真・恋姫無双〜凡人外史へ行く〜 2 |
ご注意
この小説は、恋姫の世界での自分の妄想を形にしたものです。
なので、キャラ崩壊、原作の世界観逸脱、等々あります。あと、ジャンプ漫画の設定がチョロチョロ出てきますので、不快に思われる方はダッシュで逃げてください。できれば、大海のような心と春の日差しのような目で見守っていただけると幸いです。
それではヨロシクお願いします。
ゴスッ
「ぐえ」
男は奇声を発しながら、目を覚ます。
「いつまで寝てんのよ。朝イチで行くって言っといたでしょ?」
「…てて、いやー昨日、興奮して寝れなくて。」
男は殴られた腹をさすりながら起き上る。というか遠足前か?
「遠足前の子供か?アンタ。」
あっ、ツッコミかぶった。
「わりぃ。まあ、荷づくりとかはできてるから。」
そう言って男は視線をずらす、そこには大きな登山用リュックと小さなポーチが2つずつあった。
「…アンタ、結構買ったわね。」
「まあ、いろいろとね。」
「それじゃ、行くわよ。」
女はどこからか、鏡を出す。
「今、着替えるから。焦んなよ。」
「着替えてもどうせ、あっちついたら聖フランチェスカの制服になるから意味ないわよ。
着替えたきゃアッチ着いてからにしなさい。」
「あっ、そっか。見た目一刀サンになるんだったな。」
男は普段、一刀をサンづけで呼んでいるようである。さすがパネッす。一刀サン。
「そゆこと、じゃあ、いくわよ。そぉい!!」
女の声に呼応するように持っていた鏡が光を放つ。そして、光は男を包み、
次の瞬間、現代社会から完全に消された。文字どおりね。そーゆー意味じゃないからね。
「…ん」
男が目を開けると、そこは真っ白い光の中だった。
「ここは?」
「ここは分岐点よ。」
「分岐点?」
そう言いながら、顔あげると、見知らぬ女が立っていた。
見た目は、子供で、それっぽい服を着ている。
「アンタだれ?」
「さっきまで会ってたでしょ?」
「え?あ、アンタ!!」
「これが、あたしのホントの姿。こんな見た目だけどあんたの百倍以上生きてっからね。」
「ふ〜ん」 『ああ、これがロリババアってやつか。』
「聞こえてるわよ。」
「ああ、ごめん。」
「まあ、いいわ。とりあえずここの説明をするわね。
ここは分岐点って言って、これからあんたがどこに落ちるか決める場所なの。」
「選べんの?」
「ええ、あなたも贔屓の子いるだろうし、その子の近くに落ちれば、最初に会う可能性も高くなるでしょ。」
「う〜ん。確かにそうだけど、それじゃ、ドキドキ感がないんじゃないか?」
「ドキドキ感?」
「おう。俺は恋姫のキャラも歴史も知ってるわけだし、出会いくらいは不確定な感じでイきたいかな。
オレは運命を全力で信じてるからな。ちなみに好きな四文字熟語はトキ☆メキだ!!」
「はーいはい。でもまあ、わかったわ。だったら適当に落とすわよ。」
「おう、よろしく。」
「じゃあ、いくわよ。」
「あっ、その前にアンタの名前くらい教えてよ。」
「え〜、それは〜、禁則事項ですぅ。」
女は急に甘えた声になって、そう答えるが。
「いやいや、冗談はいいから。」
『面白くないから、年齢不詳ってとこしか共通点ないから、特に胸ないから。』
男はロリババアに興味はなかったらしい。
「アンタ、ケンカ売ってんの?」
女の後ろには般若が浮かんでいた。
「どうもすいませんでした、マム。」
男は土下座、いや土下寝した。
「まあいいわ、管輅よ。」
「ええ、アナタ様が?」
「そうよ。もう、噂は流してあるから、がんばってね〜、そぉい。」
管輅がそう言うと、男はまた光に包まれ戦乱の世に落ちて行った。
天の御使い・北郷一刀という名の流星になって…。
「あっ、そう言えば、いくら元はゲームって言っても、そっちで死んだら、本当に死亡だからね〜。
あと、二度と現代に帰ってこられないからね〜!! …聞こえてるかな?」
ひゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ズドン。
北郷一刀は降り立った。実際には寝転んでいるが。
「以外と衝撃くるなぁ。えーと、ここは…森の中みたいだな。」
一刀は自分の姿とあたりを確認する。
「おお〜ちゃんと、北郷一刀になってる。荷物もあるし、おっ!刀もあるぞ。しかもちゃんと鞘付き。」
一刀は初めて触る刀にテンションが上がったのか抜いたり納めたりしている。
「え〜、まずは自分の能力を確認しないとな。」
そうひとり言ちて千本桜を抜き、振ってみる。体はよどみなく動き、まるで、達人のそれだった。
「お〜いいね、いいね。じゃあ、最初は “九 頭 龍 閃” !!!」
技名を叫ぶとともに目の前の大木に突進していった。
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!
一瞬で大木に深い九つの傷がつけられた。
『アレ?粉々になると思ったのに。…あっ、そっか一刀サンの体じゃ重さが足んねえのか。
まあ、そうは言ってもこの体で身体能力はカカシ並みだし、相手の油断も誘えるし。いっか。
じゃあ、次は、』 「“散れ 千本桜”」
刀の名前を呼ぶと同時に、眼前に突き出した刀から桃色の花びらが溢れだし、一刀の周りに舞った。
そして、刀を振り下ろすと同時に、先ほど傷を付けた大木を覆い、大木を木片に変えた。
「おお〜、これすげぇ。」
『この刀、これで世界観、無視してねえの?マジで?つーか、ピンクの気ってちょい卑猥じゃね。』
刀を鞘に納め、木々の間を走り抜ける。
時おり、飛び跳ねてみたり、回転してみたり、動きの確かめながら、30分ほど走ってみる。
そうして大きな岩を見つけると足を止めた。
「ふう、やっぱスゲえな。じゃ、最後だな。 ヨッと。」
腕を下に突き出し集中すると、体中に気が巡り、目に見えるほど手に気が集まって行く。
バチッバチッバチバチバチッ
派手な音と共に、手に気が集まりきったのを感じたのか、
大岩めがけてダッシュをかます。
チッチッチッチッチッチッチッチッ・・・・・・・・・・・
全身に気が巡っている為か、先ほどの九頭龍閃よりも速い。
「ウオオオオオオオッラア」
ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!
岩に大穴があいた。
「おお、凄すぎ。」
『でもやっぱ視野が極端に狭いかも、周り全然見えんわ。実戦じゃ無理じゃね?
う〜ん、何とか気の扱い方をマスターして、九頭龍閃の突進力あげるか。
なんか、気がおkな世界って言ってもオレができるのは千本桜の解放の時と雷切打つ時だけみたいだし、
応用するには、努力しないといけないってとこだな、これは。メンドイのぉ〜。まあ、当分は問題ないか。』
そんなことを考えながら、荷物のところに戻り、持ってきたポ○リをがぶ飲みする。
『古代中国でポ○リを飲むなんて事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!』
なんてアホなことを考えるほどテンションがMAXらしい。
そんな君の単純さにシビれる!あこがれるゥ!
『じゃあ、とりあえず朝飯にしよっかな、現代から持ってきた食糧はあとあと役に立つだろうから、
さっき見つけた川で、魚でも釣って食おっと。』
ルンルン気分で、荷物をもって、川に向かう。やっぱ、遠足気分だなお前。
そんなこんなで川に到着した、一刀は荷物を漁っている。
「魚イベントは必ずあると思ってたから〜、テレレレッテレ〜さいしんしきつりざお〜」
かのネコ型ロボットよろしく、最新式の釣り竿を取り出す。
しかも餌ではなくルアーだ。
こいつ、完全に遠足気分だ。
「がっつり釣るぜよ」
なんで、龍馬なんだよ。
「いくぜよ、いくぜよぅ。」
かなりの気合が入っていたのだが、これまで、釣りをやったことのない一刀は、
セッティングに手間取り、川に糸を垂らすまでにたっぷり1時間かかり、
もちろんルアーを動かす腕もないため、一匹も釣れず、挙句の果てに岩に引っ掛かり
無理に取ろうとして釣り竿を見事に折ってしまった。
なんだかんだで、そのあと川にダイブし、手づかみでゲット作戦という暴挙に出て、何とか一匹捕まえ、
そこから火をつけて焼いて食うまでに3時間を要した。
さらに魚に持参した醤油をかけて
「古代中国で醤油つけて魚を食うなんて事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」
と叫ぶことも忘れなかった。
うん、もう帰っていいよ。
こんな調子で、凡人はこの世界で生きていけるのか?
がんばれ凡人!負けるな凡人!!
説明 | ||
一刀はなんだかんだでかなりハイスペック。 ということでただの凡人が外史へ行ってみました。 主人公の中身が凡人だとどうなってしまうのか? |
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コメント | ||
おもしれぇぇぇwww(ミクボン) 管輅がえらくはっちゃけてるな^^;(深緑) 黄金伝説の無人島2泊3日でもやってきたら?(スターダスト) TOVのパティのようなロリババァは大好物なんだがW(ヒトヤ) |
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