真・恋姫無双 〜美麗縦横、新説演義〜 第三章 蒼天崩落   第二話 罪と罰
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遍く世の人間に親が居た様に、僕にもまた父母がいた。

 

 

誰よりも優しくて、穏やかだった母。

生涯において敬服すべき存在であり、同時に学問の師でもあった父。

 

 

二人に相応に愛されて僕は生まれ、相応に慈しまれて僕は育った。

 

 

暮らしが裕福であったかと問われれば是と断じる事は難しいが、しかしそれでも『幸せだった』と答える事は出来る。

 

 

 

祖父母の事を聞く事はなかった。

一族の事を聞く事もなかった。

 

 

そんなものは必要ない、と幼心に考えていたからだろう。

 

誰よりも尊敬出来る二人が一緒なら、他に何も必要ないとそう思えていたからだろう。

 

 

だから、水鏡先生の元に預けられた時には――意識して思えばそれが初めての我儘だったのかもしれない――赤子の様に泣いた。

 

 

置いていかないで、と。

一人にしないで、と。

 

 

だが、母はいつも以上に凛とした声音で言った。

 

 

『仲達、誰よりも強くありなさい』と。

『母に、父に会いたいと願うなら、日々鍛錬を怠らず学問に励み、心身ともに強くありなさい』と。

 

 

『そうすれば、いつかまた会えるから』

 

 

僕の頭を撫でたその温もりは、今も尚記憶の中に確固として残っている。

母のあの声音も、表情も、鮮明に思いだせる。

 

 

 

 

 

母と別れたその日から、僕は母の教えに従った。

一日でも早く、母の言う様に強くなろうと志した。

 

 

学に励む為に眠い瞼をこすって書を読み。

武を磨く為に朝早く起きて剣を振り。

 

 

そんな僕は、私塾の中でも一際浮いた存在だったのだろう。

 

特別話す様な相手もおらず、一人で書を読み、食事し、眠り。

 

 

孤独だったが、寂しいとは思わなかった。

 

そんな連中に構っているくらいなら、その時間を書物を読む時間に充てた方が余程有意義だったから。

 

 

 

だが―――

 

 

『あ、あの……』

 

 

あの子だけは、違った。

あの少女だけは、他の俗物とは違った。

 

 

 

『わ、わた、私、しょ、諸葛亮って言いまっ!?』

 

 

……別に急かした覚えはないのだが、何故そうビクつきながら慌てるのか。

意識してなかったが、少し苛立たしげに顰めた眉がどうやら余程恐かったらしい。

 

 

『うぅ…………』

 

 

僕自身、予想できる筈もなかった。

 

まさか後に、この少女を―――朱里をこんなにも想う様になるなんて。

 

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郷里である河内を訪れた司馬懿は、魏に出仕するまで暮らしていた家に住む司馬防を訪ねた。

 

突然の来訪に、叔母である司馬防は驚きこそすれど無下に扱う事はなく、直ぐに使用人達を奔らせて様々な珍味美酒を揃え、盛大に甥っ子を持て成す宴を催した。

 

 

だが、宴が始まる半刻程前になって、急に司馬懿が墓参りに出たいと言い出した。

 

 

「久方ぶりに暇を貰ったのですから、子として為すべき事の一つもさせて頂けませんか?」

 

 

その内に秘められた意を汲み取ったのか司馬防は鷹揚に頷き、宴が始まるまでに戻るという約束の元で彼を一族の墓に案内した。

 

 

 

 

 

街外れの小高い丘に、一つの石碑が立っている。

街を望む立地にあるその石碑の下には、司馬懿の父母の形見が埋まっている。

 

 

「姉上も義兄上も、息子の成長を喜んでいる筈だ」

 

 

静かに黙祷する司馬懿の背に、司馬防は言葉を投げかける。

 

やがて立ち上がった司馬懿は、独白の様に口を開いた。

 

 

「……叔母上」

「うん?」

「今、この地に咲き誇る花々の命も、叔母上がこれから宴で出す家畜の命も、私達の命も、全て同じ『命』なのですよ」

 

 

フフ、と小さく司馬懿は笑った。

 

 

「しかし私達は目を潤す為に花を刈り、生きる為に家畜を食べる。だが花も家畜も、私達の命を奪いはしない。私達は一方的にその命を奪っているのに、それは咎められない」

 

 

それは、過去にある少女に向けたのと同じ疑問。

 

 

「―――だが、人の命を奪う事は咎められる。誰かを殺せば、それは罪となる。彼らだって、自分の命を脅かした訳でもないのに、それは咎められる。……しかし、この世界にはそれを犯して尚、咎められない者がいる。生きる為でもないのに、他人を殺して。けれど、咎められない者がいる」

 

 

だが、その矛先はまるで異なり。

 

 

「―――叔母上。一族の命に従い私の父母の居所を吐いた貴女と、復仇の為に貴女と私以外の一族を皆殺しにした私。咎められるべき存在は、どちらだと思いますか?」

 

 

そこに至って、漸く司馬防は彼の異変に気付いた。

 

 

「仲達……?お主、一体何をッ!?」

 

 

 

喉の辺りから一挙に口より噴き出したどす黒い液体。

腹の辺りに感じる、灼熱の痛覚。

 

 

その瞬間、司馬防は己の失を漸く悟った。

 

 

「き、さ……ま……ァッ!?」

「――――――嗚呼」

 

 

一瞬にして懐に潜り込み、自らの腹に剣を突き立てたその男――司馬懿――の表情が覗く。

刹那、司馬防の背筋が凍りついた。

 

 

「漸く……漸く、仇を全て討ち果たせます。母上、父上」

 

 

童子の様に無邪気な笑みを。

喜色に溢れた最上の笑みを。

 

悦びの限りを表した様な満面の笑みを湛え、その顔を、髪を血に染めて、司馬懿は嗤った。

 

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父母の悲報を聞かされたのは、母と別れて七年近い歳月が経ってからだった。

 

 

母上の妹を名乗る司馬防という女が、僕を抱き締めて涙ながらに語った。

 

『貴方の母と父は、貴方の祖父母に殺された』と。

 

 

どうして祖父母が、実の娘とその夫を殺すのか。

どうして母と父が殺されなければならないのか。

 

 

そんな疑問を浮かべる前に、僕の前に横たわった事実はただ一つ。

 

 

――――――もう、母上に会う事は出来ない。

 

あの声を聞く事も、あの温もりに触れる事も、あの笑顔を見る事も。

全てが叶わない。全ては、失われた。

 

 

そこに至った時、僕の中で何かが壊れた。

 

 

『あ……ァ、ア…………ッ!!』

 

 

漏れ出る嗚咽を必死に抑えようとした。

そうしなければ、強くなれないと思っていたから。

 

零れ落ちる雫を止めようとした。

そうしなければ、強くなれないと思っていたから。

 

こみ上げる感情の全てを押し殺そうとした。

そうしなければ、そうしなければ――――――

 

 

 

 

『―――うあああぁァッ!!!』

 

 

 

 

全てが、崩れ落ちてしまうから。

 

 

 

 

 

 

 

「あまりにも無垢だった」

 

 

静かに、司馬懿は呟いた。

 

 

「貴様は母上と父上の命を……実の姉と、その夫の命と一族の命を天秤にかけ、後者を取った」

 

 

ヌメリとした感触を残したまま、剣がスウッと引き抜かれていく。

 

 

「そして貴様は次に私の命と一族の命を天秤にかけ―――前者を取った」

 

 

緑の広がる大地に、赤黒い血が広がっていく。

 

 

「全ては貴様自身の栄達の為、利用出来るモノは全てを利用しようとする姑息な算段によるものだとも知らず、『僕』はその言葉を鵜呑みにした」

 

 

司馬懿の白くか細い腕が伸び、司馬防の首を鷲掴む。

 

 

「恋慕も、誓いも、全てを捨てて」

 

 

まるで、独白の様に呟いて、

 

 

「―――本当に討つべき仇と、結託した」

 

 

その手に、力を込めた。

 

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『何処に行くんですか?』

 

 

そんな純粋な目を僕に向けるな。

 

 

『どうして、何も言ってくれないんですか?』

 

 

そんな泣きそうな顔を浮かべるな。

 

 

『私の事なんか、どうでも良くなったんですか……?』

 

 

そんな筈がない。

 

だけど、その言葉を口にする事は出来ない。

 

 

僕がこれから為そうとしている事は、人の子として、水鏡門下として絶対に許されない行為。

二度とこの土を踏む事も、この館の門を潜る事もない。

 

 

だから、せめて君だけでも幸せになって欲しい。

僕にはもう出来ない、君に幸せを与える僕以外の存在を見つけてほしい。

 

 

だから、だから―――

 

 

『……今、天下は有能な人材を欲している。僕は、こんな所で終わるつもりはない』

『…………だから、出て行くっていうんですか?』

『そうだ』

 

 

彼女の顔が歪む。

 

 

だけど、彼女を慰める事は僕にはもう出来ない。

 

 

『―――だから、さようならだ』

 

 

振り返る事もなく。

決して足を止める事もなく。

 

 

すぐ後ろで響いた門の閉じる音が、酷く遠くに感じられた。

 

 

 

 

 

 

 

「本当は迷っていたんだよ。どうやって貴女を殺してあげようか」

 

 

屋敷ごと火の海に沈めてやろうか。

断崖から突き落としてやろうか。

両手足を引き千切り、目玉をくりぬき、内臓を口の中に突っ込んでから首を刎ねてやろうか。

 

 

「どれも魅力的過ぎて迷ったんだよ?他にも、皮を剥いで床に敷いてやるとか、宮殿の一部として頭から柱を刺してやろうかとか」

 

 

けれど、そんなものじゃ生ぬるい。

 

 

「だから、僕と同じくらいの苦しみを味わってもらおうと思ったんだ」

 

 

崖下の街に響く悲鳴。

背に感じる、燃え上がる炎。

 

 

「屋敷に蓄えていた財宝(ゴミ)と一緒に、獄界に送ってあげるよ」

 

 

ほら、だってたった一人の叔母上なんだし。

 

 

「ねぇ、どう?叔母上。貴方の甥は、こんなにも優しいんだよ?」

 

 

なのに、貴女は僕を騙した。

だから、これは僕から贈るたった一度だけの贈り物。

 

罪に塗れた貴女には、相応しい罰でしょう?

 

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「―――極彩色の檻に踊れ。畜生風情が」

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『―――仲達。お主の仇は、この大陸に散ってしまった』

 

 

血の海と化した屋敷に、その人の声は響いた。

 

 

『各地に潜伏し、私腹を肥やして富貴を満たしている。……許し難いだろう?』

 

 

当たり前だ。

 

何処にいる。

母の仇は、父の仇は。

 

 

『そう急くな。ある程度の目星は付いているが、中には官人もいて簡単には殺せない』

 

 

なら、どうすればいい。

 

 

『世の中は金と地位で動く……権力と名声を握れば、より早く、より容易に仇を見つけ出せる』

 

 

そう言って、その女は手を差し出した。

 

 

『私が、各地の有力者にお主を紹介してやろう。そこで気に入った者に仕え、取り入り、力を蓄えよ』

 

 

仇討ちに協力する代わり、ある程度の金を回せという事か。

 

 

『何かを得る為にある程度の対価を支払う……これくらい、世の常として学んでいるだろう?』

 

 

―――上等だ。

 

 

『長い付き合いになりそうですね、叔母上』

『宜しく頼むぞ?仲達』

 

 

迷うことなく、僕はその手を取った。

 

 

 

 

 

 

 

「仲達様……?」

 

 

市街地を焼け野原に、血の海に変えた青藍は、自らの主を――まるで迷子の子供が親を求める様に――探し、街外れの小高い丘に辿りついた。

 

そこに漂う異臭と、僅かに聞き取れた司馬懿の笑い声に、青藍は喜色と疑問を半々に浮かべながら駆け寄った。

 

 

「……ん?ああ、青藍か」

「―――仲達様、『ソレ』は?」

「うん?……ああ、『これ』か」

 

 

口元に笑みを浮かべながら、司馬懿は赤黒く染まった細長いものを手に取った。

見れば、司馬懿の口の辺りからも赤黒い液体が零れ落ちている。

 

 

「人間の味はどういったモノかと興味が浮かんだのでな。少しばかり食してみた」

 

 

あっけらかんに、間違いなく『異常』なそれを平然と呟いて、司馬懿は血みどろに染まった骸に無造作に手を突っ込み、引きずり出した『それ』をペロリと舐めた。

 

そうして、口元に笑みを浮かべ眉を顰めるという中々珍しい表情を浮かべて呟いた。

 

 

「流石に下衆だけあって味も屑以下だ。生前の醜悪さそのものを具現しているかの様な味わいだったよ」

 

 

ゾクリと、青藍の背筋に悪寒が奔る。

だがそれは恐怖によるものではなく、むしろ歓喜に近いものがあった。

 

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そして同時に、聊かの嫉妬心もあった。

 

 

「仲達様……お望みとあらば、この身を切り裂いて下さい。その様な汚物よりは、遥かにマシな味と自負しております故」

 

 

躊躇いもなくそんな事を堂々とのたまう青藍に、しかし司馬懿は満足そうな笑みを湛えて微笑んだ。

 

 

「いいや、お前には他にも『味わいどころ』があるだろう?それすら味わい尽くしていないというのに、それ以上を求める程私は傲慢ではないさ」

「……仲達様のお望みとあらば、何時如何なる時でも」

 

 

血に染まった手が自身の肌に触れても、青藍は嫌な顔一つ浮かべず、むしろ司馬懿に触れられている悦びから頬に朱を差して目を閉じた。

 

 

 

だが、頬を撫でるその温もりの主が、自らの唇を重ねる事はなかった。

 

 

「仲達様……?」

 

 

若干不思議に思い、割と不服に思い、青藍はむくれた様な表情を浮かべる。

といっても表層は殆ど変りなく、精々が細く長い眉が少し顰められた程度の差異しかない。

 

しかし司馬懿はそんな些細な違いすら看破し、言い聞かせる様に口を開いた。

 

 

「流石にこれは少し臭すぎる。湯浴みを先にすべきだろう?」

 

 

自身の身体に、衣服にこびり付いた血を見ながら、司馬懿は困った様な表情を浮かべる。

 

それを見て青藍はコクリと頷きながら、次の瞬間奪う様に司馬懿の唇に自分のそれを重ねた。

 

 

「ン……ッ」

 

 

流石に驚いたのか、司馬懿はほんの少しだけ目を見開いた。

 

 

だがそんな事をまるで気にせず、青藍は気の済むままに水音を立てて堪能し、やがて頬を上気させながら唇を離した。

 

 

「ッ……青藍」

「…………今回の戦の、褒美とさせて下さい」

 

 

ジッと、青藍の水色の双眸が司馬懿を見つめる。

黒髪の合間から覗く瞳に映った自分の呆気にとられた様な顔を見て、数瞬の後司馬懿は静かに笑いを零した。

 

 

「フフフ……クッ、ハハハ」

「仲達様……?」

 

 

顔も髪も血に塗れた自身の姿が余程滑稽に見えたのか。

 

悪戯に成功した子供の様な笑い声を上げて、司馬懿はただただ笑った。

 

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一頻り笑い続けた司馬懿は、やがて静かに立ち上がり呟いた。

 

 

「……青藍、少し外せ」

 

 

その言葉に、青藍はただ頷いて丘を降りて行く。

その背中を見届けて、司馬懿は石碑の方を見た。

 

 

「……父上、母上」

 

 

どろりとした血溜まりが跳ね、足元を汚す。

 

それさえも気に留めず、司馬懿は独白の様に口を開いた。

 

 

「貴方達の望んだ強さを手に入れる事は出来ませんでした。貴方達の望んだ賢さを得る事は出来ませんでした」

 

 

片膝をついて、司馬懿は石碑を撫でた。

 

 

「きっと、これから私が為す全ての事は、貴方達でも……いや、貴方達なら尚の事、許しはしないでしょう」

 

 

そっと、腰に提げた剣の柄に手を掛け―――

 

 

「故に、私は貴方達の『子』である事を辞める」

 

 

閃光が、閃いた。

 

 

 

 

 

 

 

「この世に『司馬』の姓を受けし者は只一人」

 

 

遠方で炎が燃え上がり、街を燃やしつくす。

 

 

「今世の全ての者に疎まれるべき存在は只一人」

 

 

木々が吹きつける風に揺れ、司馬懿の影が妖しく揺れる。

 

 

「遍く天下を、中原を打ち壊し、鮮血に染め上げる者は只一人」

 

 

石碑が音を立てて崩れ落ちる。

 

 

「―――狂気の王は、我只一人」

 

 

司馬懿の頬を、冷たい雫が零れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

「舞台は整った。役者も揃った。後はただ、幕を開けるのみ」

 

 

青々とした空の下で。

眼下に燃え盛る街を望む丘で。

 

ただ、彼の声のみが酷く響く。

 

 

「始めよう……絶望と恐怖に満ちた、至高の宴を」

 

 

青々とした空に向かう様にして手を伸ばし、

 

 

「奏でよう……血沸き肉躍る、崩落への序曲を!!」

 

 

全てを呪う様な、嘲笑う様な哂い声が轟いた。

 

 

「フフフ……クッ、フハハハハハ!!!」

 

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後記

最近、酷くスランプ気味です。

この話の続きが思い浮かばず、何故か他の連載の話のネタばかり浮かんでは消える毎日……このままだと定期更新が危ういかもしれません、頑張らないとっ

 

何だか最近、恋姫人気がやや下火になりつつある気がするのですが気のせいだと信じたいですね。

 

 

とびっきりの甘々な糖分過多の話が欲しい…………

これを読んで、そんな気分に皆様がなるようでしたら、残念ながら茶々の思惑通りです。

 

私自身、これを書いていると糖分が欠乏気味になるので。

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