真恋姫無双〜ありえたかもしれない外史AF〜 第9話 雪蓮×鈴々 |
この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。
なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください
霞との試合が終わり、一刀は大歓声に包まれてその場所を後にした。霞も担架に乗せられそのまま医務室に運ばれていく。
華琳「今だに底が見えず……か」
華琳はそう呟くと席を立つ。華琳が席を立つと隣に控えていた秋蘭が尋ねる。
秋蘭「華琳様、どこに?」
華琳「霞の所よ。霞の様子を見に行かないと」
秋蘭「では、私も」
華琳の言葉を聞き秋蘭も立ち上がる。すると次々と魏の将達も席を立つ。
凪 「華琳様、私もお供してもよろしいでしょうか?」
真桜「ウチも」
沙和「沙和も〜」
華琳「かまわないわ…じゃあ悪いけど失礼するわ」
華琳はそう告げるとそのまま颯爽と将を後ろに引き連れてその場所を後にした。
美羽「華琳は相変わらずの風格なのじゃ〜」
七乃「そうですね〜。さすが覇王ですね〜」
試合を終えた一刀は、そのまま警備隊の本部に顔を出した。
「どう調子は?」
兵士「はっ!!異常ありません」
兵士の報告を聞いて一刀は椅子に座る。
兵士「試合の方は?」
「……勝ったよ。」
兵士「さすがですね」
「ありがとう。でも今日はあと一回試合があるんだよね。」
兵士「そうなんですか」
「ああ……だから試合時間までここで休んでるから…さすがにしんどい」
そう言って椅子に身体を預ける一刀。
兵士「わかりました。警備の方は任せてください」
そう言って部屋から出る兵士に一刀は手を挙げて応えた。
「……………」
本部で一刀が休んでいると、部屋の扉が開き誰かが入室してきた。その人物は足音を立てずに近づいた。
「……何の用だい……七乃さん」
七乃「ありゃ〜気づいていたのですか〜」
一刀が眼を開けると、そこには七乃がいた。
「…まあね」
一刀は身体を起こして七乃を見る。そして、七乃は近くにあった椅子に座る。
「どうしたんだい?」
七乃「一刀さんの様子を見にきました〜。大丈夫ですか〜」
「ごらんの通り大丈夫だよ……ところで美羽は?」
七乃「美羽様なら今も試合を見ていますよ〜」
「……そうか」
七乃の言葉を聞いて若干声のトーンが下がる一刀。
七乃「そうですよ〜。今は雪蓮さんと鈴々ちゃんの試合をやっていますから〜」
「そうか……それはまた良い試合だな」
一刀はそう言って窓から試合会場の方角を見る。
七乃「結構呑気ですね〜。この試合の勝者が一刀さんの次の対戦相手ですよ〜」
「……うん」
七乃「一刀さんはどちら勝つと思いますか〜」
七乃の唐突な質問に一刀は考え込む。
「……そうだな……勝つのは……」
闘技場では現在も武闘祭が行われている。そして、その中心にいるのは雪蓮と鈴々である。
鈴々と雪蓮は互いの武器を構えたまま動きがない。
雪蓮「………」
鈴々「………」
桃香「急に二人の動きが止まったね」
美羽「そうなのじゃ〜」
先程まで激しい打ち合いをしていた両者が急に動きを止めたので不思議そうな顔をする二人。
愛紗「先程の打ち合いで互いの間合いを掴んだみたいだな」
星 「そのようだな」
愛紗と星は冷静に分析をしている。華琳も雪蓮達をじっと見ている。
華琳「小手調べはすんだみたいね…」
春蘭「ええ、おそらく勝負は……」
華琳「一瞬でしょうね」
秋蘭「間違いないでしょう」
華琳達がそう結論を出した瞬間に、雪蓮と鈴々が動き出した。
「勝つのは……」
七乃「勝つのは〜」
「勝つのは……雪蓮だ」
七乃「へぇ〜どうしてですか?」
一刀の答えを聞いた七乃は首を傾げて尋ねる。
「理由はないよ。ただ雪蓮が本当に俺と戦いたいと思っているなら必ず勝つ。それが雪蓮だ…」
七乃「何か理由になってないような気がします〜」
「……とりあえず飯を食いに行こうか…七乃さん」
七乃「そうですね〜」
そう言って二人は席を立つとそのまま部屋を出た。
雪蓮と鈴々の両者が衝突する。そして、雪蓮が笑みを浮かべた。
雪蓮「悪いわね…鈴々…私の勝ちね」
鈴々「う〜」
雪蓮がそう言うと鈴々が悔しそうな顔をする。雪蓮の南海覇王が鈴々の首筋に突きつけられている。
鈴々「悔しいのだーー!!」
試合が終わった鈴々は控え室に戻ると叫んでいた。そんな鈴々に桃香達が労いの言葉をかける。
桃香「惜しかったよ、鈴々ちゃん」
星 「ああ……非常に良い試合だったぞ」
愛紗「確かに……今回は雪蓮殿が上手だっただけだ」
鈴々はそこで顔を俯かせる。かわいい義妹の様子に桃香が慌てる。
鈴々「……御使いの兄ちゃんと戦って星の敵を取りたかったのだ…」
鈴々の言葉に愛紗達は驚いた顔をする。拳を強く握り締め悔しそうに呟いた。
桃香「鈴々ちゃん…」
桃香は鈴々に近づくとそっと抱きしめる。
鈴々「もっと……もっと強くなるのだ…」
桃香「そうだね…鈴々ちゃん。」
それ以上のことは何も言わずにただ優しく抱きしめる桃香。その様子を愛紗達は優しく見つめていたのであった。
雪蓮が控え室に戻るとそこには冥琳がいた。
雪蓮「あら…冥琳」
冥琳「お疲れだったな…雪蓮」
目の前に現れた親友に笑顔をむける雪蓮。そして、そのまま椅子に座る。
雪蓮「鈴々は強かったわ〜。あと一歩踏み込めなかったら私が負けていたわ〜」
冥琳「…そうか」
興奮した様子で喋る雪蓮を見て苦笑する冥琳。
雪蓮「つぎは……とうとう一刀と戦える」
そう言った雪蓮は自分の身体を抱きしめて震えている。
雪蓮「やっと…やっと戦えるわ」
冥琳(ふぅ……やれやれ)
雪蓮の様子を見てため息をつく。そこで冥琳は尋ねる。
冥琳「実際問題どうなのだ?一刀との試合は」
雪蓮「さあね〜……冥琳ならどう見る?」
冥琳「あまり言いたくはないが星と霞との試合を見る限り……かなり厳しいだろうな」
冥琳の言葉を聞いて雪蓮は頬を膨らませる。
雪蓮「ぶぅ〜。冥琳…そういう時は嘘でも勝つと言うのが親友でしょう」
冥琳「軍師として常に大局を冷静に見ることは重要な事だからな」
お互いにしばらく見つめ合うと二人は笑い出した。
雪蓮「正直…私もわかんない。」
冥琳「………」
雪蓮「でも…きっと私が生きてきた中で最高の戦いになるのは間違いないわ」
冥琳「そうか」
雪蓮「ええ、そうよ。ふふっ……首を洗って待ってなさいよ……一刀」
そう言って雪蓮は南海覇王を強く握るのであった。
「うっ…」
七乃「どうしたのですか〜」
「急に寒気が……」
七乃とお店で昼食を食べていた一刀は急に寒気を覚えて周りをきょろきょろと見る。
七乃「大丈夫ですか〜」
「ああ……気のせいだったみたいだ」
そう言って再び食事を始める一刀。雪蓮との試合まであと少し……。
後書き
とりあえず一刀の次の対戦相手が決まりました。相手は雪蓮にしました。鈴々もいいかな〜と思ってすごく迷いました。軽い話と対戦相手の決定を執筆しました。次は雪蓮とのバトルですね〜。なるべく速くに投稿できるように頑張りたいです。
ではみなさんまた
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投稿です。生暖かく見守ってください。 | ||
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コメント | ||
をを!七乃が美羽の傍らを離れてまで一刀に逢いにきて食事まで!・・・こんな七乃も良いw(深緑) 一刀が寒気だと・・・・雪蓮は一体どれだけ強いんだ?(スターダスト) 激強一刀君の運命やいかに。(ryu) |
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