真・恋姫†無双 江東戦記 第8記・出会いと別れ-1 |
袁術を倒した俺達は建業に戻った。
街中ではすでにお祭り騒ぎになっており、街の皆が笑顔で俺達の凱旋を迎えてくれる。
そのまま城に到着すると蓮華達や桃香達も笑顔で俺達を迎えてくれた。
そして今夜は皆でお祝いの酒宴を開く事となった。
…そこで俺達孫呉と劉備軍の関係が一気に変わるのだった。
「え〜〜〜それでは孫呉の独立にかんぱ〜い!!」
「「「「「かんぱ〜い!!」」」」」
雪蓮の音頭と共に皆は酒を口にするのだった。
この酒宴には呉の皆だけでなく桃香達も参加している。
雪蓮曰く「楽しいお酒は皆で飲まなきゃ♪」との事らしい。
その雪蓮は桃香と愛紗、それに蓮華と飲んでいる。
蓮華の後ろには思春が立っているが酒は飲んで無い様だ。
それに何かいつも以上に何かを警戒してる感じもする。
他には祭さんが星や霞とここから見ても分かるほどハイペースで飲んでいる。
出来れば関わらないほうが良さそうだ……。
向こうでは恋と鈴々が酒そっちのけで食い物を食い漁っている。
まるでブラックホールの様に食べまくる2人に月と大喬、小喬の3人が急がしそうに給仕をしている。
音々もいるが「恋殿が負けるはずないのです」とか言って恋の応援しかしていない。
ちなみにあの料理の中には俺の居た国の料理もあるからこれで一応恋との約束は果たした事になる。
他にはと思って首を回すと冥琳が穏と軍師服姿の詠と何かを喋っている。
軍師達の会話が気になるがそこに劉備軍の2大軍師の姿が見えない事に気付いた。
再び首を回すと部屋の隅っこで明命と亞莎と共に居る2人がいた。
何かを話すたびに他のグループを見ている。
俺はあっちに行ったり(飲兵衛達に絡まれたり)、こっちに行ったり(軍師達に俺の世界の事を聞かれたり)して時間を過ごすのだった。
そして流れ流されて部屋で一番高い所で飲んでいる雪蓮達の所に向かい俺は後悔するのだった。
「か〜ず〜と〜〜、ちゃんと飲んでる〜〜?」
……一応言っときますがこの台詞は雪蓮でなく蓮華です。
「そうでしゅよ一刀さま〜。
わらひの酒は…ヒック、飲めませんか〜〜?」
こっちは愛紗です。
もうお解かりですね俺の後悔が。
呼ばれて行ってみるとすでに出来上がった2人に絡まれてます。
ちなみに雪蓮は顔を紅くして俺を見て笑ってます。
桃香はすでにうつらうつらと船を漕いでいる状態だし。
思春に至っては少し蓮華から距離を取っています。
(師匠、援軍は皆無です)
などと思って師匠である冥琳を見るがすぐに目を逸らされた。
なんて優しい師匠だろう。
「ど〜こ〜を、見ているの一刀!」
「そうですよ一刀様!!
私だけを見れ下さい!!」
軽い現実逃避をすると左右の腕を蓮華と愛紗に引っ張られた。
「すぐ一刀は他の女に色目を使って〜〜、だいたい……………」
「そうですよ!! 私の様な可愛げの無い女は…………………」
完全に酒に飲まれた2人に左右から喋りまくられ、俺は一つの決意をした。
……………よし!!
俺も飲もう!!
そして俺は手近にあった酒を一気に飲み乾した。
……………
………
…
ヒック。
「どうしたの? キャ!!」
「どうされ…わっ!」
あれ? 俺何で2人の腕を引っ張ってるんだろう?
……まあ、いいや。
今日はもう……。
「寝るぞ…」
「ちょ! 一刀痛い!」
「か、一刀様!?」
2人の腕を掴んで俺は自分の部屋へ向かおうとこの部屋を出るのだった。
「あらら、蓮華ったらいよいよ……」
「ふぁれ? 雪蓮しゃん、愛紗ちゃん何処いったんですか〜?」
「あの2人なら一刀と寝るって出て行っちゃったわ。
私は様子を見に行くけど桃香も来る?」
「ふぁ〜い、行きま〜す」
こうして一刀の後を追う雪蓮と桃香だったが…。
「雪蓮さ〜ん、何処ですか〜〜?」
きっちりと迷子になっていた。
しかもちゃんと酔っていているもんだからさらに変な方向に歩いて何時の間にやら庭に移動していた。
「此処何処なんだろう?」
一人寂しくなってきた時、自分の方に向かってくる足跡が聞こえた。
「もう! お姉ちゃん達ったら袁術からの独立戦にも呼ばない上にシャオ抜きで宴会を始めるなんて〜〜!!」
なにやらむくれている声だ。
しかし姿は今だ月に雲が掛かっていて良く見えない。
誰だろうと思ってその子の方へ行ってみようとすると。
「キャ!!」
こけた…、見事にこけた。
「うう……、痛いよう、グスッ」
「わ、わ、大丈夫?」
桃香は驚いて転んだ女の子の前にしゃがみこんだ。
雲が少し晴れたのか女の子の膝が大きく擦り剥いているのが分かった。
「すごいキズ。ちょっと我慢してね」
そう言って桃香は女の子の膝についている土を払い。
キズを自分の舌で舐めていくのだった。
「ちょ、ちょっと………ン!!」
ぴちゃ、ぴちゃと足を舐める音だけが闇夜に響く。
それもゆっくりと早い時間で終わり。
桃香は女の子に「終わったよ」と笑顔で声を掛けた。
「後はお城の人に言って薬を塗ってもらってね。
あっ!! 私、劉備、あなたは?」
「そ、孫尚香」
少女が名を名乗ると同時に月を隠していた雲が退き。
2人を優しい月光が照らした。
月明かりによってお互いの視線が強く交じり合った。
そして時が静かに流れ、ある台詞が静寂を止めた。
「結婚して下さい」
どちらが言ったのだろうか…。
それは2人にしか分からないのだった………。
あとがき
もう少し書きたかったのですがさすがに眠いのでもう無理です。
続きは早い目に書けるようにします。
ちなみに一刀は今夜はまだ2人に手を出してません。
あくまでまだ≠ナす…。
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少し前に書いた侠伝は一度削除します。 まずはこちらを書き上げる事にしましすのでご了承下さい。 |
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コメント | ||
何やらあちらこちらで正気に戻った時の修羅場がw(深緑) 正史どおりの運びになるとはこの場合って同盟って言うより蜀に降った形になるだろう(VVV計画の被験者) パヤパヤw(yosi) 史実道理になってしまった・・・。このまま史実道理だとまずいのでは。(poyy) をう・・・まさか正史どおり?になるとは・・・(よーぜふ) 何と、桃香と小蓮が・・・ さて周囲の反応がどうなるやらwてっきり前回書かれていた「意外な出会い」はドリルでも流れてきたのと思ってたので(村主7) |
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