とある深夜の兎と半霊
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注意!!

 

今作は東方projectの二次創作であり、原作とはまりっきり関係がありません

 

さらに出てくるキャラクター達も作者の妄想が入り混じっているので作者すら気付かぬ間にキャラ崩壊を起こしているのかもしれません

 

「こんなのは●○じゃない」と思い、不愉快になったのであればすぐに戻るを押した方がいいです

 

さらに今作は軽く百合(GL)が混じっております

 

以上のことを理解の上で読んでくれる貴方に心から感謝します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは・・・

 

あなたは進みますか?進みませんか?

 

→進む 進まない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここは白玉楼。枯れない大きな桜の木がある幻想郷の妖怪達の中で一躍有名なスポットである。

 

普段ならかすかな風に揺れ、静かに桜が散るという儚く、美しい姿が見れる場所である。

 

・・・そう、"普段"なら

 

「あっーーはっはっはっはっは!!!」

 

白玉楼中に響く高らかな笑い声。発生源は一人の少女、幻想郷の異変を解決している人間の片方。幻想郷にある博麗神社の巫女、通称「ビンボー巫女」のこと博麗霊夢である。

 

「宴会は楽しいれぇ!!」

 

よく見ると霊夢の顔は真っ赤になっており、少し舌足らずになっている。そういつもは一歩手前で引く霊夢が今回は完璧なまでに出来上がっているのだ。流石の状態にいつも霊夢にべったりな萃香やレミリアさえ一歩引いている状態だ。

 

原因は既に萃香達に伸されて親友の天狗、犬走椛に介護受けている河童、河城にとりだ。霊夢が酔っぱらうとどうなるのだろうと、にとりは通常の三倍の早さで酔いが周る薬(何故か赤色)の忍ばせたのだ。最初はほんのいたずら心だったと後ににとりは怯えながら言った。

 

「ひっく・・・さなへぇ、飲んでりゅ?」

 

「ひょうわぁ!!れ、霊夢さん!?」

 

ゆらりと立ち上がると霊夢は自分とよく似た巫女装束を着こなす守矢神社の巫女、東風谷早苗に後ろから抱きつく。完璧の不意打ちに早苗は変な声を上げる。

 

「さなへぇかわっいい!!」

 

「れ、霊夢さぁん!!」

 

きゃははははと楽しそうに笑う霊夢に早苗は顔真っ赤にして組みつく。

 

「お?やる気かい、早苗? ヒック」

 

「私もいつも負けてばっかではないのですよぉ ひっく」

 

・・・既に気づいてるかもしれないが早苗も出来上がっているのであった。大して強くないお酒を瓶二、三本も飲めばあったいう間だった。

 

「わらしも負けないわよぉ ひっく」

 

「今回こそは勝たせて頂きます!! ひっく」

 

負けないといっている霊夢だが早苗に馬乗りされ身動きとれない状態だ。そんな状態の霊夢に早苗は脇に掌の乗せる。

 

「こちょこちょこちょこちょこちょ!!!」

 

「ひゃ!? あはははははははははは!!!!」

 

指をくねらせ擽る。それはもう全力で擽る。霊夢のさらしが緩んできても擽るのをやめない。

 

「にゃははははは!! さ、早苗ぇぇ ギブ、ギブ!!」

 

「君がッ!泣くまでッ!擽るのをやめない!!」

 

そしてさらに指をくねらせ擽る。そして遂に霊夢は目に涙を浮かべる。

 

「私のかちです! 霊夢さん!!」

 

「わ、わらしのまけぇ・・・」

 

「!?!?」

 

改めて霊夢を見るとそこには既にさらしの意味をなくした布と乱れた服。呼吸を整えるための荒い呼吸、酔いによる紅潮した赤い頬。そしてドドメに涙目での上目使いである。あまりの霊夢の姿に早苗は一気に頭が強制的にクリーンされる。

 

「れ、れいむさん・・・」

 

「しぇ、しぇきにんとれぇ・・・」

 

「ええ!?」

 

さらにこの後色々あり、翌朝気づくと早苗は博麗神社におり、隣にはなにも着ていないで寝ている霊夢をみてとある決意したのは別のお話。

 

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「何をやっているのでしょうかあの二人は」

 

離れた位置で散らかっているゴミを回収し片付けしているのは白玉桜の庭師、魂魄妖夢。参加したい気持ちはあるのだが、自分まで参加したら終わったとき誰がここを掃除するのだろう。いないに決まってる。

紅魔館のメイドは自分の主人が帰れば帰るし、人間の魔法使い、巫女は論外。期待の守矢神社の巫女は完璧に博麗の巫女のとりこだ。あの流れは色々と不味い。今のうちに心から言っておこう。おめでとう(手遅れ的な意味で)

 

「大体なんで私が」

 

実は妖夢も軽くお酒が入っており、少し酔っている。普段は心の中に留めておく愚痴も気づかぬ間に口にしていた。

 

「愚痴くらいなら聞いてあげるよ」

 

「え?」

 

不意に声をかけられ顔を上げるとそこには兎がいた。

 

「鈴仙さん」

 

「片付け勝手に手伝ってるけど、いいよね?」

 

「へ?」

 

気づくと鈴仙自分と同じくらいゴミを集めていた。

 

「れ、鈴仙さん!? いいですよ、お客さんなんですから!!」

 

「気にしない気にしない♪ 私はやりたいからやってるだけだから」

 

「ですが」

 

言葉を続けようとするが鈴仙はピッと妖夢の口に指を乗せて言葉を封じる。

 

「なら、ここで貸し1で。今度私の頼み事聞く代わりってことで」

 

「そ、それなら」

 

鈴仙はよくこう言って貸しを妖夢に付ける。そして時々その貸しを返すために妖夢を連れ出す。といってもやることは買い物の荷物持ちや一緒に休日を満喫するといったとても軽いものばかりだ。

 

「で、愚痴ってたみたいだけどよかったら聞くよ?」

 

「いえ、さすがにそこまでしてもらうのはどうかと」

 

「固いなぁ、妖夢は」

 

苦笑しながらもしっかり片付けを手伝ってくれる鈴仙。やることはしっかり完璧にやるそんな彼女に妖夢は憧れに似た気持ちを抱く。

 

「一人で溜めこむより口にしたほうが楽だよ、大丈夫、誰にも言わないからさ」

 

「・・・そうですね、今日は吐き出すまで愚痴りますよ」

 

酔っ払った頭で、軽く「ま、いっか」と言った軽い気持ちで鈴仙の好意を受け入れる。それはお酒の魔力かもしくは鈴仙への信頼からか、はたまたその両方か。

 

「? どうかしましたか、鈴仙さん」

 

そこには驚いた顔をする鈴仙の姿。それを妖夢は心外な、と心で思う。発案した貴女がそんな顔をするのはずるいと、そしてそんな顔もかわいいと無意識のうちで考える。

 

「いや、なんかレアだなーって思ってね」

 

「発案した貴女がいいますか、それ?」

 

「はは、それもそうだね。謝るからそんな顔しないで」

 

鈴仙に言われ、自分が悔しそうな顔をしていることに気づく。

 

「・・・ただ愚痴を言うのもあれですね」

 

「? どいうこと妖夢?」

 

急に話を変え、話題を戻す。周りに転がっている開いてない酒瓶とり、鈴仙に差し出す。

 

「私たちも飲みましょう」

 

そして再び驚いた顔を浮かべる鈴仙。そんな顔を見てたまには私から鈴仙を引っ張るのもいいな、と妖夢は思った。

 

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「・・・そこでししょーが」

 

「あははは、鈴仙さんも苦労してますね」

 

「うぅ〜、これをわかってくれるのは妖夢だけだよう」

 

「そ−ですよー、鈴仙さんの苦労がわかるのは私だけです。そして私の苦労がわかるのは鈴仙さんだけです」

 

愚痴りあって小一時間、鈴仙も妖夢も完璧に出来上がっていた。正確には鈴仙は妖夢に甘え、妖夢は自分ではよくわからない感情だがもっと色んな鈴仙の表情をみたいとおもっていた。

 

「よーむー」

 

「なんですか、鈴仙さん?」

 

「えへへ〜呼んだだけ〜」

 

「ふふふ」

 

完璧に甘えん坊状態の鈴仙に「あーもうなんだろうこのかわいい生き物!」的な脳内の妖夢は甘えてくる鈴仙を抱きしめている。

 

「鈴仙さん。お願いがあるんですが」

 

「なにー?お姉さんがなんでも聞いてあげるよ」

 

この状態でどこがお姉さん?と聞きたくなるほど妖夢にべったり甘えている鈴仙。

 

「大きな貸しになってしまいますがいいですか?」

 

「大丈夫だよ。それなら分けて返して貰うから」

 

ね♪と上目使いでウィンクする鈴仙に妖夢は笑みを深め、そのまま鈴仙に顔を近づけ・・・

 

「ん・・・」

 

「んぅ!?」

 

そのまま唇を重ねた。鈴仙はあまりもの状況に目を見張るが身動きが取れなかった。

 

「ん・・・ふぅ・・・はぁ」

 

「ふぁ・・・ん・・・んぅ」

 

気付くと鈴仙も妖夢も瞳を閉じ、キスに夢中になる。フレンチキス、なんども口付けするバードキスに押しつけるハードキス。記憶にないはずのキスを送る妖夢。そして終りの時間は急に終わる。

 

「・・・はぁ、ここまでです」

 

「・・ぷはぁ、・・・え?」

 

終わらせたのは予想外にも妖夢からだった。呼吸を整えながら妖夢を見上げる。

 

「続きは?」

 

「ふふ、また今度です」

 

妖美に甘える鈴仙に官能的に鈴仙に笑う妖夢。いつもの彼女を知ってる者がみれば驚くであろう。そこまでに妖夢は官能だった。それはまるで酔っ払っているようだ。

 

「絶対だよ?」

 

妖美に誘うように甘えるように妖夢を見上げる鈴仙。それは欲しいものが目の前にあるような子供のように。それはまるで酔っ払ってるようだ。

 

「待てなくなったら貸しを使えばいいんですよ」

 

「そう・・・だね」

 

いつもと同じ二人、しかしどこか違う二人。彼女たちを変えてしまったのはやはりお酒?それとも・・・

 

酔っ払いにはご注意を・・・

 

それはとある沿海の月の兎と半霊のお話・・・

 

 

END・・・?

 

 

 

 

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あとがき&おまけ

 

どうもはじめまして、これよりこちらで書かせてもらうことになりました咲魔と申します

 

もし、別の場所で私を見かけた方はこんにちは、こちらでもよろしくお願いします

 

さて、今回は半分・・・というより全部がプロットなしで作ったその場での作品なのでかなりおかしなことになってます

 

せめて下書きくらいはしとくべきだった・・・

 

妖夢と鈴仙、この二人は東方の中でもトップに立つほどに好きな二人です。そしてなぜ百合になったのかというと

 

第一、作者がオリ主が嫌いということです(好きな方は申し訳ありません)

 

まるで寝取るように主人公からヒロインを持っていくオリ主がダメで出すくらいなら百合でよくね?別に好きだしとなりました

 

CPはほとんど独断ですがこれからも作品に捉われず、いろんな作品のCP小説たまにクロスCP小説を書いていこうと思います

 

次回の更新はいつになるかわかりませんがまたそのときに

 

それでは・・・

 

 

 

おまけ

 

鈴仙と妖夢がちゅっちゅしてるとき

 

 

「お宅の兎に行ってくれない?『うちの妖夢を誑かさないで』って」

 

「その言葉そっくりそのまま返してやるわ。そっちこそうちのうどんげを誑かすのはやめて頂戴」

 

・・・

 

「「表でろやぁ!!」」

 

「不死だがなんだが知らないけどそんなの超越して殺してやるわ!!」

 

「一度死んだとか知らないけどもう一度閻魔様のとこに連れて行ってやるわよ!!」

 

弟子と庭師、過保護なまでに愛されています

 

 

説明
東方妖々夢、東方永夜抄の5ステージボスの魂魄妖夢と鈴仙 優曇華院 イナバのお話
この二人は原作では敵対(永夜抄後は知らん)してたが、二次創作では一緒にサッカーした、同じ苦労人として何気に接点が多く、私個人好きな二人
毎日を苦労する妖夢に愚痴を聞いてあげると鈴仙、はてはて、二人はどうなるのやら
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東方 百合 妖夢 鈴仙 早苗 霊夢 

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