いもうと達!〜その7〜 |
初音お姉ちゃんとの温泉旅行……
初音お姉ちゃんとの温泉……
初音お姉ちゃんとの………
ふふふ……っ。楽しみだなぁ。
「小夜子。聞いてる?」
一緒に温泉に浸かって色々とお話をして。
「小夜子? おーい」
お互いの身体を洗いあったりしたりして……
「さ〜よ〜こ〜」
そして、誰も見ていない所を利用して、じっくりと――
「うふふ……♪ あはは……っ♪」
「うわっ! 小夜子、急に笑いだしてどうしたの?」
「……え? 初音お姉ちゃん?」
どうして心配そうな顔でわたしを見ているの?
「あ、よかった。やっと、こっちに戻ってきたのね」
「……どういうこと?」
戻ってきたって、わたしはずっと初音お姉ちゃんの側に居るよ?
「あのね。小夜子はさっきからずっと、ボーとしてたのよ」
「わたしが……?」
確かにちょっとだけ妄想に耽っていたけど、
「しかも私が何度も呼びかけても、全然反応をしてくれなかったから……ね」
「…………ごめんなさい」
初音お姉ちゃんの言葉を無視してしまうなんて。
なんて愚かな事をしたんだろう。
初音お姉ちゃんの言葉は、神様の言葉と同じなのに。
それなのに――
「初音お姉ちゃん……本当にごめんなさい……」
「ちょっ、別に謝る必要は無いのよ。ただ反応がなくて心配だっただけだから」
「でも――」
わたしとしては、初音お姉ちゃんに心配をかけてしまった、という事だけでも許せない。
だから謝らせて欲しい。
「はぁ……相変わらず小夜子は真面目ね」
「ごめんなさい」
うぅ……泣きそう。
「別に責めてるわけじゃないんだけどね。まぁ、いいわ。とりあえず今は一緒に温泉に
入って、気持ちを切り替えようか?」
「…………うん」
そうだね。まずは温泉に浸かって、気持ちを切り替えよう。
そう……温泉に浸かって……
温泉……温泉……
「えへへ……♪」
初音お姉ちゃんと一緒に温泉♪
「あらら。また自分の世界に入ってしまったのね。小夜子が戻ってくるまで、もう少し
待つとしますか」
「でへへへ……っ♪」
温泉楽しみだなぁ〜♪
説明 | ||
温泉…… 温泉……温泉……うふふっ♪ そんな話。 |
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