『舞い踊る季節の中で』 第82話 |
真・恋姫無双 二次創作小説 明命√
『 舞い踊る季節の中で 』 -群雄割拠編-
第82話 〜 揺墜ちる雪を薄氷の刃は、微笑みを浮かべて包み込む 〜
(はじめに)
キャラ崩壊や、セリフ間違いや、設定の違い、誤字脱字があると思いますが、温かい目で読んで下さると助
かります。
この話の一刀はチート性能です。 オリキャラがあります。 どうぞよろしくお願いします。
北郷一刀:
姓 :北郷 名 :一刀 字 :なし 真名:なし(敢えて言うなら"一刀")
武器:鉄扇(二つの鉄扇には、それぞれ"虚空"、"無風"と書かれている) & 普通の扇
:鋼線(特殊繊維製)と対刃手袋
得意:家事全般、舞踊(裏舞踊含む)、意匠を凝らした服の制作、天使の微笑み(本人は無自覚)
気配り(乙女心以外)、超鈍感(乙女心に対してのみ)
神の手のマッサージ(若い女性は危険です)、メイクアップアーティスト並みの化粧技術、
(今後順次公開)
最近の悩み:
俺の腹の上で甘える猫、まるで其処が自分の場所と言わんばかりに、何度も俺にその
柔らかな頬を擦り付けてくる。匂いを嗅ぎ、小さく何度も舐め、時に甘噛みし、小さな
甘えるような声で『にゃ〜』と何度も鳴いてくる。
これだけ言えば、別に微笑ましい光景と言えるし俺も悩まない。問題なのは、俺の腹
の上でそれをやっているのは、小さな子猫では決して無く。猫耳と尻尾、そして肉球手
袋を付けた明命だと言う事だっ! まぁある意味娘猫(こねこ)とも言えるが、その字面
通り、明命の娘猫姿での甘える姿は、俺の理性を一発で崖の縁に立たせた。
昨晩の翡翠のそれもあまりの可愛さに理性が吹き込んで、本当の獣の様に何度も後ろ
から犯してしまい自己嫌悪に陥ったばかりだと言うのに、明命のそれは、翡翠とは別の
意味で俺の理性を揺さぶる。
猫好きを公称するだけあって、明命の仕草は猫の愛くるしさを見事に表現しているの
だが、明命の求めるような瞳が、その姿をより蠱惑に魅せる。そんな明命の姿に、俺の
理性はまるで重機で削り取る様に目減りして行く。
それでも昨日散々出しただけあって何とか堪えていると、明命が悲しげに、そして物
欲しげに瞳を揺らしながら、その濡れた小さな唇で、
『 一刀さん、私では魅力ないですか? 』
明命のその言葉で、俺の理性と意識は完全に切れてしまった。
……うぅぅっ、二人を大切にするって誓ったのに、俺って奴は………翡翠、頼むから
明命に妙な入れ知恵して遊ぶのは勘弁してくれ……。
雪蓮視点:
静かにゆっくりと呼吸を繰り返しながら、取り込んだ空気を体中に巡らせるように"氣"を身体に巡らせて行く。だけど"氣"は高め過ぎないように気を付ける。
一刀に初めて会った時から自分なりに鍛えてきたし、その教えを受けた思春や明命を見て、自分なりにその技を盗んできた。
『 力は必要な分だけ 』
一刀がよく二人に言っていた言葉。きっとこれは武の事だけではないと思うけど、それでもその辺りを勘に任せて力を抜いてみるだけで、確かに前より速く動けるようになり、敵の喉笛をより速く切り裂けるようになった事は、前回の独立を賭けた決戦で実証済み。
冥琳に無茶と言われる程の突撃してなお、あそこまで軽傷で生き残れたのは、そのおかげとも言えるわ。
……でも所詮は付け焼き刃でしかなかったって事は、この間の一件で一刀に地面に転がされ続けた事で、身を持って知る事になったわ。
そんな時一刀が人の剣を勝手に使った一件を利用して、きちんと鍛えて貰える事になったものの、色々あって今日まで時間が取れなかった。だけど冥琳に無理を言って何とか数日毎に時間を取れる様にしてもらえた。
冥琳には、それとなく一刀との距離の事で釘を刺されたけど、そんな事は十分承知している。私の勝手な想いで、あの二人を本気で悲しませる訳には行かないし、……一刀を想う資格は私にはない。
幸いな事に一刀は私には飾りっ気のない態度で接して来るから、私がしっかりしていれば少なくても変な雰囲気になる心配は無い。
そう自分に言い聞かせながら一刀が来るまで体を解しながら動かしていると、庭の向こうから何時もの幸せそうな呑気な表情で歩いてくる一刀を見つけ、もう一度念を入れて自分に言い聞かせる。
『 私は《王》。そして一刀は《天の御遣い》。その関係は盟友であり刎頸の友 』
もっとも、今更そこまで気合い入れなくても、今から行うのは只の鍛錬。剣を持って一刀と向き合えば、そんな事を気にする余裕なんてなくなるはずよ。
袈裟掛けに振るう剣が空を斬るも、踏み出す足が一刀との距離を縮める。
そこへ一刀の手に持つ剣が、私の足を斬り払うかのように襲い来る。
私はその剣を地を蹴る事で避けながら、そのまま蹴り上げた膝が一刀に向かうも、一刀は横に半歩移動する事でそれを避わす。
振り上げた足をそのまま更に前に降ろすと、私と一刀の距離はほぼ無くなる。
私の目の前には一刀の顔が、……息のかかる距離に一刀の顔がある。
口元に微笑を浮かべながら、私の目を優しく覗きこんでくる。
私はそんな一刀の顔から逃げるように、身体を横に回しながら剣を横に振るう。
だけどその剣の先には一刀の頸は無く、体を軽くしゃがみ込む事で私の剣を躱した一刀は、そのまま体を起こしながら歩みを進める事で、再び私の目の前に一刀の顔が来る。
握り拳一つ分くらいの距離、半歩進めば、いいえ僅かに身体を前にやるだけで触れてしまう距離、そんな間近に一刀の唇がある。
どきっ
これ以上は駄目っ!
意思と勘が告げる儘に、一刀の突き出す剣を躱すように後ろに跳びすざる。
だけど、この行動は一刀にとって面白くあるはずもなく。腰に手を当てながら不機嫌な顔で。
「其処は剣を持つ手を取るように、俺の攻撃を流して斬り上げる動きの筈だろ」
予定に無い動きをした私にそう注意して来る。
一刀が文句を言いたいのは分かる。此方から頼んでおいて、それを覆すような行動をとったのだから、文句を言うのは当然の事だと思う。……思うけど此方にも事情があるわ。
「飽きた」
鼓動が跳ね上がるのを、顔に熱が行くのを必死に理性で抑えながら、いつも以上に気だるげに言って見せると、その甲斐あって一刀は額に片手を当てて溜息を吐きながら、あのなぁと文句言ってくる。
でも、そんな文句を聞く耳を持つ気はない。
「だいたい何で剣舞なのよ。しかもあんな蠅が止まりそうなゆっくりした動きでなんて、何の意味があるっていうの。私はね強くなりたいの、剣舞になんて物に用は無いわ。
そうだ、この間一刀が金剛石を斬った技を教えてちょうだい。こう一騎打ちで向かってくる相手ごと、大型の獲物を叩き斬ったら・」
「斬った武器が、そのまま孫策を襲うだけだよ」
自分で本心を誤魔化すように調子に乗る私に、一刀は呆れるように言ってくる。
「あれはそんな都合の良い技じゃ無いよ。言ったろ大道芸程度の技だってね。
それに今の孫策にはとても無理だし、あんな技を教える気もない」
確かに一刀の言う通りだとしたら、叩き斬った相手の武器でやられるなんて、味方の士気を挙げるどころか、笑い草の種として、末代まで語られかねない。実際その様子を脳裏に浮かべてみたけど……相手が私で無かったらお腹を押さえて笑っていた自信があるわ。
……まぁ、実際は使い処次第だと思うけど、一刀が教える気が無いと言いきった以上、幾ら言っても無駄だろうと諦め、せめて思春や明命に教えている事を教えなさいと言うと。
「勘を基準に戦う人間に教えても意味が無いよ。次に行きたかったら今教えている事が出来てからだ」
「あんな踊り、もう覚えたわよっ」
私の自信気な虚勢の言葉に、じゃあ一人でやってみてと言う一刀の言葉に、今までのは私が舞い剣舞を覚えやすいように一刀が付き合ってくれてただけと分かり、私は安堵の息を吐きながら意識を集中させる。
剣舞とは言え、あんなゆったりとした舞いを一刀と二人っきりで、あんな息が触れ合う距離で微笑みを浮かべられながら舞われていたら、こっちの気がおかしくなりかねない。
だから私は必死にうろ覚えの剣舞を舞う。
記憶と勘に頼りに、頭と体が覚えたとおりに動けるように、手足どころか、髪の毛の先にまで意識が行き渡るほど集中して、一刀が私に教えてくれた舞いを舞う。
私が王であるために……。
家族を守るために……。
幸せな二人の笑顔を壊さぬために……。
これ以上一刀を想ってしまわぬように……。
私は、一刀の舞を舞う……。
やがて舞いを終え、集中しすぎた意識を落ち着けるように、ゆっくりと息を吐き出す。 会心の舞いの出来に一刀を見返してやれたかなと、自信気に顔を挙げた私に、一刀はギリギリ及第点と相変わらず私には意地悪な事を言ってくるけど合格は合格。
やっとあんな舞い解き放たれ、次に行けると喜んだ私に、一刀は無情にも……。
「今の舞いを一人の時に套路と交互にやるようにね。
ただし動く速さは全て一定で、今の半分の半分でやる事。でないと意味が無いからね」
そう言い残して、先程の情熱的な舞いとは逆に、あっさりと仕事に戻って行ってしまう。
分かっている。先程の舞いを情熱的に感じたのは私の方だけで、一刀にとっては舞い一部で微笑んでいるにすぎないと言う事、そして舞いそのものを楽しんで微笑んでいるにすぎないと言う事はね。
だけど一刀の姿を見送りながら、ついありえない事を漏らしてしまう。
「知っててやってないかしら……あれ……」
自分で零した言葉で更に気持ちが重くなり、深く溜息を吐いてしまう。
そして数十数日後、一刀との何度目かの鍛錬で私は舞いでは無く仕合をしている。だけどこれで、今日だけで六度目の対峙となるけど…。
目の前の一刀に体術を織り交ぜて、剣を小さく突き込む様に廻しながら斬り込む。……だけど、
ばさっ
一刀の翻した外套が私の剣を巻き取り、私の剣を逸らしながら。その戒めを解き放つ。
そして解き放たれた外套は、そのまま一刀の手によって私の足に絡みつき、姿勢を大きく崩させられた隙を突かれ、地面に背中から軽く投げ落とされる。
「……けほっ」
外套一枚で良い様に弄ばれ、こうして本日六度目の地面を背に寝転がされ軽く咳き込む羽目となった。
一刀は結局、指南らしい指南は初日の舞いの練習だけで、後は毎回半刻程、こうしてひたすら私に敗北の二文字を刻み付けているだけで、それらしい事は何も教えてくれない。
その上毎回獲物が違う上、今日みたいに武器で無いもので相手をされる事もある……私は何処かの猛牛かっ!と怒鳴りたいけど、此方から実戦形式が良いと言って、舞いから変えて貰った以上文句は言えない。
……でも言いたい。何であんな鼻と鼻がくっつくような接近戦ばかりなのよっ!
あんな目と鼻の先まで迫られたら、鍛錬方法を変えて貰った意味がないわっ!とね。
実際意味があっての事だっていうのは、何の説明が無くても信じられる。
一刀が説明をしないと言う事は、自分で見つけなければ意味が無いか、説明しては意味が無いかのどちらかだと思う。
一刀に教わった舞いも、最初は馬鹿にしていたけど、実際やってみるとかなりキツイ。
剣を持って全て均一の速さで、あそこまでゆっくり動く事が大変だとは思わなかった。
なにせ反動を一切使えないうえ、舞いの内容が内容だけに、すぐに体勢が崩れてしまう。
最初の頃は、一度舞いを終える頃にはへとへとになるほどだったと言うのに一刀は、
『 慣れたら、更に半分の早さでね 』
と春の日向のような笑顔で、鬼なような事を言って来た。
飴と鞭と言う訳では無いけど、一刀は私なら出来ると信頼しきっているのが分かっているだけに……そしてその期待を裏切れば、きっと一刀はその分無茶をすると分かっているだけに、その期待に応えない訳には行かない。……まったく、これでは明命達が伸びるわけね。
だけど一刀曰く、私達が持っている力の使い方を教えているだけで、それほど無茶な事では無いらしい。
そして本格的な鍛錬は、やっぱり時間を掛けるしかないとの事。確かに言われてみればそうかもしれない。
でも、舞いも問題だったけど、この鍛錬方法ももう少し何とかして欲しいっ。
なにせこっちは武術の鍛錬のつもりなのに、息がかかる距離で笑みを向けられる度に、胸の鼓動が跳ね上がってしょうがないわ。
その上、私が受け身を取れないと判断するや否や、抱きかかえるように私を支えてくる。
私が気にしなくても良いと言っても、こんな事で怪我させる訳には行かないなんて、真面目な顔で言ってくる。しかもそれが本気でそう言っていると分かるだけに、本気で性質が悪いわ……。
まったく、翡翠が一刀の事を性質が悪いと言ってた意味がよく分かったわ。これはある意味拷問よね。
でも、これに屈する訳にはいかないし、鍛錬を止める訳にもいかない。この先も生き残り、民を守るためには、まだまだ力を付けないといけないのだから。
そう、王である私に、色恋沙汰をやっている暇はないわ。
冥琳視点:
からころ
そんな音を立てながら竹簡を丸め、今読んだ報告書を処理済みの山とは別に置く。
大きな山とは別に、その離れた場所には既に二つの竹簡が置いてあるが、報告の内容自体は元袁術軍の兵士達の再訓練の経過報告に過ぎない。その内容も似たり寄ったりで、違うのは報告した者の主観が違うにから過ぎないし、上げる問題に幾つか小さな差異がある程度。
その報告書の記述者は、一つは北郷、そして後の二つは思春と朱然によるものだ。
「訓練そのものは順調で成果も期待以上……都督としては喜ばしい限りの話だが、私人としては、奴を哀れに思ってしまうな……」
そう呟きながら、私は椅子に深く座り目を瞑る。
感傷に浸る余裕はないが、感傷を巧く処理せねば冷静な判断を下せない時もある。ふっ…都督と言われ持ち上げられようとも、私もまだまだと自嘲するも、こう言った人の感傷を捨てる気にはなれない自分が居る事に気付き、知らずに口の端を上げさせてしまう。
発端は祭殿の持ってきた軍部の報告と陳情だった。元袁術軍の兵士達の想像以上の質の低さに手を焼いているのが現状だ。最初は多すぎて扱いに困っていたところに、北郷の案で食料の確保と国力を高めるため、半数を屯田兵に回す事で解決した。
だがこれ以上兵を減らす訳にもいかない上、兵力を上げるのも急務なのも実状。どうした物かと祭殿と意見を交わせていた所に、部屋の外の壁を叩いてから、北郷が幾つかの竹簡を持って部屋に入ってくる。
天の国で"のっく"と言うらしいが、面倒だが便利と言えば便利な物かもしれぬな。
「ちょうど良い所に来た。おぬしも知恵を出さぬか」
「はっ?」
祭殿の何の説明もせぬままの物言いに、北郷は困惑した顔を見せる。
そんな二人の遣り取りに苦笑を浮かべながらも祭殿を宥め、北郷を助けるように説明をしてやるが、北郷の助かったと言わんばかりの表情に、落ち込んだ気分が少しだけ晴れた所を見ると、全くの二度手間と言う訳では無いのかもしれんな。
やがて話を聞き終えた北郷が何かを言う前に祭殿が。
「ほれっ、天ではこう言う時どうしてたか言わぬか」
「…いや・俺は只の学生だったから、そんな大それた事は知らないし。剣や槍で戦うような世界じゃなかったからね」
「何じゃそれは? いくら戦が少なかろうが、まさか弓だけで戦っていたと言う訳ではあるまい」
「まぁ、それが一番近いかもしれないな・いや此方の事だから気にしないでくれ」
北郷の呟く様に漏らした言葉に、一瞬の脳裏に弓だけで戦う戦の光景が浮かんだが、何とも金の無駄のような戦い方だと考えるのを止める。
「ただ、昔見た映画の中に、兵を短期間で育てる話しって言うのはあった」
「あるならあると最初から言わぬか。
なら決まりじゃな。どうせ良い案が無い故、それを試してみるまでじゃ。かっかっかっ」
そう豪快に笑い声を上げながら、これで話は難件は終わったも同然だと、後の細かな話は任せたと部屋を退出しようとする祭殿に、まだ秘密にする様にだけお願いして私は北郷に向き合う。
「その顔だと、あまり良い方法とは言えぬようだな」
「ああ、正直反対だ」
「だが話を出したと言う事は、そのつもりなのだろ? 本当に無ければ無いと言えば済むだけの話だ。
我等には余裕はない、それは貴様も分かっていると思っていたのだがな」
そう、我等には時間も余裕も殆どない。
袁術軍の殆どを吸収する形で独立を果たす事の出来た我等は、その事で国の内外から攻め入れられる弱みを見せずに済むどころか、孫呉の強さを見せつける事が出来た。だが実状は知っての通り、自軍の数倍の質の悪すぎる兵士を抱えた事で逆に弱さを持つ事になった。
兵の質も練度も違い過ぎる故、共に運用する訳にもいかないため、今のままでは足手纏い以上に弱点でしかない。そんな状態を身を守るために仕方なく傘下に入った氏族達や、他国が何時までも見逃す訳がない。
そうなれば、どうなるかは日の目を見るまでもなく明らかだ。
「……少しだけ試してみる時間がほしい」
そう言って、唾を地面に吐き捨てたくなるような表情で話された内容は、正直効果があるかどうか疑わしい内容だった。
「肉体的に追い詰めると言うのは分かるが、徹底的に罵倒すると言うのは何の意味があるのだ」
「人格を否定して自分は何の役にも立たない人間だと思い込ませ、其処から脱したいと思う精神状態を利用して、方向性を持たせた単純な言葉を何度も言う事で、命令と規律を守る事を身体と心に覚え込ませるんだ。
もっとも、兵がそれを守り続ける意味を見つけられなければ、戻ってしまうけどね」
なるほどと、小さく呟きながら北郷の言った事を脳裏で纏める。
北郷の言うやり方で、それが出来るかを考慮しなければ、再訓練や新兵訓練としては最高のやり方と言えよう。
我等将から見て一番怖いのは兵士達の暴走だ。命令を聞かない兵士も問題だが、暴走はそれ以上に問題だ。
兵士の暴走は、兵を纏めるだけの力がないと喧伝するようなものだし、下手をすれば略奪や殺戮を行いかねない。
そしてこれが意外に多く、脱走兵がそのまま野盗に成り果てる事が、何処の国でも頭痛の種になっている。
北郷が悩んでいるのは、兵士達の人格を否定して物のように扱う事なのだろうが、我等から言わせれば、その様なものより、民を守り兵士を一人でも多く生き残らせる事の方が大切だ。
それに例え経過はどうあれ、整然と動く兵士達と言うのは、一人一人が合わせ持つ力以上に強力な物だ。
劉備が黄巾の時にあそこまで活躍したのは、義勇兵一人一人の志が力の弱さを補う様に協力し合っていたからこそと言える。
そんな半月前の出来事が脳裏に浮かぶ。
一度山の中で秘密裏に試験運用している場に視察に行ったが、あれは想像以上だった。
朱然を初めとする北郷隊の若い女性隊員五人に、聞くに堪えない卑猥な言葉混じりの罵詈雑言を浴びながら、兵士達が命令の侭必死で丸太を持って駆け回ったり、穴を掘っては埋めると言う作業を繰り返したりと、目を疑いたくなる光景だったが、あのだらけきった袁術軍の兵士と言う事を差し引いても、予想以上の効果と言える。 その上訓練以外の時は普通にしており、特に食事に関しては、同じ材料を使っているとは思えないぐらい美味しいものだった。北郷曰く。
『 辛い事しているのに、食べ物も美味しくなかったら、人間ますます心が荒みやすくなるものなんだ。
だから大量に作る事を活かして、美味しくなるコツを教えたら、見ての通り疲れた体を引きずってでも、
美味しくなるように頑張ってくれている 』
そう言って北郷の差し出してくれた芋は、ただ焼いただけと言うそれは、柔らかく甘く感じた。……たしかに、頑張ろうと思えるかもしれんな。………だがそれ故に私は奴が無理をしている事に懸念を抱いた。北郷の武より命令と民を守る事を徹底的にその心と体に刻みつける今回の方法は、広い視野で見れば兵士を含め多くの人間を救う事になる。
だがアレは彼奴の流儀から大きく離れる。
朱然の報告から、北郷が教官役を行う彼女達に、何度も済まなそうに謝罪と礼を言っている事から、それは確かだろう。
もっとも彼女達からしてみれば嫌われ役を演じる事等気にしていないし、怪我もなく兵士達の成長してゆく姿に、民を守れる兵士を作れる喜びを感じている程だ。……ごく一部、若い彼女達に罵倒される事に恍惚とする困った兵士もいるらしいが、それは例外だ。
彼女達も古参の孫呉の兵士、仲間が死んで行く辛さを身を持って知っている。あの程度の事で戦死者を減らす事が出来るなら幾らでも汚れ役を演じるだろう。ましてやそれを分かってくれる者の下で働いているのならなおさらだ。
問題は、北郷が流儀を曲げてでも無理をしなければいけない程の状況に我等が置かれている事だ。
私とて手を拱いていた訳ではない。近隣の国や豪族達への牽制や使者の派遣等やるべき事はやってきた。
だが時間も人手も足りないのは事実。亞莎のおかげで翡翠や穏が幾らか楽になったとは言え、領土の拡大に伴った政の体制の確立中の現状では、北郷に無理をさせざる得ない。
あいつの事だ。あの訓練内容にすら心を痛めておるのだろう。民のためと逃げずに、自分がやらせている事として人を駒と化す罪をその背に背負っているに違いない。
彼奴はその優しさと純粋さ故に、涙を流しながら、自分を傷つけながら、自分を歪めて行っている。
その癖に優しさと純粋さを少しも手放さないのだから、余計に苦しむ事になる。
自分が歪んでいると言うのに、その歪みからくる痛み等、手放してしまえば楽になると言うのに、大切なものだと決して手放さない。
「この事を雪蓮が知れば、また心を痛めかねない………だが、言わぬ訳にはいくまい」
「何がよ」
「雪蓮……、気配を消して人の部屋に入って来られては心臓に悪い。
それとも私を発作で亡き者にしたいのか」
「これくらいで驚くような玉じゃないでしょ。私も貴女もね。 …で、何を隠しているの?」
少しも悪ぶれない親友に諦めじみた溜息を吐きながら、良い機会だと思い、北郷にやらせている訓練内容を記した竹簡と、北郷と朱然からの報告書を雪蓮に渡す。
……やがて竹簡を読み終えた雪蓮は、
「……あの馬鹿っ……」
そう悲しげな目をしながら呟く声と共に、竹簡が握り潰される甲高い音が部屋に響く。
だが、問題はこれだけではない。私は更に雪蓮に追い打ちをかけるように思春の報告書を雪蓮に投げ渡す。
その思春の記した内容に目を通した雪蓮が、驚きの顔と共に私を睨み付けるながら、
「どう言う事よっ。これはっ!」
「読んでの通りだ。 北郷あいつはその武とは裏腹に武将としては酷く打たれ弱い」
先日在る事から思春が、ほぼ無抵抗の北郷の腹を打った事があるらしいのだが、その時の手に伝わった感触から導き出した、思春の見解が其処に書かれている。
考えてみれば当然かも知れん。北郷の強さはあくまで裏舞踊と言う特殊な舞いでしかなく。伝承として引き継いだ物に過ぎない言っていた。戦どころか戦いそのものが殆ど無い天の国では、其処まで身体を鍛える必要もなく、我等のように何里も歩く事を当然と思うような生活ではなかったと聞く。
ならば当然体力とかも、此方の世界の人間と比べものにはならないだろうし、武官でもなんでもない庶民に過ぎなかったと言う彼奴が、打たれ弱いのは当然と言えよう。
今までそれに気がつかなかったのは、北郷の無双とも言えるべき強さのためと、北郷自身が隠していたからだ。
「つまり一刀は例え鍛錬でも、私の本気の一打がまともに入ったら死にかねないって言うの?」
「受け損なって壁や地面に叩き付けられても立てないだろうな。だが実戦と思えばそれは当然の事だ。
お前が気にするような事では無い」
雪蓮の言葉に続くように告げる私の言葉に、雪蓮は目眩でも起こしたかのように手近の机に手を着く。
……雪蓮の気持ちは分かる。 だが、それを言わせる訳にはいかない。
「鍛錬を止めるとは言うなよ雪蓮、それは北郷の想いを踏み躙る事になる。北郷は全て承知の上で、命を賭してお前の鍛錬を施しているのだ。なら武人として出す答えは一つしかあるまい」
全てを受け入れた上で雑念を捨て、北郷から必死に学び取る。
それが、北郷にとって死と隣り合わせでしかない雪蓮との鍛錬に対する、ただ一つの応え方。
「……分かっているわよ。……そんな事」
そう辛そうに歯を食い縛りながら答える雪蓮を友として、臣下として見守りながら心の中でに告げる。
雪蓮、
今は辛くても、耐えてくれ。
お前の胸にある想いは、もはや叶えてはならぬもの。
だからその想いを殺して、北郷を友として受け入れてくれ。
天の御遣いである北郷と共に切磋琢磨しながら、王として我等を導くのがお前の役割だ。
だから今は耐える時だ。
そうしてお前の北郷への想いが落ち着いた時、
お前と北郷は、良き盟友へとなるだろう。
今は遠い地にいる純夏……太史慈の様に、いや彼女以上の友にな。
だから、今は想いが募ろうと、
北郷が哀れと思おうと、
お前は女として動くべきではない。
分かってくれ雪蓮。
我が親友よ……。
華琳視点:
「桂花いるかしら」
私がそう言いながら、人の気配のする彼女の執務室を覗いた先には桂花おらず。代わりに……。
「桂花ちゃんなら、血で汚れた服を着替えるついでに、顔を洗いに行ったのですよー」
慣れた様子で鼻血にまみれで、床に倒れる稟を介抱している風が答えてくる。
この二人が来てから桂花の顔色が良くなり、内政や外交に関しては順調そのものと言っても良い。
稟の相手の隙を突き、其処を畳み掛けるように突き崩す手腕。
風の相手の心理を利用し、何重もの精神的罠に自ら陥らせ、幻惑させる事で自縄自縛に追い込む。
文官としてだけではなく軍師としても、桂花に足りない物を補うに余りある才気を持つ二人が、我が陣営に来た事で、民達の生活もより安定しつつある。
桂花、稟、風、誰もが王佐の才を持つと言っても良い人物が三人も我が配下にいる。これを天啓と言わずになんて言えるかしら。……でも、これだけでは足りないのも事実。
「貴女でも構わないわ。 麗羽達に対しての準備は何処まで進んでいるのかしら?」
「うーん、そうですねぇ。袁紹さんの所は今の所は河北四州を完全に勢力下に入れるため、内政に力を入れています。……もっともそれは袁紹さんの望む所ではないでしょうけどねー」
「あの腐った老人達が原因でしょうね。ああ言った輩を真っ先にこの世から消してやりたいと言うのに、その連中のおかげで助かっていると言うのだから皮肉な話よね」
私の自嘲染みた愚痴を、何時もの様に風は聞いてなかったふりをしながら。
「公孫賛さんが思った以上に民に人気がありましたから、袁家の支配下入る事に不満を持つ一族も多いようです。ですからそれらをある程度沈黙させ、掌握するまでは動けないでしょうね〜」
「そう、それで肝心の此方の準備はどうなの?」
「………」
私の問いかけに風は何時もの様に目を瞑り、寝たふりをしていけど別に主君である私を蔑にしている訳では無い。これは言わば彼女なりの軍師としての在り方、むろん趣味であるところは否めないけど、彼女の能力からしてそれを咎める気など欠片もない。そんな小さな事を咎めて、彼女の才能を伸ばす妨げになる方が余程の損失よ。 でもそろそろ良いかしら。
「風、起きなさい」
「おぉぉ〜、言い辛い事を聞いてきた驚きで、思わず寝てしまったのですよ〜」
そう、やはり余り状況は芳しくないようね。大体状況を理解するも確認のため風に先を促すと。
「決戦となる地の選定は、予測する時期や状況からして絞れましたがけど、苦戦は免れないですねー」
「此方が張三姉妹を使って兵を掻き集めても、兵力に大きな差が出る事は最初から予想できていた事よ」
「糧食・資金に関しては、想定される戦の規模からして潤沢とは言えませんが、問題は無いのです。
問題はその兵士さんなのですよー」
「調練が追いつかないと?」
「ありていに言えばそうですねー。大分質の悪い兵も混ざっているようです。
あっ、でも凪ちゃん達を攻めては駄目なのですよー。あれ以上は悪循環にしかなりませんから」
風の言いたい事は分かっているし、あの三人にこれ以上無理を強いる訳には行かない。
むろん兵の調練には、春蘭、秋蘭の他に親衛隊である季衣や流琉も駆り出されてやっている訳だけど。
経験の乏しい季衣や流琉では、最初から上手く行かないのは分かりきっていた事。それでも何とかしようと、時間を掛けて形にしている辺りは流石と褒めてあげたい所だわ。
「やはり優秀の将が足りないと言う訳ね」
「そうですねぇ、こう言ってはなんですけど季衣ちゃん達では二人揃っても、経験豊富な優秀な将一人には届きませんからねぇ〜」
やはり張遼を、あの時手に出来なかった事が此処に来て効いて来ているわね。
「分かったわ。詳しい事は後で書類で報告して頂戴。 その上で何か対策を考えるわ」
「はいなのですよー」
私は仕事の話はそれで終わりとばかりに緊張を緩め、先程から気になっている事に目をやる事にする。
「で、稟は今日は何で倒れているのかしら?」
「一緒に昼をと思って桂花ちゃんの所に来たのですが、桂花ちゃんの仕事がきりが付くのを待っている間に、稟ちゃんが暇つぶしに愛読書を読み始めまして、後は何時もの通りなのです」
予想はしていたけど、あまりにも予想通り過ぎて軽い頭痛を覚えながら、そうなると分かっていて止めない稟も稟だけど、稟の行動を止めない風も風よねと呆れてしまう。
それにしてもこの出血量、これで直ぐに復活すると言うのだから、この娘も大概丈夫よね。
いったいどう言った食生活をしていれば、此処まで出血しても平気でいられるのだろうと、むしろ関心すらするぐらいよ。……にしても随分と恍惚とした顔で気絶しているわね。いったいどんな本を読んだのかしら?
そう思い、稟が抱え込んでいる本を取り上げて軽く目を通してみる。
「あのー華琳様、稟ちゃんの唯一の楽しみですので、販売禁止は勘弁してもらえると助かるのですよー」
「私をなんだと思っているの? そんな事しないわよ」
私の言葉に、風は何故か目を見開いて硬直している。どうやら本気で私の言葉に驚いているようだけど、まぁ理由は大体想像はつくわ。
「確かに下衆な男同士って言う所に引っ掛かる所はあるけど、禁断の恋なら同じ禁断の恋である女同士に置き換えて読んでみればどうって事は無いわ。
それに少なくても最初の作者の作品は、医者と不治の病の患者の恋愛小説なんてありきたりな題材だけど、文章や話の構成、そして演出そのものは素晴らしいものよ。
病気と闘い足掻きながらも、お互いが励まし合う存在となりついには結ばれる。その辺りの表現の仕方が情景処か、温もりや空気の香りも感じられる程よ。
特に、読者によって患者の踊り子が亡くなってしまったのか、それとも闘病の果てに生き抜く事が出来たのか想像を掻き立てさせる終わり方が、この作品の完成度を高めているわ」
私の想定外の褒め言葉に驚いたのか、風が何度も目を開けたり開いたりしていたけど、やがて心配そうに…
「あのー、まさか華琳様も稟ちゃんのように、愛読書にされるとか言いませんよね?」
「それこそまさかよ。この作者なら確かに読む価値はあるでしょうけど、後の載っている他の作者の作品は読む価値は無いわね。この作者の模倣だったり、燃やしてやりたいような過激な表現を書いた作品ばかり。
それでも文学を高めようと熱意をもって書かれている事は分かるわ。男同士と言う私個人が気に喰わない内容だからと言って、そんな事でこう言った場を潰すような真似はしたくないわ。まぁ推奨もしないけどね」
「華琳様が稟ちゃんみたいになってしまったら、風は隠居を決め込んだのです」
「貴方にはこれからも役に立って貰うつもりだから、まだまだ隠居なんてさせる訳には行かないわ」
そう風に言い残して、稟の手に本を返してあげてから部屋を後にする。
麗羽がまだ動く様子が無いのなら、兵の訓練も兼ねて此方から動くべきかどうか、もう一度考え直す必要があるわね。
つづく
あとがき みたいなもの
こんにちは、うたまるです。
第82話 〜 揺墜ちる雪を薄氷の刃は、微笑みを浮かべて包み込む 〜 を此処にお送りしました。
最近色々忙しくなってきており、小説を一行も書けない日が続いていましたが何とか、投稿する事が出来ました。まだまだ忙しさは続きますが頑張って更新して行こうと思います。
さて、今回は断金の絆である雪蓮と冥琳の視点で話を書いてみました。
内容としては読んでもらえたとおり、前半は一刀の無自覚さに苦悩する雪蓮。
そして後半は元袁術軍の兵士に対する再訓練の話しです。これは元ネタは魏√での沙和での話ですが、この外史用に焼き直してみました。本当は冥琳の視点の所に、雪蓮視点で訓練の場に視察に行くと言う話を書いたのですが没にしました。理由は単純に私の執筆力のなさと、こっちの方が想像が掻き立てられるかなと思ったからです。実際、文章量として2倍近くあったのですが断腸の思いで削りました。朱然達若い娘5人が卑猥な言葉混じりで男達に罵詈雑言を飛ばしている姿………まぁオリキャラだし削ってもいいか、と言う考えもあったのは事実ですね(汗 訓練風景は実際『フ●メタ●パニック』のラクビー部の再教育内容を思い出していただけたらと思います(w
そして更にその後半では、今まで無敵と思われていた一刀のチート性能に、影がある事が雪蓮達にばれてしまうと言う話です。この辺りはそれなりに前振りをしてありましたが、当然と言えば当然の設定だと私は思っています。その事がこれからこの外史に、雪蓮達にどう降りかかるのか、今後の展開を見守って頂けたらと思います。
華琳視点は……まぁ読んでの通りです。視点が無くても暗躍するあの方は、もはや朱里を完全に食い尽くしている気がします(汗
では、頑張って書きますので、どうか最期までお付き合いの程、お願いいたします。
PS:作品中、金髪のグゥレイトゥ!様の太史慈の設定を使わせていただきました。この場にて感謝の言葉を述べさせていただきます。
説明 | ||
『真・恋姫無双』明命√の二次創作のSSです。 一刀に鍛錬してもらえる事になった雪蓮、だけど望んだ鍛錬は雪蓮の望んだようなものでは無く、彼女の決意を揺らがせるようなものだった。 拙い文ですが、面白いと思ってくれた方、一言でもコメントをいただけたら僥倖です。 ※登場人物の口調が可笑しい所が在る事を御了承ください。 |
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コメント | ||
太史慈さんは 死んでしまってる設定かぁ・・ しかし華琳があの作品を認めてるとはね。(qisheng) 何時の時代でも公と私の区別ってのは偉くなるほど難しくなりますからね;魏にしろ呉にしろ急速に拡大したツケを必死に直そうと奮戦してますが、この事と各方々の思いとが変に結びつかないと良いのですが・・・;(深緑) jackry様、やはりあのイベントがないと、呉ルートは始まらないと思います。 悲しくても、憤慨しても、どうか最期まで見守りください(うたまる) アボリア様、一刀への想いと、王としてそれは許されないという思いの狭間に、雪蓮は苦悩の果てにどんな答えを見出すのか、乞うご期待下さい(うたまる) 瓜月様、没にした言行では、その風景に雪蓮が戦慄したほどです(マテw(うたまる) 更新お疲れ様です 心を鬼にして国の為に働く一刀君と、女性である前に王でなければならない雪蓮さん……どうにか二人とも報われて欲しいですね(アボリア) 盛り塩様、雪蓮が一刀を親友へと想いを変える事が出来るのか、それとも二人を、国を裏切り自分の恋を叶えようとするのか、……どうか温かい目で見守りください(うたまる) ねねね様、実を言うと、あの開閉式を見た丁奉達男陣営は、その光景に恐れおののいたと言うエピソードが・・・・・・女尊男卑にますます滑車を掛ける事態になったかもしれませんね(汗 むろんあのイベントは起きます(゚∀゚ )(うたまる) 2828様、正に髪装甲と言う言葉があっているかもしれません。 まぁ岩を砕くいちげきを放つこの世界の武将相手に、紙も鋼もない気もしますが(汗 誤字報告ありがとうございます。さっそく修正いたしました。(うたまる) 七夜様、現代人ひ弱な上、恋姫の武将は十分チートですよね(汗 想いの果てはもう少しお待ちください。更新する気はあるんですあるんですが、書いた作品に納得いかないのです・゚・(ノД`)・゚・(うたまる) hokuhin様、上手い事言いますねぇ(w 私はスパロボはやった事は無いのですが、知人がやっているのを見て硬いなぁと呆れてました(うたまる) フィーメ様、はい、双作品とも頑張って更新して行きたいと思います(うたまる) GLIDE様、曹操は史実でも文学を奨励していたと言うので、その辺りの懐の大きさを書いてみました(うたまる) はりまえ様、プライバシー・・・・・・・・・あの世界の一刀にそんなものは無いですっ! よし言い切りました(w(うたまる) 淡雪様、軍師としての一刀が残りますよ(w(うたまる) 根黒宅様、はい出しました。一刀達にとって、兵の暴走や規律を守らせる事が一番被害をなくす方法と思いましたので、・・・・・・あとあれ結構見ている分には好きですし(w(うたまる) 320i様、魏√の時は、酒を飲んでたり、楽進に膝枕してもらったり、お祭り騒ぎしていたりと、あまり仕事している雰囲気はなかったのですが、こう考えてみると結構仕事してたのだろうなぁと自分で改めて思う今日この頃です(うたまる) 雪蓮・・・心の堤防が決壊しなければいいんだが・・・正直もう見ているのが辛いレベルの切なさを感じます。一刀、男の甲斐性を見せてくれんかな・・・(盛り塩) もう雪蓮が……この先のアレで退場しちゃうんじゃないかと思えてきましたよ。 [朱然達若い娘5人が卑猥な言葉混じりで男達に罵詈雑言を飛ばしている姿] 某海兵隊式とはいえ、ナニシテンノ いやぁ、笑っちゃいました。(ねねね) 6p祭殿持ってきた→祭殿の持ってきたかな? 紙装甲が頭の中に出てきたww(2828) まぁ現代人ならヒヨワだしなぁ・・・舞となると余計な筋肉邪魔やし・・・想いの果て・・・T−T(七夜) スパロボで例えると武将がスーパー系で、一刀はリアル系ですねw魏の兵の質が悪いということは、あの悲劇のフラグが立ったのか・・・(hokuhin) 続きを楽しみにしています。これからも頑張ってください。(フィーメ) 華琳様はまるかとおもったぜww(GLIDE) 八百一本非生産製のやつがなぜ人気なんだ・・・・・しかも相手は医者王と主人公かよ。プライバシーの侵害にならんのかねぇ・・・・・(黄昏☆ハリマエ) 一刀の弱点が呉の人々にばれたが、他国の人たちにはそもそも強さ自体も知られていないしどうなるんだろうな〜(淡雪) まさかここで海兵隊式が出るとは。。。(根黒宅) よーぜふ様、フルメタ完結したのですね…途中から読んでいなかったので分かりませんでした。 何にしろお疲れ様です。(うたまる) 血染めの黒猫様、雪蓮の彼女の想いの行く先は、……そして、明命と翡翠の想いは……どう変わって行くのか見守り下さい。(うたまる) 紫電様、訓練法はおっしゃる通り魏で沙和に教えた奴ですよー。 官途はもう少し先になりますので、その前にある幾つかのイベントをお楽しみ下さい(うたまる) 砂のお城様、子義殿は一応死んでいない設定です。ただ南方の防衛に任に着いて、決戦においても駆けつけれないだけですよぉ(うたまる) 砂のお城様、誤字報告ありがとうございます。何時も本当にありがとうございますm(_ _)m(うたまる) poyy様、一刀の種馬パワーに雪蓮がどう耐えて行くのか、これからも見守り下さい(うたまる) いきなりまったくカンケーありませんが、フルメタ完結お疲れ様です(ぇ 雪蓮よ、一刀よ悩むのだ・・・そうして人は強くなる。 (よーぜふ) 更新お疲れ様です。雪蓮の思いこれからどうなるのか楽しみです。(血染めの黒猫) 雪蓮の苦悩の日々ですなぁ。(poyy) |
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