無いといいたいが、「光」でしかなかった(もっとも攻撃が出来た以上それは質量を持っているということなのだろうが)それが、今は「物体」としてその手にある。

さっきの光を思い出す。

そう、「光に消えた」文字・・・、

 

<実><体><化>

 

目が言葉を読み込む。

脳がソコに生まれた単語を理解する。

果たして。

「情報」が、「形を成した」。

 

元々はそこにあったのだろう。

あったが、本来なら観ることも敵わず、電子や紙としてしか触れることがなかった「それ」が、今は

 

「なっ?!」

 

見えるー―――?!

 

「むっ?!しまった」

「ど、どーしたっ、横島」

 

衝撃の勢いままにそう聞いた。

なんとなく目の前のごちゃごちゃした視界・・・というよりも「せかい」はこんなに「じょうほう」でできていたのかという衝撃が大きい・・・・・・から離れたくてそう聞くと、真面目腐った担任はきっぱりと答えた。

 

「先生つけろ・・・・いや、ここまで情報とやらが多いと思ってなくってな・・・

身動きがとれん」

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

「あほー?!」

「<可><視>とかにすればよかったか・・・・・・

まぁとりあえず、ぶっ壊す方向で」

 

軽い金属音に似た何か・・・と、共に。

光の剣が改めて横島の手の中でカタチを成した。

 

 

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・長門と自己紹介。

 

 

「情報誌念体は貴方にも興味を持っている。

涼宮ハルヒは進化の可能性として。彼はそのキーパーソンとして。

でも貴方に対するものは、切実ではないのに、強い・・・好奇心に近い」

「ンなこと知るか。きれーな姉ちゃん以外にゃ興味もたれても嬉かねぇ。

あえていうなら俺は、まぁ"これからの未来にはありえない可能性"だな」

「ありえない、未来?」

「とりあえず、長門。オレは一応先生だ」

「知ってる」

「だから他の誰かが勘違いする前に先ず呼び方を治してくれ」

「・・・・・・・・・・・了解した」

 

ほんとに?

 

「とりあえずだな。宇宙人も超能力者も知ってる奴いるぜ。

ついでに未来人だが・・・まぁ時間移動能力者がいるから近いもんはあるな」

「ッ」

「んで、、ついでに俺の知り合いという点で言えば100%異世界人、てことになるわけだ。

勿論、含む俺。これでコンプリートか?涼宮のお守」

「全く嬉しくないことに。

んで?そちらの目的は観察と封印か放置。方針のなさは全勢力1だな」

「どこかみてーに内部分裂してるよかいいだろ」

「つーかどこもしてるんですけどね、内部分裂」

「前にハルヒを"創った可能性"っていってたよな?」

「・・・・・・・"コスモプロセッサ"」

「え?」

「とある魔神が望む世界を創ろうとして用意した、世界変革装置」

「なっ、それって」

「与太話とは聞かないんだな?

まぁ実際事実、俺が、おれたちが破壊した。

だがその機能が誰かのものになっている可能性。

これは単なる機械じゃなくてオカルト要素も含まれていたからこそのifだが」

「その先が、ハルヒだって?」

「かもしらんから見て来いってのが上司の命令」

「上司?」

 

「キーやんとサッちゃん。んでブッちゃんにア・・」

「なんかもーいい。てか、やっぱ聞かない」

 

 

・・・・・・・・

 

 

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おまけ。

 

 

・大学の話

 

 

「横島センセイの大学ってどこですかー?」

「あー、成績は聞くなよ?ミスカト大」

「日本の高校教師の出身大じゃねぇええ!」

「いやこれがまた傑作でな。

同期のダチに頭のいい奴がいたんだけどそいつ好奇心で図書館のヤバイの覗いたらしくって。自首退学しちまったあげく数年ぶりに届いた年賀状には立派なロリベドになったという報告が」

「ないだろそれはないだろつか時間軸おかしい。

これはいろんな人に怒られるからーっ」

「なんで高校生が18Kゲーネタにつっこめるんだよ。

そっちの方が怒られるだろうが」

「PS版という可能性」

「ラヴクラフトが草場の陰からタコをジャイアントスイングして投げつけてきそうな話ですねぇ」

「大阪出身としてはたこ焼きにして返り討ちにしないと芸人が廃るな、そりゃ」

「彼の最大の誤算は日本という国があったことだと某動画サイトでも言われている」

「うん、超正論。言いえて妙」

 

「たのしい?あんたら」

「意外と」

「面白いですから、横島先生は」

「そうね、あのユキですら会話にはいっているんだものね」

「そういやそうだな」

「本や図書館に反応したんだろ。大元は小説版か?」

「そう」

「わたしにはよくわかりません〜」

「あまり朝比奈さんが好まれる作品ではないですからね」

「本なんですか?」

「読む?」

「やっぱ初心者だとラヴクラフトか?」

「しかし解りやすさとかを考えると・・・」

 

「せっかくのかわいーせーじゅんなみくるちゃんをよりによってたかって恐怖神話に引きずりこむな愚民ども!!」

「えぇ〜、きょうふしんわー?

なんで大学からそんなおはなしにー」

「なんだ、お前も知ってるじゃないか涼宮。

因みにどっち派?」

「え?ラヴクラ・・」

「んじゃなくて、TRPGか本かゲームか」

「なによそれーっ

ディベート持ってくるならもうちょっとマシなのにしなさいよねーっ」

「じゃぁ"窓に、まどにー!"は果たして可能かどうか」

「あぁ日記系のお約束な」

「書いてる人間がその時点で正気を失っているって証明じゃないの?色んないみで」

「確かに徐々に字が荒れてくる的なことも聞きますよね」

「・・・かゆ・・・うま・・・」

「それは別の日記だ、長門」

「ふぇぇ、わけわからないのでとりあえずお茶いれてきます〜」

 

 

・・・・・・・・・

ハルヒちゃん仕様なら長門が「かゆうま」知ってても不思議じゃないんだが。

 

 

 

 

 

メモ書き

 

横島29歳 嫁・子持ち

デタントの関係で「神魔最高指導者(サッちゃんとキーやん)」直属 兼 S級GS

「異世界」への出張="ハルヒの世界"

仕事内容は「ハルヒの観察及びキョンのガード」。一応1年。(夏はアレだしな

 

理性は厄珍堂謹製の「理性お札(1日1枚がディフォだが彼の場合は3枚」にて自制

反面、家(単身赴任)に帰って札をはがすと文殊がすごい量ごろごろ出る。笑えない。

週末はナンパ・・・をしたかったのだが・・・?

 

そういう意味ではハルヒの求める「異世界人」そのものであり、後々SOS団顧問に。

 

設定スペック

 

 こちらでは一応英語教諭。RとOはばっちり。Gは教科書なぞってるだけ。大丈夫か?

 国内最強・世界有数の「一人」。死後「神魔」になりうる可能性を持つ「人間」。

 何故かちゃんと(おそらくグレートマザーが原因)大学出身。

 大学がミスカト大とかいらないてか普通に考えてあそこに教育学部ねぇ?!

 卒業後、「美神&横島除霊事務所」正式社員?となる。

 反デタント連中からは命を狙われたり色々あったが、彼なりにまっすぐ成長。

 つまるところ、嫁さんも子どももいるけど基本変わらず。

 馬鹿やって場をかき回し、隙を突く「美神流除霊術」ある意味正統後継者

 裏の世界では「道化師」という二つ名を持つ。ピエロでありクラウンであり、ジョーカー

 

 

 サイキック・ソーサー 両手足展開可能それによる特殊な移動方法

 栄光の手 より細かい制御・広範囲展開が可能御都合能力万歳

 文殊 制御上限8個 それ以上は不可能ではないが面倒

    精製 3個/1日 → 7個/1日(女子高生効果)

 

立ち位置

 あくまでも「傍観者」でいようとするが、性格的に結局事態に首を突っ込むことになる

 サッちゃん・キーやんの目的は不明。

 彼女を危険視しているのか、それともたんなる「観察」かは不明瞭のため結果

 「騒ぎ」の中心になるキョンに手を出そうとする各組織の強硬派と敵対する立場になる

 

 但し彼自身「危険」な存在の扱いをされているため

 「比較的安全な世界」で「これ以上の成長をしないように」する最高指導者たちの配慮でもある

 こういう「異世界出張」は始めてではない。つーか色々ある、俺脳内が。

 ただそんな単身赴任ばかりで娘に「パパ今度は何時来るの?」をいつ言われるかとビクビクしている。

 

 

 

 

 

説明
えーと。ハルヒ×GS横島くん(既婚)パラ
異世界探訪?バージョンです。
Arcadiaに別名義で投稿した、のの地の文追加版
でも各シーンごとなので真っ当じゃないです
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コメント
黒幕さん>このタイミングで読まれると横ッちのニセモノ具合が(笑 でも読み直したくなってくれるとそれはそれで嬉しいです(ほうとう。)
GS懐かしくてマンガ見たくなったなぁ(黒幕)
タグ
ハルヒ GS クロスオーバー ネタのみ 朝倉さんは百合でヤンデレ 

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