真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜 |
真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜
第三話 空の名前
北郷一刀は考えていた。普通、推力も浮力も持たない物体というのは、“垂直”に落ちる筈ではないのか、と。
まぁ、風に流されるとか、そう言う事はあるにしてもだ。
大概は、“真上”から“真下”に落ちる事に変わりはない。
だというのに。
「何で角度ついてんだよぉぉぉぉぉ!!!?」
彼は今、明らかに“斜め上”から“斜め下”に落下していた。
しかも、凄まじい速さで。
これは、確実に推力のあるモノの落ち方である。
いや、これは最早、落下とは言えまい。
“地面に向かって突っ込もうと”している、と言った方が、確実に正しい。
尚も悪い事に、どう言う訳か、身体が固定された様に動かない。
おそらく、今一刀を包んでいる『白い光』のせいだろう。
何故ならこの光が現れるまで、一刀は、自然科学に乗っ取った自由落下を悠々と楽しんでいたのである。
ただ落ちるだけなら、『起龍体』と軽功(けいこう)でどうにかなる、とタカを括っていたのだ。
しかし、しばらく“落ちて”いると、突然、身体が白い光に包まれて“きおつけ”の姿勢に身体を固定された挙句、足から地面に突っ込んでいたのである。
しかも、仰向けの状態で首すらまともに動かせない為に、“地面が見えない”と言うのが、また、堪らなく恐ろしい。
「あぁ、もう、なるようになれ!」
一刀は、どうにか『起龍体』を発動させると、「南無三」と呟いて、きつく目を閉じた。
「って、やっぱり怖いもんは怖いわ―――――!!」
やはり、往生際が悪い男なのであった。
――――――――???
その部屋は、闇で満たされていた。
しかし、どう言う訳なのか、確かに“明るく”感じられ、視界は良好である。
してみると、生き物には“闇”だと感じられる光か、真実、“明るい闇”かのどちらかなのだろう。
部屋の中央には、滑らかに研磨された黒曜石で作られた椅子とそこに座す存在が、ポツンとあるばかりである。
建築物の定義で言うところの壁や天井に当たる部分は、呼吸をするように艶めかしく蠢いていた。
だと言うのに、生物としての息吹がまったく感じられないのは、やはり、生物の様でいて生物では無いからであろう。
「饕餮(トウテツ)様。『転移陣』ノ準備ガ整イマシテゴザイマス」
静かに唸る様な声が、この部屋で唯一『美しい』と言える物の上に座った男に向かって言った。
「そうか・・・、勘付かれてはおるまいな?」
饕餮と呼ばれた存在は、朗々と響くバリトンの声で聞き返す。
その全身は、座っている椅子にも劣らぬ、黒い輝きを放つ西洋風の甲冑に覆われていた。
「勿論デ御座イマス。コノ三年ノ間、“肯定者”達ノ目ヲ掠メテ進メテキタ計画、此処マデ来テシクジル様ナ事ハ・・・」
唸るような声の主は、そう言うと、跪(ひざまず)いて垂れていた頭(こうべ)を上げた。
その顔は、まごう事なき狼のそれである。
「ならば、良い。二日で下級種四万を編成しておけ」
黒い鎧の男がつまらなそうに言うと、人狼は頷いて立ち上がった。
「コノ計画ガ成功スレバ、蚩尤(しゆう)様ノ饕餮様ニ対スル覚エモ目出度ク、必ズヤ・・・」
「“黒狼(こくろう)”よ、口を慎め・・・。まだ、事は何一つ成されておらぬ」
「ハ・・・」
饕餮の黒い仮面の奥の目に射竦(いすく)められ、黒狼と呼ばれた人狼は、頭を垂れた。
「指揮は、うぬが取れ。副官に魔魅(まみ)を付ける」
饕餮は黒狼から視線を外すと、中空を見ながら、さも『どうでもよい』という風な口調で言った。
「ハ!?イエ、シカシ、コレ程ニ大キナ戦、饕餮様ガ指揮ヲオ取リニナルモノトバカリ・・・」
饕餮は『狼狽、とは言いえて妙だな』などと思いながら、うろたえる黒狼に視線を戻し、静かに言った。
「『四凶』の一人たるこの俺に、まだ、まともにぶつかった事も無い外史の連中と矛を交える様な真似をしろ、と言うのか?・・・下らぬ。うぬとて、中級種の中で最も我ら上級種に近いと言われる一人であろう。久方振りの侵攻だ、手柄の一つも欲しかろうが?」
「ソノ様ナ・・・。私ハ饕餮様ノ臣デゴザイマスレバ、我ガ功ハ全テ饕餮様ノ功ニゴザイマス」
黒狼は面(おもて)を上げ、饕餮の眼を見据えてそう言うと、踵を返して部屋を出て行った。
一人残された饕餮は、しばらくの間、何事か考える様に中空を眺めていたが、やがて首を小さく横に振ると、頬杖をついて仮初めの眠りに就いた。
「ほぉ、饕餮様がな・・・」
黒狼から饕餮の命を伝え聞いた“魔魅”は、黒い体毛で縁取られた目元に皺を寄せ、鋭い爪のある指で顎の下をポリポリと掻きながら考え込んだ。
「ウム、全ク持ッテ、アノ御方ラシクナイ。魔魅ヨ、何カ思イ当タル節ハナイカ?」
「ふん、第一の臣であるお前さんが無いのに、ワシに有る訳がなかろう」
「ソレハ、貴公トテ同ジデアロウ。マッタク、ソノ立派ナ尻尾ハ飾リカ?」
黒狼は鼻で溜め息をつくと、先端に縦縞の入った、魔魅の身体と同じ程もある巨大な尻尾に眼を遣った。
魔魅は、対呪術戦闘に特化した狸の罵苦なのである。
「むぅ、尻尾は関係無かろう。まぁ、強(し)いて言うなら、蚩尤様が檮?(トウコツ)様にお命じになられたと言う、この外史の『救世の英雄』の器を持った者の抹殺くらいしか思いつかぬが・・・」
魔魅は、まるで宝物を盗られるのを恐れる様な手つきで自分の尻尾を抱え込みながら、そう言った。
檮?は、罵苦の中で、その頂点に君臨する蚩尤に次ぐ『四凶』の内の一人である。
蟲を元とした罵苦で編成された『魔蟲(まちゅう)兵団』を統率する上級罵苦であり、何かにつけて獣を元にした罵苦で編成された『魔獣兵団』の長である、同じ『四凶』の饕餮に喰ってかかって来る、犬猿の仲の人物だ。
「フム、ヤハリ饕餮様ハ・・・。確カ、正史ニ差シ向ケラレタノハ、黒網蟲ダッタカ?」
黒狼は、一度言いかけた言葉を飲み込んで、魔魅に尋ねた。
「あぁ、そうらしいな。檮?様も、何を考えておるのやら。あの、獲物を甚振(いたぶ)る事しか能のないうつけ者を、抑え役も付けずに正史に向かわせるなど・・・。“あれ”がワシ等と同じ『八魔』だなどと、考えるだけで胸糞悪い。しかも、“出来たて”の下級種を、五十もお与えになって」
魔魅は溜め息をついて尻尾を離し、首を横に振りながら言った。
魔魅の懸念は最もだ、と、黒狼は思った。
確かに、“蟲型”の罵苦は、単独行動における作戦能力に秀でてはいるが、“出来たて”の下級種を五十も与えるのは考え物だ。
“出来たて”は、幻想の吸収を殆ど行っていない為、元となっているモノの野性が強過ぎるのである。
下手を打てば、正史に対して、自分達にとって好ましくない影響を与える可能性もある。
ましてや、全権を委ねられたのが、あの狡猾で残忍な黒網蟲のような者ならば尚の事だ。
「ソレハ、我々ガトヤカク言ウ事デハアルマイ。今ハ、速ヤカニ軍ヲ編成シ、饕餮様ニ勝利ヲオ捧ゲスル事コソ肝要ダ」
魔魅は黒狼の言葉に頷くと、共に軍団の編成に取り掛かった。
―――――蜀領土 益州巴郡出城 午後
「ハァ・・・」
少女は、薫風の吹く城壁の上で、その日何度目かの溜め息をついた。
彼女の名は費?(ひい)、字は文偉(ぶんい)真名を聳孤(しょうこ)という。
彼女は、臥龍の異名を持つ大軍師、諸葛亮孔明こと朱里が、直に見出して育てている愛弟子の一人であった。
魏・呉・蜀からなる三国同盟の代表であり、蜀の将達にとっては直接の主でもある『天の御遣い』北郷一刀が天に修行に帰ってから(聳孤たちはそう聞かされていた)彼の予言通り、五胡の散発的な攻撃の折、その中に異形の怪物達の姿が混ざり始めた。
しかもあろう事か、しばらくすると、怪物達が“大陸内部”で目撃されるようになった。
五胡との国境に、今までに無い程の警備態勢を敷いていたにも関わらず、である。
事ここに及んで、三国の王達はある決断を下した。
今まで都に集まっていた王とその重臣達が国表に戻り、各国の民の人心の安寧を維持し、今まで国表に勤めていた若手の武官、文官達に都の運営を任せる事にしたのである。
いまだ未熟な(と、自分では思っている)聳孤にも、この政策は現状において、最も適切である事は理解出来た。
まず何よりも、怪物の脅威に晒された各国の民草にとって、戦国乱世の間に自分達の生活を護ってくれていた王と、それを支えた英傑達の不在は、大きな心理的不安をもたらすからである。
これは、実際の若手の武官の実力や、文官の政(まつりごと)の良し悪しの問題では無い。
例えば、『蜀の軍神、美髪公』こと、関雲長に護ってもらうのと、名も知らぬ青年将校十人に護ってもらうのとでは、どちらが安心か、と自分に当てはめて考えればよく分かる。
要は、理屈ではなく人情の問題なのである。
政を人情のみで語るなど言語道断だが、人情を排した政など話にもならない。
『国は人によって成り立っているのであり、国があるから人が成り立っているのでは無い』
それは、師である諸葛孔明が一番最初に弟子達に教えた言葉であり、弟子達が師の元を巣立つ時に送った言葉でもあった。
人心を疎かにすれば、それはやがて退廃思想に繋がり、一度(ひとたび)秩序の箍(たが)が外れれば、国は容易に滅んでしまう。
第二に、地の利の問題である。
怪物たちは、数こそそれ程でもなかったが、三国それぞれの国に広範囲に出没していた。
訓練された兵士ならば十分対抗しうる、“下級種”と呼ばれるモノ達ばかりではあったが、“異形”で、しかも、“人を生きたまま貪り食う”という存在である以上、民に与える恐怖は、そこらの組織化された山賊や野盗の比では無い。
迅速に鎮圧しなければ、瞬く間に人の流れが滞り、経済が衰退し、命知らずの無法者が街道を荒らし回るようになる、という負の連鎖が起きてしまう。
それを解決する為には、一騎当千の武将達は元より、戦慣れしており、尚且(なおか)つ、命が懸かった状況で国中を駆け回っていた優秀な下士官や、熟練の兵士達の土地勘が、どうしても必要なのである。
しかしだからと言って、都の民を蔑ろにしては後事に障るので、三国それぞれの幕僚達の中から将軍二名、軍師一名を選出し、一年交代で都の防衛に当たらせる事になった。
三順目の今年は、蜀漢からは関羽将軍と厳顔将軍、右丞相の諸葛亮が都に出向いている。
内政の司る右丞相の出向には、今までに直面した事の無い非常時と言う事もあり、選出の際に随分と反対意見が出たのだが、普段は人の意見を取り入れる事を厭わない師が、この時は頑として反対する者達の意見を聞き入れなかった。
「私は、この国の内政の全権をお預かりするにあたって、蜀漢臣下の方々と人民に対し、一度口にした約束は必ず履行する事を原則としています。私は皆さんの前で、“都の運営と防衛は公平に選出した幕僚によって交代制で行う”と、公言いたしました。これを覆すのは、私の策を受け入れて下さった皆さんに対する背信に等しいと私は考えます。ですから、例え皆さんがそれを許して下さっても、私が私を許せません。どうか、ご了承下さい」
師は軍議の場で、反対を唱える幕僚達に対して、僅かも言い淀む事無く一息にそう言うと、深々と頭を下げたのである。
それで、その話は終わりだった。
今まで、国の為、民の為に、文字通りに寝る間を惜しみ、身を粉にして働いてきた大軍師が、己の矜持に関わるとまで言って通そうとする事に面と向かって抗える者など、その場には居なかったのだ。
その時、常に師の近くに控えて実務の“いろは”を教えてもらっていた聳孤は、師のその清廉な頑固さを、小さな胸がはち切れんばかりに誇らしく感じたのものだった。
そんな事があって、聳孤が師に従って都に上洛したのは、今から半年程前の事である。
都では、魏からは、覇王の両腕と謳われる夏候惇・淵の両将軍と筆頭軍師の荀ケ済南相が、呉からは、先代君主の孫策王と、闘将・甘寧将軍、美周郎の誉れも高い周瑜大都督がそれぞれ集うと言う、何とも豪華な顔合わせに苦笑いを浮かべた一同の顔が、聳孤の印象深い最初の思い出となった。
その時は、何故一同がそんな顔をしていたのか解らなかったが、彼女らと親しく話す内に、何となく意味が解って来た。
要は、それぞれがそれぞれの顔を見た瞬間、どう言う経緯でこの面子が選出されたのかが天啓が降りたかの如く理解できてしまった為、どんな顔をしたら良いかが解らなかったのだった。
つまり、奇しくも最初に上洛する予定の臣将を発表した蜀の面子が、丞相、五虎将筆頭、貴重な熟練の勇将、と余りに贅沢であった為に、他の二つの国が官位や実力が釣り合う人選をしてきた訳なのだが、その際の遣り取りが観てきた様に頭に浮かんでしまい、大笑いしたくてもする訳にもいかず、溜め息をつきたくてもつく訳にいかなかったので、“間を取って”苦笑いに落ち着いたと言う訳だった。
最も、若干一名、キョトンとした顔で一同の顔を不思議そうに眺めていた人物が居たが、敢えてその名は口にするまい。
それからの半年間は、聳孤にとっては嵐の様に目まぐるしく過ぎて行った。
師に「私の秘蔵っ子なんですよ♪」と紹介されるや、それならばと一同から真名を許され、顔を合わせる度に世間話をしてもらう内、勉学の手解きをしてもらったり、お茶に誘ってもらうようになったりした。
それが余りに楽しく嬉しかったので、一日々々があっと言う間に過ぎて行ってしまったのである。
そんな日々の中で聳孤が最も不思議で興味深かったのは、自身はまだ一度しか会った事がない、主である北郷一刀に対する各国の重臣達の話だった。
聳孤にとって、一度しか会った事のない主の印象は『優しいお兄さん』である。
最も、主の方は、自分の事など覚えてもいないかも知れないが。
ひょんなことから、師である諸葛亮に才能を見いだされて預けられる事になった聳孤が、主に初めて会ったのは、ちょうど主が天に帰る一月ほど前だった、と記憶している。
例年になかった猛暑がようやく収まってきた頃だったから、多分間違い無い。
師に預けられたその日に「まずはご主人様に御挨拶にいかなきゃね」と言われて、心臓が口から飛び出すのではないかと言う位に緊張しながら、とても広い城の廊下を、師に手を引かれて執務室に向かった時の事を、聳孤は昨日の事の様に思い出せた。
折しも、もう一人の主である劉玄徳が成都にお戻りになっていたので、とりあえず先に主との謁見を済ませる事になったのである。
緊張して泣きじゃくってしまった幼い聳孤を、優しくあやしてくれた声。
「家来になるより先に友達になってよ、ショウコちゃん」
と言って、拭った涙と鼻水で汚れた、聳孤の小さな手を握ってくれた大きな手。
だからいつか、と誓った。
いつか主がお戻りになられたら、その時は必ず、正式に臣下の礼を、と。
そんな思いがあったからだろうか。
聳孤は機会があれば、必ず各国の重臣達に北郷一刀との思い出を離してくれとせがんだ。
しかし、話を聞けば聞くほど、この三年の間、常に心の中で主と仰いできた人物の実像が朧げになっていく。
曰く「腕はからきしだが頭は切れる」、曰く「いつも助平な事しか考えてない変態」、曰く「とっても佳い男♪」、曰く「クズ」・・・・・・。
まぁ、一部の手厳しい意見も、総じて楽しそうに話してくれていたので、心底そう思っているのではないのだろうが。いや、そう信じたい。
しかしやはり、一番印象的だったのは、師である諸葛亮朱里の言葉であろう。
都行きを決めた直後、仕事引き継ぎを終えて休憩をしていた時、ふと思い立って師に尋ねてみた事があった。
「ねぇ、師母(シィマァ)。もしも北郷様が“行くな”とおっしゃられたら、師母はどうなさいましたか?」
自分はまだ、北郷一刀の正式な臣下では無い。そう言う思いがあったから、聳孤はまだ『主』を表す言葉で北郷一刀を呼んだ事は無い。
「ぶっ!!はわわ、どうしたの?聳孤ちゃん、突然そんな事・・・」
師は、愛用の薄紅色の羽扇で口元を覆い、変なところに入ってしまったお茶で咳き込みながら言った。
「いえ、すみません!その、少し気になっただけですから・・・」
慌てて師の背中を擦りながら言い訳をすると、師は『もう大丈夫』と言う様に片手で優しく聳孤を制し、呼吸を整えてから、「それは、公人としてではなく、個人的に、と言う事?」と言った。
「は、はい!」
師は、聳孤の漠然とした質問からその真意を読み取り、クスリと微笑むと、「そうね・・・」と言って中空に視線を移した。
「もしも、ご主人様が、私を優しく抱きしめて『行くな』と言って下さったら・・・」
「師母、何もそこまでは!」
「はわわ、ごめんなさい!つい・・・、でも、聳孤ちゃんの質問はそう言う事なんでしょう?」
「はい・・・」
師は、頬を染めて俯く聳孤を優しく見つめながら、言葉を続けた。
「そうね、もし御主人様にそう言って頂けたら、行かなかったかも知れないわね。それが例え、私が私でなくなる、と言う事であったとしても・・・」
「そうですか・・・・・・。」
ある意味で、自分の中で望んでいた答えであった筈なのに、聳孤は何だかとても悲しい気持ちになった。
「でも、ご主人様なら、そんな事はおっしゃらないわね」
「え?」
「きっと、『行っておいで』とおっしゃるでしょう。・・・あの方は、“そういう人”だから」
複雑な顔をしている聳孤の頭を優しく撫でながら、師は自信に満ちた声でそう言ったものだった。
いつか私も、主との思い出を後進の者達に語ってやれる時がくるのだろうか・・・。
そんな事を思いながらも、いつしか聳孤にも正式に官位が与えられ、毎日が更に忙しくなった。
そして今から一週間前、聳孤の溜め息の原因となる事態が、降って湧いた様に訪れた。
辞令
費文偉 殿
この辞令の発行を以て、貴殿に益州東部巴郡の出城におい
て蜀漢軍将軍 呂奉先、並びに軍師 陳公台以下、呂将軍
麾下(きか)の精鋭伍千の兵と共に巴郡の遊撃防衛任務を
命ず。
役職は総指揮官とし、周辺地域の治安の維持と将兵の規律、
士気の堅持に尽力されたし。
尚、任務の詳細は転任先にて呂将軍、陳軍師と取り決めの事。
蜀漢王 劉玄徳
同右丞相 諸葛孔明
同左丞相 鳳士元
同軍部統括 関雲長
「師母!!これは、ど、ど、ど、ど、どう言う事ですか!?」
師は、狼狽して執務室に飛び込んできた聳孤の大声にも動ぜず、ゆっくりと読んでいた書簡から顔を上げた。
「あら、聳孤ちゃん。思ったより早かったのね?」
やはり、聳孤の行動などお見通しだったようだ。
「私が恋様やねね様の上官だなんて!そんなの、無茶です無理です不可能です!!」
師は、事務机に前のめりになって捲し立てる聳孤を、両手で「まぁまぁ」と制して言った。
「でもね、聳孤ちゃん。多少の無茶なんて効くものだし、この世には覆せない理(ことわり)なんかそうあるものじゃないし、不可能を可能にする事こそが軍師の仕事でしょう?」
自分の、単語のみで構成された言い訳すら粉微塵に粉砕され、聳孤は「うぅ・・・」と唸るしかなくなってしまった。
こういう時の師は、本当に容赦が無い。
「それにね、私や雛里ちゃんが初めてご主人様と桃香様の軍列に加えて頂いたのも、今のあなたと同じ年頃だったのよ?」
師は、聳孤の肩に手を置き、宥める様に言った。
「ここ最近、巴郡近辺で罵苦の目撃と被害の報告が相次いでいるの。巴郡は我が蜀漢にとって、貴重な穀倉地帯よ。対応が遅れてこの地域の民の反感を買う事は、何としても避けないと。ましてや、罵苦に乗っ取られれでもしたら、風評ばかりか、国庫に重大な損害を及ぼす事になる」
「で、あればこそ・・・!」
師は、聳孤の口を人差し指で押さえで黙らせると、話を続けた。
「本来なら、元々あの地域を治めていた桔梗さんか焔耶さんに行ってもらたいけど、そういう訳にはいかないの。分かるでしょう?」
聳孤は渋々と頷く。
桔梗様はこの都に駐留しなければならないし、焔耶様は、蜀の地形を知り尽くす貴重な遊撃戦指揮官である。
「軍師にしたって、本来は兵站の調達と管理を得意とするねねちゃんの補佐としては、軍略を得意とする雛里ちゃんか詠さんが適任よ。でも・・・分かるでしょ?」
分かる。雛里師母は、軍事を司る左丞相。蜀軍本隊と、本国を離れている師の穴を埋める為に成都を留守にする訳にはいかないし、詠様はねね様との相性が悪過ぎる。
本当はお互い大好きで喧嘩するのだろうけど。
本心ではどう思っていようと、出城で朝から晩まで顔を突き合わせていれば、売り言葉に買い言葉の詰まらない諍(いさか)いが、致命的な亀裂に繋がる可能性は、否定できない。
そこを敵に突かれる事にでもなれば、いかに恋様が飛将軍と謳われる程の武をお持ちでも、万が一の事態は十分起こり得る。
今は師の元を巣立った姉弟子達も、蜀の各地に散ってそれぞれの任務をこなしている筈である以上、官位を得ているとは言っても、事実上は師の政務の補佐を行っているだけの自分しか、“軍師”として体の空いている者は居ないのである。
「大丈夫よ。雛里ちゃんだって、あなたの用兵には太鼓判を押していたし、内政に関しても私が保証するわ。それに、あなたはこの半年、各国の名軍師から教えを受けていたじゃないの」
「でも、私はまだ、初陣も済ませておりません・・・」
師は、自信なさげ俯く聳孤の顔を両手で包んで優しく持ち上げて、視線を自分に向けさせると、ニッコリと微笑んだ。
「誰だって、最初は“初めて”よ。そうでしょう?」
そう言われて、腹を括った。・・・・・・筈だった。
最初は良かったのだ。
気を張っていた事もあり、出城で恋様の部隊と合流してすぐに行われた大方針を決定する軍議でも、上手くやれたと思う。
まず、情報収集が得意な者と巴郡出身の者五百を選出し、二人一組で巴郡全域に斥候として放って情報を集め、八健将と謳われる呂布隊生え抜きの小隊長を含めた残りの四千五百を二つの部隊に分ける。
そしてそれを恋様と副官の高順様がそれぞれに指揮し、恋様にはねね様が、高順様には聳孤がついて、二交代で各地域への巡回と城に詰めての警戒任務を持ち回る。
もしも民や放っていた斥候からの報告や、元々駐留中の警備部隊からの応援要請があった場合、敵の規模を計算して部隊を派遣し、予想よりも敵が多かった場合は、決して無理をせず、速やかに援軍を要請した後、防戦に徹する。
そもそも、巴郡にも代官はおり、駐留する警備部隊が居る以上は、呂布隊は遊撃を主とした助っ人部隊であるから、大方針としてはこれが最善とは行かぬまでも、上策だろう。
それから一日の大休止を取った後、呂布隊は予定通りに任務を開始した。
聳孤と組む事になった高順様はとても実直且(か)つ誠実な人物で、小隊長の面々も親しみやすい人達ばかりだったので、聳孤もすぐに打ち解け、緊張の日々は大した問題も無く、順調に過ぎて行った。
いや、順調過ぎたのだと思う。
不謹慎ではあるが、何だか生殺しにされて居る様な、真綿で首を絞められている様な気持ちになり、城壁の上で件(くだん)の辞令を眺めながら沈んでいるところを、巡回出立の報告に来た恋様に見つかってしまったのである。
「聳孤、大丈夫。聳孤も、みんなも、恋が、守るから」
恋様はそう言うと、聳孤の頭をクシャクシャと、力強く撫でてくれた。
「ハァ・・・・・」
聳孤は再び深い溜め息をつくと、もうじき見られなくなるであろう、真っ白な夏の雲を眺めた。
恋様の心遣いは身に染みて嬉しかったが、心中の不安を、仮にも指揮下の将に悟られるようでは、指揮官としても軍師としても失格である。
気心の知れた恋様だから良かったようなものの、新兵にでも見られていたら(最も、主の近衛を兼ねている精鋭の呂布隊には、新兵は殆ど居なかったが)信頼を失いかねないばかりか、良くない噂が隊内に蔓延しないとも限らないのだ。
『一事が万事』とは、そう言う事である。
あの穏やかな性格のお二人の師母だって、「はわわ」とか「あわわ」とか言って慌てる事はあっても、すぐに迅速且つ正確な指示を出し、決して心中の不安をいたずらに表情に出したりはしない。
「よし!!」
聳孤は勢い良く立ち上がり、気合を入れ直す為に両手で自分の頬を張った。
「いったぁ〜い!うぅ、強くやり過ぎたぁ〜」
と、今度は頬を擦っていると、後ろから大きなドラ声が聞こえた。
「おお、此処におられましたか、軍師殿!」
この声は、呂布隊の副官である、高順様だ。
聳孤は急いで服の裾で滲んだ涙を拭うと、笑顔を浮かべて振り返った。
「高順様、何か御用ですか?」
「軍師殿、その“様”はおやめくだされ。軍師殿は若年とは申せ、この出城の指揮官です。たかだか一兵卒出の副官風情に、“様”付けなどする事はありませぬぞ?呼び捨てで良いのです」
「いえ、私は、いざ戦となったら皆さんに守ってもらうしかありませんから。命をお預けする、しかも目上の方々に、そんな・・・」
その言葉を聞いた高順は、立派な虎髭で覆われた顎をモシャモシャと掻きながら、嬉しそうに笑った。
「ハッハッハ!軍師殿は、御大将や恋様と、同じ様な事を申される!」
「え?」
「いや、お二人共、言葉遣いは良い方では無いが」
高順は聳孤の隣に並ぶと、先程、聳孤がそうしていた様に、蒼天に浮かぶ雲を眺め、少し遠い眼をして言った。
「恋様は、かの虎狼関での戦の前、私達全員に真名を預けて下されたのです。「一緒に背中を預けて負け戦をするのだから、もう他人ではない」とおっしゃって」
“女が男に真名を預ける”それが、どれだけの事か。
良く考えてみれば、恋様に仕えている古参の兵士達は、恋様を真名で呼んでいた。
幼い頃からそれが当たり前だった為、不思議に思った事はなかったが、その経緯(いきさつ)は初めて聞いた。
「御大将も戦が終わると、酒を注ぎに来て下さった折り、いつも私らに丁寧に礼を言って下された。御大将自ら一兵卒に酌をして下さるだけでも、身に余る栄誉でありますのになぁ」
聳孤は、相槌も打たず、黙って高順の話に耳を傾けた。
男性の口から主の話を聞く機会は、滅多に無かったからだ。
「いつも、こちらが恐れ多くて恐縮してしまう程、丁寧に礼を言って下さるのですよ。「守ってくれて、どうもありがとうごさいました」と。だから、今、軍師殿に言った事と同じ事を申し上げたのです。『大将が一兵卒に態々(わざわざ)礼など言わずとも良いのです。それが任務なのだから。ましてや、私達は降将兵なのですよ』とね、そうしたら・・・」
そこで高順は言葉を切り、視線を聳孤に戻して、心底誇らしそうに胸を張って言った。
「「大将でも降将でも何でも、自分の命の恩人に礼を言うのは当たり前だ、でも、教えてくれてどうもありがとう」と、そうおっしゃられた」
大きな口に白い歯を剥いて、“ニカッ”と笑った高順に釣られて、聳孤も思わず噴き出してしまった。
何だか、今まで聴いた中で、一番『主らしい』話の様な気がしたからだった。
「その時、あの御方の為に命を捨てる覚悟が出来ました。・・・“男が男に惚れる”と言うやつなのでしょうな。しかし・・・、よもや、恋様の御心まで奪ってしまわれるとは思わなかったが!」
高順はそう言って、聳孤と声を合わせて笑った。
聳孤は既に、高順様がどうして自分を探してくれていたのか、分かっていた。
「北郷様は、この空の向こうで、何をしておいでなのでしょう・・・」
再び空に眼を遣った聳孤が呟くように言うと、高順も同じ様に空を見つめて言った。
「さぁ・・・。しかし、あの底の知れぬ御方の事です。我々がこうしている正に今、こちらに御帰りになられる準備をなされていても、おかし・・・く・・・は・・・」
高順が言葉を締めようとしたその刹那、満点の星空でも見た事の無い様な、大きな白い流星が、山の向こうに“消える事なく”落ちて行った。
二人は一瞬顔を見合わせると、同時に太陽のある方向に顔を向けた。
『天よりの遣い、乱れし世を鎮めんが為、白き流星に乗りて“東方”より来らん』
太陽は今、中天を過ぎ、“二人が観ていた空と反対側に” 僅かに傾き始めていた。
「高順様!」
高順は、興奮した聳孤の悲鳴の様な声に頷くと、虎髭が使い古された箒の様に広がる程の派手な武者震いを一つして、早脚で城内に戻りながら、戦場で鍛えた大声を張り上げた。
「臧覇(ぞうは)!成廉(せいれん)!騎兵百を率いて、私と軍師殿の供をせい!急げよ!!」
――――――同日 夕刻 巴郡出城より北西八十里の原野
「ここで、野宿する」
突然馬の脚を止めてそう言った主の顔を、陳宮こと音々音は驚いて見つめた。
一度小休止を入れた事もあり、呂布こと恋の配下の将兵と馬達は、完全に日が落ちるまでに、あと四十里は余裕で走れる筈である。
「なんですとーーーー!?恋殿、まだ城から山一つしか越えておりませんぞ?」
音々音は、さっさと馬から降りてしまった恋を追って、ホットパンツから惜しげもなく露わにしている白い脚を揃えて馬から降りると、軽快な足取りで恋に近づき、怪訝な顔で己の主を見つめた。
その目線は、もう恋のそれと殆ど変わらない。
「うん、でも・・・」
恋はそう言って、何故か俯いていた顔を音々音に向けると、確信に満ちた眼で続けた。
「恋は、ここに居なくちゃいけない気が、する」
「うぅ〜、分かったのです。恋殿がそうおっしゃるのであれば、そうかも知れないのですよ・・・」
後ろに控えた小隊長たちも、一瞬だけ苦笑いを浮かべて、各々の部下達に野営の指示を出し始め
た。
恋がこう言う顔をして話す時の言葉は不思議と的中するのを、誰もが知っていたのである。
音々音は、腰まで伸びた美しい薄緑の髪を先端で止めている、赤い珠付きの髪留めを弄りながら、主に尋ねた。
「あの、恋殿?その“気”は良い感じなのですか?それとも・・・」
音々音は、何の根拠もない主の勘を恐れる自分を、“軍師として”自己嫌悪しながらも尋ねた。
例え根拠があろうが無かろうが、主がこう言うものの言い方をする時の“勘”は、当たるのだから仕方がない。
「・・・・・・わからない」
恋は“触覚”をひょこひょこと揺らしながら、広大な原野の果てを見定める様に、遠くを見つめながら言った。
「わからない?」
「うん。・・・良い事にみたいにも、悪い事みたいにも、感じる」
「はぁ・・・」
つまり、主が言いたいのは、『この近くで何事かが起こるのは間違いないが、それが吉事なのか凶事なのか、はたまたその両方なのかは、まったく分からない』と言ったところだろうか。
念の為、今夜は見張りを誰かに代わってもらおう。
音々音はそう考えて、野営の支度を始めている小隊長達の処へ向かった。
肝心な時に、寝不足で情緒不安定になりカッとなってしまっては困る。
『あんたはすぐ頭に血が昇るんだから、出来るだけ気を付けなさいよね』
と言う詠の言葉を素直に聞ける位には、音々音も成長していたのである。
一人残された恋は、少しずつ赤くなってきた西の空を見ながら、いつか一刀と手を繋いで帰った、過ぎ去ったあの日の事を思った。
『もう、会えないかもしれない』
一刀が天に戻ってからの三年余りの間、一度として感じなかったそんな想いを、恋は、初めて感じていた。
「ご主人様・・・・・・」
愛しい人へのその呼びかけは、緩やかに吹いた北風にさらわれて、消えた。
あとがき
今回のお話、いかがでしたでしょうか?
ではまえがきに書いた通り、オリジナルの恋姫候補(?)ショウコちゃんについて書きます。
モデルとなった人物は、蜀の三代目丞相、費?文偉と言う人です。
五丈原で病に伏せった諸葛亮が、??(しょうえん)と言う人と共に後を託した後継者です。
(勘違いをされている方も多いかもしれませんが、姜維は正式に後継者として指名を受けてはいないんです)
十年間二代目を務めた??が病で亡くなった後に三代目丞相となった彼は、素晴らしい事務処理能力と的確な判断で、午前中にはほぼ全ての重要事案を片付け、残りの時間は、アフタヌンティーを楽しむ間に陳情者や来客に会ったりして過ごし、それでも余裕があると、読書や大好きだったらしい賭け事をしたりして楽しんだという、なんだか茶目っけの感じられる人物です。
また、人をもてなしたり喜ばせる事も大好きだったようだと、私の持っている資料には書かれています。
殺伐とした戦国時代の軍事政権の実質的なトップとしては、ちょっと異彩を放っている気がしませんか?
何かにつけて北伐を唱えるタカ派の姜維の押さえ役でもあった彼は、しかしただのハト派ではなく、当時の魏の大将軍だった曹爽が大軍を率いて侵攻してきた時には、顔色一つ変えずに鮮やかに撃退してみせたそうです。
その死は、費?の存在を恐れた魏の実力者、司馬昭の放った刺客による暗殺である、と言う説が濃厚だとか。
長くなってしまいましたが、知らない方も多いであろう、私の大好きな三国時代末期の名丞相の人となりを少しでも知って頂きたくて書きました。
まだ書いていないエピソードも結構あるので、個人的にはもっと光を当てられても良い人物だと思います。
真名の由来の聳孤(しょうこ)は、蒼い麒麟の事です。麒麟には、色によって違う名前があるらしいですね。
蜀の未来を担う『麒麟児』と言う意味を込めました。
今回は、恋姫世界における一刀不在の間の時間を端的に語る語り部としてショウコちゃんを登場させたのですが、折角だから少しキャラに肉付けをしようと書いているうちに、どんどん盛り上がってしまいまして・・・。私の悪い癖の様です。
おかげで、フィーチャーする筈だった恋ちゃんよりも、師匠の朱里とショウコちゃんの方が、ずっと出番が多くなってしまいましたね。実は、聳孤と一刀の出会いのシーンも書いたのですが、4ページを超えてしまったので、中だるみを恐れて泣く泣くカットしました。いつか日の目を見せられたらいいな、と思っています。
また、4Pから12Pの終盤までは、限りなく聳孤の主観に近い形で書き、そこからまた普段の書き方に戻しましたので、違和感のあった方は『仕様』だと思ってご納得頂ければと・・・(汗)。
悪役達に関しては、設定資料に書くつもりです。
出来るだけ早くするようにしますので、更新情報を確認してくださいね。
また、設定資料の方にも、ツッコミを含めたコメントなど頂けると、作者はとてもハッピーな気持ちです。
・・・・・・すみません、調子に乗りましたorz
でも本当にうれしいので、ご一考下さい。
恋ちゃんは、次回大活躍の予定ですのでご期待を。
長いあとがきですみませんでした。
では、また次回お会いしましょう!
説明 | ||
投稿十作目です。 いよいよ、今回から恋姫さん達が登場します。 口調などには気をつけるつもりですが、崩れてしまったらご容赦下さい。 また、設定上の年月の経過に伴い、作為的に変更しているところもございますので、御了承下さい。 また、オリジナルキャラクターも少し出すつもりですが、何分本格的なオリキャラ登場と言う事で、メインヒロインの一人として扱うかは、皆様の感想を聞いてからにしようかと・・・。 モデルになった人物も、相当優秀であるにも関わらずマイナーですし・・・。 それから、真名は聳孤(しょうこ)と読みます。 “ショウコちゃん”と覚えて下さい。 作中の全てに振り仮名を入れる訳にはいかないので、先に明 記いたします。 名前の由来はあとがきで。 では、どうぞ! |
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コメント | ||
費?や??もそうなのですが、諸葛亮死後の人達は、名将にも関わらずマイナーで不憫な人が多いので、少しずつスポットを当てていけたら、と思っています。(YTA) 深緑さん コメント遅れてすみません。まぁ、折角の主人公補正ですから、この位のネタでは死にゃあしませんしwww高順は、史実は夏侯惇を破る程の武と呂布への忠義を貫いた知勇兼備の士なのに、恋姫ではノータッチでしたから・・・・・・。これ幸いと、男臭くて格好良い、イカしたオッサンにしてみました。気に入って頂けて、とても嬉しいです!(YTA) 往生際も何もその状態で地面へ一直線じゃ叫びたくもなるわな^^; ??と共に蜀漢の頭脳たる費?の登場とはこれは楽しそうですな^^b 高順が豪快髭親父・・・渋いぜ!カッコいいぜ!こういう脇を固めるキャラの出番って大好きですのでこれからもちょくちょく出番があると嬉しいです!w(深緑) ありがとうございます!費?は、地味ながら大好きな人物なので嬉しいです。愛紗の役職については色々と悩みました。が、結局決まらず・・・orz もう、アバウトにしちゃえ!とああなってしまいましたが、やはり、大司馬辺りが適当でしょうかねw(YTA) ラガン様>早速のコメント、ありがとうございます。恋姫達の年齢に関しての個人的な設定はあるのですが、ここで明記は出来ません。何故なら恋姫達は全員18歳以上だからです!ただ言えるのは、朱里の三年は、普通の少女の三年とは重みが違うであろう事、自分の後進を指導してきた設定なので、少し大人びているのでは?と言う事は考えて書きました。(YTA) 投稿おつつで〜す。拝見させて頂きましたよ〜、外史側の現状ですな。一つ気になったのは現段階の恋姫達の年齢設定がしりたいと思いました。朱理の話かたがえらく大人っぽくなっていたんで気になりました。 さて、次話はどうなるのか期待します(ラガン) |
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