きらっ☆霊夢さん。 |
「霊夢さ〜ん。遊びに来ましたよ〜♪」
「遊びに来たって、仕事はどうしたのよ?」
「えへっ♪ サボって来ちゃいました♪」
「来ちゃいました♪ じゃないわよ。後で咲夜に怒られてもしらないわよ」
ただでさえ、毎日のように怒られてるのに、わざわざ怒られる要因を作る必要は無いでしょ。
「だって、霊夢さんに会いたかったんですよ」
「だからといって、仕事をサボるのはマズイでしょ」
仕事をクビにでもなったらどうするのよ。
もしそんな事になったら、美鈴の住む所がなくなるじゃない。
「確かに仕事をクビになるのは困りますけど、それでも好きな人に会いたいと思う乙女心は理解
して欲しいですね」
「は? 何言ってるのよあんたは」
「ちょっ、人の告白を軽くスル―しないで下さいよ!」
「スル―するに決まってるでしょ」
仕事をサボる口実に使われてるんだから無視するわよ。
どうせ告白するならロマンチックな告白しなさいよね。
いや、まぁ、別に告白して欲しいわけじゃないけど。
「ええっ!? 割と本気なんですけど……」
「信じにくいわよ」
普段のあんたの性格から考えたら、冗談にしか聞こえないのよね。
「ひ、酷いです霊夢さん! あ、あと、お茶を貰えますか?」
「……そんなんだから冗談にしか聞こえないのよ」
勝手に遊びに来て、お茶を要求するなんてどんだけ図太いのよ。
「あははっ♪ まぁ、まぁ、何だかんだ言って霊夢さんも実は嬉しいんですよね?」
「は、はぁ? 何意味の分かんない事言ってんのよ!?」
何でわたしが美鈴が来たくらいで喜ばないといけないのよ!
「大丈夫ですよ。私はちゃんと霊夢さんの事分かってますから♪」
「ちょっ、何ニヤついた顔で言ってんのよ! 全部あんたの思い違いなのよ!」
「はいはい。分かってますよ霊夢さん♪」
「うがーっ! あんたなんか咲夜に思いっきり怒られればいいのよ!」
そしてたくさん落ち込めばいいのよ!
「あはっ♪ では、咲夜さんに怒られたら慰めてくれますか?」
「慰めるわけないでしょ!」
「あらら。拗ねちゃいましたか」
「拗ねるかっ!」
わたしだって、そんな子供じゃないわよ。
ただ、あんたが変な勘違いをしてるからであって、わたしは――
「ところで霊夢さん。お茶はまだですか?」
………………
「霊夢さん?」
「し……」
「し?」
「死ね――――――っ!」
「う、うわぁっ!? いきなり何をするんですか!?」
「いいから、とっとと帰れっ!」
「え、ちょっ、霊夢さん!? い、いやぁっ!?」
あーもうっ! ムカつく。何なのよ、美鈴は。
マジで咲夜に一度本気で怒られればいいのよ!
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ツンツンデレデレ。 そんな気分…… |
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