真・恋姫無双 〜美麗縦横、新説演義〜 第二章 彼願蒼奏 第六話
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真・恋姫無双 〜美麗縦横、新説演義〜 第二章 彼願蒼奏

 

第六話 崩落・中 〜少女の決意と少年の願い〜

 

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玉座に腰かけた少女は、蔑む様な視線を眼下の女傑に向けた。

両手足を縄で締めあげられ、首元に刃を突き付けられながら、しかしその女傑―――馬騰は至極泰然としていた。

 

 

「さて……何か申し開きはあるかしら?馬騰」

 

 

言って、少女―――華琳は一つの書簡を放り投げる。

 

 

そこに書き連なられた名前は、その多くが漢王朝に忠誠を誓う者達。

そしてその中には、『馬騰』の二文字もハッキリとあった。

 

優美に足を組み直し――しかしその眼光は凍てつく様に鋭く――華琳は口を開いた。

 

 

「穆順、伏完らと共謀し、この曹孟徳を暗殺しようなどと、よくも抜け抜けと考えられたものね」

「―――ハッ」

 

 

華琳の言葉に、馬騰は鼻を鳴らす。

その行為に、華琳は眉を顰めた。

 

 

「何がおかしい?」

「前々から、天下に英傑と讃えられる曹丞相がどの程度の器かと思ってはいたが」

 

 

顔を上げ、馬騰はニタリと笑う。

 

 

「―――未だ男も知らぬ様な小娘とは思わなんだ」

 

 

瞬間、華琳の顔が僅かに歪む。

それを見逃さず、馬騰は続けた。

 

 

「この中原には、既に曹魏が天下を取るとまで嘯く輩がいるが実際はどうだ?たかが辺境の豪族一つ潰す為にここまで慎重になり、あまつさえ当主を人質に取るとは……その程度で覇者を名乗ろうなど、失笑でしかないわ!」

 

 

馬騰の言葉に、しかし華琳はフッと笑う。

それを訝しむ様に馬騰が睨むと、華琳は静かに呟いた。

 

 

「音に聞こえた西涼の女傑、馬騰。その勇名、如何程のものかと思っていたけど」

 

 

そこで区切り、華琳は心底から憐れむ様な視線を向けた。

 

 

「―――まさかこんな小者とは思わなかったわ」

 

 

途端、馬騰は柳眉を逆立てる。

しかし華琳は気にも留めずただ淡々と続けた。

 

 

「劉備は既に益州に引きこもり、孫策はたかが城一つ(寿春)落とせず足踏みしている。しかもその二人は荊州に諍いを残しているし、その他の有象無象は語るに及ばず。

 

―――それも理解出来ぬ様な三下が、蛮勇を揮ってどうにかなるとでも思ったの?」

 

 

言って、華琳は馬騰の首に刃を突き付けた二人に目配せする。

するとその内の一人が馬騰の一つに結わえられた髪を掴んだ。

 

 

「もういいわ。多少は物分かりのいい者かと思っていたけど…………所詮は蛮地の豪族。話すだけ無駄だったわ」

 

 

鷹揚に手を振って、華琳はため息を洩らす。

 

 

「ここで刎ねたら床が汚れるわ。郊外にでも連れて行って首を刎ねなさい」

「御意」

「―――も、申し上げます!!」

 

 

その時、息を切らした流琉が玉座の間に飛び込んできた。

その姿を見た瞬間、華琳は驚きに顔色を変える。

 

 

「ッ!?何があったの!!」

 

 

見れば、流琉は身体のあちこちに切り傷や血の痕を残し、今も尚その痛々しい傷痕から血が滴っている。

だが当人たる流琉もまた焦った様な口調で――華琳の声が聞こえていないのか――叫んだ。

 

 

「正門の守備隊が全滅!!現在、宮殿前の広場まで敵が侵攻中です!!」

「―――ッ!?」

 

 

まるで要領を得ない流琉の言葉は、しかし突如として轟いた轟音によって真実である事が理解された。

 

 

「国境の警備隊は何をしていたッ!!何処の軍だ!!」

「そ、それが……ッ!!」

 

 

激昂する華琳に、流琉は言い辛そうに言葉を濁す。

だがその鋭い眼光に気押されて、慌てて口を開いた。

 

 

「は、旗印は現在確認されている物で『ケ』『鍾』『王』」

 

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「―――それに、『司馬』の四旗です!」

 

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天水は混沌の境地にあった。

 

突然の魏軍の侵略。

そして西涼の重鎮・韓遂の反乱。

 

 

「―――チッ!ええいどけ下衆共!!」

 

 

青藍によって直ちに用意された剣と馬を巧みに操り、司馬懿は一心不乱に城を目指した。

道中を阻む者は、逃げまどう民だろうが歯向かう兵士だろうが手当たり次第に切り捨て、恐るべき速度で街中を疾走する。

 

 

「大将ォ!!助太刀しますよっ!!」

 

 

と、声高に叫ばれた女性の言葉が司馬懿の耳に届いた瞬間に彼の眼前に立ちはだかっていた兵士二人が、一瞬にして肉塊に変わり果てた。

 

 

「貴様……王双!?何をしている!!」

「どっち行く気なんすか!?城は真反対ですよっ!」

 

 

言いながら、襲い来る西涼の兵士を両手に握った長柄の大斧で薙ぎ払う。

 

 

「―――アタシは一度決めた筋はしっかり通す。今日からアタシの大将は、アンタだ」

 

 

グッと力を込めて、落ち着き払った風に王双は呟いた。

 

 

「……筋も何も、一体僕が貴様に何をした?」

「アンタは敬服に値する。……そう思った、だから従う。小難しい理屈はどうだっていい。アタシが認めた―――理由なんざ、そんなんでいいんだよ」

 

 

フッと、不敵な笑みを湛えて王双は叫ぶ。

 

 

「だから、大将の道を阻む野郎はこの王子金の双斧で切り捨てる!!死にてぇ奴はかかってこい!!いくらでも相手になってやらぁ!!」

 

 

豪胆堂々。

武威を存分に知らしめるに足るその大音声は、西涼の兵士はおろか寝返った韓遂の私兵、果ては曹魏の末端に至るまでを感嘆させ、震え上がらせた。

 

その背を馬上より眺める司馬懿もまた、驚きに目を見開き暫し呆然としていた。

 

 

 

 

 

「――――――勝手にしろ」

 

 

聞こえるか否か、ギリギリの音量でそう呟いた司馬懿はさっさと馬首を巡らせて目的の城へと馬を走らせた。

 

その姿を見る事無く、しかし王双は口元にニヤリとした笑みを浮かべる。

 

 

「―――素直じゃないねぇ、大将は」

 

 

双斧が、雷鳴の稲光を受けて煌めいた。

 

 

 

 

 

「董卓!賈駆!」

 

 

城へと辿りついた司馬懿は、手近な所にいた兵士に剣を突き付けて二人が普段使っているという部屋へと案内させた。

 

だが、その道すがらに転がっている屍を見て不安に駆られた司馬懿が扉を蹴破った時、既に室内はもぬけの殻だった。

 

 

「どういう事だ……!?」

 

 

ギリ、と歯を噛み締めて司馬懿がぎらついた眼光を兵士に向ける。

 

 

「ひっ……お、御助けを!」

「僕は二人の居る場所へ案内しろと言った!なら、このもぬけの部屋はどう説明するつもりだ!?」

 

 

何時になく冷静さを欠いた、酷く焦った様子で司馬懿が怒鳴る。

 

と、その時―――

 

 

「待ちわびたぜ、司馬懿仲達」

 

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声がした瞬間、司馬懿は即座にその場を飛び退く。

 

刹那、彼が立っていた場所には鋭い十字槍が突き刺さっていた。

 

 

「あいつの云った通りだったな。ここで待ち伏せしてれば、アンタは必ずあの二人を迎えにくるってのは」

「ッ!?馬超!!」

 

 

果たして、暗がりから姿を覗かせた馬超に司馬懿は叫んだ。

 

 

「どういうつもりだ!!二人を何処にやった!?」

「うるせぇ!!小賢しい真似しやがって……覚悟しろ!!」

 

 

怒声と共に床に突き刺さっていた槍を引き抜き、馬超は構え直す。

見れば何時の間にか、司馬懿は周囲を兵に取り囲まれていた。

 

つくづく冷静さを失っていた自分が愚かしく思えて、司馬懿は苛立たしげに舌打ちする。

 

 

「もうそっちの手の内はばれてんだよ……アンタら曹魏は、アタシらを潰しにかかっているって事も、その為にアンタが自ら工作に赴いたって事も」

 

 

グッと柄を握り締め、馬超は怒りに満ちた視線を叩きつける。

 

 

「あの二人が―――董卓と賈駆が、アンタらに内応してるって事も!!」

 

 

 

「内応……だと?」

「今更シラを切るつもりかっ!!小細工なんてつまらねぇ真似しやがって……曹魏の連中には、武人としての誇りはないのか!!」

 

 

激昂のままに叫ぶ馬超に対し、酷く凍てつきを取り戻した司馬懿の頭脳がフル稼働を始めた。

 

 

「一つ言うなら、戦は戦場で戦う事が全てではない。調略、謀略、計略……ありとあらゆる手を使い、最小の被害で最大の戦果を得る事こそ上だ。……一国の後継であれば、知っていて当然だとは思うがな」

「うるせぇ!!アタシはそういう汚いやり方は大嫌いなんだよっ!!」

 

 

血走った目を向け、馬超は怒鳴る。

 

 

「好き嫌いの問題ではないだろう……それより、誰がそんなホラを吹き込んだ?」

「卑怯者に答えてやる義理は、ねぇっ!!」

 

 

叫び、愛用の『銀閃』が閃く。

槍でありながら『突く』以外の用途にも秀でたそれは、流石に優れた武人が使うだけあって一流の代物。

 

堪らず、司馬懿の剣に罅が入る。

 

 

「―――チッ!!この大馬鹿者が!!」

 

 

頃合いを見て襲い来る兵士達を適当にあしらいつつ、その手に握られていた剣を奪って司馬懿は叫んだ。

 

 

「急がねば全て手遅れになるっ!この首が欲しいなら後でくれてやっても構わん!!だから答えろ!!」

 

 

その必死の形相に、思わず馬超の槍先が鈍る。

 

 

「地位も国も捨てたこの身!今更惜しむつもりはない!!だが―――だがあの二人は、月だけは、失いたくはないんだ!!」

「な、何を……っ!?」

 

 

瞬間、司馬懿が急速に距離を詰める。

 

慌てて柄で鍔迫る馬超は、突如の奇襲に憤慨して目を見開くが、果たしてそこには酷く焦った様子の司馬懿の瞳があった。

 

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「頼む……答えてくれっ!」

 

 

目は口ほどに物を言う、とはよく言ったものだ。

緊迫したその空間にあって、しかし馬超の脳裏にはそんな考えが過った。

 

 

「…………何で、そんなにあいつらを気に掛けるんだ?」

 

 

それは、二人を――正確にはそのどちらか、推察するなら董卓を――好いているからではないのか。

そんな馬超の考えは、しかし続く司馬懿の言葉によって遮られる。

 

 

「彼女が―――月が愛しいかと問われれば、是とは言えない。だが……その笑顔を、優しい心を、思いを、ただ守りたいんだ」

 

 

固い決意を感じさせる声音で、司馬懿はそう答えた。

 

 

 

 

 

「―――韓遂が、この奇襲は前々から計画されたものだろうって」

 

 

小さく、馬超が呟いた。

 

刹那、司馬懿の形相が酷く歪む。

 

 

「ッ!?あ―――あの……女狐がぁッ!!!」

 

 

怒り。

憎しみ。

 

如何にして形容すればいいだろうか。

 

今世の全ての負の感情を、『怒り』を含むであろう感情の全てを詰め込んだ様な憤怒がそこにあった。

 

 

「…………何処だ」

「な、なぁ……ホラって、一体どういう事だよ?」

「奴は!!あの下衆は何処にいる!?」

 

 

唐突だった。

突然司馬懿は馬超の胸倉を掴み、鼻先が掠る程に間近でそう叫んだ。

 

 

「答えろッ!!あの下衆は、韓遂は何処にいるッ!?」

「―――ちょ、長安に続く街道に兵を伏せている!そこを連中が逃げ出す時に通る筈だから、自分はそこで待ち伏せるって!!」

 

 

あまりの圧迫感に耐えきれず馬超が叫ぶと、司馬懿は馬超を突き飛ばす。

尻もちをつく彼女を見ようともせず、司馬懿は凄まじく鋭くした眼光を外に向ける。

 

表情は憤怒した鬼の様でありながら、その瞳は酷く凍てついて背筋を震わせる。

 

不運にも真正面から彼の眼光を見てしまった兵士が、恐怖のあまりその場で卒倒してしまった。

 

だが、そんな光景が目に入らないのか―――司馬懿は素早く考えを纏める。

 

 

(この騒ぎのせいで天水は大混乱、城門は外からの攻撃に備えて塞いである筈だから―――逃げられるのは韓遂がいるという東南の門のみッ!!)

 

 

瞬間、司馬懿は身を翻して疾走した。

 

そのあまりの早さに、囲んでいた筈の兵士達はあっさりとその包囲を突破される。

 

―――暫し呆然としていた馬超が気を取り戻し、慌てて兵士達に追撃を命じたのはその数分後だった。

 

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「月ッ!!もっと早くッ!!」

 

 

混乱が続く天水の街中を、二人の少女が疾走する。

 

詠は月のか細い腕を取り、月は必死になって詠の後を追う様に駆ける。

 

あの男―――黒騎士が突然現れ、そして「逃げろ」と言った直後から襲いかかってきた西涼の兵士。

街中で剣戟を交わす西涼の兵士と、『魏』の旗を掲げた兵士。

 

何がどうなっているのか。

才を自負する彼女にさえ、現在の混沌とした状況はまるで理解が及ばなかった。

 

ただ、数こそ少ないが理解出来た事が二つ。

 

このまま此処にいれば月の身が危ないという事。

そして―――自分達はまた利用されるのだという事。

 

 

 

 

 

(何で!?何で月ばっかり、こんな目にあわなくちゃいけないの!?)

 

 

胸中で吐き捨てる様に、詠は激昂した。

 

何時だって、何時だって―――

苦しむのは、悲しむのは彼女ばかり。

 

 

どうして彼女に、月に幸せを与えてくれないのか?

どうしてこの天下は、彼女にばかり厳しいのか?

 

 

彼女以上にこの天下を憂う存在などいないというのに。

彼女以上にこの乱世を悲しむ存在などいないというのに。

 

 

どうして、どうして――――――

 

 

 

 

 

「ハァ……ハァ……ハァ……」

「ハァ……フゥ……」

 

 

唯一開いていた門を抜け、闇雲に駆け抜けた二人は、やや開けた場所で足を止めて息を整えた。

 

玉の様な汗を流し、俄かに降り始めた雨が沸騰しそうな程に熱い二人をゆっくりと冷ます。

 

 

「月……大丈夫?」

「…………うん」

 

 

服の袖で月の汗を拭いながら詠が問うと、僅かに震えた声音で月が答えた。

 

疲労が見て取れる程に疲れ切った月の姿は痛々しく、今にも崩れ落ちてしまいそうな程に脆く見えた。

 

 

「大丈夫だよ、月」

 

 

だから、という訳でもないだろうが。

詠は自分より小さく、余りにも儚く思える程に小さい月の体躯を抱き寄せた。

 

 

「ボクが、絶対に月を守ってあげるから」

 

 

自身の信念であり、決意であり、願いであるその言葉をもう一度呟いて、詠はギュッと月を抱き締める。

 

降りしきる雨はいっそ永遠に続けばいいとさえ思えたその時間は―――

 

 

 

 

 

「此処にいたか、董卓」

 

 

侮蔑と嘲笑に満ちた声音によって遮られた。

 

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「韓、遂…………?」

 

 

それは、最近になって漸く見慣れてきた人物であり、漸く聞き慣れてきた声音であった。

 

 

「アンタ……こんな所で何してんのよ!?天水が、街がどういう状態なのか、アンタ分かってるの!?」

「分かっているに決まっているだろう?」

 

 

何を今更、とでも言いたげに韓遂は首を振った。

 

 

「―――曹操様の兵を招き入れたのは、この私なのだからなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

先刻から俄かに降り始めた雨は今や豪雨の様に降りしきり、強風に煽られて宛ら嵐の様に荒れ狂う。

 

打ちつける様に降り続ける雨を、しかしまるで気に留める暇もなく司馬懿は慣れた手綱捌きで馬を疾走させる。

 

 

(頼む……!間にあってくれ!!)

 

 

懇願するかの様に、司馬懿はもう何度目か数えるのも煩わしく思える程にその言葉を繰り返した。

 

 

 

『彼女が―――月が愛しいかと問われれば、是とは言えない。だが……その笑顔を、優しい心を、思いを、ただ守りたいんだ』

 

 

 

馬超に向けて言った言葉に、司馬懿は今更になって何故あんな事を言ったのか理解が出来なくなっていた。

 

愛しい?

顔すら覚えていなかった少女を何故そういう風に思えるのか。

 

守る?

それこそ理解が出来ない。

 

 

ならば何故?

 

そう自問した時、彼の胸中でピッタリとはまるのは「朱里に似ているから」という理由だった。

 

 

だが、本当にそんな理由なのか?

朱里に似ているからという、そんな単純な理由だけで、あの子を、月をそれ程に想えるのか?

 

 

 

 

 

「…………ええいッ!!」

 

 

自分の事なのに、自分が理解出来ない。

その事が腹立たしくて、司馬懿は舌打ちする。

 

しかし、今考えるべき事はそれではない。

 

 

(―――今、僕がすべき事は只一つ!!)

 

 

キッと、僅か先すら霞む様に見づらい道の先を睨みつける様にして、司馬懿は手綱に力を込めた。

 

 

「待っていろ……韓遂!!」

 

 

ギリ、と奥歯を噛み締める司馬懿。

 

遥か天上に、雷鳴が轟いた。

 

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駆け足気味の第六話……通算すると二十一話目です。

 

次回は相当短い(予定です)ので、少し早めに週明けぐらいには投稿出来ると思います。

 

そして次回注意!!

主要キャラで死人が出ます!!

 

 

 

夏恋姫の短編はお楽しみ頂けましたでしょうか?浴衣姿の愛紗は是非とも描きたかったのですが……自分の画力のなさとそもそもスキャナがなかったという驚愕の事実に今更気づき凹んだ週末。

 

現在、もう一本恋姫夏祭り用の短編を執筆中です。

出来るだけ早く仕上げて、皆様の元に届けられるよう努力いたします。

 

それでは、また。

説明
いよいよ展開が暗くなってきました。
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