真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜 
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                 真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜

 

 

                  第二話 FLYING IN THE SKY

                    

 

 

気がつくと、一刀は“橋”の上に居た。

「ここは・・・、時の最果て?」

一刀が呟いて周りを見渡すと、確かにかつて見た一面の黒い空間が広がっていた。

以前は、この暗闇と言うには清廉過ぎ、虚無と言うには豊か過ぎるものが何なのか、

上手く感じとる事が出来なかった。だが、今なら出来る。

 

「“永劫”、か」

 

そう、その黒いものの名は『永劫』。

人たる身では、本来関わる事すら許されない禁断。

『永劫とは関わり合うもんじゃない』とは、何の映画の台詞だったろう。

一刀がそんな事を考えていると

 

「久し振りねん、ご主人様♪」

 

そのような荘厳なものと一番かけ離れた存在の声が、一刀を思考の海から引き上げた。

「貂蝉!!」

彼女(?)は、いつかの様に、何も無かった筈の場所に忽然と現れ、その逞しい体に

“しな”を作って一刀にウインクを飛ばした。

「・・・・・・」

「あらん、どうしちゃったのう、ご主人様?お猿さんみたいにしゃがみ込んじゃったりしてぇ」

貂蝉は、手摺りに右手をついたままヤンキー座りでうなだれる一刀を心配そうに見ている。

「いや・・・、お前に会えて、一瞬でも嬉しいと感じてしまった自分が情けなくてさ・・・」

一刀は、魂を吐き出すような溜め息をつくと、気を取り直す様に勢いよく立ち上がった。

「まぁ、十三年振りだしな。魔が差したと思う事にしよう、うん!」

「んもう!失ッ礼しちゃうわ、ご主人様ったらん!でも、十三年・・・。そう、正史ではもうそん

なに・・・」

 

貂蝉は、一刀の言葉に相変わらずのリアクションで答えながらも、『十三年』と言う言葉に、

何とも言えない顔をして俯いた。

「うん?何だ、知らなかったのか?俺はまた、お前は俺の事を把握してるもんだとばっかり・

・・」

「ごめんなさいね、ご主人様。私は、罵苦たちの外史への介入の防止と、“この場所”を経由

して正史との繋がりを保つので一杯一杯だったから・・・。それに、私達の様な存在にとって

は刻の流れはあって無い様なモノだし・・・」

「いや、いいんだ、貂蝉。お前と卑弥呼のお蔭で、みんなが居る外史が無事だったんだし、ち

ゃんと約束通り、俺を迎えに来てくれたじゃないか」

一刀は、申し訳なさそうに“おさげ”をいじりながら俯く貂蝉の逞しい腕を軽く叩いて、明るい口

調で言った。

「ご主人様・・・、そう言ってもらえると救われるわ。あ、それよりも、お顔見せてよん。私、成長してイイ男になったご主人様を見たいわん♪」

いつもの調子を取り戻した貂蝉の言葉を聞いて、一刀は今更ながら、自分が未だにゴールドプラチナの鎧を身に纏ったままだと言う事に気がついた。

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「おぉ、そう言えば!これ、どうやって外すんだ?スイッチとかあるのか?」

「あらん、簡単よぉ。それはご主人様の意思に呼応する様に出来てる筈だから、心を落ち着けて“そうしたい”と念じれば、外す位は『言霊』の力を使わなくても大丈夫よ♪」

「また、えらくアバウトな・・・。それに、『言霊』って・・・」

「仕方ないのよ。それは“幻想”を元にして作り上げられた力だから、正史の世界の科学で作られた物とは、そもそもの有様(ありよう)が違うのん。まぁ、錬金科学とか仙術とか、そう言ったものの成果物と考えてもらった方が良いかしらね。まったく同じでも無いけど。『言霊』に関しては、卑弥呼の専門だから、後で教えてもらうといいわん♪」

「ふぅん・・・。まぁ、やってみるか」

一刀は、かつて祖父の道場でしていたのと同じ様に目を閉じると、呼吸を整えて、心の波が静まるのを待った。

 

『外れろ』

 

一刀がそう念じた瞬間、鎧は金色の粒子となって霧散した。

「は〜、ホントに外れた・・・、って言うより、消えちゃったよ」

「ワォ!ご主人様ったら、カッコ良くなっちゃってぇ〜!やっぱり、私の人を見る目は間違いなかったわ♪」

貂蝉は、元に戻った自分の身体をためすがめつ見ている一刀を前にM字開脚をして身悶えしている。

「傷も治ってるし・・・。凄いな・・・、って、貂蝉、何で泣いてんだ?てか、その“女の子座り”やめろ。気色悪い」

「シドイ、シドイわ、ご主人様!私、殴られるのにも罵詈雑言を浴びせられるのにも慣れてるけど、って言うかむしろ好きだけど、無視されるのはだぁ〜い嫌いなのよん!私たち漢女は、一挙手一投足に突っ込み続けてもらえないと死んじゃうんだからぁ〜!!」

貂蝉は、一刀が自分の会心のM字開脚を無視したのが余程悔しかったのか、“女の子座り”のまま一刀の脚にすがりつく。

「お前らは回遊魚か!!ってぇか、『ツッコミ』を漢字にするな!お前が言うと気色悪い上に生々しい!!」

一刀が、すがりつこうとする貂蝉を『金色夜叉』の主人公ばりの拒絶っぷりで踏み付けながら、十三年ぶりの多段ツッコミをかましていると、“橋”の先にある階段の上から、やたらとダンディーな声が響いた。

 

「何時までご主人様とイチャついておるか、貂蝉!!」

 

その声の主は、貂蝉の師にして相方の卑弥呼だった。

「あらん、卑弥呼。待っててって言ったじゃない♪」

貂蝉は何事も無かった様に立ち上がると、階段の上で仁王立ちしている卑弥呼にウインクを飛ばす。

「ふん、貴様に任せておっては、何時までも話が進まぬではないか!まったく、ご主人様に足蹴にされて喜ぶなど、実に羨ま、ゲフンゲフン、けしからん!さっさと上がってこんか!」

卑弥呼は言うだけ言うと、踵を返して奥にある筈の『街灯のある場所』に行ってしまった。

「あら、卑弥呼ったら、ヤキモチ焼いちゃって♪じゃあ、ご主人様、そう言う訳だから、さっさと行きましょ」

一刀は、クネクネと踊りながら階段に向かう貂蝉を見ながらつくづく思った。

 

『罵苦なんかより、こいつらの相手の方がよっぽど疲れる』と。

 

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階段を上ると、以前見た時と変わらない場所が広がっていた。

唯一つの相違点は、街灯の下に佇んでいる人物が目を開き、こちらを優しげに見つめていると言う事だろう。

「やぁ、じいさん。今日は寝てないんだな」

一刀は、老人に軽く会釈をしながら話しかけた。

「カッカッカ!あれだけ下で大騒ぎをされては、おちおち寝ておれんわい」

老人は、さも愉快そうに笑うと、一刀をじっくりと眺め、「ふむ」と小さく呟いた。

「良い面構えになったの、少年。・・・いや、少年と言うには些(いささ)か“とう”が立っておるか?」

「ははっ、一刀だ。知ってるだろうけど。北郷一刀。好きに呼んでくれよ」

一刀は自己紹介をしていなかった事を思い出し、十三年越しで自分の名を名乗って右手を差し出した。

「ハッシュじゃ。“時の賢者”などと大仰な二つ名で呼ぶ者もおるがな。なに、実のところ、己の知に驕(おご)ってこんな場所に飛ばされた、愚かな年寄りよ」

老人は、何でもない事の様に自分の波乱万丈経歴を簡単に説明して、一刀の手を握った。

 

「久しいな、ご主人様」

卑弥呼は、一刀が顔を向けたのと同時にそう言って、腕を組みながら小さく頷いた。

「よくぞ戻った。さて、色々と聞きたい事もあるであろう?」

「あぁ。あり過ぎて決められないから、お前が話すべきだと思う順に話してくれ。ここ、禁煙じゃないよな?」

一刀はそう答えると、積んであった木箱に腰かけ、胸ポケットからマールボロのパックと携帯灰皿を取り出して、ライターで火を点けた。

随分、久し振りの煙草の様な気がした。

卑弥呼は一刀が一口目の紫煙を吐き出すのを見届けると、「では・・・」と、一刀の下腹部辺りを指差し、「“それ”の話からするとしよう」と言った。

 

「それは、『賢者の石』と呼ばれる、“幻想の力”の一つだ」

「賢者の石って、その錬成自体が錬金術の最終目的って言う、あの?」

一刀は、驚いて思わず自分の腹を見つめた。

「左様。よく勉強していたようだな、ご主人様。欧州方面担当の肯定者に貸しがあったのでな。それを譲り受ける事で帳消しにしてやったのだ」

「なぁ、卑弥呼。まさか、そいつも漢女道の・・・?」

一刀が恐る恐る尋ねると、卑弥呼は当然だと言うように大きく頷いた。

「うむ、漢女道欧州方面継承者、その名もジャン・・・「ストップ!!」なんだ、ご主人様、自分から訊いておいて」

卑弥呼は、突然に話を遮った一刀を、怪訝な顔で見た。

「いや、聞いたら絶対後悔しそうだったから・・・。すまない、今のは忘れて、先に進めてくれ」

「ふむ、まぁ、良かろう。で、その石はな、こと『神秘を内包する』と言う特性においては、古今東西に並ぶ物が無いと言っても良い程に突出しているのだ。故に、ご主人様の力となり得る“幻想”を入れる為の器として使う事にしたのだ。最も・・・、西洋の“幻想”であったそれに東洋の“幻想”を詰め込んだ為に、本来『賢者の石』が有する神秘の幾つかを失う事になってしまったがな」

「それって、不老長寿の事か?」

卑弥呼の言葉を聞いた一刀が、長くなってしまった灰ごと、煙草を携帯灰皿に突っ込みながら尋ねた。

「いや、それは劣化こそしたが残っている。とは言え、生物としての寿命の限界を覆すまでとは行かぬな。せいぜい、怪我の治りが早まる、天界、人界を問わず、あらゆる毒に対して耐性が出来る、と言ったところか。病に関しては、直接“死”に繋がるようなものは克服できようが、そうでない軽度のものは防げない」

「ふぅん。まぁ、ちょうど良かったよ。永遠に死ねないなんて言われてたら、謹んでお返ししてたとこだ」

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卑弥呼は、自分の腹を擦っている一刀を見て微笑んだ。

「そう言ってくれると思っていたぞ、ご主人様よ。では、次にあの“鎧”について話そう。あれは、賢者の石の中で精製された『ヒヒイロカネ』と呼ばれる超金属の粒子と、ご主人様が本来持っている膨大な氣を高密度で錬成して作られるものだ。ご主人様の『宿星』に呼応し、金色の龍を模した姿をしている」

「あぁ、だからあんなに派手だったのか・・・」

 

「左様。あの形態となったご主人様の名は・・・、『皇龍王(こうりゅうおう)』だっっ!!!」

 

「・・・・・・。は?」

一刀は、卑弥呼の言葉の意味が呑み込めず、言葉を失くして固まった。

「二つ名だ、二つ名!敵に畏怖を与え、味方を鼓舞する為には、外連味は必要不可欠!よって、儂が決めておいた。後で“名乗り”の特訓もするからな!」

「名乗り!?そんなのもやるのか!?まぁ、どうせ嫌だって言ってもやらされるんだろうけど・・・」

「何を弱気な事を言っておる!関雲長や趙子龍とて、立派な名乗りを上げておったではないか!」

「まぁ、そりゃそうだけどさ。でも、何で『皇龍王』なんだ?『黄龍王』じゃなくて」

半ば自分の運命を悟って達観した一刀は、何となく気になって尋ねた。

「うむ、よくぞ聞いてくれたな、ご主人様!確かに、あの形態は、黄龍を基本として形作られておる。しかし!それと同時に、四方を守護する四匹の龍の化身の力をも、その五体に宿らせているのだ!」

「四匹の龍って、四聖獣の事か?」

「左様。即ち、四匹の龍を統べる皇(すべろぎ)なる龍の王、と言う意味だ!」

「なるほど、単体の黄龍じゃないから、って事か。納得」

 

「さぁ〜て、一通りのお話も終わったみたいだし、私はここで失礼するわねん♪」

今まで黙って一刀と卑弥呼の会話を聞いていた貂蝉は、唐突にそう言うと、寄りかかっていた柵から体を起こした。

「どこに行くんだ?貂蝉」

「今まで私がやってた事を卑弥呼がやってくれるから、今度は私が卑弥呼がやっていた事をしにいくのん♪」

一刀の問いに、貂蝉は分厚い胸板を張って答える。

「卑弥呼がやっていた事?」

「そうよん♪“形になる前に消えてしまった”様々な外史から、ご主人様の力に成り得る“幻想”を集めてくるってコ・ト♪」

「形になる前に?それって、剪定者や罵苦に滅ぼされたって意味じゃなくて?」

「ええ、観測者達に観測される前に、形を成すことなく、いわば、『想念』の段階で消えてしまった外史の事よ。でもね、そんな外史の中にも、想像した人の強い“想いの力”を受けていた為に、おぼろげながらも形を残して“この場所”を漂っているモノもあるの。私はそれを探しに行くのよん」

貂蝉はそう言うと、頭上に広がる黒い空間を物悲しげに見上げた。

人々の想像から生まれる外史を“肯定”する存在である貂蝉にとって、滅ぶ筈のものを掬い上げるというその行為は、単に『一刀の力になる為』と言う題目以上の何かがあるのだろう。

「そうか、よろしく頼む」

「あらやだ、ご主人様ったら。やめてよ、改まって・・・」

深々と頭を下げる一刀に、貂蝉は珍しく当惑して言った。

「いや、よく考えれば、お前や卑弥呼には俺達の外史を救う為に色々して貰ってるのに、きちんと礼を言った事も、手助けを頼んだ事もなかったからな。今更だが、よろしく頼む」

「ご主人様・・・、ありがとう。まかせて!傾国の美女の名に賭けて、必ずご主人様の力になる“幻想”を見つけてくるわん♪」

そう言うと貂蝉は、「ぶぅるあぁぁぁ!」と言う奇声と共に、柵を越えて『永劫』の黒の中に姿を消した。

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「ご主人様よ。お主は、まことに佳き男子(おのこ)になったな」

貂蝉と一刀のやりとりを黙って聞いていた卑弥呼は、どこかしみじみとした様子で言った。

「うん?何だよ、突然」

「いや・・・。では、残りの説明はあちらでするとしよう。渡さねばならぬモノもあるしな」

卑弥呼はそう言うと、奥にある扉を顎で示して歩き出した。

 

そこは、街灯のある場所とほぼ同じ広さの無いもない部屋だった。

部屋とは言っても、やはり天井は無く、頭上には黒い空間が広がっている。

「さて・・・、では、ご主人様よ。脱げ」

卑弥呼はその部屋の中央に立つと、扉の前の一刀を振り返っておもむろにそう言った。

「・・・は?」

「だから、服を脱げ、と言っておる」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「じいさん、助けて!!ガチムキマッチョに犯されるーーーーー!!!」

「ちっがーう!!そう言う意味ではない!!」

必死に扉を叩いて老人に助けを求める一刀の背中に、卑弥呼の叱責が飛んだ。

「本当だろうな?」

「当然だ、儂はだぁりん一筋、服を脱げと言ったのは、その方がご主人様の身体に起きる変化が解りやすいだろうと思うての事だ!」

「ホンネは?」

「それは、ご主人様がどうしてもと言うなら、一度位は・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「じいさん、助けて!俺の貞操が、貞操がーーーーー!!」

人のものは散々奪って来ても、やはり自分のは大切にしたい一刀であった。

 

「ふむ、ここも騒がしくなったのぉ」

その頃老人は、背中で一刀の悲鳴を聞きながら、どこか嬉しそうに珈琲を啜っていた。

 

 

 

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「では、始めるぞ」

騒動から仕切り直した卑弥呼は、渋々上着を脱いだ一刀に向き直って言った。

「いいけど、服を脱ぐのは、一体何に関係あるんだ?あの鎧を着ちまえば一緒じゃないか」

一刀は、未だ疑わしげな目線を卑弥呼に向けながら尋ねた。

「ふむ、ご主人様よ、全身に氣を充実させてみるがいい」

「あぁ・・・」

一刀は半信半疑ながらも目を閉じて呼吸を整え、丹田から全身に、氣を行き渡らせるようにイメージした。

凪や春蘭の様に、氣を物理攻撃の域にまで高めるような事はまさか出来ないが、一端(いっぱし)の武術家であれば、『氣を充実させる』という言葉の意味は感覚的に理解できる。

 

次の瞬間、目を疑うような出来事が起こった。

一刀の腹部に埋め込まれた『賢者の石』が白い光を放ったかと思うと、そこから半透明の小さな龍が現れて一刀の上半身に巻き付き始めたのである。

龍は瞬く間に一刀の肩口まで駆け上がり、背中から左肩を通ってその頭を胸の中央に持ってくると、身体に吸い込まれるように立体感を失った。

一目見た限りでは、発光する刺青の様だ。

「うおぉ!何だ何だ!?」

「それは、『起龍体』と呼ばれる状態だ」

卑弥呼は、慌てて自分の身体を触っている一刀に言った。

「きりゅうたい?」

「左様。『賢者の石』の力を使い、ご主人様の本来持っている膨大な氣を開放し、“人間としての”身体能力を完全に引き出した状態だ。とは言え、生まれながらに“幻想”と一体化しているあの娘等と、真っ向からぶつかり合って勝てる程、という訳ではないがな。まぁ、精進すれば“良い勝負”位は出来るようになるであろう」

「へぇ・・・、言われてみれば、確かに身体が軽い気がするな」

一刀は、タン、タン、と軽くステップを踏んでみる。

「でも、何でこの“起龍体”だっけ?が必要なんだ?」

「うむ、良い質問だな。そもそも『賢者の石』は、正史の人間であるご主人様に、“幻想”の力を付属させる、言わば、“外付けハードディスク”の様なものなのだ。しかし、ご主人様本来のデータ形式と外史の“幻想”のデータ形式は、当然ながら違う。よって、ご主人様の身体を、一旦、外史のデータ形式に“変換”させた状態が、その『起龍体』である訳だ。気付かなかったかも知れぬが、先ほど皇龍王になった時も、ご主人様は一度、その状態になっていたのだぞ」

「そうだったのか・・・。突然の事だったから、全然気付かなかったよ」

卑弥呼は、一刀が了解した事を確認するように小さく頷くと、右手を突き出し、「むん!!」と気合を込めた。

すると、卑弥呼の手が白く輝き、光が収まった時には、その手に一振りの刀が握られていた。

 

「今度は、なに・・・?」

一刀は、最早驚く事を諦めたような顔で、卑弥呼の手に握られた刀を見つめた。

柄巻きから鞘まで純白で統一されたそれは、刀身が大よそ二尺三寸(約60cm強)、柄頭と鐺(こじり)、は金色で、鞘の中央にも、同じ色の装飾が施されている。

同じく金色の鍔には猛々しい五本指の龍が彫られ、下緒(さげお)は鮮烈な深紅であった。

「随分、立派な物のみたいだけど・・・」

「先刻言ったであろう。渡したい物がある、と」

卑弥呼はそう言うと、刀を持った手を一刀に突き出した。

 

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「それは、『神刃(じんば)』と言う名の“宝貝(パオペエ)”だ。」

卑弥呼は、魅入られたように自分の両手に収まった刀を見つめる一刀に言った。

「“宝貝”って、確か、中国の仙人が使うマジックアイテムだよな?これ、どう見ても日本刀だけど・・・」

「左様。それは、ご主人様の為に作らせた物だからな」

卑弥呼は腕を組んで、自慢げに胸を張った。

「俺の為に!?」

「うむ、知り合いの仙人に宝貝作りの得意な奴がおってな。そやつに“ヒヒイロカネ”と“神珍鉄”を用いて作らせたのだ。“神珍鉄”についての説明は必要か?」

一刀は、卑弥呼の問いに首を横に振って答えた。

その金属については、以前聞いた事があった。

あれは確か、直属の部下である凪、沙和、真桜と、取り乱した稟を宥めていた時だったろうか。

かの斉天大聖・孫悟空の武器である如意棒に使われた、伸縮自在の神々の超金属。

当時は、その名前と一刀の逸物を掛けてネタにされ、部下たちに散々からかわれたものだが、まさか実物を見る事になろうとは想像もしていなかった。

 

「しかし、よくそんな事出来たな・・・。宝貝って、仙人達にとっても秘中の秘の筈だろ?お前、その仙人にも何か貸しでもあったのか?」

「おぉ!良く分かったな、ご主人様」

「あ、図星だったのね・・・」

一刀の呟きが聞こえなかったのか、それとも無視したのか、卑弥呼はそのまま言葉を続けた。

「実はその仙人、宝貝作りに傾倒する余り、何をトチ狂ったのか“生きた宝貝”なんぞと言う代物を作ってしまいおってな。そいつがまた手が付けられん腕白坊主で、どうにかしてくれと泣きつかれた事があったのだ」

「どんだけバケモンなんだよ、漢女道・・・」

この話を掘り下げるべきではない、と本能的に感じた一刀は、話を本筋に戻す事にした。

 

「じゃあ、この刀も、火ぃ噴いたり雷落としたりできるのか?」

「いや、出来ん!」

「即答かよ・・・」

「ご主人様よ、何も、超常の事象を引き起こす事ばかりが宝貝ではないぞ?」

卑弥呼は呆れている一刀の様子を見て不敵に微笑むと、そう言って再び話し始めた。

「よいか、この剣の宝貝の特性は、“己の外”に働き掛けるものではない。“己の内”に働き掛けるものなのだ。つまり、その特性こそが、材料にヒヒイロカネだけでなく、神珍鉄を用いた理由よ」

一刀はその言葉を聞くと、顎を右手で支えるようにしてしばらく考え込んだのち、ハッと顔を上げて卑弥呼に言った。

「・・・・・・もしかして、“変わる”のか?」

「然り!流石だな、ご主人様。この『神刃』の特性は、状況に応じて“自分自身”を変えられる事にあるのだ」

卑弥呼は、いかにも満足そうにガイゼル髭をにじりながらそう答えた。

 

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その『神刃』は、と卑弥呼は顎で一刀の手に握られた刀を示して話を続けた。

「人間の作り出した白兵戦用兵器ならば、その殆どの姿を模す事が出来るのだ。最も、それ単体では、複雑な機構を持つ近代兵器までは無理だがな」

「単体では?オプションがあればできるのか?」

「うむ。しかし、莫大な氣と“超”が付くほど高度な術式の演算が必要になる故、今のご主人様では、例え命を削ったとしても不可能であろう。まぁ、今すぐに必要にはなるまい。ご主人様が精進を怠らなければ、いずれ身につける事も出来ようからな」

 

「精進、たってなぁ。具体的には、何すりゃいいんだ?剣術とかと一緒なら何とかなるけど・・・。それに、さっき貂蝉が言ってた、『言霊』の事も聞きたかったんだ」

卑弥呼が言う“いずれ”が実際に何時になるのかは脇に置くにしても、当面の間、あの“鎧”と、今手の中にある『神刃』を使いこなす為の知識が、一刀には必要だった。

「よかろう。ではそろそろ、ご主人様が学ぶべき事柄を教えよう。まず一つ、“起龍体”となった己の身体を使いこなす事。まだ本格的に動いていないから分からんだろうが、今のご主人様はフォーミュラマシンに乗っている一般ドライバーと変わらん状態だからな」

卑弥呼は、開いた右腕の親指を折りながら言った。

「二つ、儂が『賢者の石』に詰め込んだ“武術の幻想”からいくつかを選び出し、それを会得する事。これは、格闘戦における技術の向上と、『神刃』の特性を活かしきる為だ」

そう言って、卑弥呼は人差し指を折った。

「三つ、我が秘術、“鬼道”の習得。ご主人様も既に知っていようが、中級から上の罵苦たちの中には、方術、妖術を使役する者がいる。それらを看破し、防ぐ為には、ご主人様にも同質の“力”を学んでもらわなければならないのだ。ちなみに、『言霊』も、この中に含まれるぞ。ここまでは良いか?」

卑弥呼は、三本の指を折った右手を一刀の前に突き出し、理解したかを確認する。

「あぁ、分かったけど、卑弥呼?」

「なんだ、ご主人様」

「人差し指と中指の間に親指挟むの、止めようぜ・・・」

「・・・ご主人様よ」

「なんだ?」

「ツッコミに愛が足りんぞ!」

「知るか!さっさと続き話せ!」

一刀に叱られた卑弥呼はムゥ、と唸ると、渋々といった様子で話を続けた。

「最後が、『皇龍王』となった時の戦い方だ。いかに強大な力とは言え、流石に毎回々々手探りで戦うのは辛かろう?」

「まぁ、精神衛生上、よろしくないのは確かだな」

一刀は、黒網蟲との戦闘を思い返して頷いた。

精神的に追い詰められているのと“ゆとり”があるのでは、状況に対する認識が確実に違うのだ。

「そうであろう。では、とりあえず、『言霊』に対する疑問に答えてから、本格的な修行に移るとしよう」

卑弥呼はそう言うと、再び真剣な顔で話し始めた。

 

 

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「儂やご主人様の生国(しょうごく)である倭国では、古来より、言葉には霊的な力が宿り、声に出した言葉は、現実の事象に対して様々な影響を与えると信じられてきた。これが『言霊』だ。『皇龍王』の武装は、そのどれもが極めて高度な術式で編み上げられた“呪術”である故、本来ならば、長ったらしい詠唱が必要なのだが、戦闘中にそんな余裕はあるまい?」

 

卑弥呼は一刀が頷いたのを確認すると、言葉を続ける。

「そこで、『言霊』と言う概念を持った呪術を、言わば、“サポートプログラム”として組み込んだのだ。つまりご主人様が『天縛鎖』と口にすれば、『言霊』の概念に乗っ取り、“既に結果を成されたもの”として、複雑に進行する術式を誘導するのだ」

「う〜ん。それって、アニメとか映画の絵コンテみたいなもんか?粗筋とか大まかな動きとかが、予め全部書いてあるって感じの」

しばらく考えた一刀が、概念の理解の仕方の是非をを卑弥呼に問うと、卑弥呼は嬉しそうに頷いた。

「然り!その通りだ、ご主人様!この場合で言うところの『言霊』とは、まさしく“高度な術式を編み上げる際の絵コンテ”だ。言いえて妙だな」

 

一刀は、自分の答えが思いのほか好評価だったのが気恥ずかしくて、頬を掻いた。

「そうか、だから俺が技の名前を“口にした”事で天縛鎖や光刃剣が発動したのか」

「うむ、その通りだ。我が秘術である“鬼道”は、大陸から伝わりし五行思想や風水学などと、『言霊』を始めとする倭国の呪術的概念を練り上げて体系化したもの。故に、『言霊』の力を引き出す為にも、鬼道を学んでもらう訳だ。試しに鎧を纏う事を念じて、『鎧装(がいそう)』と唱えてみるがいい」

 

「・・・“鎧装”!!」

 

卑弥呼の言葉に頷いた一刀が、あの黄金の鎧を念じてそう口にした瞬間、ゴールドプラチナの光が周囲を蹂躙したかと思うと、一刀を黄金の魔人へと変貌させた。

「おお!ホントに変わった!」

「うむ、ちょうど良いな」

子供の様に喜ぶ一刀を黙って見ていた卑弥呼が不敵な笑みを漏らしながら、唐突に口を開いた。

「少々順序は逆だが、折角だ。このまま修行を始めようぞ」

「は?い、いや、ちょっと待った・・・!」

卑弥呼は一刀の制止など意に介さずに両の拳を構えると、吐き気を催す程の凄まじい闘氣を身体から発散させる。

 

「何を呆けておるか!死にたくなくばしっかり防げ。往くぞ!!」

 

「だから、まだ心の準備が、って、うあぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

しばらくして、鉛のように重くなった身体をシェラフに横たえた一刀は、頭上に広がる黒い空間を眺めながらつくづく思った。

 

『あの映画の台詞は本当だった』、と。

 

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「もうそろそろ良かろう」

 

卑弥呼にそう言われたのは、一刀がこの“時の最果て”に来てから、どれ程の時間が経ってからだろうか。

“時が流れない”この場所で、時間の経過について考えるのはナンセンスな事に違いないが。

 

今、一刀は、卑弥呼から与えられた白い革製のロングコートを着込み、出立の支度をしているところだった。

何でもこのコートは、神獣の皮を神仙の業で加工したものなのだそうで、卑弥呼曰く『そこいらの鉄の鎧などより遥かに丈夫』なのだそうだ。

卑弥呼の趣味なのか、両胸と背中の中央に“丸に十文字”の家紋が入った黄金のメダルが取り付けてある。

外連味云々の話は耳にタコが出来る程聞いたが、それでもやはり、結構恥ずかしかった。

「これでよし!」

一刀はそうひとりごちると、最後にベルトに吊り下げた皮製の特注刀用ホルスターに神刃を収めた。

以前そこに収まっていた『井上真改』は、卑弥呼が『使い道があるかもしれない』と言うので、素直に預けていく事にしたのだった。

一刀は愛用のブリーフケースを左手に持つと、“街灯のある場所”で待っているハッシュ老人と卑弥呼のもとに、別れの挨拶に向かう為にドアを開けた。

普段はもっぱら修行に使っていた空き部屋の一角が、一刀の荷物置き場兼寝床になっていたのだ。

 

「おぉ、来たか、カズトよ」

ハッシュ老人は、孫の晴れ姿を見るような眼差しで、白いロングコートを着た一刀を見て言った。

「あぁ!でも、やっぱり少し派手な気がするんだけどなぁ」

「何を言うか、ご主人様。“あちら”では、『天の御遣い』のシンボルカラーといえば白と決まっておるのだぞ!それとも、あの学生服の方が良かったか?」

「いや、流石にこの歳で学生服はちょっと・・・」

「ならば、それで良いではないか」

一刀は、分厚い胸を張って力説する卑弥呼に苦笑すると、改めてハッシュ老人に向き直った。

「じいさん、今まで、本当にありがとう。お世話になりました」

「なんの、ワシは大した事はしとらんよ。お前さんがここで得たものは、全てお前さん自身の力で手にしたものじゃ。ワシの方こそ、孫が出来たようで楽しかったわい。・・・ほれ、餞別じゃ、持って行け」

老人は、深く下げた一刀の頭をポンポンと撫でると、ひとつの紙袋を差し出した。

「これは?」

「珈琲豆じゃよ。どの道、またしばらくは飲めぬじゃろ?」

一刀は「ありがとう」と言うと、ハッシュ老人の手から紙袋を受け取って、ブリーフケースに仕舞った。

「またその内、ここに来れるかな?」

「そうさな、お前さんの往く“刻”が、此処へ再び導く事があれば、な」

差し出された一刀の右手を握りながら、ハッシュ老人はそう言って微笑んだ。

 

「卑弥呼、今まで鍛えてくれてありがとう」

「うむ、儂からも餞別だ。これを持って往くがいい」

改めて一刀に礼を言われた卑弥呼は、少し恥ずかしそうに、一刀の手に小さな物体を握らせた。

その仕草は、失礼な話だが、まったく可愛くはなかった。

「これは?」

一刀は、自分の掌にある物体をみて、卑弥呼に尋ねた。

-11ページ-

 

大きさは、USBメモリを一回り大きくした程で、形も良く似ている。違いと言えば、差し込み口が無い事ぐらいだろう。

側面には、ボタンらしき突起が二つついていた。

 

「それは、遠く離れた肯定者同士が連絡する時に用いる通信機だ。剪定者の支配から離れた後の罵苦については、未だ未知の部分もあるし、儂や貂蝉ならば、外史の外から、奴らの動きを感知出来る事もあるやもしれぬからな」

そう言うと卑弥呼は、二つのボタンが送信と受信に、それぞれ対応している、と一刀に教えた。

「ありがとう、卑弥呼。正直、助かるよ」

「なに、ここまで巻き込んでしまった以上は、大した事ではない。それから、先程“それ”で、貂蝉から連絡があってな。面白いモノを見つけたから、先に“あちら”に送っておいたそうだ」

「面白いモノ?一体、何の事だよ?それに、“送った”って言われても・・・」

「心配はいらぬよ。ご主人様が“あちら”に戻れば、向こうがご主人様を見つけるだろう。・・・では、そろそろ良いか?」

卑弥呼は、訝しげに首を捻る一刀に言った。

 

「あぁ・・・。でも、本当に“その方法”じゃないとダメなのか?」

「うむ、ご主人様とあの外史との繋がりは、ご主人様が正史に戻った段階で一度途切れておるからな。もう一度外史に侵入する為には、これが一番手っ取り早いのだ」

一刀はため息をつくと、姿勢を正し、静かに頷いた。

それを確認した卑弥呼は、両手で“印”を結ぶと、眉間に皺を寄せて一心に術を念じ始めた。

一刀は、もう一度ハッシュ老人の方を向いて微笑んだ。

それを見た老人が、同じ様に微笑み返した瞬間、本郷一刀の存在は“時の最果て”から消失した。

-12ページ-

 

気が付くと、そこは、“空”だった。

 

十三年間

 

狂おしい程に

 

帰る事を願ってやまなかった

 

愛しい人々の住む大地の上にある

 

どまでも澄み渡った蒼天の空を

 

 

 

 

 

北郷一刀は、確かに飛んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-13ページ-

          あとがき

 

いやぁ、今回は難産でした。

「恋姫のssのくせに、また恋姫出ないんかい!」

とツッコミを入れた方、ごめんなさい。

しかし!ようやく次回は恋姫達を書く事が出来ます・・・!

思えば、恋姫のssが書きたかった筈なのに、随分男臭い感じでしたからねぇ。

漢女とか、及川とか、漢女とかwww

 

でもですね、今回の話は、どうしても入れたかったんですよ。

まずは、不動のコメディリリーフである漢女二人に一刀と絡んでもらうことで、一刀が失っていた本来の明るさを取り戻させたかった事、これは、今後の物語での恋姫達との絡みまでに是非とも、出来るだけ自然な形で何とかしたかったんです。

私自身は、どうにか形に出来たと思いますが、どうでしょうかね?

 

二つ目は、一刀のヒーローとしての能力を、読んでくださっている方にも “物語の中”で、一刀と一緒に知って頂きたかった、と言う事です。

折角オリジナルの小難しいバックボーンを考えたのに、肝心のヒーローとしての能力設定を本編にしっかり盛り込まないのは如何なものか、と思いまして。

今回でようやくそれが出来たので、またぞろ中二病バリバリの裏設定を満載した設定資料を書こうと思っております。

本編と、どちらが先になるか解りませんがw

今回のサブタイトルは

 

機動武闘伝Gガンダム前期OP

 

FLYING IN THE SKY/鵜島仁文

 

でした。

はい、ネタです(キッパリ)!

卑弥呼に特訓を受ける、という構想を考えた時から、もうこれしかない!と。

もう、ドンピシャ師匠に憧れた世代なものでwww

貂蝉はどちらかと言えば、セクシーな戦闘服の女の子を鍛えた方が似合うじゃないですか(中の人的に)。

 

ちなみに、次回登場予定の本編最初のヒロインは、恋ちゃんにしようかと思っております。

色々と考えていたら、真っ先にエピソードを思いついたのが恋ちゃんだったものでwww

 

最後に、こんなピンポイントな作品をお気に入り登録、支援、コメント下さった皆さん、本当にありがとうございます。

冒頭でも書きましたが、今回は構成が中々纏まらず、本当に難産でした。

しかし、皆さんのご支援のおかげで、何とか乗り切る事が出来ました。

この場を借りて、御礼申し上げます。

 

では、また次回お会いしましょう!

 

説明
正史の世界に別れを告げた一刀は、再び時の最果てへ・・・。
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コメント
ロッカーさん コメントありがとうございます。忘れもしない小学生の冬の日、初めてプレイした時の衝撃は未だ忘れられません。音楽も最高ですよねぇ。(YTA)
クロノトリガーw(ロッカー)
たこきむちさん コメントありがとうございます!かなり細かいネタもありますから……。逆に、全部分かる方の方が凄いと思いますwww(YTA)
クロスオーバーがちょっとしかワカラヌ(たこきむち@ちぇりおの伝道師)
深緑さん 真・恋姫で卑弥呼が「亜細亜方面継承者」と言っていたので、じゃあ欧州とか亜米利加とかにも居るんだろうな……。と思い、勝手に想像してみましたwww正体は……言わぬが華ですかね。言っちゃってる様なもんですけどwラストは次回への伏線になってますので、お楽しみ下さい。(YTA)
漢女道欧州方面継承者・・・そっか各方面にいらっしゃるんだよな・・・誰か聞きたいような聞いたら何かが終わってしまうような;後一刀のラストって飛んでいるっていうか、落ちている?;;(深緑)
ラガンさん>ありがとうございます。物語の中で上手く纏められるように頑張ります!(YTA)
今回は確認と復習の回かな? 中々凝った設定ですなぁww皇龍である意味もわかったし満足です。さて次回は一刀の帰還…外史の現在の状況説明かな(ラガン)
赤字さん>ありがとうごさいます。漢女さん達を上手く書けていたとすれば、それは中の方々に対するリスペクトのなせる業かもしれませんwww次回からはロマンスも入ってくるので、私も気合を入れ直して頑張ります!(YTA)
いやー面白い、漢女達もいいキャラしてたし、次をはやく読みたいです。しかし一刀かっこいいな(赤字)
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真・恋姫†無双 北郷一刀 特撮 他作品からの引用多数 クロスオーバー 

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