いもうと達!〜その8〜
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「……納得いかないわ」

 布団に包まりながら彩が不満の声をあげる。

「何が納得いかへんのよ?」

「何がって、こんな間違いだらけの展開がよ!」

「うん。確かにこの展開は間違ってるかも」

 彩の不満に小夜子も同調する。

「だから、何が不満なのよ?」

「何で……何で、お姉ちゃんがあんなに遠くで寝るのよ!?」

 お姉ちゃん達はいもうと達から、随分と離れた位置に布団を敷いている。

 具体的には部屋の端と端に布団を敷いているのだ。

「仕方無いやろ。あんたら二人が何をするか分かったもんやないし、あっちはあっちで、

話したい事があるみたいやし」

「そんなの関係無いわよ。私はお姉ちゃんと一緒に寝たいの!」

「……わたしも初音お姉ちゃんと寝たい……」

 二人共欲望全開で不満を漏らす。

「そんなこと、うちに言われても困るわ」

 変態二人に苦戦している間、香織から離れた所でお姉ちゃん達は――

 

 

「寝る場所を離すなんて、あんたにしては気が利いてるじゃない」

「まぁ、環のためじゃないんだけどね」

「ふふっ。小夜子が少しだけ心配だわ」

 菜々の計らいに環は感心し、初音は心配そうな言葉を言いつつ、どこか嬉しそうな表情をしている。

「多少気になる事はあるけど、二人は今回の旅行どうだった?」

「ふふ……っ。楽しかったわよ」

「……微妙」

「そう。楽しんでもらえてなによりだわ」

 環の感想は、あえてスル―をします。

「まぁ、これであたし達もいもうと達も仲良くなれるといいんだけどね」

 

 菜々の思惑通りの展開になっているのかは微妙な所があるが、少なからず各姉妹にとっては

意味のあるものになったのかもしれない。

 と、無理やり纏めてみる。

 

 ――おまけ――

「はぁ……はぁ……お姉ちゃんの寝顔。見てるだけで興奮するわ……」

「うん。姉ちゃんは寝顔も可愛いな」

「初音お姉ちゃんは、天使だよぉ……♪」

 それぞれのいもうと達は姉の寝顔を充分堪能しましたとさ。

 

説明
色んな意味で割と酷い気がする。
でも気にしない♪
これで一応旅行の話は終わりです。
次回からまた普通の話になります。
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百合 いもうと  閑話休題 

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