魔女の血脈 1
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少し昔の時代の話。

 

世界では各地で魔女狩りが行われていた。

魔女の象徴である紅い眼を持つ女(時には男)達は、聖徒と名乗る人々に連れて行かれ、

見せしめとしてその地域にある大きな都市で串刺しの刑に処されたと言う。

 

流れた魔女達の血は土にも吸われず、蒸発もせず、そこに留まり続けたそうだ。

困った人間達は考えた末、1つの場所で保管しておこうという話になった。

 

「お前らは忌わしいから、土にも空にも拒まれたのだ」

 

と、人間達は散った血に向かいながら呟く。

その後魔女狩りは、最後に残った『1人の少女』を処すまでずっと続いた。

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そして現在。

 

人間達は研究の結果、魔女の血に多大なエネルギーがある事を解明した。

魔女狩りは終わり戦争の勃発している現代で、血は兵器の動力源として使用されている。

遂に、人間達は戦争による死者を減らす為魔女の血を核とする人工知能を持った人型機械

を作り出し、それを「ユノ」と名付けた。

 

しかしまだまだ未完成。表に出せる程の代物ではない。

真っ白な研究室に閉じ込められている彼は常々思っていた。

 

「この白い部屋から抜け出して、もっと世界を見てみたい」

 

この物語はそんな彼の物語である

 

説明
自由に憧れる機械の大脱走劇
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オリジナル 創作 オリキャラ 魔女の血脈 

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