真・恋姫?無双〜君のところに遼来々〜
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パシャン。

 

魚が跳ねた。白く輝くその腹を虚空にくねらせ、何の脈絡も無く跳ねたそれはそのまま重力に従って再び池の中へと姿を消す。

それを顔を動かさず横目でチラリとみて、霞は再び橋の欄干に腰掛けながら足をぷらぷらさせる作業を続ける。

下駄が今にも彼女の足から滑り落ちそうで懸命にしがみついているが、そんなこと彼女にはどうでもいい。

天は見事なまでの快晴。雲一つないそらを雁列を組んで飛んでいくが、そんなこと彼女にはどうでもいい。

本来ならば調練や新入兵の編成などやらねばならないことは山のようにあるが、そんなこと彼女にはどうでもいい。

 

「いやいや、どうでもよくなられては困る」

 

心を読んだかのようにそんな事を言いながら書簡を抱えてこちらに来る青年を横目で見て、霞は興味なさげに視線を池に戻した。

「やれやれ…昔から仕事をサボっては真昼間から飲んでいるようなやつだったが、酒も持たずにただ茫然とサボるなど……本当にお前はあの霞か?」

「やかましいわ…会うたびに同じ事言うんや無い」

ふんと鼻を鳴らす霞に青年は肩をすくめると、手にしていた書簡を霞に差し出した。

「とりあえず俺が出来るところは全部やっておいたが、幾つかの案件は君の裁量を仰がねばどうしようもなかったのでこれに纏めてきた。目を通してはくれんか?」

「ああ、後でな……」

「………」

「………」

 

パシャン

 

また魚が跳ねた。

 

「……はああああ。霞、頼むから仕事をしてくれ。俺だって長い間北方を空けるわけにはいかないんだ。既に都に残っているのは俺だけなんだぞ」

「そか……」

「………はあああああ」

再び盛大に溜息を吐き、青年は空いた手で頭をガシガシと掻いた。

毎回のようにこのやり取りを初めて三ヶ月。北方から都に召還され庶務をこなし始めたのは半年前。

天の御使い・北郷一刀が魏の天下統一を見届けて天の国に帰って以来だった。

 

北郷一刀、天へ帰る。

君主・曹操自らの口より伝えられたその報は、魏の首脳部に凄まじい衝撃を与えた。

泣き叫ぶもの、怒り狂う者、ただ呆然と佇む者、平静を保とうとしてかえって動転してしまう者。受け取り方はそれぞれだったが、天下を統一したばかりでまだ様々な案件を抱えた魏にとってその動揺は看過できるものでなかった。

そこで曹操は大戦中に大陸北方の守りに当たっていた一刀と縁の薄い者達を幾人か中央に召還し、政務・軍務の補佐にあたらせた。

青年もその一人、北方の軍事を一任されている将の一人であり、本来ならばこうして都に来る事も長く留まる事も無い筈である。

しかし事情を聞いた青年は、自ら進み出て中央へとやってきた。

理由は一つ…目の前にいる数年来の親友が気がかりだったからである。

(だが、早まったかな……)

気がかりとは言っても気さくで楽天的な親友の事、まあ大したことはあるまいと高をくくってやって来た青年を待っていたのは酒に溺れ自棄になり周囲と喧嘩を繰り返す霞だった。

何とかして自棄酒を止めさせて幾分落ち着かせる事は出来たのだが、今度は打って変わって別人のように無気力になってしまい。その実務のほとんどを青年が代行する事になり今に至る。

結果、同僚や部下が北へと戻っていく中こうして半年も都に滞在することとなっていた。

 

「霞…あまり偉そうことは言えないが、頼むから少しでも元気を出してくれ。お前にそんな顔をされていると正直こちらも調子が狂う」

青年の言葉にも霞は反応を示さない。やれやれと青年は肩を落として踵を返そうとした時、不意に霞が小さく呟いた。

「…解らなくなってもうたんや」

「え?」

首を傾げる青年に、霞は池に映る魚の影を見たまま。

「うちには解らないんや…一刀はうちにとって……いや、うちらにとってなくてはならん存在やった。存在やったはずや。でも、一刀がおらんごなってもこの国は前と変わらずに動いとる」

「それは…」

北郷一刀は自分が消える事を見越して、すでに仕事の引き継ぎや当面の実務の処理などをこなしていたと伝え聞いている。だがそれでも霞は納得できなかった。

「天の御使いも、天下の中ではその他大勢の一人にすぎなかったんかな。そう考えたら、戦争ぐらいしか芸の無いうちのやる事って、どれくらいの意味があるんやろうか」

ああ、成程。と青年はようやく合点がいった。

霞は曹操軍では特殊な立場だ、夏候姉妹のように曹操への忠誠で生きている訳ではなく旧北郷隊の三人のように故郷を護ってもらった恩があるわけでもない。

ただ戦場で部下の命を人質に取られ、そして彼女自身も曹操の下で戦うのはおもしろそうだと思った。それだけだ。戦いや生き様に信念はあっても魏の臣として明確な信念はない。

だから戦が終われば霞には魏に仕える明確な理由はない。故に大乱終結の熱が去ってしまえば残るのは言いようのない空白感。

その熱ですら、大切な人の消失と言う形で失ったのだ。そしてその大切な人が魏にいた理由が霞には見えなくなっている。

「…難しい話だな」

青年も霞の話は解らないわけではない。青年も霞に推挙されたから魏に仕えているだけであって明確な信念を持って魏に仕えているわけではない。ただ北方で五胡と刃を交えてきた青年にとっては戦は終わっていないし。何より彼の大切な人は消失していない。

「これまでお前が何の為に戦ってきたのか、そしてこれから何を成さんとするのか。俺には判断できん。ただ一つ言えるのは、曇った目では見るべきものすら見えはしないぞ」

とりあえずそれだけ言って青年は府内へと戻っていく。後には相変わらず足を揺らす霞だけが残された。

 

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中庭を出て何処へ行くともなく霞は城内を歩いていた。昔は傍らに徳利をぶら下げていたものだが、今は口うるさい親友に没収されている。

「あ、霞様!!」

しばらくぶらぶらしていると、幾人かの兵士を引き連れた凪がこちらへと歩いてきた。

「よお凪…今から見周りか?」

「はい。霞様はお散歩ですか?」

「うーん…ま、そんなとこや。にしても凪も頑張るなぁ」

「はい!隊長が何時戻ってきてもいいように、この街を護るのが私達の使命です!!」

そう言い放つ瞳は活気に満ちている。

一刀がいなくなり、北郷隊で尤も取り乱していたのが凪だった。

まず呆然と立ちすくみ、それからその場に泣き崩れ誰が何を言っても治まらなかった。

食事もとらずろくに眠らずただただ泣き続ける。誰もがもう凪は立ち直れないのではないかと心配を始めた頃。

不意に凪は泣きはらした目ではあったが依然と変わらぬ顔で皆の前に現れた。

驚く皆の前で彼女は言う。

「もう大丈夫。隊長が何時帰ってきてもいいようにやることは沢山ありますから、何時までも泣いていられません」

その言葉をきっかけに、魏の諸将達は少しずつ昔の形を取り戻し始めた。

ただ一人、霞を除いて。

「そか…偉いなぁ凪は」

「そんな…別にそんなことはありません」

顔を赤らめる凪に霞は小さく笑い目を細めた。

 

街へ下りると、数え切れないほどの商人達が所狭しと店を開いている。

魏が商業を奨励しているからでもあるが、北郷隊の尽力のおかげで治安が高水準で安定しているのもある。

その為、呉や蜀のみならず西方からも商人が訪れこの街の市は何時も大いに賑わっていた。

「おお、霞ではないか」

「ああ、春蘭に秋蘭。昼飯か?」

雑踏の中から声をかけてきた赤と青の姉妹に軽く手を上げ霞はそう尋ねた。

「うむ。最近出来たたらしい店が何かと評判でな。お主も一緒に来るか?」

「いや…今日は遠慮しとくわ」

「そ、そうか……そうだ。後で久しぶりに手合わせをしないか?ここのところ戦が無くて体がなまってしまってな」

「そやな…そのうちな」

「そ、そうか…」

会話が続かずしどろもどろになる春蘭。それを見かねたのか、秋蘭が横から口を挟む。

「姉者……」

「しかし、秋蘭…半年もこれでは流石に調子が狂うぞ」

「それは解るが、そうおいそれと何とかなるものでもあるまい」

「ふふ。二人とも気つかってくれてありがとな。でもうちは大丈夫やから、のんびり飯でも食ってきな〜」

それだけ言って霞は二人に背を向けまた歩き出す。その背中を姉妹の瞳が心配げに見つめていた。

 

「重病ね」

「は……」

銅雀殿。魏の権威を象徴する華麗にして荘厳なこの建物は、見るものを圧する高さと華美なだけでない実用性をもって都の中心に君臨していた。

その最上階。魏王曹操の執務室で二人の男女が話をしている。

片方は先程の青年。もう一人は言うまでもなく魏王・曹操こと華琳。

「確かに霞の立場は軍内でも特殊なものだわ。でも、そんなに思い悩んでいたなんて」

「恐らく、もう少々事情があるのでしょう。しかし下手にそれを探るのは得策ではないかと…」

「構わないわ。探りなさい。霞がこの先もこの調子だと、皆の士気にもかかわるわ」

「しかし……いえ、解りました」

恭しく頭を下げる青年に、華琳はふっと微笑みを浮かべ。

「まったく。辺境の民に『鬼神』とも恐れられる貴方が、霞には甘いのね」

「董卓軍に入るよりも前からの付き合いですので……気心が知れすぎて却って遠慮してしまいます」

「ふふ。おかしな話ね」

クスクスと笑う華琳に、青年も微かに笑みを浮かべる。乱世の覇王・曹操も天下統一以降、幾分今までよりも笑みを見せる機会が多くなった気がする。

「霞のことは貴方に一任するわ。どんな手を使ってもかまわない。あの子を立ち直らせなさい。これは厳命よ」

「畏まりました我が君…」

しかし命を下す姿にはかつて以上の王の風格が漂う。尤も、それが部下の身を案じてというのがなんとも主らしいと青年は思った。

(どんな手を使っても…か。良心は痛むが少々荒療治をするか……)

 

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その夜。

霞が寝つけずにいると、部屋の戸を叩く音が聞こえた。

誰だろうと返事をすれば徳利を幾らか抱えた親友が、やあと手を上げる。

「久しぶりに飲もうと思ってな」

「……酒は駄目だったんや無いんかい」

「たまにはいいだろう。嫌なら持って帰るが?」

「んなわけあるかい。大歓迎や」

久しぶりの酒に舌なめずりをする霞に青年はやれやれと苦笑して部屋に入った。

「あ〜やっぱ酒は良いなぁ」

「……飲ませたのを後悔してきたぞ」

上機嫌で酒を飲む霞に呆れ顔を浮かべて青年も杯を重ねていく。

共に酒豪に分類される二人だ。しかし青年はチビチビと、霞はがばがばと酒を干す。

「やっぱ酒が無いと気分が沈んでしゃあないわ〜ほんまうちから酒を取り上げるなんて、わかっとらんわ」

「男を失い自棄を起こしていた癖によく言う」

感情を乗せずに放たれた一言に、霞は剣呑に目を細めた。

「へえ…絡み酒は男らしゅうないで」

「事実だろう。いつまでもメソメソメソメソと。付き合うこちらの身になれ」

「別に付き合ってくれ言うた覚えは無いで?」

「仕事だ」

口元に運ぼうとした杯が乾いた音をたてて床に転がる。

鋭い眼で青年が見つめる先にあるのは、杯を弾き飛ばした霞の手。

「言いたい事があるならはっきり言い」

「言いたい事があるのはそちらの方だろう」

努めて冷やかに青年は霞を見る。

「昼間に幾分かは聞いたが、あれでは足りん。曇った目が覚めるまで待とうかと思ったが、これ以上手間暇をかけるのは正直主義では無いのでな」

「……お前に、お前に何が分かるんや!!!」

思わず霞が繰り出した拳を、青年はその頬で受け止める。並の者なら壁に叩きつけられる一撃を足を踏ん張り耐え忍ぐ。

「うちは…うちは一刀と約束しとったんや」

「約束?」

「この戦いが終わったら…一緒に旅をしようて……西を目指して、羅馬を目指して馬を駈けさそうて……」

「…………」

「戦いがのうなって、居場所がのうなっても一刀がおる。一刀と一緒なら何も怖くない…そう思っとった。せやのに…あいつ、約束をやぶりよったんや!!」

何時の間にか頬を濡らしながら霞は青年の胸ぐらを掴む。青年は何も言わずそれを見ている。

雫が床に当たり弾けて消えた。

「何や…消えるて判っとった?せなら何でそんな約束したんや…なんでうちに期待させたんや。うちにとって…うちが魏におる理由は、一刀だったんや……」

「成程…で、肝心の北郷様が御帰りになり、大切な人に裏切られたという思いと平和な世への不満からこの半年間人に仕事を押し付けて悲劇の女優ぶっていた……と」

辛辣な言葉を吐き、やれやれと青年はまだ半分程中身の残っている徳利をおもむろに取ると。

 

ごっごっごっごっごっ

 

一気飲みした。

「……ふぅ」

一息ついて、徳利を卓に戻し青年は霞を見据えると。

「甘ったれるんじゃない。北郷様がいかなる思いでこの世界を発たれたか、想像できぬほど頭は貧困ではないだろう」

「そんなん…解っとる!!解っとるわ!!」

「ならば何故北郷様を信じない!!約束を破ったと決めつける!!お前がその約束を信じずして一体だれが信じると言うのだ!!」

声を荒げ青年は言い放つ。息を飲む霞にコホンと咳払いをして青年は霞の手を優しく胸ぐらから外し衣服の乱れを整えた。

「性格は飄々。しかしその生き様は何処までもまっすぐ。神速の張遼とはそういう章では無かったか?」

「……うちに、どうしろ言うんや」

「それを決めるのはお前次第…と言いたいが、先程も言ったようにこれ以上うじうじされるのは正直困るのでな」

そう言って青年は胸元から龍の描かれた割符を取りだした。

「三国共通の交通手形だ。役所の友人に工面してもらった」

「……自分で探しに行けゆうことか」

「魏に満足できる居場所がないんだろう?ちょうど良いじゃないか、その居場所とやらを自分で探して来い」

「………一刀が戻って来んかったらどうするんや?」

「戻らぬと決めつけて絶望するのと、希望を持って駆け抜けるのとでは……どちらがお前らしいかな?」

ふっと笑う青年に、霞はあ〜っとぼりぼりと頭を掻いた後。

「うごふっ!!」

青年の腹に拳を打ち込んだ。

「格好つけすぎや。阿呆」

「ま、待て…さっきの酒が上がってきそうで……ウプ……」

吐き気を必死に抑える青年に、霞はしてやったりと笑い。

「まあええわ。正直ふっきれたわ。ちょいと一刀探して大陸をくるっとまわってくるわ」

「大陸…とは大きく出たな……ってやば…喉まで来た……」

悶える青年を尻目に、霞はいそいそと旅支度を始める。それを見て青年はふっと青い顔でニヒルな笑みを浮かべ厠へ急いだ。。

 

「ほな。華琳への言い訳は頼んだわ」

「まかせておけ…それよりお前も気をつけてな」

「はっ!!それは余計な御世話やな」

愛刀をポンと叩くと、霞は地を蹴り馬上の人となる。

「ほな…行ってくるわ」

「行ってこい……霞」

地を蹴り門を抜ける一頭の白馬。背に跨るは紺碧の衣に身を包みし武人。

その背を見送り、青年は白み始めた空を振り返り屋敷の中へと戻っていく。

「……行ったのね」

不意に聞こえた声に足を止め、青年は屋敷の中からこちらを見る自分の主に頭を垂れた。

「手段を選ばず…のお言葉に甘えさせていただきました」

「貴重な将を出奔させるとは思わなかったけどね」

「何なら追いかけましょうか?」

「どうせ見逃すでしょう。それに、確かにこれが彼女にとって最良の道だわ」

大義であった。と言う華琳に青年は恐悦至極と答える。

「でも、あなたも難儀な性格ね……」

「……惚れた弱みですよ。惚れられた哀しみとも言えますがね」

肩をすくめる青年に華琳は笑い。

「その想い、詩にしてみる気は無いかしら?出来が良ければ銅雀殿の壁に乗せてあげてもいいわよ」

「謹んで遠慮させていただきます」

 

城門を抜け、荒野を爆走する一頭の白馬。

その背に跨る女将は、顔に不敵な笑みを浮かべながら叫ぶ。

「まっとれ一刀!!いまからうちがお前の所に遼来々や!!!」

その笑みはどこまでも晴れやかだった。

 

〜君の所に遼来々・完〜

 

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あとがき

霞さんのお話を書いてみた。相変わらずの強引展開、正直後半だけでも良かった気が……文才がほしい。

正直、霞って曹操軍での立場は特殊ですよね。降将っていうのもあるけど、部下というより客将って感じがします。

 

その辺りを考慮して、あえて親友にご登場願いました。

華琳様や春蘭というのも考えましたが、どうもキャラ崩壊が激しかったので没に。

え、親友の正体?

さて…霞が好きだけれど一刀と一緒になってほしいと思っている恋姫ユーザーの代表ということにしておきましょう。

私?むしろ私は一刀がよm(ry

 

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おまけ

都での任務を終え、青年は北方の守りにつくべく再び任地へ戻った。

懐かしい風に髪を泳がせ、留守を任せていた部下へ軽く手を上げる。

「やあ。俺の不在中、何か異変は無かったか?」

「とりたててはございません……あ、ただ妙な輩が現れまして」

「妙な輩?」

「はい。何処から入ったのか何時の間にか府の中に入り込んでおりまして、曹操様に会わせろと五月蠅いのでとりあえず牢に入れておきました」

「それは面妖な…どんな奴だ?」

「は。歳の頃は二十前後で前髪の長い黒髪に不思議な光を放つ白い衣を身に纏い。畏れ多くも北郷一刀様の名を語り……どうかなさいましたか?そのように頭を抱えて」

「いや。うん何でもない。そういえばここのものはほとんどが中央に行った事は無かったな」

「はぁ…そうですが……?」

「ああ。うん。とりあえず会ってみようか」

頼むから北郷一刀であってくれないでくれ。

威勢よく旅だった親友の顔を思い出しながらそんな事を思う青年であった。

 

〜霞を訪ねて万里行……に続かない

 

 

説明

たまには毛色の違う作品を書いてみました。

相変わらずオリキャラを含む駄文ですが、よろしかったらおつきあいください。

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コメント
クォーツさん→やっぱり霞も悩んだと思うんですよね。ぶっちゃけ華琳様よりも一刀の方が好きそうでしたし。青年は…きっと幸せにして見せます(宵闇の賢者)
執筆お疲れ様です。一刀が帰ったと聞いて絶望するアフターは良く有りますが、凪が多いのに霞とは・・・一刀は幸せ物、そして、青年が余りにも不憫です。一刀を探しに行ったものの、何処にも一刀は居らず、青年に「しょうがないから、アンタで我慢しとくわ」な次作は無いのでしょうか?(クォーツ)
よーせふさん→これが一刀クオリティ(宵闇の賢者)
shunさん→ちょっと頑張ってみますね(宵闇の賢者)
おやっとさん→たぶんこの後青年に殴られてると思います(宵闇の賢者)
・・・一刀・・・なんというww 続いてくださいw(よーぜふ)
続きが読みたいです(rababasukan)
さすが空気読めない一刀君www霞さん全力で戻ってきてw(おやっと?)
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