東方仮面ライダーガタック 〜幻想の星〜 第17話 |
リリカ「ねぇ、この人さっきから気絶してるよね?」
メルラン「うん、気絶してるね・・・」
ルサナ「・・・・・・(ツンツン、ツンツン)」
フィリップは今、翔太郎と一緒に変身しているために体は寝たままで、ルサナに顔を突かれる羽目になっていた。
その時である。
フィリップ「君、僕の顔を突くのはやめてくれたまえ・・・」
ルサナ「うわっ!?起きた!?」
突然の出来事にルサナは飛び退いた。起き上がるフィリップその前には、変身を解いている翔太郎と橘がこちらへとやってきているところだ。
翔太郎「女の子に突かれるとはね・・・んで、感想は?」
フィリップ「僕に聞かないでくれ。それより聞くべきことは・・・」
翔太郎に言われた悪口をすぐに忘れ、3姉妹に顔を向けた。
フィリップ「君達姉妹に質問したい。これに似たような道具を見た覚えはないかい?」
彼が質問したのはガイアメモリだった。メモリを所有する者の情報を集め、アジトに近寄ろうとの作戦を考えており、フィリップは緑色のガイアメモリであるサイクロンメモリを取り出す。
ルサナ「それ何ですか?」
フィリップ「(知らないみたいだね・・・)これはガイアメモリと言って、この中に有害なエネルギーが含まれているんだ。僕と翔太郎はこの世界でガイアメモリを悪用している悪い奴らを追いかけているところなんだよ」
翔太郎「そんでもって、その依頼を俺達が引き受けてここへ来たわけさ」
橘「ガイアメモリ・・・か・・・・・・そういえば、また君たち名前を聞いていないようだが?」
フィリップ「確かに、まだ名前を言ってなかったね。僕はフィリップ。翔太郎のパートナーだよ」
翔太郎「俺は左 翔太郎。ハードボイルドな探偵で・・・」
2人「2人で1人の仮面ライダー、Wさ」
ニッと笑いながら橘に名乗った。橘も、3姉妹も自分の名前を名乗ることにする。
橘「俺は橘 朔也、仮面ライダーギャレン。アンデット封印の仕事をしている」
ルサナ「えっと、ルサナ・プリズムリバーです。3姉妹の長女です」
メルラン「私はメルラン・プリズムリバー。3姉妹の次女よ」
リリカ「リリカ・プリズムリバーよ。もう分かると思うけど、私が3姉妹の三女だよ」
フィリップ「ルサナに・・・メルランに・・・リリカ・・・なるほど、君達がこの世界の騒霊(ポルターガイスト)だね。実に面白い」
ニヤけた顔になるフィリップだが、翔太郎は急に血相変えて話しかけた。
翔太郎「な、なぁフィリップ・・・騒霊ってことはまさか・・・こいつら・・・」
フィリップ「もしかして翔太郎、幽霊が苦手かい?」
翔太郎「うわあああ!?それは言っちゃダメだろぉっ!?」
断然苦手のようです。
メルラン「でも心配しないでください。私たちは怖い幽霊ではないので・・・」
リリカ「いいえ、私達は欲しいのよ・・・命が・・・そう、貴方(翔太郎)の命がっ!!!」
翔太郎「ひぃぃぃぃぃっ!!??」
どん引きした。ハードボイルドな探偵は見事に引きずり落とされてしまう。
メルラン「ちょっとリリカ!?余計なこと言わないでよね!?」
リリカ「でもあの人面白いもん」
ルサナ「っていうよりそれ、私が言いたかったセリフ・・・」
メルラン「姉さん!!??」
探偵沈静中・・・
翔太郎「ゼェ・・・ゼェ・・・ほんとに死ぬかと思った・・・」
メルラン「ごめんなさい!」
メルランはペコペコとお辞儀をして誤った。
フィリップ「・・・さて、これから僕達は人里へ向かって情報収集をしようとしている。橘 朔也はこれからどうするつもりだい?」
橘「できれば橘でいい。・・・俺達は今、金居という男を探しているところだ。残念だか別行動となる」
フィリップ「そうか・・・じゃあここでお別れだね」
翔太郎「ガイアメモリを見かけたら、いつでも俺達に伝えてくれ」
連絡を取るため、翔太郎と橘は携帯電話の番号を交換することにした。これで何か情報が得られるのだから、翔太郎とフィリップには効率がいいだろう。
メルラン「じゃあ、私たちは失礼します」
リリカ「翔太郎おじさん、またね〜」
橘達はその場を後にするが、リリカに言われた「翔太郎おじさん」には呆れ顔になっていた。次は普通に言ってほしいとこである・・・
翔太郎「・・・さぁ、行こうか・・・」
フィリップ「グダグダだね」
探偵も人里へ目指して歩き出す。
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その頃の人里では、ワームの大量発生で攻撃をされているところだった。入山が住民の保護をしている間に、何としてでも住民へ近づけたくはない城戸は必死に戦っている。
≪ENGINE MAXIMUM-DRIVE≫
エンジンブレードに差し込まれているガイアメモリ、エンジンメモリのマキシマムドライブを発動させて、「A」の字をした必殺技『エースラッシャー』をワームに叩き込む。
城戸「ハァ・・・ハァ・・・いったい何匹いるんだろうか・・・この虫達・・・!」
倒してもわんさかあふれてくるワーム。城戸の戦う力はどんどんと遠ざかり、次第に動きも鈍くなってきた。
このままではいずれにせよ力尽きるはず・・・と思っていたその時だった。
?「混ぜてくれるんなら、俺も混ぜてくれよ」
城戸「えっ!?」
後ろから何か聞こえたかと思いきや2台のバイクが出現し、ワームを跳ね飛ばした。
そこには城戸が一度会っていた慧音やユウスケ、夏美、そしてバイクを運転していた士と井上の姿があったのだ。
慧音「城戸!大丈夫か!?」
城戸「はい・・・里の住民の避難は、もう完了しています・・・・・・それで、そちらの人は・・・」
城戸の眼先に見えているのは、ユウスケ達が探していた士だった。
士「通りすがりの仮面ライダーだ。相当疲れているみたいだから代わろうか?」
城戸「・・・お願いします」
変身を解き、城戸はばったりと地面に仰向けで倒れ、慧音は士達より前のほうへと立った。
慧音「おいお前等、よくも里を虐めてくれたな・・・・・・ゆ、る、ざ、んっ!!!!うおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」
一同「!!!!!!??????(ゾクゥッ!!!!!!!!!!)」
城戸以外の者は突如角みたいなのが生えてキレてしまい、ワームへと突っ込んで頭突きを始めた慧音を見て硬直した。
ユウスケ(怖っ!!??あんな綺麗な人が怒るとこうなの!!??)
士(ナツミカン以上に怖ぇ・・・)
特に2人は近づきたくないと思っている様子だ。
慧音「オラお前等!!!!とっとと加勢せんかいっ!!!!!」
2人「(!!!!!!)は、はい!!!!」
逆らったら殺されるのは確実な2人、そして井上を合わせた3人はベルトに気合を入れる。
3人「変身!!」
≪KAMEN-RIDE,DECADE≫
井上とユウスケは赤き古代戦士のクウガへ、士はマゼンダの戦士のディケイドに変身し、慧音の加勢を始めた。夏美は戦いの陰で見守る中、城戸は少しずつ回復していた体力を使って夏美に言う。
城戸「すみません、先輩のもとに合わせてくれませんか?先輩は今、あの避難場所にいますから・・・」
夏美「先輩って入山さん?・・・できることならしますけど・・・」
夏美は指示通りに城戸の肩を持ち上げながら歩き出した。避難場所まで来ると、住民を管理していた入山や避難住民の一人だった栄次郎とキバーラがその場にいた。
夏美「お爺ちゃん!」
栄次郎「ああ夏美ちゃん!無事だったのか」
夏美は自分の親である栄次郎や仲間のキバーラに安心した。
入山「城戸君、ご苦労だったな。ここからは俺が行こう」
城戸「は、はい・・・」
そういって城戸はアクセルドライバーとアクセルメモリを入山に渡し、入山は外へと出て行った。
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一方、士達は次々とワームの撃破をしていたのだが・・・
ユウスケ「士、これはどう見てもおかしくないか!?倒してもまだまだいるなんて・・・!!」
士「確かにな・・・ならこれだ」
何か手があるのか、士はカードを取り出してディケイドライバーにセットする。
≪KAMEN-RIDE,FAIZ≫
ディケイドのボディにフォトンストリームが流れ、ファイズへと変身する。さらにもう1枚をセットした。
≪FOME-RIDE,FAIZ-AXEL≫
胸部のボディがオープンされ、さらにフォトンストリームが銀色へと変換されたファイズ-アクセルフォームへと変わった。このフォームは10秒間の間に超高速で行動し、複数の敵を一網打尽にすることができるのだ。士がアクセルギアにある赤いボタンを押すと、≪START UP≫の音声でカウントが始まり、士は超高速でワームに突進した。
ドガガガガガガッ!!!
ワームはすごい勢いでダメージが与えられていく。
士「さぁ仕上げだ!!」
≪FINAL-ATTACK-RIDE,FA,FA,FA,FAIZ≫
士がジャンプし、ワームの頭上に大量のポインターがロックオンされ、次の瞬間には一斉にワームの体に突き刺さりながら爆発していく。
≪TIME OUT≫
時間切れにより高速移動は停止。ワームは一気に除去され、士は元のディケイドに戻った。
士「まぁこんなもんだろう・・・」
ユウスケ「さっすが士!ワームなんかも敵じゃないほどにブチのめして・・・」
?「コラァァァァァァッ!!!!」
その時、誰かの声が聞こえた。士はまさかと思いながら恐る恐ると振り向くとそこには・・・
慧音「今さっき、私を巻き添えにしたなぁぁぁぁ!!!???」
どうやら士の攻撃が慧音にも当たってしまったらしい。最低でも掠りの様子だが・・・
士「ま、待てよおい!!これは事故なんだ!!」
慧音「問答無用!!!!」
ディケイドの頭をガシッと両手でつかみ、頭を後ろへ貯めるように振りかぶった。
士「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!???」
グシャァァァァァァァンッ!!!!!
頭突きが命中した。この一撃はどのライダーでも耐えれないほどだろうとのことで士の変身が解かれ、気絶する。また、ユウスケも言葉にできずに唖然とその場で立っているのは言うまでもない。
井上「ユウスケ君、こっちも終わったところだ・・・って、ユウスケ君?それに士君?」
別の場所で撃退を行っていた井上は士達に合流するが、そこでの様子を目にした井上は何が起きたのか呆然とする。
慧音「すまん、この馬鹿を運んでくれないか?・・・というより、ユウスケが2人いるような気がするが気のせいか?」
思えばクウガが2人もいるのだから、慧音も驚く以外に起こることはない。どっちがユウスケなのかと2人のクウガを見比べたりもする。
井上「ああ、悪い。確かに2人だと分からんよな」
状況を把握した井上は変身を解いた。
井上「俺は井上 隆次郎、ユウスケ君と同じクウガに変身する。手伝うなら、喜んで引き受けるよ」
早速士の肩を持ち上げ、寺小屋のほうへと運んでいくことに。慧音はユウスケに声をかけた。
慧音「ユウスケ、何ボーッとしてるんだ?」
ユウスケ「ヘッ!?すいません!!」
ユウスケも変身を解いて手伝いに取りかかろうとする。ところが次の瞬間、ユウスケの背後に何かが掴まれる。
ユウスケ「うわぁっ!?なんだぁ!?」
井上「! そんなまさか!?」
何とワームがまた出たのだ。まだ懲りないのかと慧音は、ユウスケのピンチはそっちのけにワームと戦い始めた。
ユウスケ「ちょっ、俺はぁ!?」
井上「ユウスケ君!!」
助けようとする井上だがワームが立ちふさがるせいで近づけず、更に変身させぬまいと襲い掛かってくる。
井上(攻撃が激しすぎる・・・抵抗できない!)
これはマズいと思っていた井上だがその時、
≪AXEL MAXIMUM-DRIVE≫
入山「うおりゃぁっ!!!」
アクセルに変身している入山が助太刀した。井上はこの機会にとアークルを出現させ、クウガに変身するとユウスケを助けに向かった。
井上「そらっ!!」
1発殴り、ワームはユウスケから離れる。
ユウスケ「た、助かったぁ・・・けどどうしてまたワームが出たんだ!?」
入山「詮索は後だ、来るぞ!!」
3人はワームに再び立ち向かう。
長くお待たせしました。17話です。
なぜこんな長くしていたのかの理由ですけど、実は別サイト「小説家になろう」で投稿を始めたのです。
この物語で編集がされていたのは本作と別サイトの本作を比較したときに何故かこっちが駄作ではないかと不安さが混じり、編集が開始されました。
しかし完全編集するわけではありません。この作品でしか見れないストーリーが大幅に変わっており、両方同時に見れるようにしているのです。
というわけでみなさん、「小説家になろう」での作品もどうぞ読んでみてください。ちなみにアドレスはこちらです。
http://ncode.syosetu.com/n8265m/
何卒よろしくお願いします。
説明 | ||
こちらは東方Projectと仮面ライダーシリーズのクロスオーバー作品です。こういった二次作品及び、ショッキングな暴力等にあまり慣れない方は戻るボタンを押してください。 | ||
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