『想いの果てに掴むもの』 〜第19話〜
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真・恋姫無双 二次制作小説 魏アフターシナリオ

『 想いの果てに掴むもの 』孫呉編

  第19話 〜 天の御遣い、呉の待遇に苦悩する 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カラコロ

 

カタッ

 

カラコロ

 

「その一件の時は、・・・・・・・・・・・・・・・・・と言うような事になりました」

「ああ、成程、よく分かったよ。 ありがとう、子明さん」

「いえ」

 

 

結局、午前中は、周泰さんと何とか仲良くなれそうな所を、風の一言で台無しにされて終わってしまった。

まぁ、黄蓋さんの面白そうに笑う姿を見て、からかわれただけ、と言う事は理解して貰えたようだけど。

 

そんな訳で、昼からは、冥琳に用意してもらった執務室で、此処数ヶ月の報告書の竹簡を読んでは、気になった所を、迎えの机に座って、自分の仕事をしている呂蒙に訊ねる、と言う事を静かに繰り返していた。

風は蜀でもやっていた事なので、俺の手伝いと言うか、俺より早く問題点を洗い出してくれていた。

・・・・・・・・まぁ風に勝てるなんて、欠片も思ってはいないけど、流石に少し凹むよな・・・・・・。

まぁ、それでも、目新しい問題点があった場合は、俺に聞いてくる辺りは、風の知識欲を刺激するのか、楽しそうに俺の話を聞いてくれるのは、俺の密かな楽しみの一つでもある。

 

こうしていると何の問題も無く思えるだろうなぁ。

呂蒙も、目の前の机に座って、俺の質問にきちんと受け答えしてくれる。

ただ、気になるのは、

目の前に、何故か不用な程、竹簡と書物が山のように積まれて、呂蒙の姿が欠片も見えない事と、

呂蒙の机の両脇に、更に机を置いて、

 

「執務中は邪魔になりますので」

 

と言って、何処に隠していたか疑問に思う程の武器や暗器をその服の袖から取り出し、

これ見よがしに、山になって積まれている事だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・ある意味、周泰より警戒が露わだよな・・・・・・・・・・・(汗

 

 

 

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「・・・・・・あの、子明さん、やっぱり相互理解のためにも、お互い目を見て話した方が良いと思うのですが」

「申し訳ありません。 私には、目の前に竹簡を積んで置く方が、効率が良いですので、

 それに、目を見てと言われましても、私は見ての通りあまり目が良くありませんので、目を見てと言われ

 ましても、北郷様の顔が、ぼんやりとしか映りませぬので、あまり意味がございません」

 

まるで、あらかじめ考えていたとばかりに、最初話した時とは思えないぐらい、すらすらと、返事を返してくる呂蒙、

 

「たしか、眼鏡を替えてよく見えるような事を、稟から聞いているんだけど」

「お恥ずかしながら、部屋にて紛失してしまい、昔使っていたものを使っている次第です」

 

と、これまた流暢に返事を返してくる。

 

「・・・・あ〜・・・・そう、なら仕方ないよね・・・・仕事の邪魔して悪かったね」

「いいえ」

 

とにかく、ああまで言われては、今の所打つ手の無い俺は、情けなくも、おずおずと引き下がる。

こんな事なら、まだ周泰の方が、はっきりと警戒してくれている分、まだマシだったよな。

周泰もいい加減、心に『グサッ』と来るものがあったけど、これは、それ以上に精神的に来る。

何より、呂蒙の場合、表面的には、・・・・・・・・まぁこんな状態だけど、一応友好を示してきているため、

仲良くなろうとする取っ掛かりが無い。

 

まぁ、そう言う意味では、孫権よりはマシか、彼女の場合、彼女との間に物理的に甘寧が入り込み、下手に一歩でも近寄ろうものなら、斬られそうな勢いなんだよな・・・・・・、その上、甘寧が無駄話に付き合う気は無い、とばかりに威圧してくるので、話すら出来ない状態だ。

陸遜と孫尚香の場合は、初日以外会っていないので分からないが、多分似たような反応だろう。

 

・・・・・・・・なんか、こう並べてみると、泣けて来るよな。

 

結局その日は、何度か挑戦したものの、全て敗退。

今日はもう終える事を述べると、呂蒙は机上の武器だけを、袖の中に仕舞い込み、

(絶対、袖の中の収納体積を無視しているよな、アレ)

書類は侍女に運ばせると言って、そそくさと出て行こうとする呂蒙に、

 

「おやおや、黙って帰すなんて、お兄さんらしくないですね〜、こうパクッと行かないんですか?」

「ひっ!」

「した事無いよ! 何時そんな事俺がした」

「そう言えば、そうでしたね〜」

 

とにかく、これ以上立場を悪くする訳にはと、彼女の方を振り向くと、・・・・・・・すでに其処には姿が無かった。

・・・・・・多分考えたくないけど、風の言葉の後、すぐさま逃げ出したのだろうなぁ。

 

「なぁ、風、俺としては、皆と仲良くなりたいんだけど」

 

・・・・・・・・風は風の考えがあっての行動なんだと思うけど、絶対趣味が入っているよな?

 

「おやおや、お兄さんは、風達だけでは物足りなくて、呉の皆さんも頂いてしまいたいと言う訳ですか?」

「違うから、普通に友達として仲良くなりたいのっ」

「ふふふっ、冗談なのです。 多分?」

「どっちなの、そして何故疑問系なの」

「さてさて、それはお兄さん次第なのです。 今は、風を信じて欲しいです。

 お兄さんは、お兄さんらしく、皆さんと仲良くなろうと、頑張ってくれれれば良いのです」

「まぁ風を信じろと言ったら、俺は風を信じるけど」

「おやおや、嬉しい事を言ってくれるのです。 では、明日からも少し、意地悪度を上げてみるのです」

「普通、其処は下げる所じゃないの!?」

「ふふふっ」

 

 

 

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結局次の日、風は予告どおり、意地悪度を上げ、周泰や呂蒙を、俺をネタに使って散々からかったのだった。

そして、その都度、悲鳴を上げたり涙する俺の姿を、風は楽しそうに、眺めている。

いかん、本当にこのままでは、そのうち相手にもされない様になるかもしれん。

風の考えは考えで置いておいて、俺は俺で何とかしなければ、

 

俺は三日目となる部屋で、呂蒙を見据えながら(山となった書類で見えないけど)、

どうしたものかと悩む、すでに、今日何度か挑戦してみたが全て敗退、

あと少しで、日も暮れようとしている以上、このままでは、何の進展もなく今日が終わってしまう。

問題は周泰の様子からして、俺の噂が原因なんだよな。

雪蓮の言動からしても、碌でもない噂なのは確かなのだが・・・・・・・・・・・・、

今の所知っている内容を要約すると、不本意ながら、俺が魏の種馬として、多数の女性と密接な関係に在る、と言う事と、誰彼構わず手を出すと言う、とんでもない誤解なんだけど、・・・・・・・・それにしても、これは行き過ぎている気がする。

 

となると、俺のまだ知らない噂があるのかもしれない。

正直、知りたくも無いが、このまま針の筵にいるよりはマシ、と俺は覚悟を決め。

 

「子明さん、教えて欲しい事があるんだが」

「なんでしょうか?」

 

俺の問いかけに、またも事務的に答えてくる呂蒙、

・・・・・・本当何とかしたいなぁ・・・・・・、

 

「俺に付いて、どんな噂聞いているの?」

「仕事に関係ないお話は、御遠慮下さい」

 

良かった、最悪無視されるかもしれないと思ったけど、

やはり根は良い娘らしく、嫌ってはいても、無視は出来ないらしい。

なら、後は俺の舌先三寸次第、だが心得よ北郷一刀、失敗すれば、後は無いぞ。

背水の陣のつもりで、心構えるんだ。

 

 

 

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「もちろん、関係あるさっ」

「え? なにを、いきなり申されるのですか」

 

俺のいきなりの強気の発言に、呂蒙は驚く、

本当は、机に立つ勢いでやりたい所だが、生憎それをやると、逃げられるか、机上に置かれた武器の餌食になりかねないので、椅子に腰掛けたまま俺は続ける。

 

「子明さん、君は、いや君達は、本気でこの街を、この国の治安を良くしようとしていない」

「なっ、幾ら北郷様でも、魏の客人であっても、そのような侮辱を許す事は・」

「許せない? なら、何故目を見て話さない。

 幾ら目が悪くても、その姿勢を見せる事が、まず大事ではないのか?

 君達は、この街の協力してくれる人達に、目も向けず、心を開かず、形だけの指示だけして来た訳じゃない

 だろう。

 皆が、住み良い街に、国にしようと、君達が必死に奔走してきたのは、今まで読んだ報告書からでも分かる」

 

俺は一気に巻くし立て、呂蒙に言葉をぶつける。

そして、俺は一度ゆっくり呼吸を吸い、今度はゆっくりと、

 

「子明さん、警備は心なんだ。

 街の人達が安心して済めるように、まずは街の人達の声を、心を聞かなければ行けないだ。

 警備は、警備する者の心の在り方で、大きくその成果が変わってくる。

 君達が俺から学びたかったのは、形だけの警備じゃないだろう。

 俺は信じている。 君達が望むのは、その結果の先にある民の笑顔だと、 誰もが当たり前のように、平穏

 な生活を過ごしていける日々だと。・・・・なのに、君達は心を学ばなければいけないのに、心を閉ざしている」

「・・・・そ・それは・・・・」

 

呂蒙の動揺した声が、小さな呟きとなって、俺の耳に届く。

それは、彼女の街を良くしたいと思う心から来るもの。

うん、やっぱり心優しい良い子だよな。

 

「君達が、俺を嫌っているのは知っている。

 複数の女性と付き合っている俺を、許せないと言う気持ちも、分からないではない。

 でも、もしそれ以外に何か誤解があるようなら、俺はそれを解きたいし、俺に非がある事なら、何とかし

 たいと思っている。 そして、この街を、この国を良くするために、心ゆくまで語り合いたいんだ。

 だから頼む、君達が俺を嫌っている理由を、全部教えて欲しい」

 

俺は、そう語るように呂蒙に話すなり、頭を下げる。

例え相手に見えなくても、俺の誠意を見せるんだ。

 

ゴッ

 

「い゛っ」

 

椅子に座ったままと言う事を忘れ、勢いよく下げた頭は、机に直撃し、

情けなくも小さく悲鳴を上げてしまう。・・・・・・・・・・何やってるんだろうな、俺・・・・・・・(汗、

 

 

 

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「くすくすくすっ」

 

机にぶつけた箇所を、痛みに堪えながら押さえていると、

積み上げられた書類の山の向こうから、可愛らしい鈴のような笑い声が聞こえる。

やがて、

 

ゴトッ

 

小さく音を立てて、目の前の壁が、もとい書類の山が、机上のお盆毎持ち上げられ、いつの間にか武器が片付けられた横の机の上に置かれる。

 

・・・・・・アレって、結構な重さがあるはずだけど、軽々と・・・・・うん、この世界の将に、そういう一般常識当て嵌めるのは、間違いだったよな。

 

「北郷様、非礼数々、このとおりお詫び致します」

 

呂蒙は、そう言って俺に頭を下げる。

 

「いや、元はと言えば、俺の行動が生んだ噂が元だろうから、頭を下げられても困る。

 その代わり、どんな噂なのか教えて欲しいかな」

「え・えーと、どうしても話さなくては、いけないのでしょうか?」

 

呂蒙は俺の問いかけに困った顔をし、逆に俺に確認を取ってくる。・・・・・・其処まで酷い噂なのか?

 

「出来れば、正直に話して欲しい。 今の事態を何とかしたいと思っているからね」

「少し言いづらいのですが、噂と言うより直接聞いたものなのですが、北郷様が嫌がる女性を無理やり手篭

 めにしたとか」

「ちょっと待てっ! 何なんだっ いきなりその出鱈目な話はっ!」

「きゃっ」

 

あまりと言えばあまりの話に、俺は思わず大声で怒鳴ってしまう。

その俺の怒鳴り声に、呂蒙は悲鳴を上げる。

それに気が付いた俺は、無理やり怒りを治め、

 

「ごめん。 君を怒っている訳じゃないだ。 怒鳴ってしまって済まない」

「あっ、いえ、でも怒られると言う事は、」

「そんな事しないよ。 大体そんな事してたら俺の首なんて、とっくに無くなっているって」

「それもそうですよね。 でも桂花様が、言われた事でしたので、そのとおりのお方なのかと」

 

・・・・・・・・あー、なるほど、桂花が話の出元なのね。 ならその無茶苦茶さも納得行く。

それに、

 

「まぁ、桂花にしたら、それも正論なのかもしれないな」

「で・では、本当に・」

「あー、勘違いしないでくれ、そういう意味では、俺も被害者だから、

 ねぇ、華琳の性癖って知っているよね?」

 

俺の答えにくいような質問に、呂蒙は小さく頷く、

良かった。 なら誤解も解けやすい。

 

「まぁ、華琳の桂花への罰でね。

 俺も退けない形に追い込まれてね。 一応最終的には合意の上なんだけど、桂花にとったら、そうなのかも

 知れないな。 まぁ後で散々蹴られたり、暴言吐かれたりしたし、 今でも、一方的に嫌われてるし・・・・」

 

俺の説明に、呂蒙は納得行かないような顔で、なんとかな納得してくれた。

まぁ、普通そういう反応するよな・・・・・・、でもまぁ誤解が解けてよかった。

 

 

 

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「では、華琳様への寵愛を受けるために、相談した所、

 言葉巧みに、身体を散々弄り回し、忘れられない身体にされたと言うのは」

 

まだあるのかよ、

と言うか、その内容的に言って、

 

「もしかして、稟?」

「ええ」

「稟の鼻血癖は知っているだろ? で、それを何とかしたいと相談を受けたんだけど、

 華琳の命令もあって、手伝う事にしたんだけど、慣れれば鼻血も治るのではないかと言う話になってね。

 方法や手段は、向こうが考えたんだけど、それを受け入れた以上、まぁ罪が無いとは言わない。

 一応、風もその件には噛んでいるから、後で聞いてみてくれ」

 

俺は呂蒙にそう説明しながら、風が正直に話している事を祈る。

 

「あのそれでは、相手を散々その気にさせてから、放置して悦に入る変態と言うのは」

「・・・・・・風、何か言う事は無いか?」

 

俺は、その内容に頭が痛くなり、額を押さえながら、風になんでそう言う事を言ったかを訊ねるが、

 

「・・・・・くぅー」

「寝るなぁーーっ!」

 

ビシッ

 

「おぉぉ、お兄さんの明らかにされる犯罪歴に、風は気が遠くなって寝てしまったのですよ」

「そんな事して無いからっ、 そもそも、俺の寝台に潜り込んで、散々焦らしたのは風の方だろ」

「いえいえ、風は嘘なんて言っていませんよ〜、

 その事にしたって、風の気持ちに気が付きもせずに、風に手を出してくれないお兄さんが悪いんです。

 それに、現に風達の心をあれだけ掴んでおきながら、二年間も放置したのですよ」

「う゛っ」

 

それを言われると、俺としては何も言えなくなる。

無論、俺にしたって好きでそうなった訳では無いが、彼女達を悲しませたのは、紛れも無い事実だから仕方が無い。

 

 

 

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そして、その後呂蒙から聞いた内容は、曰く、

『華琳様の部下へ罰に、言葉巧みに入り込みその結果、その相手に犬の真似をさせながら行為に至っただけ

 でなく、その姿を妹に見せ付ける事で、相手にも見せ付けた妹も興奮させて、姉妹揃って頂いたとか』

(・・・・・・秋蘭だよな? 春蘭だったらもっと支離滅裂になっているはずだ)

 

『初めての人間相手に、絡繰張型で、その・後ろと言いますか、とにかく同時に攻めるような行為』とか、

(これは、真桜だな。 人を実験に巻き込んでの行為を、こう言う言い方するか?)

 

『高価な服を送って、喜んだ心の隙を突いて、身体を要求して来たり』とか、

(沙和の喜ぶ顔が見たいと思っただけだ。 だと言うのに、何でそう言う事になるんだ?)

 

『付人と言う立場を利用して、最初の一人だけならともかく、姉妹全員をその毒牙に掛けた』とか、

(絶対、人和だなっ

 まぁ流された俺に、責任が無いわけじゃないが、俺にどんな恨みがあってこんな言い方を?)

 

『二人っきりで旅をしようと、ずっと二人で居ようと、約束しておいて、すっぽかしたまま』とか

(いやあれは、霞が自分を見失いそうだったらと言う話だったし、二人でとは言ったけど、何時の間に二人

 っきりと言う話に? というか話が大きくなって無いか?)

 

とにかく、まったくの嘘では無いが、かなり歪曲されら話を、俺は一つ一つ誤解を解いて行く。

呂蒙は、やはり言いにくい内容の所は、顔を赤くしてはいたが、それでも正直に話してくれたし、俺の話を最後まで聞いてくれた。 うん、やはり良い娘だよなぁ。

でも、話の中に、凪や流琉と季衣が入ってなかった事に、俺は深く安堵する。

あの娘達にまで、こんな支離滅裂な噂をされていたら、俺は再起不能だ。

 

「で・では、覇王である華琳様を、公衆の前である服屋で、その下着を次々着替えさせ、悦に入っていたと

 言うのは」

「華琳ーーーーーっ! 貴女まで一緒になって、何を性質の悪い噂を広げているのですかっ! 

 そもそも、下着選びなんて恥ずかしい事に強引に付き合せて、恥ずかしがる俺を面白がって、公衆の面前

 で羞恥プレイしたのは、華琳の方だろうがーーーっ!」

「きゃっ」

 

俺は、華琳まで参加していた事に、ついに我慢していたものが噴出し、

天井に向かって、許昌で今頃執務室でふんぞり返っているであろう華琳に向かって、俺は心の其処から、魂の叫びを上げる。

呂蒙が何か悲鳴を上げていたようだが、この際それはどうでもいい。

俺は風に向かい、

 

「なぁ風、俺って、皆に嫌われていたのか?

 俺は皆の事が好きなのに、それは俺の独り善がりだったのか?

 皆も、俺の事好きだと思っていたのは、俺の勘違いだったのか?

 風、教えてくれ、俺は、帰って来てもよかったんだよな?」

 

駄目だ、涙が出てきた。

だけど、それに堪えれない。

風だけならともかく、俺は呂蒙の前だと言うのに、泣く姿を隠す事が出来なかった。

椅子に力を失くした様に座り込み、涙を流す姿を隠す事が出来なかった。

 

 

 

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ふわっ

 

風の小さな手が、俺の頭を引き寄せる。

風のつつましい胸に、俺の頭を抱き寄せる。

風の暖かな感触に、風の香りに、俺は少しだけ落ち着きを取り戻す。

 

「風は、お兄さんの事が好きですよ。

 もちろん華琳様や桂花ちゃんも、お兄さんの事が好きで、大切に想っているのです。

 風達は、お兄さんに、それだけは疑って欲しくないのです」

「で、でも」

「あれは、お兄さんにも責任があるんですよ。

 お兄さんが居なくなって、皆寂しくて、それを紛らわせようと、色々強がったりもしたのです」

 

・・・・・・確かに、そう言われれば、みんな寂しいと思っても、それを素直に出すタイプじゃないよな。

桂花はともかくとして、俺を思い出して、俺を悪者にして、酒の肴にするくらいの事は、許さないといけないよな。

そもそも、俺が勝手に消えたりしたのが、悪いんだから・・・・・・、

 

「お兄さんを悪者にしてしまって、ごめんなさいなのです」

「いや、元はと言えば、俺が元凶なんだから、怒れないよ」

「ふふっ、そういう優しい所が、お兄さんなのです」

 

風は、愛おしそうに俺の髪を撫でながら、そう呟いてくる。

 

「でも、不思議だよな、蜀ではこんな事なかったと言うのに」

「蜀の人達は陽気な気質ですからね〜、それ比べて、呉の人達は真面目な人が多いので、ついつい、からかっ

 て遊んでしまうのですよ〜」

「・・・・・・・・・・へ? 風、今なんて?」

 

風の言葉の中に聞き逃せない何かを感じ、俺は聞き返してしまう。

いや、頭のどこかで、『聞き返すな、此処で立ち止まれっ』と警告してくるが、もう遅い、すでに犀は投げられてしまった。

風を見上げると、風は、半眼で口元を押さえながら、

 

「特に明命ちゃんや蓮華ちゃんは、面白いぐらい反応するので、皆さん結構悪乗りしていたのです」

「ちょっ、」

「お兄さんが帰ってくる前の事でしたから、今更『あれは冗談でしたよ〜』なんて、すでに言える様な状態で

 はありませんでしたし、帰ってきた早々、三国を廻る様な事になるとは、思いませんでしたからねぇ。

 華琳様は、きっと気が付いて居られたでしょうけど、お兄さんの苦労する顔をきっと想像して楽しまれてい

 るのだと思うのです」

「・・・・・・・・・・あぁー、確かに華琳なら、十分それはあるよな」

 

風の言葉に、俺の四苦八苦する姿を、嬉しそうに眺めている華琳の姿が脳裏に浮かび、俺はげんなりとする。

どうせ後で文句を言った所で、

 

『それくらい自分で何とか出来なくてどうするの、

 そもそも、原因は全て貴方にあるのだと言う事が、まだ分かっていないようね。

 なら身体に直接分からせるような、罰が必要かしら』

 

なんて事言って来るに違いない。

無茶苦茶ばかりで、横暴だけど、嫌いになれないのが、不思議だよな、・・・・惚れた弱みと言う奴か?

 

 

 

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「じゃあ、此処三日、散々意地悪していたのは」

「皆さんに、風達がお兄さんで遊んでいるだけ、だと分かって貰うためですねぇ、

 お兄さんが、説得に失敗した時は、もっと露骨に攻めてみる予定でした。

 それに、お兄さんのああ言う姿を見せるのが、お兄さんを知って貰うのに一番だと思ったのですよ」

 

俺の言葉に、風はこの所の風らしく無い行動の理由を話してくれるが・・・・・、

 

「見て貰うも何も、それすら叶わない人も居たんですが」

「いえいえ、大丈夫ですよ〜、亜莎ちゃんもしっかりと、書類の山の向こうで、面白顔で苦悩するお兄さんの

 姿を見ていましたから。 そうですよね〜、亜莎ちゃん」

「は、はい、失礼ながら、眼鏡を失くしたと言うのは嘘で、机上に置いた武器の刃に映る北郷様の姿を、拝見

 させて頂いておりました」

 

風の指摘に、呂蒙は恥ずかしそうに、申し訳なさそうに告白してくれる。

・・・・・・・・ちょっと待て、俺は見られていないと安心しきって居た訳で、

 

「北郷様の、苦悩される姿と言うか、百面相ぶりは、正直この人が話しに聞いていた極悪人なのかと、疑問

 に思っておりました」

「ぬぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーっ、あれを見られていたーーー!?」

 

ごろごろっ

ゴロゴロッ

ゴッ

 

恥ずかしさのあまりに、何度か床を転げまわり、最後に机の足に頭をぶつけた所で、俺は自分を取り戻し、

またもや醜態を見せている事に気がつく・・・・気がつくのだが・・・・・・もうどうでも良い気分になってきた。

いいんだ、いいんだ。 どうせ俺は他国に行っても、皆の玩具だよ。

華琳なんて、所有物だの玩具だの、公言憚らないし、こう言う事があると、つくづく自分の立場の弱さを思い知らされるよな・・・・・・、うん負けないもん。 俺は俺で逞しく生きてやるんだ。 生きていればきっと良い事だってあるさ。

よし、自己完結終わり、とりあえず自分を納得させる事が出来た俺は、何事もなかったように立ち上がり、服についた埃を払う。

 

「おぉぅ、もう立ち直りましたか、流石はお兄さんなのです」

「打たれ強さだけなら、三国一かもしれねえぜ」

「宝ャそれ褒めてないから、それと風、理由は分かったけど、絶対楽しんでいたでしょ」

「風の苦渋の選択を分かって貰えないとは、風は悲しいのですよ〜。 よよよよ〜」

 

等と、ワザとらしく泣き崩れる姿勢を見せてはいるが、飴を舐めながらでは説得力の欠片も感じられない。

まぁ、手段や、そこに趣味が入っていたのはともかく、風の心遣いまで疑うつもりは無い。

ああ言う事を立て続けに引き起こしてくれたからこそ、呂蒙も俺の話を聞く気になったのだと思うし。

 

「まぁ、それでも一応礼を言っておくよ。 ありがとうな」

 

俺は風の頭を、宝ャが落ちない様に気をつけながら優しく撫で、

風は、それを何時ものごとく目を瞑りながら、されるがままにされている。

 

 

 

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気がつくと、呂蒙は、楽しそうな顔で、そして優しい目で、俺達を眺めており。

 

「風様、北郷様は、民が噂されていたように、ずいぶん楽しいお方のようなのですね」

「そうなのですよ〜。 お兄さんはとても暖かで、春の日差しのように優しいのです。

 でも油断していると、お兄さんにパクリとやられてしまうので、注意は必要なのですよ」

「こらこらこら、風もう、それはいいから」

「はぁ〜、お兄さんは相変わらず、自分が分かっていないのですよ〜」

「あぁー、成程、それでそう言う意味も含めて、皆さんああ言う話をされたのですか」

「いや、だから子明さんも、風の出鱈目を信じて無いで欲しい」

 

何故か俺を置いて、女性二人で納得しあう二人に一抹の不安を覚え、まだ続ける風の悪戯に、信じないようにお願いするのだが、

 

「風様、北郷様は、今だ分かって居られない様な事を仰っているのですが、これは本気なのでしょうか?」

「残念ながら、本気なのですよ〜。 おかげで、華琳様を始め、みんな苦労が耐えないのですよ〜」

「成程そうでしたか、同情いたします」

「おーい、頼むから納得しあってないで、何の事か説明してくれ」

 

俺の言葉に、二人は何故か溜息を吐き、

 

「北郷様、事情は分かりました。 魏の皆様方の悪戯とは言え、教えを受ける身でありながら、北郷様に不快

 な思いをさせたのも事実。 今一度深くお詫び致します。 お詫びのせめてもの証しと言うのも可笑しいで

 すが、私の真名を北郷様にお預けいたします。 これからは亜莎とお呼び下さい」

 

呂蒙は、そう言って深々と頭を下げるが、

 

「頭を上げてほしい。 先程も言ったけど非は此方側にあるんだ。

 勘違いさせた事に頭を下げるのは、むしろ此方の方だよ。

 亜莎、真名は有り難く受け取らせて貰うよ。 こんな俺でも信じてくれて有難うな。

 代わりと言ってはなんだけど、俺も北郷じゃなくて一刀でいいよ、出来れば様付けは無しで呼んで欲しい」

「分かりました、では、一刀様これからは、そう呼ばせて貰います」

「あの、出来れば様付けは・」

 

様付けは無しで良いと言ったのに、様付けしてくる亜莎にもう一度頼もうとしたが、

 

「今回の事は、他の者達には、私から伝えて置きますので、すぐに態度を軟化させてくれると思います。

 孫権様と甘寧様は、厳しいお方ですが、それでも話は聞いてくれるようになると思いますが、二人の信

 を得られるかは、北郷様次第となると思います」

 

と、話を進められてしまう。

そう言えば、風にも様付けだし、どうやら彼女なりの拘りがあるようだ。

なんにしろ、呉の皆の誤解を、彼女が取ってくれるなら、俺としては助かるし、

信を得るのは、俺次第と言うのは当然の事、きっと彼女の事だから、それなりに口添えしてくれるのだろう。

文句など最初から無いし、言ったら罰が当たる。

 

 

 

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俺は、もう一度自分の中に在る、この国に対する想いに覚悟を決め直してから、亜莎に真っ直ぐ片腕を出し

 

「あらためて、 俺はこの国に居る間、この国を良くするために全力で当たらせて貰う。

 でも情け無い事に、天の知識はあっても、俺一人では何かを出来るような力は無いんだ。

 亜莎、だから力を貸して欲しい。 短い間だけど、一緒にこの国を良くするための方法を考えて行こう」

 

俺はこの国に対する想いを、真っ直ぐに亜莎に告げる。

俺の想い全てを、彼女に届けるつもりで、真っ直ぐに彼女の目を見つめる。

そんな俺を、彼女は『くすっ』と小さく笑ってから、優しい微笑を浮かべ、

 

「はい、力の足りない私達のために、どうか天の御遣い様である一刀様の力をお貸し下さい。

 そのためなら、この亜莎、どのような事も致します」

 

そう、手を繋いで言ってくれる。 それが彼女のこの国に対する想い。

まっすぐ、今を何とかしたいと憂いている証し、

でも、

 

「うん、やっぱり、女の娘は、むっつりしているより、そうやって笑っていた方が、何万倍も可愛い」

「そ・そんな、からかわないでください。 そんなに私むっつりしていましたか?」

「うん、こっちが罪悪感で凹むぐらいだったよ」

「それはその・」

「おやおや、お兄さんの病気が出てしまいましたね〜」

「さすが魏の種馬だぜ、言った傍から触手を伸ばしているんだから、これは治らねぇぜ」

「あ・あの、どのような事をすると言っても、それは、そう言う意味ではなくて・」

 

風と宝ャの言葉に、亜莎は先程の言葉を、文字通り受け取らないで欲しい、と慌てて説明をしだすのを見て、

 

 

「風ぅぅぅぅーーーーーーーーーーっ!」

 

 

三日連続して、俺の叫びが、部屋中に、そして天高く響き渡るのだった。

 

ただ、違うのは、俺の叫び声に、風だけではなく、亜莎も笑みを浮かべ笑っている事だった。

 

まぁ、ああいう笑顔を見れるのなら、こう言うのも悪く無いよな。

 

まずは二歩、冥琳に続いて、一歩進めた事を俺は嬉しく思う。

 

この一歩一歩が、俺を成長させるのだと、

 

この国を良くするための手助けになるのだと、

 

心の何処かで、

 

『そうよ、やっと分かったの?』

 

と頷いてくれる彼女が、居るような気がしたから、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

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あとがき みたいなもの

 

 

こんにちは、うたまるです。

  第19話 〜 天の御遣い、呉の待遇に苦悩する 〜 を、此処におおくりしました。

 

今回は、前回の明命に対抗して、亜莎をメインとしたお話となりました。

一部を除き、一刀を異様に避ける面々の理由が明かされました。

呉の将達でないと出来ないお話だと、前々から作ってあったプロットです。

蜀だと、愛紗や翠辺りが引っかかりそうですが、あの二人も、他の面子に散々弄られ慣れていますし、プロットが重なっていたので、素直に此方だけでやる事にしました。

魏の将達も、一件真面目なんですが、・・・・・・・・・・・・・・その本性は、結構お祭り好きですからねぇ。

結構率先して騒ぎを起こしている将も居ますし(汗

 

前話において、反響覚悟であの段階で話を終えたのは、在る意味成功だったかなぁとコメント文を見て、楽しませて頂けました。

 

『舞い踊る季節の中で』共々低速度更新ですが、

頑張って、執筆いたしますので、どうか温かい目で見守りください。

説明
『真・恋姫無双』魏END後の二次創作のショート小説です。

呉の女将達の冷たい態度を何とかしようと奔走する一刀。
だけど何故かそれを邪魔をするように、風がからかってくる。
一刀はそんな妨害に負けず、女将達と仲良くなる事が出来るのか?・・・・・・・・、



拙い文ですが、面白いと思ってくれた方、一言でもコメントをいただけたら僥倖です。
※登場人物の口調が可笑しい所が在る事を御了承ください。
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コメント
ahukan様、応援ありがとう御座います。 皆様の声援を糧により一層頑張りたいと思っています。(うたまる)
この作品も大好きですー!執筆頑張ってください!(ahukan)
ジョージ様、きっと亜莎を足がかりに仲良くなっていくと思います。 仲良くなりすぎないかが問題でしょうが(w 一刀は器が大きいのもありますが、やはり彼女達の性格をよく分かっているからこそでしょうね(うたまる)
ぱろろ様、風の前回からの行動は、言わば魏の将達の後始末、一刀の中に疑問を残しておくより、全てを吹き出させる事で、より強い絆を構築する方を選んだ訳ですが、その辺りが説明不足で読者の皆様には申し訳なかったです(うたまる)
moki68k様、そのための風の悪戯なのですよ。 そして、魏の将の話に踊らされない方々もいます。 特に明命は根が素直なので、亜莎の言を素直に、自分なりに考え、誤解が解けると思っています(うたまる)
CANTY様、はい一刀は何処までもお人好しだと想います。 無印の原作でも、散々ヒロイン達に変呼ばわりされ、底が抜けている呼ばわりもされている程です。ですが私は其処が一刀の凄さであり、強さなのだと思っています。 今後もやりすぎないよう頑張って書いていきますので見守り下さい(うたまる)
やっとこさ一人味方になてくれる娘が・・・・一刀、良かったなぁ。それにしてもお前、凄いなぁ。よくあれだけの事を許せるよ。(峠崎丈二)
なんか意図的に風が一刀を泣かせてるみたいでちょっと残念だ 風はそういうふざけ方をしないと思うんだけどなぁ・・・ いつものふざけ方と違う気がするので違和感がありました まあ、一意見として聞いてもらえれば幸いです(ぱろろ)
ようやく亜莎が味方に。でも呉の人々はたぶらかされたと思われないかなw にしても一刀がいないのをまぎらわせるためにおもしろおかしく伝えていたとはwなるほどw ちと表現が変なところ:10p「風の出鱈目を信じてもらえないかな」(moki68k)
まあ、魏の将はひねくれ者が多いですからね。でも、それを許す一刀ってどんだけお人よしだよって思います。普通こんな人はいないでしょうに(CANTY)
サイト様、一刀は本当に強いと想います。異世界である華琳達を想い、二年間必死に自分を鍛え上げ、育ててくれた家族を捨ててまでこの世界を選んだ一刀。 まぁ原作にあるように弄られまくっていましたから多少の耐性があるのも事実でしょうね。 一刀が傷心の旅に出たら間違いなく霞が追いかけてきそうですが(うたまる)
jackry様、はい、だから泣かせました。 そして、風がすかさずフォローに入る事で一刀は漠然とした思いだった事を、風の言葉によって、華琳の傍に居て良いのだと、それを疑わずに自分らしく頑張れば良いのだと自覚する事になるのですが、そういう背景を想像させるような書き方が、まだまだ出来ていないようで、力不足を感じさせる数話になりました(うたまる)
一刀は強いなw俺ならしばらく旅に出ているぞ!間違いない(サイト)
CANTY様、人間全て理性的に動けるものではありません。最初の話の方で、指摘された様に一刀が居ない間の彼女達の落込様は酷く、彼女達らしくない行動を起こしています。だからこそ彼女達は一刀の帰還をり喜んだし、時間があれば自ら誤解を解くために奔走したでしょう。ですが時間が無い以上、華琳は一刀の成長の機会と割り切り、風も正攻法では駄目と思い動いたのです。(うたまる)
魏の将の気持ちもわからなくは無いけど……一刀の気持ちっていうのは考えていないのかな。一刀だって一人で元の世界に戻って、それこそ一人になって相当辛かったはずなのに、その気持ちを彼女たちは分かっていないのでしょうかね?(CANTY)
hokuhin様、文中で述べたように、民からの噂は、例の黒幕達が悪意的に広められた物以外は、比較的友好的なものが多いです。(中には面白可笑しくされたネタ在り) そう言った相対する噂が、呉の一部の将達をますます混乱させていたのだと思います(うたまる)
まあ噂の大元が魏の武将からでよかったのでは。民からだと魏ルートでの張角像見たいになっちゃうぞ一刀w(hokuhin)
村主様、例の二人は、このプロットを考えた上での最大の問題でしたが、そのための仕込みは、呉に来た時点でしております。 どういった展開で二人(?)の信を得る事が出来るかを、温かい目で見守って下さればと思います(うたまる)
ろけっと様、原作でも結構鬼畜な扱いは受けている気がしますが、一刀がそれを許せたのは、後が無いと言うこともあったでしょうが、それ以上に、ヒロイン達の優しさや魅力があったからだと思っています。 まだまだ表現しきれない部分もありますが、これからも温かい目で見守って下さい(うたまる)
どれだけ邪険に扱われても必死かつ地道に信頼を得ていく過程は良なのですが・・・この扱い(ほぼ「人間の屑」認定)では例の二人は余程の事が無い限り信用してくれなさそうでw下記返答にて書かれたい事は理解出来ましたが・・・難しいですな(生意気言って申し訳ないです)今後どう呉面子の心境変化を書かれるか、うたまるさんの手腕期待してます(村主7)
この外史の魏の皆様は鬼畜すぎるwww こんな扱いを笑って許せる北郷は大器だね、かっこいいよ(ろけっと)
ヒトヤ様、お怒りの言葉真摯に受け止めたいと思います。 今回多少やりすぎたかなと言う感は自覚しておりますが、今回のようなヒロイン達の悪乗りの結果が生み出したものも、清濁全て受け止める一刀の心の強さを出したかったのも一つです。 不愉快と感じられたならば、まだまだ私の修行不足と思い精進していきたいと思います(うたまる)
一刀が消えた理由は魏の死ぬはずだった人を助けたり負けていたはずの決戦を勝利させて歴史を変えた代償、いわば皆のためだったというのに、一刀を悪者にするのはどうなんだ?皆魏王から何も聞いてないのか?俺だったらさすがに心離れるわ、現にこの作品の風達への愛情が数話前から無くなってなんか嫌いに感じるくらいだし(ヒトヤ)
よーぜふ様、あの不屈さが一刀の最大の強みでしょうねぇ(w 本編の魏√でも大分弄られて鍛えられているでしょうから(w(うたまる)
びっくり様、噂はあくまで私生活の問題であって、呉が求める能力とは別になります。 二つ目は冷遇とはいっても、二人とも怯えながらでも対応していますし、文中でも書きましたが、一刀の上司は華琳ですよ。 殺されたとか重傷を負ったとか言うならともかく、これくらいは良い試練と思うだけでしょうね。 何よりびっくり様が言われたとおり恋姫の世界ですから(w(うたまる)
闇羽様、本編でも皆さん結構極悪ですよ。 それに、自分の世界を捨ててまで来た一刀にとって、皆を嫌うなんて選択肢は最初から無いでしょうね。(うたまる)
紫電様、基本その方針ですが、やはり最大の難関はあの二人でしょうね(うたまる)
GLIDE様、困惑を困惑で持って打ち消す。 一つの行動で幾つも目的を含ませる等、風ならではの業では無いかと思い書いて見ました。(うたまる)
eni_meel様、 何時もコメント有難うございます。 これからも温かい目で見守り下さい。 (うたまる)
弐異吐様、皆さん素直に食べられるでしょうか(w と言うか、恋姫の場合、相手のその気にさせるかどうかなんですよねぇ(うたまる)
さすが風、さすが皆・・・俺だったら確実に心が折れるぜ  でも立ち直り→触手を伸ばす一刀もさすがすぎるw(よーぜふ)
えっと疑問に思ったことが二つ。こんな悪い噂を持つ人物を使者として送る魏の対応が問題にされないのか?いくら悪い噂を持つとはいえ、呉は教わる立場なのだから使者を冷遇していいのか?どっちも国家間を揺るがす問題なのでは?と思ってしまいました。まぁ、恋姫世界では悪くならないとは思いますが・・・(びっくり)
しかしなんだ。一刀のせいとか言ってるけどやってるこたー極悪だな、皆w いなくなった相手のことを冗談とはいえ女関係最悪の人間に仕立てるたぁ…一刀は心が広いやねぇ。俺だったらたとえ惚れてる相手でもここまでやられたら心が離れるよw(闇羽)
風さすがだなww(GLIDE)
やはり何処へ行っても一刀クオリティはパネェっすね。(eni_meel)
このままいったら全員食べちまいそうだな(弐異吐)
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