真・恋姫†無双〜西涼を照らす光〜 第16話
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アニキ「姐さ〜ん、やっぱりやめましょうよ〜……」

 

 

?「姐さん言うな……もう兵士の人に言っちゃったのに今更何言ってるのよ」

 

 

予想外の事もあったが予定より早く次の街に着く事が出来た。 今はこの街を治めている董卓と言う人にこの場で商売をする交渉をする為に兵士の人に伝えに行って貰っ

 

ている所だ。

 

 

?「と言うか貴方達何時まで私に付いて来る気? 契約は次の街まででしょ? 城の人に会うのが不味いならもう私に付いて来なければいいのよ」

 

 

先程言った予想外な事とはこれだ……。 盗賊3人組に襲われたので軽い『オハナシアイ』した所彼らもわかってくれたらしく私を襲うのをやめた。 怪我をしたまま放置する

 

のも悪いので薬を売ろうとしたら文無しと言われしょうがないので次の街まで荷物持ちをさせる代わりに軽く治療をしたという感じだ。

 

 

アニキ「いや!! 姐さんは襲った俺達の事を放置する事無く治療してくれた恩義がある!! 姐さんの手伝いがしたいんだ連れてってくれ!!」

 

 

?「別にタダでやってあげたわけじゃないでしょ。 街に着いたんだからさっさと盗賊に戻ればいいじゃない」

 

 

チビ「いやいい機会だから悪事からは足を洗おうと……正直俺らには合ってなかったんだと思いやす」

 

 

?「はぁ〜……全くめんどくさいわね…わかったわ好きにしなさい、でも言っとくけど私は人使いが荒いからそのつもりでいなさい」

 

 

私の言葉に3人は手を上げて喜んでいた。 めんどくさいと言いながら付いて来る事を許可する辺り私は甘いなと思ってしまう。

 

 

兵「お待たせしました董卓様がお会いになるそうです」

 

 

?「わかりました、ありがとうございます。 3人とも行くわよ荷物持ちなさい」

 

 

3人『へい!! 姐さん!!』

 

 

?「姐さん言うな!!」

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〜玉座〜

 

 

 

玉座に座った月の前に旅の医者と言う真っ白い服を着た女性、その後ろに下っ端であろう3人が跪き頭を下げている。

 

 

月「ようこそいらっしゃいました。 私がこの城の城主の董卓と申します。 頭をお上げになってください」

 

 

?「御目通りいただき感謝いたします。 私の名は爰京(えんきょう)、流れの医者をしております。 後ろの3人は私の手伝いをさせている者達です」

 

 

詠「私は董卓様の軍師の賈駆と申します。 それで爰京殿はどの様な用件で我が城へ? 薬の販売か何かでしょうか?」

 

 

爰京「まぁそれもありますがそれはついでのようなものなので……私がこの街に滞在している間街に診療所を構える許可をいただきたいのです」

 

 

月「なるほど……わかりました。 詠ちゃん」

 

 

詠「城の近くに空き家が一軒あったはずなのでそこを使えば……」

 

 

爰京「すぐに案内していただく事は出来ますか?」

 

 

詠「えぇ、ただ長い間使われていないので……」

 

 

詠が言葉を濁す。 おそらく放置していて汚いのだろう。

 

 

爰京「場所を提供していただけるだけで十分です。 あなた達案内してもらって部屋の掃除をしなさい」

 

 

3人『へい!!』

 

 

兵士に連れられ3人は玉座を出て行く。

 

 

爰京「ありがとうございます。 代わりという訳ではありませんが私が調合した薬を献上いたします」

 

 

用件の話が終わり月達が今までどの様な旅をしていたかなどの話をしている。 ……と俺の隣にいた菖蒲さんが一歩前に出る。

 

 

菖蒲「爰京殿は医術をどこで学ばれたのかの?」

 

 

爰京「あなたは?」

 

 

菖蒲「失礼した我は韓遂。 涼州の馬騰の所で世話になってる者じゃ」

 

 

月「そちらにいらっしゃる方々は先日賊に襲われた時に援軍に来てくれた涼州の馬騰様達です」

 

 

月に紹介された俺達は爰京さんに自己紹介する。

 

 

爰京「それでさっきの質問でしたね。 私は華佗と言う医者に師事していました。 まだまだ未熟ですが腕を磨く為旅をしております」

 

 

菖蒲「華佗……確か五斗米道の後継者じゃったかの」

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爰京「違います」

 

 

菖蒲「むっ? 違ったか…申し訳な……」

 

 

爰京「五斗米道《ごっどう゛ぇいどう》です」

 

 

菖蒲「ご、ごっど……?」

 

 

爰京「五斗米道《ごっどう゛ぇいどう》です」

 

 

星「五斗米道?」

 

 

爰京「違います、五斗米道《ごっどう゛ぇいどう》です」

 

 

言い方にこだわりがあるのだろうか際限なく言い直してくる。

 

 

一刀「ま、まぁとにかくその五斗米道《ごっどう゛ぇいどう》の華佗さんに習っていたって事でいいんだよね?」

 

 

爰京「そうです」

 

 

菖蒲「なんでヌシは間違えずに言えるんじゃ……」

 

 

余程言えなかったのが悔しかったのか菖蒲さんが軽く俺の事を睨む。

 

 

爰京「話は変わりますが……馬騰様あなたは……」

 

 

椿「私がどうかしたかしら〜?」

 

 

爰京「病を患っておられないですか?」

 

 

爰京さんがそう言うと玉座の間の空気が一変する。

 

 

月「椿様…本当……なんですか?」

 

 

強張った表情の椿さんに不安そうな顔で月が聞いてくる。 しばらくの沈黙の後、椿さんは観念した様に溜め息を吐く。

 

 

椿「えぇ……私は病を患っているわ。 正直もうそんなに長くないでしょうね……しかし診察もしないでよくわかりましたね爰京殿。 今まで見せた医者は診察をしてもわからなかったのに……」

 

 

爰京「私は幼い頃から病魔の放つ気の様なものを感じ取る事が出来ました。 これは我が師である華佗も出来ない私の能力です」

 

 

星「なるほど……武人が強い相手を一目見てわかる様なものかも知れませんな」

 

 

爰京「そうかも知れません。 馬騰様いきなりで申し訳ありませんが診察をさせていただいてよろしいですか?」

 

 

椿さんは玉座の方を見て月が頷くのを確認すると……

 

 

椿「えぇ、こちらこそお願いするわ」

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どうも茶々零です。

第16話いかがだったでしょうか?

 

今回やっと女医さんの正体が発覚しました。その名も爰京さんです。

……………………誰やねん(爆)

 

 

爰京さん登場秘話

 

茶々「う〜ん…病気=勇者王(華佗)じゃもういろんな方の小説で使われているしインパクトが足んないよな〜……」

 

おもむろにwikiページを開く茶々零。

 

茶々「師匠……だと張魯だし意外性がないよな」

 

検索欄に『華佗 弟子』と入力。

 

茶々「そう都合良く弟子なんているかな……」

 

検索結果:爰京

 

茶々「これだ!!!!」

 

 

という訳で爰京さんが誕生しました。

 

実はこの爰京さんあるアニメのキャラをモデルにしております。

 

今回の話の中でもちょっとだけヒントがあります。正直わかる人はいないと思います。性格、話し方は全く違うので予想のしようがないでしょうし……

 

答えがわかった人がいたら商品を差し上げるレベルです……(当てられたらどうしよ……;)

 

 

ちなみに作中の五斗米道の読み方ですが。

五斗米道:ごとべいどう

五斗米道《ごっどう゛ぇいどう》:ごっどう゛ぇいどう

です。

 

でわまた第17話でお会いしましょう。

説明
第16話です。
ついにあの方の正体が明らかに。
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コメント
また知らない人にはサッパリな方が出てきましたね^^今後の展開が楽しみです。(深緑)
jackry様:私もそう思いますwww(茶々零)
ZERO様:華佗じゃなんとなく納得できませんでしたw(茶々零)
PON様:もちろんわかってますよ。 基本いたキャラにしたかったんですが「三国志」という括りで出てくればOKにしました; さすがに一刀みたいなのは出さない予定ですが;(茶々零)
砂のお城様:椿は治るのかってな感じですねw(茶々零)
samidare様:作者的にもやっとという感じですね;(茶々零)
うたまる様:いつも見ていただきありがとうございます。 いつもの事ですが早めに更新できるようがんばります。(茶々零)
弟子かあ。そんな人が出るとは面白そうですね。次も待っています。(ZERO&ファルサ)
ほほう、北方三国志から爰京ですか!なんともマニア心をくすぐるキャラですな!ちなみに北方三国志オリジナルなので演義や正史に出てくる人物だと思ってると恥をかくことになるので気をつけてくださいね。(PON)
面白くなってきましたね(samidare)
次回の更新楽しみにしています(うたまる)
タグ
真・恋姫†無双 一刀 椿  菖蒲 五斗米道《ごっどう゛ぇいどう》 

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