失禁馬超の再誕
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「くあぁ〜〜〜」

 

最後の書簡を片付けて体を伸ばす。

節々で骨の鳴る音が響き気持ちいい。

 

「……なんか爺臭いなぁ」

 

朝起きてからすぐ仕事にかかり、昼をはさんでようやく今日の分は終わった。

これからどうするか、目を瞑り首を回しながら考える。

 

「んー………………はッ!!」

 

目を見開き辺りを見回す。今、俺にはお告げが聞こえた気がした。

そう、失禁馬超の再度光臨を願うお告げが!!!

 

女の子が嫌がることをするのは、俺は絶対に嫌だ。

だがしかし、お告げは絶対。守らなければとてつもないことが起こりそうな気がしてならない。

 

それに……

 

「……おっといかんいかん。静まれ〜〜」

 

お告げのせいか性欲の方もいかんせん高まっている気がする。

そんなこともあってか、俺はあっさりお告げの言を聞くため作戦を練り始めた。

 

 

 

 

 

真・恋姫†無双〜萌将伝〜

「失禁馬超の再誕」

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部屋をでて翠を探す。

とりあえず会わないことには始まらない。

と、城庭から激しい剣戟の音と、気合の入った声が聞こえた。

 

「うっしゃおらぁぁぁ!!」

 

「うりゃりゃりゃりゃりゃーーーっ!」

 

物影から覗いてみると、翠と鈴々の二人が試合をしていた。

二人から繰り出されるいくつもの銀の孤影は、出ては重なり、音となり辺りに響かせている。

 

「相変わらず人間技じゃないよなぁ……」

 

眼で追える速度じゃない。

もう何合打ち合ったかも数えられなかった。

 

二人の試合を暫く見ほれていると、決着がついた。

 

「りゃりゃりゃっ……りゃー!!!」

 

「おわっ!!」

 

鈴々の、フェイントを掛け合わせた鋭い蛇矛の一線に、翠の銀閃が宙に浮いた。

 

「終わりなのだ!」

 

「ちっくしょー、後もうちょっとだったのになぁ……」

 

悔しそうな表情で落ちた銀閃を拾う翠。

このまま試合の続きを見るのもいいが、俺は目的を遂行するために城庭へでた。

 

「二人とも、お疲れ様」

 

「あ、お兄ちゃんなのだ!」

 

俺を見かけるやいなや蛇矛を投げ捨て飛びついてきた。

鈴々を受け止め、軽く汗をかいている額をハンカチ(布)で拭いてあげる。

 

「おっすご主人様。また仕事抜け出してきたのか?」

 

「ちがうよ。今日の仕事は全部終わったからぶらぶらしてたんだ。二人は鍛錬?」

 

「そうなのだ!翠と十本勝負してたのだ!」

 

「5勝5敗で引き分けたから、再試合してたんだけど……」

 

翠はそこで言を止め悔しそうに顔を歪める。

 

「あーーーくそっ!鈴々!もっかいしようぜ!!」

 

「別にいいよ。鈴々は何回やっても翠何かに負けないのだ!」

 

「言ったな!?」

 

鈴々は俺から離れ、蛇矛を担ぎ庭の中央へ向かう

あーこのままだとまた二人が試合を始めてしまう。そうなると作戦に支障が……

 

「ちょっとまって二人とも」

 

顔をこちらに向け、?を浮かべる二人。

 

「鈴々、流流が今新しい料理を作ってるんだ。試食係に季衣がいたけど、きっと目茶苦茶うまいから早くいかないとなくなっちゃうぞ?」

 

「にゃ!?春巻ずるいのだ!翠、勝負はお預けなのだー!!」

 

ピューーー

と駆ける音と共に、鈴々は瞬く間に厨房へと去っていった。

嘘ではない。流流は最近、俺から教わった元の世界の料理を時間がある時に作っているのだ。今日も、流流が季衣と厨房に居たのを見かけている。

 

翠は唖然としていた。

 

「翠、これから暇?」

 

「今日は鈴々と鍛錬する予定だったから、今誰かさんのせいで暇になったよ」

 

威嚇する猫のように唸る翠。

そんな彼女もかわいいと思うのは失礼だろうか。

 

「ごめんごめん。せっかくなら、今からデートしない?」

 

「でぇと?」

 

「んーと……好き合ったふたりが一緒に出かけたり、遊んだりすることかな」

 

「すすすす、好き合ったふたりっ!!?」

 

途端顔を赤く染めどもる翠。

そういう態度を取るのは予想済みで。

 

「……翠とは好き合ってると思ってたんだけど……。俺の勘違いだったのかな。ごめん……」

 

悲しげな表情を浮かべ俯く。

 

「ばっそんなわけ無いだろ!私はご主人様が大好きだ!!」

 

自分の声にはっとする翠。

俺はにやけた顔を抑えられなかった。

 

「なら、デートいこうか」

 

「……わかったよ。行けばいいんだろ!行けば!」

 

まったく!と悪態付きながら、翠は武器を置いてくると部屋に戻っていった。

 

さて、とりあえずは翠とのデートを楽しみますか。

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当たり前だけど、翠とのデートはとても楽しかった。

 

まずは最初は服屋。前に来てもらったゴスロリ、それの改良版が出来上がったので、それを着た翠を見たかったからだ。

最初は着ることを渋ってた翠も、俺が頼み込んで迷ったところを店員さんが試着室に押し込んだ。

店員さん流石。

 

「うぅぅぅ……、笑うなよ?絶対笑うなよ!?」

 

「はは……笑わないよ」

 

着替え終わった翠が試着室から出てきた。

 

「………………」

 

「……?どうしたご主人様?」

 

出てきた翠は俺の想像をはるかに超えていた。

前作よりひらひらが倍増し、少し肌の露出が増えた新ゴスロリ。

あまりに似合っているその姿に、俺は感嘆の息を漏らす。

 

「な、何だよご主人様。なんか言ってくれよ……」

 

何も言わずに見つめる俺に、戸惑いを隠せない翠。

 

「綺麗だ…………」

 

「へっ!?」

 

「いや、かわいい?違うな……綺麗でもあるし、かわいさも凄まじい……」

 

「★■※@▼●∀っ!?」

 

翠の姿に満足した俺は、着替えた翠と服屋を後にした。

俺としては是非ゴスロリの翠とデートを続けたかったが、流石に無理と泣かれてしまったので、持ち帰ることになった。

 

 

 

 

次は茶屋。おいしい杏仁が出たと聞いたので食べにきた。

 

「ほあ〜〜。これ、美味しいな!」

 

「気に入ってもらえてうれしいよ」

 

頬に手を添えて恍惚の表情の翠。

その姿を見ると、自然と頬が緩んでくる。

 

「翠。あ〜ん」

 

「なっ!?」

 

自分も口にした杏仁を掬い、翠の前へとだす。

 

「ほら、あ〜ん」

 

「うぅ〜〜〜〜〜」

 

羞恥と葛藤している様子。10秒程待っていると、恐る恐る顔をだしてきた。

 

「はむっ」

 

真っ赤な顔で眼をつぶり味わう翠。

俺も再び自分の杏仁を掬い、味わう。

 

「…………」

 

呆けた様子で、翠は俺の持つ竹匙を見つめる。

俺は知らん顔を貫くのだった。

 

 

 

最後は屋台周り。何だか食べてばっかりだが、翠が楽しければいい。

 

「な、なぁご主人様」

 

「ん、どうした?」

 

歯切れの悪い声で、翠がもじもじしている。

 

「ちょっとさ、厠に……」

「あ!翠!あの屋台行ってみよう!あんな食べ物みたことないだろ?」

 

「お、おいご主人様!」

 

翠の声を聞かず、先に屋台に歩を進める。

ふぅ。と溜め息をついて、翠も笑顔でついてきた。

 

 

 

 

街に出てのデートはこれで終了。

今俺は、翠と共に自室に座っている。

自作の、普通と評判の料理を振舞ったのだ。

 

「で、やっぱり味は……?」

 

「うーん……普通だったな」

 

「そっかぁ……」

 

翠の言葉に肩を落とす。

どうやら俺は普通以上の料理をつくれないらしい。

 

片付けも終わり談笑していると、少しそわそわしていた翠が、明らかに挙動不審になってきた。

 

…………勝負をかけるか?

 

「翠」

 

「ん?何、ご主人さ……ま…」

 

立ち上がり、椅子に座っている翠を背後から抱きしめる。

 

「なななっ、何すんだよ!!」

 

「何って……」

 

軽く暴れる翠の頬にキスを落とす。それだけで、翠は落ち着いた。

 

「……いいか?」

 

「……どうせダメっていってもするんだろ?……いいよ、ご主人様なら」

 

立ち上がった翠は、軽く体を震わす。

 

「あ、待ってご主人様。ちょっと厠に……」

「待てない!」

「あっ!」

 

即座に翠を抱きかかえて、寝台に寝かし上から覆いかぶさる。

さぁ、お楽しみの時間だ。

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「ふぁっ、ちゅっ……んぅ……んあっ、ちゅぅ……」

 

口付けをしながら翠の服を脱がしていく。

翠は時折体を震えさせるだけで、抵抗はしてこなかった。

それをいいことに、手を下腹部に伸ばしたその時。

 

「ふぁっ!ご主人様、今そこはだめだ……!」

 

「何で?」

 

「……ど、どうしても……」

 

きっと俺は今意地の悪い笑みを浮かべてるだろう。

言を聞かずに下腹部の手を進め……

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇ……えぐっ……この、エロエロ大魔神っ!」

 

「ごめんって」

 

事を終えた後残った現実は、薄黄色い染みがついた寝台と、泣き喚く翠の姿だった。

自分の羞恥を思い出しては、再び泣きに入る翠に、かける言葉が見つからない。

ただ泣いている彼女を胸に抱き、頭を撫でている。

 

「し、しかも、のっののの飲むなんて……ありえないよ!」

 

「あはは……」

 

今回は俺もやり過ぎたとしか言いようが無い。

少し罪悪感に苛まれ、反省はしてるが後悔は不思議とない。

だって、あんなにかわいい翠が見れたから。

 

「もう、こんなのはやだからな……。次はもっと……ちゃんと……愛し…て……」

 

「……翠?」

 

腕の中で寝息が聞こえる。

どうやら泣きつかれて眠ってしまったらしい。

 

「さて、どうしよう」

 

不思議と眠気がこない俺は、翠を寝かせ、現状を整理する。

後処理は済んでいるので、残るのは寝台の黄色い染み。

どう考えても名案が思い浮かばない。

 

「覚悟、決めるか」

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それから一週間、俺のあだ名は「三国のおもらしっこ」になった。

 

翠は当然見知らぬふりをしている。

さっき見かけたので、

「おもらしっこ仲間だな!」

といったら銀閃が飛んできた。

 

だがさっきも言ったが後悔はしていない。あんな翠を見れたのはとても喜ばしいことだ。

 

お告げ様、ありがとう。

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あとがき

 

 

 

やっちまった……

 

ずっと書きたいネタだったけど、好き放題やりすぎましたね……

一刀さん半端ねぇっすよね……飲●とか半端ねぇっすよね……

 

だが後悔はしていない!!!

 

TINAMIって濡れ場は恐らくダメなんですよね?

まぁ書いたことも無いのでOKだとしても書けるとは思いませんが。

 

こっから本音↓

 

 

ぶっちゃけ一刀さんに飲●させたいがためだけに書いた。

その場面を早く書きたいがためにストーリーが薄くて駆け足なのが否めない。

反省反省。

 

変態?知ってます

 

 

ではまた、機会があれば。

 

説明
失禁馬超が個人的に好きなので番外編を書いてみました。

今回は恋姫を知ってる誰もが楽しめると思うので、ご覧ください。
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コメント
成る程 翠からオ〇ナミンCを摂取したと(違) でもこの作品大丈夫っすかね・・・(直接描写は無いものの、果たして運営がどう判断するかw)(村主7)
そういう民間療法があったな、一昔前。・・・やるやつの気が知れんけど。(狭乃 狼)
この、ど変態やろう!でも翠のならありかも・・って、なに? あっっあ・・ここれは馬超将軍さま、ごごきげんよ  ぐふっ !?(きたさん)
●尿か・・・(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
変態!!変態!!変態!!変態!!(AA略)(yosi)
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恋姫†無双 一刀  失禁 

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