バカとテストと魔王様(のほのぼのライフ) 第二問
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問 以下の英文を訳しなさい

『This is the bookshelf that my grandmother had used regulary.』

 

姫路瑞希の答え

「これは私の祖母が愛用していた本棚です」

 

教師のコメント

正解です。きちんと勉強していますね。

 

土屋康太の答え

「これは」

 

教師のコメント

訳せたのはThisだけですか

 

 

吉井明久の答え

「これはです本棚私の祖母がいつも使っていた」

 

教師のコメント

……………吉井君どうしたんですか?バカな君がここまで訳せる筈がない!!←酷すぎ

 

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Aクラスへの宣戦布告は、Fクラスにとっては現実味の乏しい……てか普通は考えない提案にしかなかった。

 

「勝てるわけない」

 

「これ以上設備を落とされるなんて嫌だ」

 

「姫路さんがいたら何もいらない」

 

そんな悲鳴がクラス中から上がる。Aクラスの実力を知っているため、AクラスとFクラスの実力差には海を見るよりも明らかである←酷!!

 

「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせて見せる」

 

雄二は、そんな圧倒的な差を知っておきながら自信あるようにそう言ってのけた。

 

「何を馬鹿なことを」

 

「できるわけないだろう」

 

「何の根拠があってそんなことを」

 

否定的な意見が教室中に響き渡った。どんな馬鹿でもわかることほど勝てる勝負ではないので弱音を吐いているクラスの皆は、

 

「黙れ」

 

絶対零度よりもたちが悪い、黒い瘴気と狂気が含んでいる言葉に震えあがる所か顔を青くし死にそうな顔をした。

 

「静かにしな、出来ないなら殺す。クックックックッ」

 

声の張本人である政司は狂気を含んだ眼でいつの間にか教壇の隣に腰かけ、手に持っている((単発|シングルショット))ライフル(織田財閥が特別に作った((中折れ式|ブレイクオープン))型のライフル)を肩に乗せていた。

 

「落ち着きなよ、政司。ソッチよりこっちにしなよ」

 

とこちらもいつの間にか政司の隣にいた明久がそう言って大太刀を政司に渡した。

 

「おお、流石我が戦友わかっているな。アハハハハ!!」

 

政司は大太刀を抜くとその刀身が恐ろしいほど禍々しい白銀の光を放っていた←もちろんそう見るだけ

 

((((((((そっちの方が危険だ(です)!!!!))))))))

 

この瞬間からFクラスの恐怖政権(後に織田政権と呼ばれる暗黒(と書き地獄と読む)世代)が始まった瞬間であった。

 

「雄二、説明」

 

「お、おう」

 

明久に言われても気力を根こそぎ奪われたため、何も言い返さずに素直に言う事を聞いた。

 

「ゴホン! 根拠ならあるさ。このクラスには試験召喚戦争で勝つことかできる要素が……揃い過ぎている」

 

こんな雄二の言葉にクラスの皆は内心ざわめいていた。

 

「それを今から説明してやる」

 

と雄二は瑞希の方を向き、

 

「おい、康太。畳に顔をつけて姫路のスカートを覗いてないで前に来い」

 

「………!!(ブンブン)」

 

「は、はわっ」

 

「………土屋、前に来い」

 

「はっ!!」

 

必死になって顔や手を振り否定のポーズを取っていたが政司の二言で直ぐに前に出た。

その際に瑞希がスカートの裾を押さえて遠ざかっていた。

 

「こいつは土屋 康太。こいつがあの有名な、寡黙なる性職者(ムッツリーニ)だ」

 

「…………!!(ブンブン)」

 

「または、「織田の懐暗部」だ」

 

「………(コクリ)」

 

『!!!!!!??』

 

「???」

 

康太は、ムッツリーニという言葉には首を振った康太だが、「織田の懐暗部」に頷いたため姫野と明久達を除くクラス中の皆が本気で驚いた。

 

「織田の懐暗部」、織田に敵対する者達を影で弱みになる確実な情報を集め織田に献上する者で、その影を見たものは男ならボロボロにされパンツ一丁で吊るされ、女なら縄で服の上から恥ずかしい縛り型をされ放置されるため、ある意味恐怖の存在とされている。

 

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「彼があの「懐暗部」だと!!」

 

「馬鹿な! 奴がそうだと言うのか!?」

 

「だが考えてみろ。織田様に呼ばれた際、直ぐに教壇に向かったぞ」

 

「それじゃ、本当に…!?」(島田)

 

いつの間にか政司の事を織田様と言われていたが無視しますが、それでも「懐暗部」は予想以上に知れ渡っていた。ただ、まだ顔に畳の跡が残っているため締りがなかった。

 

「それに姫路のことは説明する必要もないだろう。皆だってその力はよく知っているはずだ」

 

「えぇ? わ、私ですかっ?」

 

「ああ。ウチの主戦力の一人だ。期待している」

 

そう、政司も明久や康太の次に期待している存在で彼女の存在一つで戦況を変えられると判断している。

 

「そうだ。俺達には女神(と書いて姫路さんと読む)がいるんだった」

 

「彼女ならAクラスにも引けを取らない」

 

「ああ。彼女が居れば何もいらな…「命もいらないのか?」…すいません、前言鉄斎します」

 

「それを言うなら前言撤回だよ」

 

最後の一人言葉に反応して政司がその生徒の首に大太刀を皮一枚まで近付けながら言うと生徒が今の状況で頭が回らないため間違うと明久に間違いを指摘されてしまったが、他の皆は雄二に注目しているため気付かなかった。

 

「それに………我らの魔王こと織田 政司もいる」

 

「ん?呼んだか?」

 

さっきまで大太刀を生徒を近づけていた政司は呼ばれたため前に出た。

 

「政司はあの有名な織田信長の子孫で、織田財閥の息子だ。成績は………「幻影の魔王」と言えばわかるか?」

 

『「幻影の魔王」!!!!????』

 

「幻影の魔王」、いつもテストでは何故か出席できず、後にテストをやらせると全教科オール100点の成績を残すが誰かわからないため幻影と言われ、問題の問題点も容赦なく叩きつけ、半数の教師を辞表を学園長に提出したらしくそれゆえに魔王と言われ、教師達に恐怖を与える「幻影の魔王」は生徒たちの憧れでもあった。

 

Fクラスの皆から見られている政司は「幻影の魔王」について何も知らなかった。

 

「明久、「幻影の魔王」とはなんだ?」

 

「あ、殿になった。まぁ後で言うよ」

 

「そうか、頼むぞ」

 

「それに木下もいるし俺も全力を尽くす」

 

「ウム、拙者も全力を尽くそう」

 

すると一気にクラスの気力が上がった。

 

「おお……!」

 

「ああ。あいつ確か、木下優子の……」

 

「坂本って、小学校の頃は神童とか呼ばれていなかったか?」

 

「それじゃあ、振り分け試験の時は姫路さんと同じく体調不良だったのか」

 

「いや、あいつの実力だよ。きっと」(明久)

 

「実力はAクラスレベルが三人もいるってことだよな!」

 

物凄く盛り上がってきたのに雄二の次の言葉で、

 

「それに、吉井 明久だっている」

 

………シンーーーーー。

 

一気に下がった。

 

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「………………………」

 

「誰だよ、吉井 明久って」

 

「聞いたことないぞ」

 

明久は静かにその様子を見続けることにした。それを落ち込んでいると勘違いした雄二は追い打ちを掛けるように言った。

 

「そうか。知らないようなら教えてやる。こいつの肩書きは≪観察処分者≫だ」

 

「「「「「「「………………………」」」」」」」

 

「???」

 

瑞希と知っていた奴以外は冷めた目で明久を見た。

 

「それって、バカの代名詞じゃなかったっけ」

 

「そうだ。バカの代名詞だ」

 

明久は未だその肩書きを背負わないといけないなっと思い、雄二は復讐できたと思っていた。

雄二や明久、クラスの皆……美波と瑞希、秀吉と土屋以外気付いていなかった。政司が上着を脱いでいることに………………。

 

「お前ら」

 

『ん?』

 

政司が声をかけたため雄二+Fクラスが政司の方を振り返ると………修羅がいた。

 

「我の親友を侮辱した罪、死を持って償え!!!!」

 

『え?ち、ちょっギャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!』

 

略をしている時、福原先生と明久達6人は廊下に避難していた。

 

視点:明久

 

「あ、あの。≪観察処分者≫ってどういうものなんですか?」

 

と姫路さんが僕に近づき質問してきたので答えられる範囲で答えることにした。

 

「具体的には教師の雑用係だね。力仕事とかそういった類の雑用を、特例として物を触れるようになった試験召喚獣でこなすと言ったものなんだ」

 

本来は、物質に触れられないからある意味特別な……はず。

 

「そうなんですか? それって凄いですね。試験召喚獣って見た目と違って力持ちって聞いてましたから、そんなことができるなら便利ですね」

 

姫路さんの目がキラキラと輝いていたが、そんなに良いものでもない。

 

「50:50、良い点もあるけど悪い点もあるんだよ。」

 

「そうなのですか?」

 

「良い点では、普通の生徒よりも召喚獣を使うからコントロールとかそういった面が鍛えられて、普段出来ない難しい動きができるようになる反面。悪い点では、フィールドバックがあって召喚獣が攻撃を受けたりするとその痛みが僕にも来るようになっているんだ」

 

まぁ、攻撃が当たればだけどね。と思っていると教室のドアが開き政司が顔を出した。

 

「福原先生。終わりました」

 

「うん、では教室に戻ろうか」

 

「「「「「「はい」」」」」」

 

教室の状況は………略にして何故か血が付いていない自分の席に戻ると雄二が復活した。

 

「まぁ、なにはともあれ。皆、まずはDクラスを落とす。」

 

雄二がそう言うと屍みたいなFクラスの皆か全員起き上がってきた………君達ゾンビ?

 

「皆、こんな境遇は大いに不満だろう?」

 

『当然だ!!』

 

僕と政司は戦ができればどうでも良いんだけどね。

 

「ならば全員筆(ペン)を執れ! 出陣の準備だ!」

 

『おおーーっ!!』

 

あ、でも僕と政司と姫路さん回復テスト受けないと点数無いし、良くなかったからね。

 

「俺達に必要なのは卓袱台ではない! Aクラスのシステムデスクだ!」

 

『うおおーーっ!!』

 

「お、おー……」

 

とクラスの雰囲気に圧されたのか、姫路さんも小さく拳を作り顔を赤くさせながら掲げた。………姫路さん、どうか純粋な君でいてください。

 

「明久、Dクラスへの宣戦布告の大使になってもらう。無事に大役を果たせ!」

 

と、可愛らしい姫路さんを満喫していた僕に雄二が言った。別に僕は良いけど………。

 

「雄二、僕で良いの?」

 

久しぶりに血が騒ぐ今の僕を行かせたら………Dクラスが大変なことになるよ?

 

「大丈夫だ。奴らがお前に危害を加えることはない。騙されたと思って行ってみろ」

 

政司の方を見ると「今回は行って来い」と眼で言われた。…………本当は自分が行きたいくせに。

 

「雄二、最後の確認ね。………本当に僕で良いんだよね」

 

「もちろんだ。俺を誰だと思っている」

 

………僕は何も知らないし、何も責任を負わない。ただ、大使として行くだけだ。

 

「大丈夫、俺を信じろ。俺が友人を騙すような真似ましない」

 

………もし、僕がどうしようもないバカだったら今の言葉に乗せられるけど、モウカンケエナイ。サテイクカ、アワレナ『ヒトタチ/エモノ』ノモトニ。

 

「わかったよ。それなら使者は僕がやるよ」

 

「おお、頼んだぞ」

 

クラスメートからの歓声や拍手に送り出され、僕は使者らしく毅然とした態度で生贄の方(Dクラス)に向かって歩き始めた。

 

視点:明久end

 

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視点:政司

 

明久がDクラスに向かった後、雄二が、

 

「バカと鋏は使いようだな」

 

と言っていたが、あいつは……明久は争いになると俺でも制御が難しい奴なのにお前の良いように使える筈がないだろ。まぁ、全クラスに俺の配下が紛れているからこの戦、勝ったも当然だな。問題はBとAだな、Bはゴミ屑がいるし、Aには恐らくあいつがいるしな。……今は先の戦に眼を向けるか。本当に楽しみだ、クククッ!

 

 

おまけ

 

「FクラスはDクラスに試召戦争を申し出る!」

 

「あ、明久さま!?」

 

「てめぇ、嘗めてんのか!」

 

「お前らやっちまえ!」

 

「よ、よせ!この人は!!」

 

「………敵対行動により正当防衛開始する」

 

「はぁ?……ギャアアアアアア!!!!」

 

「グハッ!!」

 

「うげっ!!」

 

「た、助けて………いやぁぁぁああああああああ!!!!」

 

「………………これにて正当防衛を終了する」

 

「あ、「阿修羅」だ、Fクラスに阿修羅がいる」

 

 

 

あとがき

 

ついに明久と康太と政司が暴走したよ。瑞希さんは純粋でいられるのでしょうか!!無理です!!

 

次も試験召喚戦争はいたしませんが、もしかすると番外編が入ったりしますがご了承ください。

 

では次の話で会いましょう!!

 

10/07/25

 

ここでの訂正は、火縄銃からシングルショットライフルにしました。

 

 

 

説明
今回は原作小説一巻、38ページから47ページ九行までとなります。

ついにオリ主 政司の武力と明久の実力が明らかに!
あと最後には皆の期待を裏切る結末が?
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コメント
続きを、続きをください…<(_ _)>(スネーク)
続きが気になります半年以上更新していないのが残念です。更新待っているのでがんばってください。(ジン)
スパイが真っ先に声を上げてるんっすけどいいんっすか?(VVV計画の被験者)
タグ
バカとテストと召喚獣 「ほのぼの魔王」シリーズ 吉井明久 織田政司 坂本雄二 ムッツリーニ 木下秀吉 姫路瑞希 島田美波 Fクラスの雑魚共 

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