妹と共に 35 風 |
風「ふわぁぁぁぁ〜・・・眠いです〜」
トコトコと廊下をあくびをしながら歩いていると
『どんっ!』
風「あう」
角で誰かと激突したみたいですぅ〜
一刀「いてて・・・って風大丈夫か?」
風「あ、おに〜さん。大丈夫なのですよ〜」
ぶつかった相手はおに〜さんらしいですね・・・それにしてもいいところで会いました
風「あの〜おに〜さん「ごめん、風俺いかなくちゃ」あ」
おに〜さんはあわてた様子で風が来た道を駆けていきました
風「ぶぅ〜・・・・おに〜さんに逃げられました・・・」
凪「おや?風様・・・ここで何を?」
風「おや、凪ちゃん。いえいえ、ちょっとおに〜さんとぶつかっただけですよ〜」
凪「隊長と!?風様!隊長はいまどこに!?」
風「あちらにかけていきましたが・・・・「ありがとうございます」凪ちゃんまで・・・どうしたのでしょうか」
風「なにやら面白そうですね・・・にゅふふふ、風も行って見ましょう」
華琳「一刀!模擬戦に遅れるなんて・・・どうゆうつもりかしら?」
一刀「すまん、寝坊した」
華琳「まぁ・・・間に合ったからこれ以上は言わないわ・・・・」
一刀「ありがとう」
秋蘭「華琳様、準備完了しました」
華琳「そう・・・なら、これより親衛隊と新兵の模擬戦を開始する!」
風「(おや?模擬戦ですか・・・・そんなこと聞いてないのですが・・・・あれは・・・・稟ちゃん?)」
華琳「季衣、流琉、稟いいわね?」
三人「「「はい!」」」
一刀「俺たちもいくぞ!」
三羽鳥「「「はい!」」」
風「(おに〜さんと凪ちゃん、真桜ちゃん、沙和ちゃんが一緒ですか・・・・相手は・・・季衣ちゃん、流琉ちゃん、稟ちゃん、華琳様ですか・・・・)」
風「(これは面白い展開ですね)」
秋蘭「戦闘開始!」
風「(華琳様のほうは季衣ちゃん、流琉ちゃんが前面にでて、稟ちゃんは本陣前に陣取ってますね・・・なるほど・・・確かに有効的な配列ですね)」
風「(それに比べて・・・おに〜さんのほうは・・・・・え!?)」
風「そんな・・・・あんな布陣で親衛隊に挑むなんて・・・・」
秋蘭「誰だ!?」
風「ひゃう」
秋蘭「なんだ、風か・・・・どうしたのだ?」
風「いえいえ、おに〜さんと凪ちゃんの後を追ってきたのですが・・・・秋蘭ちゃん」
秋蘭「なんだ?」
風「おに〜さんの策は・・・どんなものなのですか?」
秋蘭「これといって策はないようだが?」
風「始から勝負を捨てていると?」
秋蘭「そうではないだろう・・・ほら、見てみろ」
風「形がどんどんかわっていく・・・・新兵でこんなことが可能なんですか?」
秋蘭「あいつなら可能なんだろうな」
風「・・・・ぐぅ」
秋蘭「寝るな!」
風「寝てませんよ・・・・なるほど」
風「おそらく凪ちゃんと真桜ちゃんで季衣ちゃん、流琉ちゃんを止めるつもりですか」
秋蘭「さぁ・・・それはどうかな」
風「ほぇ?」
秋蘭「ふむ・・・今回『も』一刀たちの勝ちか」
風(も?)
秋蘭「オカエリなさいませ」
華琳「ただいま、あら?風も着ていたの?」
風「すこし前に・・・」
華琳「そう・・・はぁ・・・また負けたわ」
秋蘭「まだ勝てませんか?」
華琳「ええ・・・稟の策でも時間稼ぎが精一杯よ」
稟「華琳様・・・すみません」
華琳「謝らなくていいわ・・・・でも、次の一戦は良く見ててほしいの」
風「次?」
秋蘭「兵は同じだが一刀が居なくなる」
一刀「よんだ?」
風「おおう」
華琳「お疲れ様、一刀」
一刀「それはお互い様・・・いや、彼ら(彼女ら)の方が倍も疲れているだろうな」
華琳「ええ、そうね」
真桜「あーあかんかった〜・・・やっぱ隊長おらへんとかたれへん」
凪「まぁ、当たり前なのだがな・・・あ、隊長」
沙和「たっだいまなの〜たいちょ〜」
一刀「おつかれ・・・湯は沸いてるから・・・」
華琳「おつかれさま」
季衣「わーい、お風呂だ」
流琉「いつもありがとうございます、兄様」
一刀「わかってると思うけど「はい」ならよし」
風「どうゆうことですか?」
華琳「勝った将と兵が先にはいって、負けたのは後でってことよ」
風「おおう」
一刀「途中まではいい感じじゃなかったか?季衣が敗走寸前までに追い込まれたし」
華琳「そうね・・・けど、その後欲をだしたわね」
真桜「あははは、手厳しいわ・・・でも」
凪「新兵にはいい経験になったかもしれません」
華琳「そうね・・・・軍で二番目の親衛隊と死ぬこともなくぶつかれるのだから・・・」
稟「二番目ですか?」
風「では・・・一番目はドコなのです?」
華琳「一刀の部隊よ」
風「親衛隊よりも強いのですか〜?」
華琳「ええ、でもまぁ・・・まず動くことはないかしらね」
稟「それはなぜです?」
秋蘭「一刀の部隊とは警邏隊だからな・・・」
風「警邏隊が最強?」
華琳「ええ・・・これは極秘事項よ・・・・外部に漏らさないようにね」
稟「はい!」
風「は〜い」
風「今日はいいこときいたのです〜・・・にしてもあんな場所で言って大丈夫なのでしょうか」
??「私がいるから大丈夫」
風「誰ですか!?」
七夜「こんばんわ」
風「おや、七夜ちゃんでしたか・・・・では間謀はすべて?」
七夜「一刀に言われたところは・・・・あいつのことはしらない」
風「アイツ?」
七夜「・・・・・桂花」
風「おお、なるほど・・・・確かに間謀も管轄内でしたね・・・」
七夜「・・・・呼んでる・・・・行く」
風「はいはい、またなのですよ〜」
風「・・・・もし仮におに〜さんが居なくなったら・・・滅ぶかもしれませんねぇ〜」
風「それにしても愉しいのです・・・・ここに来たことは間違いではなさそうです〜」
天の御使い・・・北郷一刀
北郷一刀の義理の妹・・・・流琉
連合を組まれ名を失った・・・・月
月に付き従う幼馴染・・・・詠
元呉の間謀・・・・明命
同じく呉の間謀だった・・・・七夜
神速と詠われた・・・・霞
この世界で最強の・・・・・恋
個人の武なら・・・・凪
統率に長けた・・・・沙和
工作兵なら・・・真桜
風「おそらくおに〜さんが反旗を翻したら・・・・魏はなくなるのです〜」
一刀「まぁ・・・ならないけどね」
風「おや?いつからそこに?」
一刀「七夜が去った後にかな・・・・こんばんわ」
風「こんばんわです〜・・・・おに〜さんはこの国がすきですか?」
一刀「魏だけじゃないけどね・・・・呉も蜀もできれば仲良くしたいかな」
風「でも・・・華琳様は武力で統一しようとおもうのですよ?」
一刀「それは止めないよ・・・・拳を振り上げて理想を語るよりよっぽどましだ」
風「劉備ですね・・・・」
一刀「ああ」
風「・・・・おに〜さん」
一刀「ん?」
風「風はおに〜さんともっと親しく・・・・仲良くなりたいのです・・・・そしてゆくゆくは・・・・男女の関係も・・・・」
一刀「・・・・風」
風「ですから・・・・もっと風のことを見てください・・・・そしておに〜さんのことも風に見せてください・・・」
一刀「わかった・・・・できる限りは・・・・やってみるよ」
風「にゅふふ、約束ですよ・・・・・風は・・・・」
一刀「・・・・おやすみ・・・・・風・・・・」