漆黒の狂戦士と薄幸の魔王<決戦・5>
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「さて、徐栄。あなた降る気ないかしら?」

 

と、徐栄に声を掛けたのは小さき覇王こと曹孟徳であった。

 

「ほう、自分の所の将を傷物にしたのに勧誘かね?見上げた根性だね。」と徐栄は皮肉ったが逆に、

 

「そうよ。あなたの人間という人間を徹底的に否定させ、家畜以下にして唯の人形にして働いてもらうだけよ。」と、唯では死なせない・殺さないという思いをぶつけながら言い放った。

 

「か、華琳様〜。」と一人喜んでいるが・・・

 

「悪いが断ろう。自分にも思い人がいるのでな、まだ男をなくしたくはない。」

 

「あっそ。ならとっとと行きなさい。」と曹操は、破棄捨てて行った。

 

徐栄が不思議そうな顔をしていると、

 

「因みに、李カク・郭シは死んだから、劉備軍はガラ空きよ」と言い残し部下を連れて陣払いの用意をし始めたのだった。

 

罠かと思ったがどうやら形勢不利を悟って自領に帰るらしいので面倒事を避けるつもりらしい。

 

「あぁ、分かった。情報感謝する。」というと徐栄は誰も乗っていない軍馬に乗って月達のいる本陣に向かったのだった。

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Side曹操

 

「か、華琳様!? なぜ帰る準備を?」と春蘭が尋ねてきた。

 

「唯でさえあの巨人と競える彼方が負傷した今、勝ち目が無いからよ。」

 

まったく、あの男。次であったらその思い人とやらを目の前で犯してやろうかしら。

 

「そ、そんな華琳様!わたしはまd「駄目よそれに。」

 

春蘭が何か言う前に頬に手を添え、目を凝視した。

 

「あなたをこれ以上彼方を無駄に傷つけたくないからよ」

 

周蘭にこれ以上の傷があれば我が覇道は潰え、私や秋蘭に深い傷を与えてしまう。

 

「む〜。分かりました。」と春蘭はとぼとぼと医者の下へ行った。

 

そして私は、激戦地・虎牢関を人睨みして

 

「この代償は高く付くわよ。覚えておきなさい・・・董卓!」

 

と脳髄に刻み自領に帰るのだった。

 

side終

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白き仮面をつけた将、郭シは死の淵にいるのが分かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

劉備を抹殺することを、あと少しで成しえたのに、感のいい燕人・張飛に邪魔されたのであった。

 

が、その張飛も傷つき倒れていたのだった。やはり、痺れ薬を塗った短刀が数十本も刺さったのが要因だな。

 

「い・・・行かせないのだ・・・あ・愛紗の代わりに・・・鈴々が・・・うっ・・桃香おねーちゃんを・・・守るのだ・・」

 

と、生まれたての馬の如くふらふらと、されど立てば修羅の如くな将、張飛に再び短刀を投げようとして、胸が熱くなったのだった。

 

見れば自分の胸に槍が貫いていたのだった。

 

っく、この槍は趙雲とかいう女の持っていたもの・・つまりその女がいるということは、小次郎は敗れたか・・・惜しい将を亡くしたな。

 

 

ならば償って貰おう・・・・

 

 

 

劉備!!

 

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side趙雲

 

間に合ったか。愛紗に続いて鈴々まで傷ついたら、どうなる事かと思「GAaaaaaaaaaaaa」!!まだ生きていたのか。いや、恐らく刹那の炎を燃やして投げたのか。ってあの弾道は桃香様に!!

 

「く、間に合え!!「星!桃香様を頼んだ!!」っへ?」

 

其の瞬間

 

 

 

 

 

ッグサ!!

 

 

 

 

 

桃香様の間に入った黒髪の武人・関羽こと愛紗の首に刺さったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

side終

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side関羽

 

 

「愛紗ちゃん!愛紗ちゃん!!」

桃香様、旅立つ不幸をお許しください。

 

「愛紗!しっかりするのだ!!」

鈴々、あまり桃香様を困らせないでおくれよ。

 

「っく、愛紗!!」

星、皆を軍師たちの事も頼んだぞ。

 

っむ、雪か。そういえば冬だったか。

 

はは、まるで私を癒してくれているのかな。

 

だが、私も出来ることをやれた・・少し不満だが、あの白仮面の男も倒せたし後は董卓を討って手柄をあげれば、桃香様の天下に近づくことができる!!

 

残念なのは・・・其れを間近で見ることができないことか・・・いや違う!!天という最上級な処で桃香様の義の天下道を見ることが出来るんだ。だから・・・迫りくる冷たさに・・臆しては・・ならな・・・いん・・・だ・・・

 

side終

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ここに関羽の一生は終えたのだった。

 

しかし、その少女の死顔は・・・安らかであったのだった。

 

だが、それと裏腹に主君、劉玄徳の顔は・・・般若だった。

 

劉備は剣を抜くと、白仮面の将・郭シを剣で何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も体の原型が無くなるまで嬲り斬ったのだった。

 

その姿にみな恐怖に支配されたのである。

 

そして終わると、みなの場所に無表情で振り向き、光を失った瞳、で血に塗れた顔を拭こうとせず、そして

 

 

 

 

 

ニタリ

 

 

 

 

と音が聞こえてきそうな笑顔で命令を下した。

 

 

 

「董卓サンを殺しマす。みンな進撃用意。」

 

 

 

関羽が夢見た、劉備の義の天下道はここに

 

 

 

潰えたのだった。

説明
スランプ引きずって登場

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コメント
ここまでダークかつカオスな劉備は見たことが無い(ガクブル(ナック)
劉備ざまぁwww(銀星号)
ほんとは関羽は尼になる予定でしたが、負の劉備を最近見ていないので都合上御亡くなりました。冥福を祈ります(流狼人)
萌将伝だけじゃなくここでもリストラか関羽よ、ここの蜀はとっとと桃香殺して星達はどこかの陣営に吸収させたらいいよ(ヒトヤ)
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