本・恋姫無双第十三話 |
---【濮陽】---
黄巾党の拠点であり、大規模な黄巾軍が発生した場所でもある。
そして、黄巾の中心人物達が此処にいた。
??「天和で〜す♪」
??「地和で〜す♪」
??「人和で〜す♪」
三姉妹「「「数え役満姉妹で〜す!!」」」
黄巾達「ほぁっほぁっほぁぁぁぁぁぁぁっ!」
地和「私たちに力を貸して〜♪」
黄巾達「ほあぁぁぁぁぁぁぁ!」
天和「私たちを犯そうとする役人たちを殺しちゃいましょう♪」
黄巾達「ほあぁぁぁぁぁぁぁ!」
人和「みんなでぶっ壊しちゃいましょうー♪」
黄巾達「ほあぁぁぁぁぁぁぁ!」
この光景を遠くから見つめる一つの影……
明命「なんとも恐ろしい集団ですね…えっと…眼の色は……『紅』…『紅』…『紅』と…冥琳様の『推測』は当たったようですね。にしても、よく見えますね、これ」
そう言って、筒状のものを『ポン』と軽く叩いた。そして、人知れず、闇に溶け込んだ…
---孫呉・陣幕---
明命「…報告は以上です。」
一刀(張角らも女の子になってるのか…それは想定内だが…)
冥琳「『張角』ら黄巾の首謀者とされた人物も【惑わされて】いる…下手をすると、あそこに【太平妖術の書】はないかもしれませんね…」
雨蓮「厄介だな、【太平妖術の書】が無くても、他人を【惑わす】事が出来るか…」
雪蓮「まるで、風邪をうつされるようにね…」
一刀「張姉妹にも、元々『力』があったんだと思う。そこに【太平妖術の書】が絡んで、暴走した…というところかな?」
百合「迷惑な話ですね…」
祭「ただ、幸いなのは、各個撃破してきたおかげで、敵の装備は貧弱、糧食乏しく、数も多くない。たとえ、【呪】を解けなくても十分戦える事かの。」
実際、黄巾の残り兵数は五万を切っていた。
一刀「【解呪】できればいうことはないが、明命の報告だと、大半の兵に火傷の痕があった事から、塩以外での【解呪】は無理だろう。当然、それだけの大量の塩は持ち合わせていない。故に、此処にいる黄巾は見捨てざるを得ない……ところで、明命、『それ』役にたった?」
明命「『望遠鏡』ですね?とても役に立ちました♪」
孫呉陣営で冥琳や穏は『眼鏡』をしている。ということは、『ガラス』とその加工技術があることになる。
そこで、冥琳になじみの『眼鏡屋?』を紹介してもらった。(ただ、一緒に宝石とかも売ってたから『ガラス』でも高級品だと思われる)
『眼鏡屋?』に『望遠鏡』の仕組みを教え、試作したのが、明命の『それ』である。
明命「あそこに【呪】が掛かって無い者が入ると、すぐ認識されて、侵入できませんでしたからね…」
祭「軍人の立場で言うと、理想的な『死兵』をつくれるんじゃな、【太平妖術の書】は…」
冥琳「だからこそ、絶対に封印・浄化が必要なんです。あまりに、甘美な毒なんです。【太平妖術の書】は…」
雨蓮「ま、奇襲も火矢も効かんだろうから、正攻法で攻めるしかあるまい。で、あわよくば、張三姉妹の捕縛か…」
雪蓮「基本方針はそれでいいんじゃない?細かい作戦は曹操や劉備らを交えてね♪」
---討伐連合軍・軍議---
曹操「で、正攻法しか方法が無いと…」
荀ケ「厄介ですね」
諸葛亮「ただ、【濮陽】で良かったと思います。周りは平地で進軍を邪魔するものが無い。包囲しやすい城といえますし、現に包囲に成功しています。」
?統「後は、ここからどう動くかですが…相手がいずれ糧食切れになるのは目に見えているので…」
兵士「申し上げます!!」?統「あわわ…」
雨蓮「どうした!」兵士「敵、討って出てきました。!」
曹操「…あぶりだす必要はなくなったわね。総員戦闘態勢!」
兵士「はっ」
雨蓮「我らも配置につく、急げ!!」
劉備「私たちも行くよ!」
慌てて陣幕より出ていく…
結果を言うと、圧勝である。事実、黄巾は無茶な突撃をしただけである。そこに作戦の「さ」の字もない。
そして、それを命じた当人たちは…
地和「良し、今のうちに行くわよ」
天和「いいのかな〜?ばれない?」
人和「今の私たちには行くしかないのよ」
??「残念♪そうは問屋が卸さないのよねぇ♪」
地和「誰!?」
雪蓮「孫伯符よ、張角、張宝、張梁。」天地人「!!」
やっぱり勘が鋭いね、この人は…
明命「それい!」三姉妹がひるんでる間に多めの『塩』を投げつけた。
天地人「「「ぎぃぃぃいやぁあぁぁぁぁぁぁぁっ」」」
『断末魔』がふさわしいくらいの叫び声をあげ、もがき苦しむ三姉妹。仲良く気絶した。
雪蓮「…大丈夫、心音はあるわ。」
各々の胸に耳をあて、確認をする雪蓮。
雪蓮「それじゃ、陣の方へ連行よろしく♪」
明命「はっ」
陣に戻り、塩を洗い流した後、事情聴取が始まった…
人和「初めはしがない旅芸人でした。ある日、黄巾をつけた人から、ある本を貰いまして…」
冥琳「【太平妖術の書】…でいいのかしら?」
人和「表題はかすれて読めませんでしたので、なんとも言えないのですが、それから私たちはいろいろな【呪】が使えるようになりました。」
地和「最初は【惚れさせる】程度だったの。【惚れさせた】相手はいずれ【心酔】に代わり、こちらの言うことを鵜呑みにするようになったの。」
天和「そんなある日、公演中に役人が乱入してきて私たちを逮捕しようとしました。…その時、黒い感情が湧いてきて…」
しばらく、沈黙が続き…
天和「…『この役人共をやっつけて』て言った途端、彼らは暴走しました。」
一刀「すると、『この役人共をやっつけて』が『役人共をやっつけて』になって、その命を実行していただけ?」
冥琳「可能性はありますが…莫迦馬鹿しいですね。」
人和「そして、暴走した彼らからの影響を受けたんでしょうか…私たちも『殺せ』や『壊せ』等の負の感情に支配されました。」
一刀「んで、今までの黄巾の乱に至ると…」
冥琳「では何故、逃げようとしたのですか?」
地和「『こっちにいらっしゃい』みたいな声が聞こえてそっちに向かっていただけよ。」
冥琳「最後に、例の本は今何処に?」
人和「乱が始まった頃にはもう、ありませんでした」
曹操「話はすんだかしら?」傍で聞いていた曹操が不意に話しかける。
一刀「ああ、粗方すんだ。」
曹操「そう…それで、彼女らの身柄はどうするのかしら?」
一刀「殺さない方向でいくのは、決定なんだが…」
曹操「では、こちらで預からせてもらうわ。」
雨蓮「まあ、いいじゃろう。お願いしよう。」
こうして黄巾の乱は終息し、首謀者は曹操が『討った』事になった。
その後、論功行賞が行われた。異動は以下の通りである。
・安定太守・董卓→雍州刺史を兼務へ
・北平太守・公孫?→幽州刺史を兼務へ
・南皮太守・袁紹→冀州刺史を兼務へ
・徐州刺史・陶謙→徐州牧へ
・義勇軍・劉備→平原太守へ
・曹操→?州刺史と陳留太守を兼務
そして、孫堅は劉表の上奏も有り、新設された荊南刺史に就いた。
ただ、【太平妖術の書】は行方不明のままであり……
新たな乱の引き金となる……
あとがき
nakatakです。張三姉妹を塩漬けにしてみました……じゃなくて、黄巾編終了です。
戦闘シーンが浮かばない浮かばない…結局、多少無理に幕を引きました…反省。
次は拠点っぽいのを少し出そうかと思います。とゆうか図書館もっと活用しないとね…
ではまた。
説明 | ||
やっと、黄巾編終了です。 張三姉妹はどうなるのでしょうか。 それでは、どうぞ |
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コメント | ||
クラスターさん、成程、干吉ですね。一応出さない予定です…確定ではありません。(nakatak) hokuhinさんが言っているのは、干吉の事ですね。一刀がいない外史であるアニメ版にまで、「黄巾の乱(第二期)」と「反董卓連合(第三期)」の、一連の事態の黒幕としてしゃしゃり出てましたから。因みに呂蒙も眼鏡キャラですが、正確には『片眼鏡(モノクル)』ですしね。(クラスター・ジャドウ) 大日本帝国 さん、三人くっつけると、凄みがあるんですよねww(nakatak) hokuhinさん、多分…呂蒙のことでしょうか…彼女に関しては、最初から【着用済み】です。ww(nakatak) なんかアニメ版に近いシナリオになってきたな。まさか眼鏡出てこないよな・・・・(hokuhin) ルーデルさん、塩漬けって…強調し過ぎましたかね?ww(nakatak) 紫電さん、太平妖術の書がらみは確定です。期待に応えられるよう頑張ります。(nakatak) 塩漬けって・・・イメージが悪いwww(ルーデル) ヒトヤさん、塩のおかわり、大丈夫ですか?ww(nakatak) よーぜふさん、ご指摘ありがとうございます。訂正しました。…義母√?……雨蓮×一刀?……考えておきますww(nakatak) いい女はいねが〜! 明命「そぉい!」(塩投げ)ぎぃぃぃぃやぁぁぁ!!!!(ヒトヤ) 義母さん√・・・なんという甘美な響き!(ぇw あ、ひじょーに細かいことですが、基本的に「ゆうこと」→「いうこと」です。(よーぜふ) ロンギヌスさん、いちおう、文台存命√で考えてます。(nakatak) ふむ、黄巾の乱が終結しても、文台様がご存命。このまま義母さん√もあり?(ロンギヌス) |
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