ミッドナイト†無双 魏編
[全1ページ]

一刀の消失から1年。

私は暇さえあればこの思い出の地へ赴いている。

 

「華琳様にブツブツ・・・」

隣の桂花が何か喋っている。

かわいい部下だけど、今だけはその存在が目障りね。

 

 

仕方が無い・・・。

 

伝家の宝刀「ハオウ拳」発動。

私以外の世界が灰色に染まっていく。

 

「あの歩く精液製造機ごときが・・・」

 

くっ、まだ幻聴が聞こえるわ。

ハァーー!!3倍ハオウ拳!!!

 

「・・・・・・」

 

ふっ、これぞ無音の境地。

 

 

一刀と駆けた日々はかけがえの無く、今でも私の中でキラキラ輝いている。

そして私はいつも一刀が帰ってくることを夢見ている。

 

「うお〜い!華琳〜!」

 

そう、こんな感じの声音で。そしたら私はめいいっ━━「!!?」

 

 

忘れるわけが無い。この声を。

目や鼻や口、肢体の全てが覚えている。

声が出ない。顔が動かない。思考が停まる。

振り向けない。

 

「時間かかったけど、やっと帰ってこれたよ。」

 

ひょうひょうと言う。そう、こんな男だったのだ。思い出の彼と何も変わらない。何一つ変わらなっっ!!!?

 

だっだだ誰だ?この筋肉マッチョは!?

一刀だけど一刀じゃない!顔だけ一刀だ!

服もピッチピチで半袖半ズボンになってる!

 

しかも、うっ腕が4本生えてるだと。

 

 

ああ、これは悪い夢ね。早く起きなくては。

気が付くと、私は一刀(偽)に向かって絶を振り上げていた。

 

しかし――――

 

「アシュラバスター!」

 

「ぎゃあああああああああああああーーーー!!」

「華琳様―――――!!あんたなにやってるのよ!」

 

「愛する人を守るため、厳しい修行の末に強くなったのさっ。」

 

「たった今、その愛する人を容赦なく地面に陥没させたわよね!」

 

「ふっ、安心するがいい。

魔法カード発動「死者蘇生」!!」

 

「死者蘇生って何!華琳様死んじゃったの!?」

 

ふいぃぃん。

 

不思議な音とともに華琳の体が輝いていく。

 

カリンハイキカエッタ!

 

 

「なっなんだってーーー!」

 

「なんであんたが驚愕してるのよ!!」

 

 

 

 

こうして魏は今日も平和だった。(完)

 

説明
魏エンドから1年後のお話。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2293 2081 15
コメント
一刀なにやってんだあああああああww(sink6)
いいのか?!!!?(黄昏☆ハリマエ)
タグ
真・恋姫†無双  華琳 

あのさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com