鬼姫武者  第3話
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鬼姫武者  第3話

 

 

現代

 

 

「さてと、本当にどうしたものか……」

 

現代に飛ばされた愛紗がこの後の行動を考えていると……。

 

「うん?」

 

何者かが、自分の後ろに居る気配を察知して、後ろを振り向く。

愛紗の後ろには先ほどの部隊が持っていた銃を構える一人の女学生がいた。

銃は愛紗に向けられていた。

女学生は怪しい愛紗に対して銃を向けている。

 

「やめろ!」

 

愛紗は女学生を静止させようとする。

そんな時であった。

二人の間に小さな光が入ってきたのだ。

その光が止むとそこから小さな何かが落ちてきた。

 

「あいたたたたた…」

 

それは時間と世界を超えてきた阿希であった。

 

「あ、愛紗」

 

阿希が愛紗に近づこうとするが……。

 

「うわっ!」

 

愛紗は天双刃で阿希を斬ろうとしたのだ。

 

「何すんの!?」

「貴様、何故私の真名を知っている!?」

 

愛紗は見知らぬものに真名を呼ばれたことに怒っているのだ。

 

「何言ってるんだよ、あたいは……」

 

阿希が知り合いだと言おうとしたが大事なことに気付く。

 

「あ……そうか。ここにいるあ……関羽はさっきの関羽とは違うんだ」

 

阿希はとっさに名前の方に切り替えた。

 

「ああ。もうややこしいな……」

 

阿希は頭を横に振って改めなおす。

 

「さっきの事は謝るよ。とりあえずはあたいの話を聞いておくれ」

「いいだろう」

「あたいは阿希。あんたを手伝うためにあの戦乱の時代からやってきたんだよ」

「そうか……」

「? あんた達の言葉が分かるわ」

 

女学生は愛紗達の言葉が分かる事に気付く。実は先ほどの止めろは雰囲気は分かったのだが、何を言っているのか分かっていなかったのだ。

 

「あたいのおかげだよ。あたいは色んな力を持ってるんだ。

関羽、あんたはこの世界にいる幻魔を全部倒さない限り、元の時代と世界へは戻れないよ」

「何!」

「その代わり、一刀って言う人が向こうで幻魔と戦ってくれてるんだ」

「一刀ですって!?」

「知ってるのかい? あのお兄さん、なかなかしぶとく頑張ってるよ」

「一刀…生きていたのね……」

「ところであんたは?」

「私の名は西城朋絵」

「ああ、あんたが朋絵だったのかい」

「私を知ってるの?」

「その一刀って人が無事だと伝えて欲しいって言われたからね」

 

阿希は大まかな事情を愛紗と朋絵に話した。

 

「外史……とても信じられないけど、ここに女の関羽が居る以上本当のようね」

「もう一人の自分が居るというのも信じがたいが、本当のようだな。そしてその私はお前に真名を許していたようだな。知らなかったとはいえ許してくれ」

「いいんだよ。事情が分かれば……」

「それでは改めて私もお前達に真名を預けよう。我が真名は愛紗だ」

「朋絵でいいわよ、愛紗」

 

愛紗と朋絵が握手する。

 

「正直な話、私はどうすればいいのか分からなくてな……」

「とりあえず私の住んでる寮……いえ、一刀の寮が良いわね。私の寮より色々あるはずだし…」

「寮?」

「簡単に言うと住んでいる家ね。行きましょう」

 

愛紗は朋絵に連れられて一刀の住んでいた学生寮に向かう。

学生寮に向かう中、下等幻魔達が二人を襲う。

愛紗は鬼の力を駆使して、幻魔達を倒していく。朋絵は何とか拾った銃を何故か上手い手つきで使い、愛紗のサポートをする。

 

「あんたうまいねぇ」

「兄さんがモデルガン好きで、私も結構持たせてもらってたから……」

 

二人は幻魔達を倒しながら進んでいく。寮が近くなっていく中、愛紗はあるものを見つける。

 

「これは……」

 

愛紗は一つの建物を見る。

 

「教会だよ。おっきなお寺ってところね」

「まあとりあえずは一刀の部屋に行きましょう」

 

三人は無事一刀の学生寮部屋に入る。

 

「なんかぼろいね」

「まあ最近出来たばっかりだからね。これでも少しはましになった方かしら」

「とりあえずあたいは一刀のところに戻るね」

「よろしく伝えておいてくれ」

「分かった」

 

阿希は過去の世界に飛んだ。

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過去

 

 

御堂で阿希の帰りを待つ一刀。

そこに阿希が帰ってくる。

 

「阿希、どうだった? 朋絵は無事か?」

「無事だったよ。怪我もしてなかったようだし」

「そうか」

「でもすごく銃の扱いがうまかったね」

「あいつはお兄さんに色々仕込まれたらしいからな」

「後、愛紗がよろしくって」

「愛紗……ああ、未来の愛紗か。ややこしいな……。まあいい、行くとするか」

「どこへ?」

「決まってるだろ。元の世界に戻る方法さ」

 

一刀が歩き出そうとすると、突然一刀達の後ろから音が聞こえる。

 

「この音……」

 

一刀は先ほど椅子代わりにしていた箱の中から音が聞こえてくることに気付き、箱の中身を空ける。

そこには何と時計が入っていた。

 

「時計だ。しかも俺達の時代にしかないものだ。一体どこから?」

「恐らくは呉の辺りからだ」

 

後ろから声が聞こえてくる。一刀は後ろを振り向くとそこには愛紗(過去)がいた。

 

「愛紗! さっきの奴は?」

「すまない。幻魔に阻まれて見失った」

「そうか……。それでなんで呉だと分かる?」

「ここに呉を通った時にある印がある。あそこは今は孫策が治めていて、港町にもなっている」

「港町か。よし、そこに行ってみるとしよう」

 

一刀達は急ぎ、呉へと向かった。

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一刀達は呉に着いた。

 

「ここが呉か」

「幻魔はこそこそ隠れて行動するからな。別れて探そう」

「ああ」

 

一刀達は別れて商人達を探してみる。

そんな中、一刀は一つの商店を見つける。

 

「これに見覚えはないか?」

 

一刀が腕時計を店の商人に見せる。商人は明らかに怪しい動きをしていた。

 

「何か知っているんだな?」

「いや、知らん。知らんわ、そんなもん。見たことない」

「本当か?」

「商売の邪魔だ! 帰ってくれ! さあ! さあ!」

 

商人は一刀を無理矢理店から追い出した。

 

「明らかに怪しい……」

 

一刀その店の屋根を見る。

 

「あそこから入って探ってみるか」

 

一刀は何とか屋根に上って店に潜入。

屋根裏から会話を聞く。

 

「旦那、もう少しで船が来ますよ」

「もうそんな時間か」

 

店の商人と一人の男が会話をしていた。

 

「出迎えに行かんとあの化物ども、何をしでかすやら……」

「あほ。化物なんて呼び方はよせって言ってるだろ。あれでもお得意さんだ」

「へ、へい……」

「港に行くぞ」

「へ、へい……」

 

男は商人を連れて港に向かった。

 

「俺も行くとするか」

 

一刀は店を出て、港に向かう。

港に向かう途中、一刀は鬼の祠を発見。

鬼の篭手に反応し、新たな武器、雷閃槍を手に入れた。

そして港に向かう中、一刀はある書物を見つける。それはギルデンスタンが書いたものであり、それを拾ってすぐに愛紗と合流した。

 

「港に船が入ってくるらしい。そっちはなにか分かったか?」

「ああ、これを見てくれ」

 

一刀が先ほど拾ったギルデンスタンの書を愛紗に見せる。

 

「ギルデンスタンの仕業か…。奴め…」

「そのギルデンスタンってのは何なんだ?」

「幻魔の科学者だよ。色んな幻魔を作ったり、良くない事を考えたりする奴なんだ」

「科学者か……。とりあえずあいつらの船に行けば、未来の俺の世界に帰れる方法が見つかるかもな」

「ああ、港に行こう」

 

二人は港に向かった。すると港のところには幻魔達が襲い掛かってきた。

呉の軍隊も動き出して、幻魔の迎撃に当たっている。

 

「挨拶しなくて良いのか?」

「今はあまりそういうのはしたくないのでな」

「しかしこれで幻魔のことも公になってしまうのでは……」

「かもな……」

 

二人は何とか港にたどり着く。

 

「あれが幻魔の船か」

「あれに乗れば幻魔のアジトに行ける訳ね」

「……!」

 

一刀は船の近くにある物を見つける。

それは一刀がこの世界に飛ばされる前に乗り捨てたバイクであった。

 

「俺のバイクが何故ここに?」

「待て待て待て」

「うん?」

 

声がするほうを向く。

 

「待てちゅうとるやろ」

 

そこに現れたのは一人の女性であった。

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「何で関西弁なんだ?」

 

一刀は野暮なことにツッコミを入れる。

 

「外史だからね。少しは何でもありなんだよ」

「そういうものなのか」

「誰だ貴様は?」

 

愛紗がその女性に尋ねる。

 

「董卓軍の将、張遼や。あんた、関羽やな?」

「ああ」

「じゃあ、うちと勝負せい!」

 

張遼は偃月刀を構える。

 

「むっ! 船が動き出したか。仕方ない、愛紗、バックアップしてやる」

「いや、手出し無用。お主は船をどうにかしてくれ」

「分かった」

 

愛紗が張遼と戦う。

一刀は行きそうになる船をバイクで飛び乗ろうとするが……。

 

「ちっ! 鍵がない!」

「あたいが取りに行くよ」

「俺の部屋にスペアがあるからそれを頼む」

 

阿希は急いで現代に行く。

現代では……。

 

「!」

「どうした?」

 

阿希が居ないため愛紗と朋絵の意思疎通は出来ない。

朋絵は一刀の部屋にあったバイクのスペアの鍵を取る。

するとそこに阿希が現れる。

 

「これが必要なのでしょ?」

「どうして分かったの?」

「なんとなくよ」

「ありがとう」

 

阿希は過去に戻る。

 

「はい、これ」

「よく分かったな」

「朋絵のお陰だよ」

「まったく本当に良く出来た奴だ」

 

一刀はバイクを動かし、船に飛び移る!

さすがに距離があったが、一刀は船に飛び移ることに成功した。

一刀は船に居た幻魔を何とか倒し、中に入っていく。

すると船に操舵者がいないことに気付く。

 

「自動か……」

「きっと幻魔のアジトに向かってるんだよ」

「そうか……。阿希、お前は朋絵にお礼を言っておいてくれ。とりあえず俺なら大丈夫だってな」

「分かった」

 

阿希は現代に行く。

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現代

 

 

「朋絵にすごく感謝してるって」

「そう……」

「さてとでは私と阿希は行くとしよう。ここに居ても迷惑をかけるだけだからな」

 

愛紗が立ち去ろうとすると……。

 

「うん?」

 

愛紗の懐から何か音が鳴り出し、愛紗はその音がなるものを取り出す。

それは愛紗が最初に拾った携帯電話であった。

 

「これから音が聞こえる」

「これは携帯電話といって、会話が出来るものよ。ちょっと貸して」

 

朋絵が電話に出る。

 

「……」

「どうした?」

「愛紗、あなたによ」

「私に?」

 

愛紗は恐る恐る電話に出る。

 

「はっはっは、関羽、私だよ」

「ギルデンスタン!」

 

その電話はなんとギルデンスタンのものであった。

 

「フランチェスカの礼拝堂に来るが良い。面白い事を教えてやろう」

 

ギルデンスタンは電話を切る。

 

「朋絵、フランチェスカの礼拝堂は先ほどの寺のことか?」

「そうだけど、何かあったの?」

「ギルデンスタンの呼び出しだ。お主はここに残ってくれ」

 

愛紗は部屋を飛び出していき、礼拝堂へ向かった。

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おまけ

 

 

作者「久々の投稿だ」

一刀「どうしたんだ? いつものお前ならもう第10話は軽く行けるだろ」

作者「俺も忙しかったんだ。まあ今も別の意味で忙しいけど…」

一刀「なんだ?」

作者「いや、最近ゲーム改造にまたこり出してな」

一刀「またかよ!」

作者「前は2000だったが今度はVXの作品を改造中だ。VXの作品と言うのは前に俺が1年半ほど待ったと言う作品のものだ」

一刀「いいのかよ!?」

作者「そのRPGの作者はOKしてくれたから大丈夫だ。

この前の日曜日からやっているのだが、パラメータの調整とか戦闘アニメーションに凄く苦労して、ようやく三人分で来た。しかしまだマップとかイベントに組み込めてないから、まだ改造するけどな」

一刀「てことは…」

作者「しばらく執筆は停止だ。もっとも改造前に夏用に投稿しようかと思っている夏作品が一つある。『星と共に』でな」

一刀「なんだと!?」

作者「俺の気が向けばその夏作品を夏祭りのものとして投稿しようと思っている。

それでは!」

説明
この作品はクロスオーバー作品の関係上、恋姫キャラの性格や立ち位置や生き様などが変わっています。
それが嫌な方をご閲覧をご遠慮願います。
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コメント
えええええギルデンスタンの呼び出しが気に成るのにwwww続きを早くwww(スターダスト)
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真・恋姫†無双 一刀 真・恋姫無双 愛紗 鬼武者3 第3話 

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