幻想?無双 第3章 新たなる火種(連合集結…そして)
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反董卓連合の合流地に到着した雪蓮たち。

「どうやら私たちが最後みたいね〜」

「そうみたいだな・・・・・・とりあえず野営の・・・」

冥琳は思春に野営の指示をだそうとした時伝令が袁召の使者がやってきた。

「申し訳ありません。私袁召軍の顔良と申します。今から軍議を開催したいので代表の方の出席を御願いしたいのですが」

「わかった・・・すまんが雪蓮」

「了〜解。・・・ということで〜レイも一緒に来て」

「はい?」

「雪蓮・・・そんな事いってるとまた思春に斬られそうになるぞ」

「それはいやだけど・・・だけど連れて行ったら面白い事が起こりそうなのよね」

「それはお得意の勘か」

「そうよ。というわけでレイ一緒に来て」

「すまんなレイ・・・一緒に行ってやってくれ」

「わかりました」

「あと、雪蓮・・・レイにジャレつくなよ。それと思春は後をついて行くなよ」

「御意・・・」

(一緒にいたいのにどうして邪魔をする・・・もしレイの身に何か起こったらどうする・・・)

冥琳は二人に釘をさした・・・。事実、思春は後をつけもし雪蓮がジャレついていたら殺気を放とうなどと考えていた。

後を追うのを禁止された思春は心の中でレイの心配をしていた。

「・・・?」

「どうしたのレイ」

「・・・・・・?いえ、何もないです・・・」

(きっと気のせいだろう・・・)

軍議場所に行こうとした時、レイは見覚えがある者が一瞬だけ見えた。

しかしこんな所にいないはずと思い雪蓮と一緒にむかった。

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軍議場所に到着した時にレイは目を疑った。

又、先に来ていたカスミも同様だった。

しかし、流石解放軍のリーダーと将といった所か表情は崩さなかった。

(カスミ・・・)

(レイさん・・・)

二人は久々の再開に心の中で喜んだが近々敵対するのだとも思った。

そして軍議は総大将を決める時一悶着あったが当初の予定通り袁紹と袁術が連名でなった。

その後は滞りなく進んだ。

「ところで…孫策さん・劉備さんその方々は誰ですの?」

軍議の終盤、袁紹がレイ、カスミを見ながら聞いた。

「そうね…とりあえず紹介しておくわ。天の御使いのレイ・マクドールよ」

雪蓮はレイを紹介すると桃香は驚いだ。

「え〜〜〜!!ご主人様…もしかして?」

桃香はカスミの方を見た。するとカスミは無言でうなずいた。

そして桃香は周りに聞こえないように小声で聞いてみた。

「そっか〜。でもこれから…」

「大丈夫です。みなさんについて行きますし覚悟もしています」

「わかった…。ありがとう………あとごめんね…」

カスミは続くであろう言葉の答えを言うと桃香は安心したが御遣いに祀り上げてしまった事を謝罪した。

そして気持ちを切換えてカスミを紹介した。

「取り乱してすみません…それでは紹介します。天の御使いのカスミさんです」

(へ〜この子が…もしかしたら思春には分が悪いかもね…でも考えようによっては…)

雪蓮はカスミを見てそう思った。

二人の紹介を聞いた袁紹は余計なひと言を言った。

「へ〜あなた達が管輅の占いで天の御遣いとかいうしょっぱい方なのですか…」

それを聞いたカスミは袁紹を睨みつけ殺気を放った。

(私の事はいいとしてレイさんの事を…おまえ…殺す)

「な…なんですの………」

袁紹はカスミの殺気に尻込みした。

(いきます…って?)

カスミは今まさに袁紹に向かおうとした時視線を感じた。

(やめなさい!…カスミ)

レイだった。しかもいつもでは考えられないほど恐ろしく怒っていた。

カスミはレイを睨み、目で訴えた。

(どうしてです!仮にも解放軍のリーダーを愚弄したのですよあいつは!)

(そうだ!でも駄目だ!)

(それに恋人を愚弄したのですよ!)

(そこは嬉しいけど…でも駄目だ!)

(なぜ!)

(今そんなことをしたらこの連合が駄目になってしまうしカスミもただじゃすまない…だから今は耐えろ)

(しかし…)

(これは解放軍リーダーとしての命令だ!)

(…わかりました…でも必ずその罪を償わせます!)

(うん…だから今は耐えてね…カスミ)

(はい…)

レイとカスミの睨み合いに気付いた桃香は取り乱した。

雪蓮はレイの珍しい表情におどろいた。

睨み合いが終わるとカスミは袁紹に謝罪した。

「…先程は申し訳ありませんでした」

(レイさんが言うから・・・)

「…ま・まあいいでしょう。それだけ誇り高いという事なのでしょう…という事で水関の先陣は劉備さんの所で御願いしますね」

「そんなー・・・私たちの軍では」

「まさか…あれだけの事をしておいて逃げますの誇り高い貴女が…まあ、天の御遣いなんて保護している代表も・・・ねえ〜・・・オーホッホッホ」

「わかりました。引受けます」

(このアマ・・・レイさん以外に桃香さんまで・・・後で絶対殺す・・・)

袁紹はさっきの仕打ちを利用して桃香たちの軍に先陣をさせようと考えた。

桃香は自分の軍では対応は不可能と思い反論しようとしたがカスミは了承した。

表情には出さなかったがかなり怒っていた。

その後、軍議が終了し各陣営に戻っていった。

 

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カスミside

「桃香さん本当に申し訳ありません!!!」

「ご主人様頭を上げて・・・。いいよそんな謝らなくて」

カスミたちが天幕に戻ると水関の先陣をどうするか軍議を行っていた。

愛紗,鈴々,星はいつでも出撃できるように準備をしていた。

なので軍議に参加しているのは桃香,朱里,雛里,カスミの4人。

そして軍議を始める前にカスミは桃香に対して土下座をした。

自分の所為で桃香は馬鹿にされ、先陣も押し付けられたと思った。

しかし桃香は特に気にしていなかった。

「あんなの言わせておけばいいんだよ。ご主人様がすごいのは知ってるし・・・それよりどうするか考えよ。・・・っね」

「・・・グス・・・・・はい!」

桃香の言葉に少し涙したカスミ。

自分のことを信用してくれていると改めて実感した。

そしてカスミは元に戻って軍議が開始された。

「朱里さん、この水関ってどんな感じなんですか?」

「はわ〜難攻不落と言われてるぐらい落としにくいです〜」

「そうですか・・・そこで守っている将と兵数ってどれくらいなんですか雛里さん?」

「あわ〜斥候の報告によると将は張遼さんと華雄さん兵数は約8万です〜」

「やっぱり多いよね〜」

「そうですね流石に黄巾党のように奇襲は出来ないでしょうし・・・」

「「「う〜ん」」」

水関攻略は自分たちだけでは難しい事を改めて理解させられた4人

悩んでいる時外が慌しくなっていた事に気付いた。

「呉の王、孫策様が貴方の主君に会いたいと言っている。家臣ならただ案内したらいいはずだ!」

その声に驚いた桃香とカスミは慌てて外に出た。

 

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レイside

「劉備の所にレイの恋人がいるわよ〜。それでね・・・・・・(以下省略)・・・・・・てな事があったのよ〜。それにしてもレイのあの顔・・・初めてみたわ」

雪蓮は帰ってくるとすぐにみんなを集め軍議で起こったことを冥琳たちに報告した。

報告を聞いたみんなは驚いたが思春だけは驚かなかった。

レイの怒っている表情は一度見たことがあるからだったが、その原因が恋人の為というのは少し羨ましかった。

(そうか・・・でもまだまだわからない!)

思春はカスミの手からレイを奪取する為に気にしない事にしていた。

「ほ〜それは見たかったがな・・・。ところで雪蓮これからどうする」

冥琳は少し残念そうな表情をしたが雪蓮にこの連合どう立ち回るか聞いた。

本当なら孫呉独立の為あまり大きな動きをしたくはなかったのだが袁術をこの連合に引きずり出した手前動かざる終えなかった。

「う〜ん、そうね〜・・・劉備のところと同盟を結びましょうか」

「どういうことだ雪蓮」

雪蓮は普段の感じのない声で答えた。

冥琳もそれが分かったので真剣に聞いた。

「劉備のところは今良い人材が揃ってきているわ」

「そうだな・・・、関羽,張飛といった勇将や諸葛亮などの知将がいると報告にあったわ・・・それにいつの間にか義勇軍の将から平原の洲牧になっている・・・」

「そう・・・そして天の御遣いがいる・・・今、ないのは地の利だけね・・・」

「確かに・・・平原ではそれ以上は領地拡大は出来んからな・・・」

「それに軍議の時に会ったけど・・・彼女偉いわ・・・信用できると思うわ」

「偉い?」

「袁紹に馬鹿にされてたのに『別に・・・』という感じで相手にしていなかったわ」

「そうか・・・ならば私も行って一度話してみるか。・・・誰か使者を出しておこう」

冥琳は一緒にいくことを提案した。

雪蓮の言葉も信用していたが冥琳自身も見てみたいと思ったからだ。

「そうね・・・でも冥琳は留守番ね〜」

「なぜだ!」

「だって軍師がいないといざという時こまるでしょ〜」

「それは・・・思春に任せれば!」

「だ〜め。それからレイと思春は一緒に来てね」

「御意!」

「わかりました・・・」

冥琳の反論を全く無視し雪蓮は2人を連れていった。

「雪蓮ったら〜!!!…はぁ〜…レイにじゃれつきたいのに〜・・・お姉ちゃんみたいに甘えられたいのに〜・・・レイのば〜か」

三人が去った後冥琳は呟いた。

 

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雪蓮たち3人は劉備陣営にむかった。

「待て!お前たちは何者だ?なぜ我らの陣に入ってくる?」

陣に入ろうとした時愛紗に止められた。

「控えろ!こちらにおわすは我らが呉の王、孫策様だ!先触れの使者から陣を訪れることは伝わってるはずだが…」

思春が愛紗の問いに答えた。

「あ〜貴女が大陸で勇猛と噂の江東の麒麟児か…」

愛紗は雪蓮を見ながら言った

「ありがと。…とりあえずはそ〜ね。ところであなた達の名は」

「我が名は関羽・そしてこ奴は」

「張飛なのだ〜」

「あなた達が噂の…。ねえ劉備ちゃんと話がしたいんだけど?」

「一体どのようなどのような」

愛紗は何かあると思い笑顔であったが警戒しながらその事を聞き出そうとした。

その態度が気に入らなかった雪蓮は愛紗に食ってかかろうと思った。

「下が「対外にしてもらおうか!」」

しかしその事に気付いたレイは言葉をかぶせた。

レイの突然の行動に雪蓮はびっくりした。

雪蓮はレイに小声で聞いた

「どうして…」

「雪蓮さんが怒ってもし相手に斬りかかったりしたら王の名に傷が付くと思ったのです」

雪蓮はレイの心遣いか嬉しく、言う事も一理あると思い静観することにした。

「呉の王、孫策様が貴方の主君に会いたいと言っている。家臣ならただ案内したらいいはずだ!」

「貴様何者だ!」

「我が名はレイ・マクドール」

「へ〜あなたが…確かご主人様以外で天の御遣いと言われてる…なんか胡散臭いですね」

愛紗はレイを見てそう呟いた。

それを聞いた思春は殺気を放ちながら鈴音に手をかけようとした。

(レイの悪口を…許さん)

しかし愛紗の後ろに気配もなく立った者がいた。

「愛紗さん…少しいいですか?」

その者は立った瞬間恐ろしい殺気と凍りつく様な笑顔だった。

「…ご主人様………」

「いいかしら?愛紗さん」

「……は…い」

「申し訳ありませんが少し席を外します…」

そう言うと愛紗とカスミは席を外した。

「ところで…レイさん、さっきの愛紗ちゃんの事ご迷惑をお掛けしました…ところでどうしてここに?」

桃香が愛紗の代わりに謝罪した。

「それはいいですよ。その事については…」

「私が話すわ。それとレイ、さっきはありがとね」

さっきまで静観していた雪蓮が前に出た。

「孫策さん…それでなんですか?」

「あなたたち、先鋒になっちゃったでしょ。勝てる見込みある?」

「正直言うとあまりないです。ご主人様や愛紗ちゃんたちがいても絶対数の兵数が足りませんから…」

桃香も隠しても無駄だと思い正直に答えた。

「でしょ〜。…だからさ、手を組まない?一緒に先鋒に出れば兵数も多くなるし、勝てる見込みも出るでしょ」

「そうですけど〜、でも孫策さんに何の得があるんですか?」

「あら。やっぱりわかっちゃった?」

「今までいろいろありましたからね〜」

雪蓮はこの裏の事に気付くと思っていたのでちょっと軽い感じでこたえた。

桃香も得意げに答えた。

「う〜ん………いいわ。信用して胸襟を開いてみましょうか」

雪蓮は少し考えた後今までの生い立ちと同盟の話をした。

「話は分かりました…けどどうして私なんですか?」

「あなたが義理堅そうだし…それに天の御遣いもいるでしょ?きっと聞いてると思うからいうけどあの子たちは恋人同士でしょだから連携とかも取りやすいと思ったからよ」

「そうですね…でも孫策さんが信用できるか私にはまだ判断できません。なので証明してもらえますか?」

「わかったわ…」

そう言うと何か大きな音がした。

その頃席を外した二人。

「いくら愛紗さんでもレイさんを悪く言うのは許しません…」

「あ…あの〜…」

「大丈夫…死なない様にするから」

そう言うとカスミは愛紗を抱締めた。

「も…もしかして…」

「そうです……もずの紋章…発動!」

さっきの音はもずの紋章で愛紗を投げた音であった。

音がして数分後二人はも戻ってきた。

カスミはすっきりした表情で愛紗は全身ぼろぼろだった。

その後水関をどのようにするか雪蓮たちも踏まえ検討した。

そして数刻後連合は水関にむかって進軍した。

 

つづく

説明
第3章の2部です。
あらすじとして連合集結です。
思春の出番が少ないです…。デレてほしい…。
あとカスミさんが怖いです…。
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タグ
真・恋姫無双 幻想水滸伝   坊っちゃん カスミ 

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