幻・恋姫†無双 第3話 『光の彼方へ』 |
《前書き》
なんとか書けた……いや、本当に長かった
読むの大変かも知れないけど、頑張ってくださいな!
では、始めます。
弾むような足取りでデートに向かう及川を見送ったあと、二人は寮に向かっていた。
「しっかし……あいつの妄想力もすげーな」
一刀は呟く。
「資料館に展示されている遺物を見るたび、この壺にはメンマが大量に入っていただの、この鎧は実は女の子が着ていて、それでエッチしてただの言ってたからな……」
良くそんな妄想が出来るな、とこっちが呆れるぐらいに喋りまくっていた。
「愛すべきバカだな」
一刀は思う、そういう人間が友人に居るってのは、素直に嬉しいと。
「それにしても……」
「あの少年のことが気に掛かるか?」
呟きに応える命。
「見たことの無かったけど、フランチェスカの制服を着ていただろう? だからフランチェスカの学生では無いとも言えないんだけど……やっぱり気になるんだよなぁ」
一刀は言いながら、少年のことを考える。
(展示物を見ていたあの目。そしてあの身のこなし。何か武道をやっている人間ならば、立ち姿や身のこなしを見ただけで隙の無さが分かっただろうし、彼の強さというのが透けて見えるはずだ。その強さというのを感じれば、学校の中ですれ違っただけでも記憶の中には残るはず。 だけどその記憶が俺には無い)
「とりあえず、気に留めておいて損はないが、気にしすぎるなよ、天斗? ……慣れないな、この呼び方は」
「そうだな。後、慣れるまで普通に呼び合おうぜ?」
苦笑しながら、一刀は言う。
「悪いな。後、今晩もやるぞ?」
「おう、頼むな!」
釈然としない思いが頭の中で微かに警鐘を鳴らすなか、命と共に暗くなり始めた道を寮へと急いだ。
「うう〜〜っ、さみぃ……」
耳が痛くなるほどの寒さの中、一刀は木刀を一振り持って寮を出た。
「1975、1976、1977」
数を数える声と共に、風を切る音がしている。
一刀は、その声のする方向に歩いていく。
「1998、1999、2000……ふぅ」
一刀がそこにいくと、丁度、素振りを終えた命がいた。
「うわっ、もう始めてたんか!?」
「お前がのんびりしてたからな」
命は、近くの木に立て掛けてある三本の木刀のうち、一本を取り、持っていた漆黒の木刀を木に立て掛ける。
「準備運動に素振り百本しとけ」
「おう」
命の言葉に応じ、素振りを始める一刀。
「剣先に迷いがあるぞ? 大方、あの少年のことを考えているんだろうが、武器を握っているときは、武器に集中しろ。他のことを考えるなとは言わないが、出来る限り置いておけ。ただ、置いた中でも大切なことは、すぐ取れるように置けよ……」
「悪い。後、ありがとう……98、99、100っと」
素振りを終えた一刀に命が近づく。
「一刀は示現流を習っていたよな?」
「まあな。つか、命は知ってるじゃん?」
一刀の対面に命が立つと、左足を前に出した左半身になり、木刀を身体の右側に構える。
「これは、所謂、八双と呼ばれる構えなのは知っているな?」
「当たり前だろう? 示現流の蜻蛉と殆ど変わらないんだから……」
「そうだな……だから、使うな」
「なんでだよ!?」
一刀は困惑する。命が蜻蛉を禁じた。それは、すなわち、示現流を使うことを禁じたことに他ならない。
「八双は、多対一や多対多の乱戦や、障害物の多い場所でのゲリラ戦で、真剣を、しかも抜刀したまま全力で走り回ったり飛び回ったりする必要がある状況では役立つ構えだ。視界が広いからな」
「じゃあ、使ってもいいじゃないか!?」
命は首を横に振る。
「示現流は、先の先を体現している流派だ。敵を一撃で殺す、このことを実現するのは難しい……力と速度を極めるということだからな」
「なるほど、そういうことか……。そうだよな、蜻蛉は隙が大きいしな……」
一刀は、苦々しい顔をする。
「ただ、絶対に使うなと言うことではない。生まれてから、示現流に慣れ親しんでいるんだろう? だから、いざというとき、出てくるだろう。出てきた場合は、迷わず使え。それと、一刀、示現流の精神は?」
「“刀は抜くべからず”、“一の太刀を疑わず、二の太刀は負け”、“刀は敵を破れるものにして、自己の防具に非ず”、“人に隠れて稽古に励むこと”」
すらすらと一刀は言う。
「とりあえず、精神に則るのは、極めてからにしな。今は、身体を鍛えろ」
「了解」
「さて、特訓を始めるか」
命の言葉に、一刀は応じる。二人は構え、打ち合い始める。
「ぷっは〜〜!!」
一刀は、荒い息を立てながら、芝生にぶっ倒れた。
「お疲れさん」
手に持った二本のペットボトルのうち、一本を一刀に渡す。
「やっぱり、命は強いな……。なんで、部活の時、猫を被っているんだ?」
ペットボトルの水を飲みながら、一刀は聞く。
「過ぎた力は、恐怖を招くからさ。まあ、主将は気が付いているけどな」
「そうか……」
一刀は、空を仰ぐ。
「俺は、この後、及川に話があるから寮に戻るが、一刀はどうする?」
「ちょっと、資料館が気になるから見てくる」
「そうか……ちょっと、待ってろ」
命は、木に寄って行くと、使っていた木刀を置き、代わりに二本の木刀と竹刀袋を持ってくる。
「ほらよ」
その二本の木刀と竹刀袋を一刀に差し出す。
「うお、なんだ、この重さ!」
ずっしりとした重さが一刀を襲う。
「重いのは一本だけで、もう一本の白い方は、桐だから軽いぞ?」
命に言われ、白い木刀だけを持ってみる。
「おっ、本当だ。軽いな」
「剣筋を安定させるためだからな」
「じゃあ、この重い木刀は?」
一刀が持っている赤樫の木刀を見ながら、命がニヤリと、口を吊り上げる。
「それは、練習用であり、一刀が本当に戦うときに役立ってくれるさ。まあ、大事に使ってくれよ? それと……」
命は、一拍おいて、切り出す。
「“気”は、存在する。機会があれば、習得してみな。ちなみに、一刀は、内功に適正があるが、外功には全く適正がないぞ」
二本の木刀を肩に掛けて、手を振りながら去っていく命を、不思議そうに見つめた。
「まあ、いいか……。それより」
一刀は、軽く二、三度、木刀を振って握り具合を確かめながら一人ごちる。
「思い過ごしなら良いだが」
首を軽く回す。
「正義の味方を気取るつもりはないけれど、一度思い立つと気になって仕方がないんだよな。この厄介な性格……どうにかしないとなぁ」
肩を回しながら、自分に呆れる。
「何もないほうが良いけど……俺も行くか」
一通りの準備運動を終え、気合いを入れるために声を発して資料館へと向かった。
「制服に着替えるの忘れたっ!?」
一刀は、制服に着替えるため、急いで寮に戻った。
チャイムが部屋に響き渡る。
「ほいほいっと」
玄関を開けると、黒服を着た命が立っていた。
「こんばんは、祐」
「来ると思っとったで」
及川は笑いながら、部屋に招き入れる。二人は、適当に床に座った。
「物語の幕開けやな〜」
及川は呟く。
「やっぱり、そうか……一刀に例の物を渡して、正解だった」
「流石は、みこトンやな」
感心したように及川は言う。
「まあ、本題に入ろうか……」
命の目が険しくなる。
「祐、お前の立ち位置は、何処だ?」
「ワテの立ち位置は、二人の仲間やで」
とぼけたように言う。
「そうであることを祈るか……お前の敵にはなりたくないな」
しみじみと命は言う。
「ワテもやで? みとトンは、ごっつう強いし」
「俺が強い……ねぇ」
「不動先輩の『失言』の二つの意味は、取り違えておらんで?」
二人は笑い出す。
「まあ、ええけど、そろそろ時間やで?」
「そうか」
命は立ち上がる。
「また、会おう……出来れば、味方としてな」
言葉を残しながら、玄関が閉まる音がする。
「そやな、味方として……」
及川は閉まった玄関を見る。
「あんさんが鍵なんやで、みこトン?」
呟きが後に残る。
「さみぃ〜〜っ……。こんな寒い中、何か気になるっていう曖昧な感覚に従って出歩くなんて、酔狂な奴だ、俺ってば」
願わくば何も無いことを祈りながら、一刀は一人、資料館に向けて歩く。
「……とか言って、本当に何も無かったら、俺ってタダのバカってことだよなぁ。しかし、思ったより背負うと動きを妨げないもんだな……」
背負った竹刀袋に入っている三本の木刀を思い起こす。
「……んっ?」
何か、音が聞こえた気がして立ち止り、耳を澄ます。
「………」
暗闇の向こうから、足音が聞こえてくる。
「誰かが来る……」
(ちょ……どうする? 学校関係者なら特に問題は無いけど、もし俺が考えている不安が的中でもしてたら……。やばい、なんか足が震えてきた……っ! とにかくどこかに隠れよう!)
不測の事態に軽いパニックを起こしながら、一刀は立ち並ぶ木々に身を隠した。
口内に溜まった唾液を飲み下す音が、やけに大きく響いて聞こえる。
(どうする……? どうする……? どうしたらいい……?)
頭の中が真っ白で何も思い浮かばない。
(くそ……情けない……。ガキの頃から剣術をやってたって、いざって時に役に立たないと意味無いじゃないか!)
迫ってくる足音は、まるで一刀を焦らせるように近づいてくる。
「あー、くそ……っ!」
一刀は、腹を括る。
「待てよっ!」
隠れていた場所から飛び出し、前方から走ってきた人影を制止した。
立ち止まった少年は、資料館に展示されていた鏡のようなものを小脇に抱え、制止した俺を威圧するように睨み付ける。
(ああ、くそ……。最悪の予想が現実になっちまった……)
目の前にいる少年は、昼間から、一刀が気になっていた少年だった。
「誰だ貴様。俺に何のようだ?」
「何のようも何も。おまえ、その手に持ってるやつ、なんだよ?」
「……」
「どっから持ってきたんだよ? っていうかおまえ、この学校の生徒じゃねーだろ?」
「だからどうした?」
「あのなぁ……子供の頃に言われなかったか? 勝手に物を取ったら泥棒です──おわっ!」
少年は不意を付き、鋭い蹴りを放つが、何とか回避に成功する。
「……チッ」
「ちょ……てめぇ! 何しやがるっ!」
「……邪魔だよ、おまえ」
「うわ……っ! ひ、人の話を……っ!」
「聞く気は無い。死ね」
無造作に繰り出される数多の蹴り。その一つ一つが雑草を刈る鎌のような鋭さで、俺の急所を的確に狙ってくる。
「く……っ!」
一撃でも食らえば確実に骨が折れるであろう重い蹴りをなんとか捌き、一刀は後ろに飛び退って少年と距離を取る。
「くはっ……はぁ、はぁ、はぁ……っ!」
悪意に満ちた暴力をほんの一瞬防いだだけで、まるで短距離走をしたあとのように息が上がり、気管に斬りつけるような痛みが沸き上がる。
「チッ……しつこいな」
「しつこいじゃねぇ……っ! てめぇ一体何者だ? どうして盗みなんてしやがるっ!?」
「盗み? ……ああ、これのことか。これはおまえらには必要ないものだ。必要の無いものを奪って何が悪い?」
「な……っ」
必要ないから貰ったと平然という少年に、一刀は絶句する。
「それにこれは貴様には何の関係も無いものだろう。死にたくなければ尻尾を巻いて失せろ。そして今日起こったことを全て忘れろ」
「泥棒如きが偉そうに言うんじゃねえよ! 盗人たけだけしいっ!」
「あくまで邪魔をするのか? ならば殺してやろう。……突端を開かせる鍵が無くなれば外史は生まれず、このまま終わることができるのだからな」
「はぁ? なんだよそれ……っ!?」
「もう語る言葉は持たん。死ね。うらぁーーっ!」
四方から繰り出される打撃が、禍々しい風切り音と共に襲いかかってきた。何とか避けながら、背中から必死に木刀を取り出す。
「うわ──っ!?」
目を、眉間を、こめかみを、喉を──あからさまに急所だけを狙ってくる。
「くっ……!」
武器も持たず素手だと言うのに、一つ一つがまるで真剣のような鋭さを持っていた。その一つ一つを必死に避け、木刀で受け流し──何とか体勢を立て直そうともがく。
「……チッ、本気でしつこいなおまえ」
「う、うるせぇ! いつまでも調子にのんなよ、このぉ……っ!」
一刀は、隙を縫って、攻勢に出ようと、一撃を当てに掛かる。
「むっ……?」
「おらぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜っ!」
「くっ!?」
防御は間に合わないと判断したのか、少年は後方に下がる。
「はぁ、はぁ、はぁ! 逃げんな、コラッ!」
「……チッ」
「ワケ分からんことばっかほざきやがって。とっ捕まえて警察に突き出してやる!」
「……やれるものならやってみろ」
「やってやらぁ!」
「だらぁぁぁ〜〜っ!」
気合いを乗せた木刀を、渾身の力を込めて振り下ろす。
「ふんっ!」
風切り音が聞こえる。
「はっ?」
一刀は呆けた声を上げる。木刀の先があるであろう位置に少年の足があった。
「ちょ……足で木刀を受けて、しかも折るなんて、おまえ、正気かよっ!?」
「ふんっ。それぐらい造作もないわ。……しかし、このままではラチがあかんな。おまえに付き合うのも飽きた。さっさと消えろ」
苛立たしげに言葉を放ち、少年は腰を落として拳を構えた。
「………っ!」
その途端、少年の雰囲気がガラリと変わった。まるで全身が抜き身の日本刀にでもなったような、息が詰まるほどの殺気が伝わってくる。
(ゴクッ)
一刀は、少年の威圧に押されながらも、手にある柄だけの木刀を棄て、命から貰った赤樫の木刀を取り出す。
周囲の空気が、氷点下に達したように感じる。背中を伝って流れ落ちる汗。その汗さえも冷たく、まるで氷のように一刀の心を恐怖に濡らす。
獲物を狩る猛獣のように息を潜め、少年は一刀の動きを観察していた。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
その視線に晒されているだけで鼓動は高鳴り、恐怖による息苦しさに目が眩む。そんな中、一刀は掌に感じる木刀の感触だけに意識を集中させた。
「────────」
固く無骨な柄。ズシッとした重みが、多少なりとも恐怖に打ち勝つ手助けをしてくれた。
「ふーーっ……」
大きく息を吐き、荒れていた呼吸を抑える。そうすることで萎えていた気組みを立て直す。
「どうやら覚悟は決まったらしいな。……ならば苦しまないように殺してやる」
「やれるものなら……やってみろよっ!」
少年の挑発に、一刀は応じる。
一刀は、自分の心を飲み込もうとする静かな殺意の波動を、勇気を奮って拒絶する。
「爺ちゃん直伝、薩摩隼人の気概、ナメんじゃねぇぞコラァ!」
「良い度胸だ。なら死ねよっ!」
地面を蹴る力強い音と共に一気に距離を詰め、流れるようなコンビネーションで放たれる蹴りに、
「死んでたまるかよっ!」
感情を爆発させながら、八双に構えた木刀を力一杯に振り下ろした! 地に足がめり込むほど強く踏みこみ、電光のように木刀を走らせる。
少年の蹴りよりも一歩早く、斜めから肩口に吸い込まれていく木刀の軌跡に、
「勝ったっ!」
そう確信した瞬間──。死角から襲いかかってきた少年の蹴りが、木刀を振り下ろした一刀の肩に叩きつけられる。
「……ぐっ!!」
鈍い痛みが全身を震わせ、肩にめり込んだ蹴りの勢いで木刀の軌跡がずれた。
「……っ!?」
その軌跡が予想外だったのか、少年が一瞬怯む。
「……だらぁぁぁ〜〜っ!!」
その隙を逃さず、一刀は崩れた姿勢のまま、少年に向かって身体を投げ出した。もつれあうように倒れ込むなか、銅鏡が少年の懐からこぼれおちる。
「チィ! 鏡が……っ!」
「……っ!? させるかっ!」
スローモーションのように宙を舞う銅鏡に向かい、一刀と少年は同時に手を伸ばす。
「「……っ!」」
伸ばした手も空しく宙を滑り落ちた銅鏡は、やがてその身を地面に叩きつけた。 )
「しまった……っ!」
硬質な破砕音を聞いて、少年の顔が焦りに歪む。
「どけっ!」
「ぐぇ……っ!」
「……くそっ。余計な手間を増やしやがって!」
「くっ……何が余計な手間だよっ! 元々、てめぇが盗みなんて働かなけりゃ良かったんだ!」
言いながら、下腹部の鈍い痛みに堪えて木刀を杖にして立ち上がる。
「……何も分かっていない奴が、ペラペラと喋ってんじゃねぇ! とりあえず、死ねや!」
「まずっ……!?」
先程の数倍の速さの蹴りが一刀に遅い掛かる。一刀は腕をクロスさせて衝撃に備える。
「?」
目の前で、激しい音がしたのに、衝撃が来ないことを不思議に思った一刀は、恐る恐る目を開ける。
「ぎりぎりセーフだな、一刀?」
目の前には、漆黒の木刀を持つ命が少年の蹴りを受けていた。
「命、何でお前!?」
「その話は、後でだな……鏡を見てみろ」
命の言葉に、一刀と少年は鏡の方を振り向く。
「な、なんだ……っ? 割れた鏡が……!」
「……チッ。もう始まりやがった」
憎々しげに吐き捨てる少年の姿が、鏡から溢れ出した光の中に飲み込まれていく。光は徐々に広がりを見せ、痛みに動けない俺の方まで伸びてくる。
「なんだこれっ!? 何がどうなってるんだよっ!?」
白くなっていく視界──。網膜を突き刺す白い光に対する未知なる恐怖が、一刀に瞼を閉じさせる。
「────っ!?」
得体の知れない恐怖に、一刀は声にならない悲鳴をあげた。光から逃れるために身体を動かそうとするも、手足はまるで石像になったようにピクリとも動かない。それでも俺は本能的な恐怖に突き動かされ、声をあげ、もがき……必死に光から逃げようとする。
「うむ……身体が動かんな……」
冷静に分析する命。
「こんなときに、落ち着いている場合か!?」
「無駄だ……」
無様な一刀を嘲笑うかのように、光の洪水の何処かから少年の声が聞こえてきた。
「何がだよっ!?」
「……もう戻れん。幕は開いた」
「だから何がだってんだ!?」
「飲み込まれろ。それがおまえらに降る罰だよ」
「どういう意味─────うわっ!?」
「この世界の真実をその目で見るが良い────」
少年の言葉に一刀は、パニックが深まっていく。
「一刀、前に言っただろ……どんなときでも、冷静な部分は保っておけと」
薄れていく意識の中、少しだけ平静を取り戻す。そして、少年が呟いた意味ありげな言葉が、やけに耳に残り……一刀の記憶はそこで途切れた──。
《後書き》
やっと、序章が終わりました。
そして、ビギナー卒業なのかな……
まあ、ともあれ、やっと本編です!!
命を中心に話を進めていきます!
まあ、ある程度、同時系列で、一刀のことも書くことになるかな?
さて、ここで調査したいと思います!
一刀のことは、きちんと書いた方が良いでしょうか?
それとも軽く、状況だけを描写していく方が良いでしょうか?
きちんと書く場合、二部(前編と後編)みたいな形にしようかなと考えてます。
軽くの場合、終わりの方に1ページくらいで、ある一コマを書こうかなと考えています。
まあ、こんな感じですので、投票してくださいな!
メッセージでも、コメントでも好きな方でお願いします!
《解説》
☆示現流に関して
私自身、(剣道は、一年ほど部活でやったけど)示現流を習ったことがありませんので、サイトや文献を参照しながら書いています。
なので、間違った知識がある場合がありますが、ご了承ください。
☆一刀の強さ
無印の恋姫とさほど、変わりません。
ただ、命の強さを出すため、他のキャラの強さが少し上がります。
命に鍛えられていたので、どこかで才能が開花するかも?
☆命の強さ
命は、はっきり言ってチート級の強さです。
ただ、残念なのは、肉体が追いつかないので、それほど力は出せません。
制限のある力です。知恵で、補う戦いをすることになるかと。
制限を解除すれば力でも呂布にも勝てるが、制限があるので一般兵よりは確実に強いが、武将レベルのでは、力で負ける。
※ヒトヤさんより、質問がありましたので、ここでお答えします
Q:この説明では楽進と陸遜が同じくらいの強さになるのですが
A:そう言われれば、そうですね……すいません。
比べる土俵が違いますね……結論から、言うと違います。
楽進という人物ですが、正史では凌統と同じくらい強いです。
しかし、恋姫になると強い印象を受けません。
性格の影響なのか、戦う相手が悪いのか……。
そして、陸遜ですが、実際のところ、文官ですので、戦う場面はありません。
しかし、恋姫では、周瑜曰く、才能はあるが……らしいです。
正史を重視したいので、命の強さに関しては書き換えます。
説明 | ||
やっと、序章が終了します。 | ||
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コメント | ||
この説明では楽進と陸遜が同じくらいの強さになるのですが(ヒトヤ) | ||
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