真・恋姫†無双〜神速の隣〜プロローグ |
プロローグ
死からの生
痛い
痛い
痛い
痛い!!!
なんで?
僕は死ぬの?
大切な妹を残して?
そんなことできるか!!
た…けて
…にた…いよ
し…とのや…そくが、あ……だよ
もう……あい…い
なんだよ?
今は寝たいんだよ
いつもあんな夢を見るし
それに
俺に妹はいない
何故か学校の帰り道に夢を見た
歩きながら夢を見るぐらい大事なことかな?
意識が夢に持っていかれる
ん?
目の前に小さい女の子が道路の真ん中に転がっているボールを取りに行こうと走っていった
『危ない!!』
俺は迫り来る車よりも早く女の子を助けようと一目散に走り出した
その時
ドンと何かにぶつかる音が聞こえた
その後に誰かが叫んでる
あの子は助かったのかな?
とっさに助けたけど、これであの子が怪我してたら悲しいな
あぁ眠くなってきた
このまま少し寝ちゃおうかな
あれ?
俺は死んだんじゃないのか?
あの時に車に轢かれたはず
なのに今は
雨だ
さっきまで晴れていたはずだったのに
周りには
ビルもない
家も無い
あるのは果てしない荒野だけ
それなのにとても懐かしい気がする
身体が動かない
声を上げてみるが
『あ…う……う』
喋れない
どうしたんだ?
唯一動く眼だけ動かして自分の身体を見てみると