いもうと達!〜その6〜
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 うちの姉ちゃんの指揮の下、温泉旅行にいく事になりました。

 姉ちゃんが何を考えてこんな事を計画したか分からへんけど、とりあえずは楽しもうかな。

 せっかくの旅行やし、友達との親睦を深めつつ姉ちゃんともっと仲良くなるのも悪くは無い。

 そう。旅行は人の心を少しだけ開放的にするんやから。

 

「さて、香織。早速温泉に入りに行くわよ」

「うおっ!? 着いていきなりとは気合いが入ってるやん」

「まぁね。せっかくの温泉旅行だし、可愛い妹の成長度合いを見るのも悪くはないでしょ」

「成長度合いを見るって……」

 普段から同じような事を言いながら、胸を揉んだりしてるやん。

 それなのに、今更何処の成長を確かめるっていうんよ。

「分かってない。まったくもって理解出来て無いのね香織は」

「へ……?」

 呆れたような表情で姉ちゃんが肩を落とす。

「あたしが普段確かめているのは、香織の胸の成長だけなのよ。そして今から確かめるのは、

身体全体の成長度合いを確かめるのよ」

「な――っ!?」

「ついでに、色んな所の感度も調べたいわね♪」

「ひぃっ!」

 逃げたい。隠れたい。今すぐ帰りたい。

 普通に姉ちゃんと温泉に入るのなら問題は無い。

 だけど、姉ちゃんが不穏な動きをするのなら話は別だ。

 家でならまだいいけど他の皆も居るし、マジで恥ずかしい。

「香織〜♪ まさか逃げられるなんて思ってないわよね?」

「あぅ……」

「香織はお姉ちゃんを悲しませたりしないわよね?」

「うぅ〜」

 ズルイ。非常にズルイ。

 そんな風に言われたら、逃げるなんて出来んやん。

「覚悟を決めてお姉ちゃんと温泉を楽しみましょ♪」

「はぁ……」

 仕方ないな。大人しく姉ちゃんに身体を弄られよう。

 でもな――

 

 うちかて、容赦はせんからな。

 絶対どこかで反撃をしてやるからな。

 平穏無事に部屋に帰れると思わんといてな。

 少しくらいは姉ちゃんに後悔させてやる。

 絶対に――

 

 絶対に!

 

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まだまだ旅行編は終わらないぜー!
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