FourWords of Idiom
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「んと、これでいいからぁ……。」

 

―カチカチッ。

 

「これが一話になるから、こうだっ!」

 

 

 

第一文字目

【始まるのだっ!】

 

 

 

「よしっ!これで……」

 

「ちょっと待てい釧路!」

 

「何だよハチぃ。ってか名前で呼べよぅ。」

 

「物語の題名おかしいだろ!おかげでいきなりかぎ括弧から入っちまってるよ!」

 

「部長があたいに任せるって言ったんだろ?格好良く、楽しい感じってさぁ!」

 

「FourWords of idiomて!別に部の意味としては合ってるけどさぁ……。」

 

「じゃあいいじゃんっ!」

 

「良くねぇよ。題名の名目を見ろこれ『始まるのだっ!』ってこれ確実にお前のセリフじゃねぇか!」

 

「結局どうしたいんだよっ!」

 

「ちょっと待ってろ、この部長自ら改良する。」

 

 

〜五分後〜

 

 

「では、どうぞ。」

 

「作業早いなぁ〜。」

 

 

 

題名

ふぉあわーず×いでぃおむ

 

第一四字熟語

【千変万化】

 

 

 

「完璧だ……!」

 

「どこがぁっ!?第一四字熟語って!意味分かんない!あたいのが良かったでしょっ!」

 

「うるさい!部長権限だ!」

 

「職権濫用っ!?」

 

「……分かったよ。じゃあこうな。」

 

 

 

題名

ふぉあわーず×いでぃおむ

 

 

第一文字目

【始まるのだっ!】

 

 

 

「むぅ……!分かったよぅ……。」

 

「ああ〜、やっと決まった。」

 

 

―とまあ、そんなこんなでようやく始まります。

 

『ふぉあわーず×いでぃおむ』です。

 

 

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―春が始まり、桜が乱れ落ちるここは天皇遼東(すめらぎりょうとう)学院。

 

天皇と書いてあるからといって、"そういう"高校ではない。

 

俺自身、その名前が不快なので覚えなくて良いと思っている。

 

一番重要なのはここ、俺は今3年でとある部の部長を務めているということである。

 

えと名前は、俺の名前は……

 

「部長ぉ。今更クールに決めても意味ないよぉ?」

 

うん、分かってる。

 

「それに部長の名前……」

 

俺の名前は!

 

 

卜口八八だ!

 

 

これで、『ぼくぐち やはち』と読むんだ。

 

この名前は正直トラウマだ。

 

名前をカタカナに見られて……もういいや。

 

だって『ト(と)』と『卜(ぼく)』の違いを見極めてくれると信じているからさ。

 

さて、部活の紹介をしよう。

 

ここは"四字熟語部"。

 

それだけを言っただけではつまらなそうだろう。

 

部活の概要は、『四字熟語を劇を使って覚える。』というものだ。

 

どうだ?楽しくなってこないか?

 

「ちなみにこの部活は部長が生徒会長に土下座してまで……」

 

「余計なことは言わんでいい!」

 

ゴンッ。

 

「痛いよぅ……!」

 

さっきから口を挟むこいつは釧路織葉(くしろ おりは)。

 

同じ三年の部員だ。

 

部員の紹介をしたいのだが今日は生憎俺と織葉の二人だけなので後々させてもらう。

 

今日っつっても部活として活動し始めるのはこれが最初だ。

 

「さて、今日は……」

 

「無難に『一石二鳥』とか?」

 

 

「部員集めだっ!」

 

 

「部長。あたい、この部やめてもいいか?」

 

織葉が真顔で言ったため、俺は真剣に弁明した。

 

「仕方ないだろ!『幽霊部員としてなら良いよ』とか言ってる奴を部員だと思えるか!それにこの部は基本"劇"なんだから人が欲しい!」

 

幽霊部員なんぞ今だけ名前を貸してもらっているだけだ。

 

部員が集まったら即刻解雇だ。

 

今は部員定数4人の枠からそいつを外に出すわけにも行かない。

 

それで残してるだけなんだからねっ!

 

「しっかし、ハチも人望ないよなぁ。だから部員も集らないんだよ。友達もいないしなぁ。」

 

「確かに俺友達とか少ないけどさ、それお前にも言えるよね。」

 

「ひ、ひどい!確かに授業で『好きな人同士でグループを組んでください』って

なったときにあたい一人だけ余ったけどさぁっ!」

 

何という可哀相な過去!

 

これは俺よりも酷いですね。分かります。

 

織葉は俺とクラスが違うからそんなことになってるとは思わなかった。

 

本当こいつって人見知り激しいからな。

 

俺に対しては、

 

「つーかあたいの黒歴史話しちまったじゃんかよぉ!忘れろっ!」

 

『ドスンッ!』という音とともに華麗にドロップキックを入れるのも厭わないのに。

 

「はいはい忘れた忘れた。でもさ、こんだけ設備揃ってても人が足りないんじゃマジで意味がないぞ?」

 

「それは、分かるけど…。」

 

そう言って俯(うつむ)く織葉。

 

多分こいつのことだから新しく入る奴と親しく出来る自信がないんだろう。

 

これだけの設備(オーバーテクノロジー)があるのに。

 

いや、待てよ……?

 

「織葉、お前妹いたろ?」

 

「―(ギクッ)ああ。」

 

ギクッて聞こえたのは気のせいだと思いたい。

 

「確かこの学校に新しく入って来たはずだ。ちょっと誘いに行こうぜ。」

 

「だ、駄目だっ!」

 

バッと立上がり否定する織葉。

 

「何でだよ。」

 

俺が疑問を投げ掛けると、織葉はあたふたし始めた。

 

『えと!あの!うーん!』という言葉を繰り返しながらポンっと手を打った。

 

何かを閃(ひらめ)いた織葉はビシッと言い放つ。

 

 

「妹は、これから産休だっ!!」

 

 

うん、誰でも嘘だって分かるぞこのやろう。

 

 

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―非常にまずい始まりだ。

 

部活の活動をするまでどれくらい掛かるんだ?

 

不安だ……。

 

ひとまずこれで終わりだが、次回でも活動は出来ないだろう。

 

ん?これ次回あるのか?

 

考えてても仕方ない。

 

これで終わりだ。

 

 

説明
何がしたいんだこれ……となる作品。

私が本能の赴くまま(無意識)に作っていた物語。

続くようなら蒼翼同様、絵を描いていけるようにしたいです。

時間のある方は立ち寄ってみてくださればうれしいです!

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