幻想?無双 第3章 新たなる火種 (連合へ…)
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黄巾党討伐を終えてどのように独立するか模索していた雪蓮たち。

黄巾党討伐の活躍で雪蓮の名は瞬く間に大陸に広まり江東の麒麟児と言う通り名まで出来たほどだ。

しかしこれにより袁術たちの目がさらに厳しくなったのも事実な為大きく動くことができなくなっていた。

そのなかで新たな事件が大陸全土を揺るがせた。

後漢王朝、霊帝の死だ…。

それによりが新たな皇帝を選出したが諸侯の思惑が浮彫りとなった。

ある者が皇帝を選出するとある者に暗殺されるという事が繰り返されたが董卓の手によって一応は鎮静した。

しかし、洛陽の太守董卓が献帝を利用し暴政を行った。

そして、そのことをうれいた袁紹は諸侯に反董卓連合結成の檄文を飛ばした。

「七乃〜これ読んでたも」

「は〜い 美羽様」

袁紹の飛ばした檄文は袁術や雪蓮の所にも届いた。

「……なるほど〜」

「なんて書いてあったのじゃ七乃」

「袁紹さんを盟主にした連合で董卓さんを倒しましょう〜てことが書いたありますね」

「なんじゃと〜!妾はそんなの嫌じゃ。麗羽の下なんていやじゃ」

「でも…行かなきゃまたあった時いろいろされちゃいますよ」

「う…それは嫌なのじゃ…。……そうじゃ孫策に行かせよう」

「なるほど〜」

「だれか孫策を呼んで来てたも」

「は!」

その頃雪蓮と冥琳は二人で今後について相談していた。

「密偵の報告によると反董卓連合…袁術たちは私たちだけ参加させる動きらしいね」

「そ〜。それはちょっといやね…呉の独立の際極力袁術の兵数は減っていた方がいいもんね〜」

「そうだな…雪蓮すまんがちょっと芝居をうってくれんか」

「どんな芝居を…?」

「それはだな、…ゴニョゴニョ…」

「…了〜解」

「すまんな、雪蓮」

「それより最近のレイと思春の様子はどんな感じなの?」

「ああ…なんかあの一件以来思春に対しての話し方とかちょっと変わった…くらいかな」

黄巾党討伐後レイは一度暗殺されそうになってから思春に対する態度が変わっていた。

(詳しくは第2.5章を見てください!…ってオイオイ…)

「そう…孫呉の為にはいい方向に向かっているけど個人としては面白くないわね…」

「オイオイ雪蓮…そう仕向けたのはおまえだろ…」

「そ〜だけど…は〜あの時護衛役、私になってればよかったかな〜」

「却下だ!するなら私だ!」

などど言い争っている時袁術の使者が雪蓮たちの所にやってきた。

「孫策様・・・袁術様が至急きて欲しいと言伝があるのですが・・・」

「わかった・・・直ぐに向かうと伝えろ」

「は!」

「雪蓮・・・頼んだわよ」

「はいはい・・・」

冥琳に声をかけられた後雪蓮は袁術の屋敷に向かった。

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話の話題になったレイと思春は一騎打ちをしていた。

別に喧嘩とかではなく部屋の掃除をどちらがするかを決める為だ。

最近では何かを決める為に一騎打ちをするというのがこの二人の定番となっていた。

「ふ・・・・」

「・・・く」

「今日はレイが掃除だな・・・それとわかっているな」

(やった〜!今日は最高〜!)

今回は思春が勝ったようだ。

最初の方はレイが勝ち続けていたが思春は呉の隠密として一流だったので毎回している内に徐々にレイの速さについていける様になっていた。

その為、最近では勝敗が3:7で負けてはいるが確実に強くなっていた。

「負けた・・・。でも今度は勝つよ!」

レイとしても本気で戦える相手が見つかって喜んでいた。

なので思春との一騎打ちは楽しくて仕方がなかった。

「では調練に行って・・・!!!」

「やっほ〜!レ〜イ〜」

思春が調練場に向かおうとした時袁術の屋敷から帰ってきた雪蓮がレイに抱きついた。

「レ〜イ〜。たまには構ってよ〜」

「雪蓮さん。恥ずかしいです。やめてください」

「雪蓮様・・・レイ・・・」

(許さん・・・)

抱きついた雪蓮を見た思春は殺気だっていた。

しかし雪蓮は思春をからかうかのようにレイの頭をなでた。

「思春しか見てないから大丈夫よ。結構抱き心地いいわね〜(なでなで)」

「ホント…やめて下さい!」

「……(チリーン)」

(それ以上したら…斬る)

思春は雪蓮に対し殺気を放ちながら鈴音に手をかけた。

思春の一方的な一触即発をある人物が止めた。

「雪蓮お帰り…。首尾はどうだった?…それからそれ以上レイにジャレついてると斬られるぞ」

「わかってるわよ…っと。とりあえず連名で盟主になったら皇帝にしてあげるって言ったら参加するっていったわ」

「そうか…それじゃあいろいろ準備をするとしよう。…あと、今度レイにジャレるなら私も混ぜろ…」

「わかったわ…」

冥琳も実はレイにジャレつきたかったので雪蓮に相談しようとした時、思春は離れかかった鈴音に再度手をかけた。

「許さん…」

(もう我慢できない!)

「…冗談だ。それじゃあ雪蓮行くぞ」

「…ええ」

冥琳と雪蓮は思春の今まで以上の殺気に負けいそいそと退散した。

「…予定変更だ…レイ…来い!」

レイは思春に連れられ調練をする羽目になった。

その日の調練はいつも以上に激しく終わったころにはレイは立つのがやっとだった。

数日後、雪蓮は皆を呼び反董卓連合参加とその裏で孫呉独立の下準備をすると発表した。

孫呉独立の下準備は蓮華,穏,黄蓋、反董卓連合には雪蓮,冥琳,思春,明命,レイと分かれた。

その後準備が終わると反董卓連合に参加する為南陽を出発した。

 

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一方同じ頃平原にも同様の檄文が届いた。

黄巾党討伐の功績で平原の州牧に桃香が任命された。

桃香たちは初めての内政で色々わからないことがあった。しかしここで役に立ったのは朱里と雛里の知識とカスミの実体験だった。

朱里と雛里は三略や司馬法などの兵書以外に韓非子や管子などの政書も読んでおりそしてその内容を全て覚えておりその知識を利用したり、

カスミはマッシュなど解放軍の軍師たちに教えてもらった知識やロッカクの里を復興する際行った実体験に置き換えたりして今はどうにか

平原の内政が落ち着いた所だった。

「みんな〜ちょっと来て〜」

桃香は仲間たちを招集した。

「ごめんね〜仕事中なのに」

「いえ…大丈夫です」

「そうです。それより皆を招集したのは?」

朱里に招集をかけた理由を問われ桃香は檄文の事を伝えた。

「…て内容の檄文が来たの〜」

「そうですね…。確かに洛陽は暴政で苦しめられてると言う噂はよく聞きますね」

「はい…。でも、連合に参加するにしても平原の民をどうするか…」

「…」

檄文の内容を聞いた愛紗たちはどうするか話あっていた。

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しかしカスミの一言で全て決まってしまった。

「私は…参加したいです」

「え…」

「今…私がこうしているのはこの世界の皆さんが良くしてくれたからです。確かに平原は平和になりましたがそれ以外の所は今だに民は苦しめられています。

それを見ているだけなのは嫌なのです…。我がままかもしれませんが私は参加して洛陽の民を助けたいです」

「そうだよね…ご主人様の言う通りだよ!」

「桃香さん…」

「愛紗ちゃん、朱里ちゃんどうにかならないかな…」

「…そうですね…考え方を変えたら武官、文官を成長させる絶好の機会かもしれないですね」

「朱里まで…わかった。武官の方は私がどうにかしよう」

「その心配はないぞ…」

その声の主に皆は注目した。

「貴女は…趙雲殿」

「お久しぶりですカスミ殿」

「ところで今日はどのようなご用件ですか?」

「それは…貴女の所に仕官したいからですよ」

それを聞いてみんなは驚いた。

「驚くことはなかろう…」

「ごめんない。でもどうして」

「当然だろう…この私が負けたのだからな」

「そんな理由で…」

「冗談だ。確かにそれもあるが貴女の強さと人柄に惚れたのだ」

「…ありがとうございます。でも私一人では…」

趙雲の言葉に嬉しくなったカスミだが仕官させることは自分だけの判断だけではできないと思い周りを見た。

「ご主人様?私はいいけど」

「お任せします」

「まかせるのだ〜」

趙雲と面識のあった桃香,愛紗,鈴々はカスミの判断に任せた。

また面識のない朱里,雛里も言葉は発しなかったがカスミの判断に任せるといった態度をとった。

「わかりました。これからよろしくお願いします趙雲殿」

「は!…我が名は趙雲、真名は星と申す。これからよろしくな、主」

星は皆に真名を預けた。

「それよりごめんなさい…みなさん……私のわがままで」

「ご主人様が謝ることはないですよ」

「そうです」

「参加するからには洛陽の民を絶対助けてみせます」

こうして桃香たちも反董卓連合に参加することになった。

 

つづく

説明
第3章は長くなると思うので分けました。
分けたのはいいけど全然進みません…。
文才が欲しい〜。

あらすじとして…連合結成までの動きです
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