仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双×三国志 第5話 |
第5話 負の記憶
北郷軍は劉表、袁術を滅ぼした。しかし北郷軍は捕虜を処刑しようとはせず、登用をした。
登用に応じなかった将は逃がした。
一刀「無駄に命を散らせる必要はない」
一刀は記憶喪失になっても、優しい性格は変わっていなかった。
その心に打たれて、劉表も登用され、劉表にはそのまま江夏を治めてもらう事にした。
ちなみに美羽はと言うと……。
一刀「美羽。お前な……記憶が無かったってももう少し考えろよな」
美羽「ごめんなのじゃ」
一刀「七乃もだ。お前ももう少し諌めるとかしろ」
七乃「は〜い」
一刀「と言うことで二人とも罰として俺達、先遣隊と一緒に行動だ。そこでびしばし鍛え直してやるからな」
美羽「ひぃ〜〜〜」
美羽と七乃、そして美羽に仕える紀霊を連れて行き、残った袁術軍の将には宛城を任せた。
それからしばらくして一刀軍は許昌にいた孔ちゅう軍を滅ぼし、孔ちゅうも登用に成功した。
その数日後、こんなことがあった。
詠「少し良いかしら?」
一刀「どうした?」
詠「少しの間、長安に行きたいんだけど……」
一刀「長安……確か董卓の領土だよな?」
詠「ええ。そこにいる華雄を仲間にしたいの」
一刀「華雄を?」
詠「ええ。華雄は月を心から忠誠を誓ってるくらいに月を慕ってるわ」
一刀「なら逆に寝返ること……いや、だからこそか……」
詠「そう。だからこそ私の話に乗ってくれると思うの」
一刀「そうか……。一人で行けるか?」
詠「馬鹿にしないでよ」
一刀「なら任せる」
詠「ええ。行ってくるわ」
詠が出かけようとすると……。
詠「ああ、そうだ。天水を攻めるように翠達に伝えといて」
一刀「天水を?」
詠「あそこは結構離れてるけど、今は董卓軍の領土なの」
一刀「洛陽を攻める際にもし張譲達が逃げ延びたらそこで再起を図る可能性もあるということか」
詠「そう」
秋山「だったらその役目、俺がしてやるよ」
そこに秋山が来る。
一刀「秋山……いいのか?」
秋山「まだまだ世界崩壊には程遠いさ」
詠「じゃあ頼むわ」
秋山「任せな」
秋山は瞬間移動する。
一刀「行っちまったな」
詠「しまった」
一刀「どうした?」
詠「先に私を長安に連れてってもらえばよかった……」
詠はしぶしぶ何とか長安に向かうことにした。
それから数日後、一刀達は次に陳留にいる曹操を攻めることにした。
季衣、流琉「……」
一刀「二人ともどうしたんだ?」
許昌の城壁に上っていた二人を、一刀が見つけて声をかける。
季衣、流琉「「兄ちゃん(兄様)」」
一刀「あまり元気なさそうだな」
季衣「うん……」
一刀「曹操のことを考えてたのか?」
流琉「はい……」
一刀「さっき同じような事を考えてる凪に真桜に沙和と会ったよ」
流琉「凪さん達も同じような事を……?」
一刀「ああ。自分達は華琳様と戦うべきなのかってな……」
一刀は外を眺めながら言う。
季衣「兄ちゃんはいいよね。記憶が無くて……」
流琉「ちょっと季衣…」
季衣「だって記憶が無いから華琳様と戦うことに抵抗なんて……」
一刀「無いと思うか?」
一刀が季衣の顔を向きながら言う。
その顔はどこか悲しいような寂しそうな顔をしていた。
季衣「う……うん……」
一刀「それは少し違うな」
一刀はまた外に顔を向ける。
季衣「え?」
一刀「確かに俺には曹操との思い出は失われている。そのせいで俺は曹操が俺にとってどんなに大事な人間かが分からない。
もしかしたら本当にとても大事な人間なのかもしれない。
だが記憶がないせいで俺は戦いで曹操を殺してしまうかもしれない」
流琉「………」
一刀「もし……もし俺が曹操を殺した後に曹操との記憶が戻ったら俺は絶対に悲しむだろう。
その時は俺は記憶が無かった時の俺を恨むだろう。
だから記憶があろうがなかろうが、曹操と戦うことは俺にとってもつらいことなんだ……」
季衣「………」
流琉「その事は凪さん達に……」
一刀「伝えたさ」
季衣、流琉「「…………」」
二人は少し考え込む。
季衣「兄ちゃん、ごめん」
季衣は一刀に向かって頭を下げる。
一刀「良いんだ。凪にも同じ事されたからな……」
一刀はゆっくりと立ち上がり、城壁を降りる。
流琉「兄様……、大丈夫かな……」
それから数日後、一刀達は兵を集め、軍を作り、陳留を攻める準備が出来た。
一刀「皆の者、これから我らは曹操軍のいる陳留を目指す!
だが分かっているだろうが無意味な殺生はするな!
したものはすぐにこの軍から立ち去れ! いいな!」
兵全員『応っ!』
一刀はディケイドのカードを空高く上げる。
一刀「変身!」
ディケイドカードをディケイドライバーに挿入する。
ディケイドライバー「カメンライド、ディケイド!」
一刀は仮面ライダーディケイド激情態に変身した。
一刀「行くぞ!」
兵全員『おおおおおおおおお!!』
そして北郷軍は進軍を開始した。
その進軍はすぐに曹操の耳にも入った。
曹操「どうやら北郷軍はここを攻めてくるようね」
荀ケ「華琳様、どうしましょうか……」
曹操「………」
夏侯惇「華琳様?」
曹操「え? ああ、ごめんなさい。少し考え事を……」
夏侯淵「一体何を?」
曹操「別にたいしたことではないわ。そうね……相手の軍の部隊編成は?」
荀ケ「斥候からの報告では野戦部隊と攻城部隊の半分半分で編成されているそうです」
曹操「そう……。……ならばこちらも野戦で迎えましょう。すぐに部隊を編成なさい!」
荀ケ「はっ!」
夏侯惇、夏侯淵、荀ケはすぐに部隊編成を行いに向かう。
曹操「さて、北郷はどう立ち向かってくるのかしら……」
北郷軍は陳留の城まであと少しというところまで迫っていた。
そんな時であった。
稟「一刀殿、前を……」
一刀「ああ」
北郷軍の前には曹操軍の大軍がいた。その数およそ八万。
北郷軍は野戦部隊六万、攻城部隊六万の編成であった。
風「あっちの方が数が多いですね〜」
真桜「ちょっとまずいんとちゃう?」
沙和「兵達が少し怯えてるの〜」
一刀「怯えるな!」
一刀が兵達に喝を入れる。
一刀「確かに戦いは数で決まることもある。
だが俺達は強い! 相手は八万で来るが、こちらは六万の野戦部隊だ。
たかが二万の差だ! 二万の差位、埋めれなくて何が北郷軍だ!
数だけが勝ち負けを決めるわけじゃないことを思い知らせるのだ!」
一刀の言葉を聞いて、兵士達の動揺は消える。
そんな時、曹操軍の中で一人、誰かが出てくる。曹操である。
稟「華琳様は舌戦をお望みのようですね」
一刀「そのようだな」
一刀は変身を解く。
一刀「あのままじゃ流石に失礼だろうな」
一刀はそのまま一人で曹操に会いに行く。
曹操「あなたが北郷一刀ね」
一刀「ああ」
曹操と一刀が対峙する。
曹操「戦場に居る時のあなたは鬼のような怖いものに姿を変えると聞いたのだけれど……」
一刀「ディケイドのことだな。さっきまで変身していたが、顔を隠しているからな。
こういう場では失礼だと思って元に戻って来た」
曹操「礼儀は持ち合わせてるようね」
一刀「そうでもないがな……」
曹操「さて、戦を始める前に一つ尋ねたいわ。あなたは何がしたいの?」
一刀「どういう意味で言っているんだ?」
曹操「分からないの? あなたは反董卓連合を潰そうとしているのよ」
一刀「そういうことか」
曹操「北郷軍が反董卓連合に加入していないのは知っているわ。
でも加入してないからといって反董卓連合の軍と争う理由は無いわ。
そのはずなのに何故戦う?」
一刀「普通なら戦う理由は無い。だが俺には反董卓連合と戦うわけがある」
曹操「それは?」
一刀「ある人間に頼まれた。董卓を助けろとな」
曹操「ふぅ〜ん」
一刀「そして俺は記憶喪失だ。董卓は俺の記憶の鍵を握っているかもしれない人間。
俺はどうしても董卓に会う必要がある。それだけだ」
曹操「それであなたは董卓をどうする気なの?」
一刀「さっき言ったはずだ。助けてくれと頼まれた。だから董卓を助けるとな」
曹操「あなた……甘いわね」
一刀「そうでもないつもりだけどな……」
一刀はそう言って後ろに下がる。
一刀(曹操……一筋縄ではいかないと稟達から聞いていたが、言葉の通りだな)
一刀はそう思いながら下がっていった。
そして一刀は部隊に戻る。
稟「どうでした?」
一刀「何で反董卓連合と争う事をするのかと言われた」
風「どう答えましたか?」
一刀「助けて欲しいと頼まれたからやっていると答えてやった。
後は俺の記憶の手がかりという事だな」
風「正直に言う必要はないんですけどね……」
一刀「俺がなんと言うおうと構わないだろ」
一刀はディケイドのカードを出し、ディケイドライバーに挿入。
一刀は仮面ライダーディケイド激情態に変身した。
一刀「あの曹操は戦う気みたいだからな……」
稟「……そうですね」
一刀「さてと、行くぞ」
一刀はマシンディケイダーに乗る。
そして一刀を先頭に北郷軍は突撃して行き、曹操軍もそれに合わせるかのように突撃。
北郷軍と曹操軍の戦いが始まった。
北郷軍の野戦部隊は六万。曹操軍は八万。数では曹操軍が勝った。
しかし北郷軍野戦部隊六万は曹操軍八万を相手に遅れは取らなかった。
そんな接戦の中……。
夏侯惇「うおおおおおお!!」
曹操軍の将で一人、北郷軍の兵士達をなぎ倒す将がいた。夏候惇であった。
そしてその夏候惇を助けるかのように後ろには夏侯淵がいた。
夏侯淵「姉者、後ろは気にするな。私が姉者の後ろをしっかり守ってやる」
夏侯惇「済まぬな、秋蘭」
そんな時であった。
夏侯惇「むっ!」
夏侯淵「くっ!」
夏侯惇の所には鉄球、夏侯淵の所にはでかいヨーヨーのようなものが飛んでくる。
二人は何とかその二つを捌く。
夏侯惇「今のは……」
夏侯淵「あの者どものようだな」
夏侯惇と夏侯淵が攻撃された方向を見る。
そこには季衣と流琉が居た。
先ほどの攻撃はこの二人のものであった。
季衣(春蘭様……)
流琉(秋蘭様……)
二人はそれぞれ慕う相手と戦う事を選んだのだ。
夏侯淵「あの者達の力……」
夏侯惇「うむ。中々侮れんな」
季衣(春蘭様……)
流琉(秋蘭様……)
季衣、流琉「「行きます!!」」
季衣と流琉は夏侯惇と夏侯淵にそれぞれ突撃をし、一騎打ちに挑む!
その様子を見る、元魏の北郷隊の将は……。
真桜「あの二人、ホンマに春蘭様と秋蘭様に戦いを挑んだで」
凪「すごい決意だったんだろうな」
沙和「小さい二人が頑張ってるなら、沙和達も負けてられないのー」
凪「そうだな。私達もあの二人に負けないように戦うぞ!」
奮戦する三人。
ディケイドライバー「アタックライド、ブラースト!」
ライドブッカーの先からエネルギー弾が数十発も放たれ、全て一人一人の敵兵に当てる。
一刀「ふん」
一刀はまた新しいカードをディケイドライバーに挿入する。
ディケイドライバー「アタックライド、スラッシュ!」
一刀はライドブッカーをガンモードからソードモードに切り替え、スラッシュのカードにより剣先が伸びたライドブッカーで敵兵達を斬っていく。
とは言っても先ほどの攻撃でも敵兵達は死んではいない。
???「中々やるわね」
そこに現れたのは何と曹操であった。
一刀「曹操か」
曹操「その声……北郷か。それが戦でのあなたの姿という事ね」
一刀「ああ」
曹操「いいでしょう」
曹操は己の得物である鎌を構える。
一刀「俺とやる気か?」
曹操「天の御遣い。どれほどのものか存分に堪能させてもらうわ」
一刀「い………い……」
一刀はその時、頭に不吉な事がよぎった。
それは誰かと曹操がおり、曹操とは別の誰かが曹操の前にひざまづいており、その誰かが処刑されそうなところを台の下でうつぶせに倒れながら泣き叫ぶ自分と詠が居る場面を……。
一刀(何だ今のは?)
一刀は頭を横に振ると……。
曹操「こちらから行くぞ!」
曹操が突撃していく。
一刀はすぐに体勢を戻し、ライドブッカーで鎌を防ぐ。
曹操「あら、隙があると思って攻撃したのだけど……」
一刀「正直ギリギリだったけどな」
二人は少しのつば競り合いをし、距離をとる。
一刀(俺はこいつに対して何かある。それも一つや二つじゃないかもな……)
一刀はいつになく気を引き締める。
一刀(さてと……こいつは俺の記憶の何かを握っている可能性ありだ。
となると殺さない程度に思いっきりやってやるか)
一刀は一枚のカードを取り出す。
一刀(っても時間を掛ける気はない。一気に勝負を決めて、カードを出すか)
一刀はそのカードをディケイドライバーに挿入する。
ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!」
一刀の前にはディケイドの紋章が描かれた金色のカードの壁が数十枚も現れる。
その金色の壁は直線上でなく、何度も何度も歪曲し、それは曹操を囲むようなものであった。
曹操「これは……」
一刀「たあっ!」
一刀はキックの体勢を取り、金色の壁に突撃していく。
そしてそのキックの体勢のまま、一枚の目の壁を破り、また次の壁に飛んでいく。
曹操「あの壁を突き破っている……しかも速い……」
その速さは曹操の目では追えなかった。
曹操「だけど、攻撃は単調ね」
一刀が二十枚目の壁を突き破ろうとしたが……。
曹操「そこね!」
曹操が移動中の一刀を攻撃しようとするが……。
ディケイドライバー「アタックライド、インビジィブルゥ!」
ディケイド激情態の姿が消える。それと同時に曹操の当たりそうな攻撃も透かされた。
曹操「何!?」
「アタックライドインビジブル」。このカードは自身の姿を消すだけでなく、攻撃判定も消えている間は無効化されるのだ。
曹操「ど、どこ?」
曹操が姿を消したディケイド激情態を探す。
そしてようやくディケイド激情態の姿を見つけるが……。
曹操「なっ!」
一刀「たあっ!」
ディケイド激情態であった一刀は曹操の眼前で先ほどまでのキック体勢でいたのだ。
そして一刀のキックは曹操の胸元付近に直撃する。
曹操「きゃあああああああ!!」
そのキックが体に当たったと同時にその場で小規模な爆発が起こった。
夏侯惇「華琳様!」
季衣「兄ちゃん!」
将と兵達がその爆発した方を見るが、爆発したところは爆煙のため様子が分からない。
しばらくすると……。
夏侯淵「あれは……」
流琉「兄様!」
夏侯惇「華琳様!」
その爆煙から現れたのは一刀とその一刀に体を引きずられた曹操であった。
夏侯淵「まさか華琳様が……」
夏侯惇「おのれ!」
夏侯惇が季衣を押しのけて、一刀に襲い掛かろうとするが……。
ディケイドライバー「ファイナルアタックライド、ディディディディケイド!!」
一刀はまたしてもファイナルアタックライドカードを挿入し、金色の壁を夏侯惇の前に出現させる。
一刀「はっ!」
一刀は空いている片方の手でライドブッカーガンモードを持ち、先端から強力なエネルギー波が発射させる。
夏侯惇「ぐわあああああ!!」
夏侯惇はディメッションブラストを防ごうとするが、ディメッションブラストの力が強かったため、防ぐ事が出来ずにその場で先ほどと同じような小規模な爆発が起こる。
夏侯淵「姉者!」
夏侯惇「ぐぅうっ!」
夏侯惇は爆煙から姿を現すが、倒れての登場であった。
一刀「さて、大将と結構強い将がやられたようだが、どうするんだ?」
一刀が曹操軍の兵士達に告げる。
曹操軍の兵士達は、曹操と夏侯惇がやられたのを見て、もはや戦意喪失であった。
一刀「戦意がない奴はその場に武器を捨てろ。そうでない奴は俺に向かって来い!」
一刀はそう言った。曹操軍の兵士はそう言われて皆、その場に武器を捨てた。
夏侯淵「一つ尋ねる」
一刀「何だ?」
荀ケ「曹操様をどうする気?」
一刀「………」
一刀は変身を解く。
一刀「悪いようにする気はねえ」
夏侯淵「その保証は?」
一刀「保証できるもんはないが、俺を信じろ」
荀ケ「いきなり戦ってた相手を信じろと言われて信じる人がいると思っているの?」
一刀「さあな。とりあえずは処遇とか負傷兵とかの手当てもあるからお前達の城を使わせてもらうぞ。
ああ、それとお前達の方の負傷兵も入れて良いぞ」
夏侯淵「なんと? それは本当か」
一刀「本気だ。いいよな?」
一刀が自軍の将達に尋ねる。
稟「構いませんよ」
風「その方がお兄さんらしいですからね〜」
真桜「まあ、甘甘やけどな」
沙和「でも隊長のその甘さって絶対治らないの〜」
一刀「結構酷いこと言うやつらだな……」
一刀は思わず頭をかいた。
北郷軍は陳留の城に入城。陳留に済む民達をなだめ、そして玉座の間に曹操達を入れた。
曹操「私達をどうする気かしら?」
一刀「こうする気だ」
一刀はライドブッカーから四枚のカードを取り出し、曹操、夏侯惇、夏侯淵、荀ケに対して投げ渡す。
四人はそれぞれのカードを受け取る。
曹操「これは……」
曹操、夏侯惇、夏侯淵、荀ケ「「「「!?」」」」
一刀(来たか!)
五人の中で記憶が甦る。
それは魏の中で色々やった記憶。
そして最後に一刀が華琳の前から姿を消す記憶。
華琳「か……」
一刀「ただいまだな。華琳」
華琳「一刀!」
華琳は泣きながら一刀に抱きつく。
その姿は覇王ではなく、一人の少女であった。
華琳「どうしていなくなったの!? どうして私の側に居てくれなかったの!?」
一刀「悪いが、それは今でも分からない」
春蘭「北郷……」
一刀「皆にも迷惑をかけたな。春蘭、秋蘭、桂花」
桂花「わ、私は別に……心配なんて……」
一刀「そこのところも相変わらずだな」
華琳「それで私達をどうする気かしら?」
一刀「俺の今までの行動から察せれない華琳じゃないだろ?」
華琳「つまりは私達を登用すると……」
一刀「そうだ」
華琳「本来なら頸を刎ねられてもおかしくはないか……。でも一刀、あなたは国を治められるの?」
一刀「華琳は知らないだろうが、俺は魏だけじゃなくて蜀と呉の記憶もある。とは言っても完全じゃないけどな。
まあ何かあったら頼むわ。華琳」
華琳「まあ、今のあなたにも興味があるから良いでしょう」
春蘭「華琳様!」
秋蘭「私達も付いていきます!」
桂花「私だって!」
こうして華琳、春蘭、秋蘭、桂花が仲間になり、一刀と関係のあった魏の将達は全員、一刀の元に集った。
一刀(しかしあの記憶は一体……)
一刀は華琳と戦った時に一時的に見た記憶がなんなのか分からないままであった。
秋山「そっちは終わったようだな」
一刀「秋山、いつの間に?」
秋山「今瞬間移動で来たんだ」
一刀「お前がここに来たってことは……」
秋山「天水を落としてきた。後ついでに安定ってところも落としておいた。詠の奴、あそこも董卓領だって伝え忘れてたのか?
ついでだから落としておいた」
一刀「またお前一人でか?」
秋山「天水は翠と蒲公英メインだったさ。まあ安定は距離の関係上俺一人でやったけどな。
後、詠からの報告だ。華雄を仲間につけて長安を手に入れただ」
一刀「そうか……」
秋山「近々、洛陽を攻めたいと言ってたな。そこのところはお前達の方で打ち合わせてくれ。
それと詠がそちらに戻りたいと言っていたから後でそっちに連れて帰る」
秋山はそう言ってまた瞬間移動で去って行った。
一刀「洛陽攻めまで後少しか……」
洛陽では……。
張譲「反董卓連合の要である曹操が滅んだ?」
兵士「はい」
張譲「滅ぼしたのは誰だ?」
兵士「北郷軍と連絡が……」
張譲「そうか、あの連合に入っていない軍に滅ばされたのか」
兵士「あの軍は反董卓連合の加盟軍を潰していますが、あの者の手のものが華雄や太史慈を仲間にしてしまいましたぞ」
張譲「将の少しくらいならまだ……」
兵士「それだけではありません。我が領であった天水、安定、長安を奪われました」
張譲「なんだと!?」
流石の張譲も驚きを隠せないようであった。
張譲「あの者は一体何を考えている!」
兵士「そう申されましても……」
張譲「仕方ない。下がれ」
兵士「はっ」
兵士は下がる。
張譲「本当に何を考えている……。連合を潰すと思いきやこちらも潰すとは……。
まあ、いいさ。こちらには呂布がいる。
それにいざとなったら」
張譲は自分の後ろに待機していた少女に言う。
張譲「頼むぞ……董卓」
董卓「はい」
おまけ
作者「久しぶりの投稿だ」
一刀「鬼姫武者よりも先にこっちとはな」
作者「まああれは動画を見ながら書けるが、画質が悪い時だと文字が見えにくいからな。
実はと言うと第6話を投稿しようと思ったらまだ第5話を投稿してなかったから第5話を投稿したのだよ」
一刀「なんじゃそりゃ」
作者「それと投稿はしても執筆自体はほとんど停止に近いとだけ言っておこう。
とは言っても執筆は停止しても俺自身はこのサイトにはほぼ毎日巡回してるから、遠慮なくコメントしてくれていいですよ。まあどこかの作品のコメントで俺の名前があると思うけど。
それでは!」
説明 | ||
これはゲームのプレイ状況を主に言いますが、面白くするために小説方式にしてます。 そして内容もまた実際にプレイした時と同じでなく、小説のため脚色をつけておりますことをご了承下さい。 |
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まさかの月武力チートモードか?(VVV計画の被験者) | ||
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