真・恋姫†無双〜江東の白虎〜第壱章 第11節〜甘寧仕官する、一刀先生になる〜 |
この小説は、北郷一刀(と思春と華陀)にいろいろな設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。
その点を踏まえて、お読みください。
全員が船に乗り終わり、一刀が本格的に凱の治療を受けているとき、さっきの三人の女の子達がやってきた。
「ごめんなさい……あそこの人が来たと思ってたから」
「ホンマ、すんません……」
「ごめんなさいなの……」
そう言ってすまなそうに項垂れる少女達に、一刀は優しく応える。
「心配してくれてありがとな。 ま、倒していくのはいい事だが、その後如何するつもりで居たんだ?」
『あ……』
そういわれると、少女達は何も考えていなかったことに気付き、呆けてしまった。
その様子に、凱がプッと吹き出し、一刀は大きな声で笑ってしまったので少女達は顔を紅くしてしまった。
「あぁ〜笑った。 でも今度からは、後先考えて行動しろよ?
じゃないと、自分だけじゃなく仲間や周りの関係無い奴まで巻き込んでしまうからな」
そう言っていた顔は、決して先ほどまでの笑っていた顔ではなく、それに気付かない少女達でもない。
『!?』
その言葉に、其々目を見開いた後、悔しそうに俯いたり、拳を握ったりしていた。
「悔しいか? 悔しい思いをしたくなかったら、強くなる事だ。 ま、今回学べたと思えよ」
そう言って、治療も終わったので立ち上がり三人の頭を撫でると其処に丁度、思春がやってきた。
「一刀様、出航の準備が整いました」
「おう。 じゃ、行くか」
そう言って、部屋を出ようとすると、服の裾がつかまれているのに気付き立ち止まる。
振り向くと、銀髪の少女が一刀の服の裾をつまんでいた。
「……私を、私達を強くしてくださいっ!」
伏せていた顔を上げると、その瞳には強い意志が見て取れた。
他の二人は黙って一刀の事を見ているが、二人ともこの娘に負けないくらいの意思を感じた。
その様子に、
「名前を教えろ。 じゃないと始まらん。 俺は、孫江、字は王虎」
と言うと、少女達は花咲くように明るい顔になると、其々の名前を口にする。
が、一刀はこの時、呉に来るであろう陣営だろうと高をくくっていたので完璧に油断していた。
「自分は、姓は楽、名は進、字は文謙、真名は凪です!! よろしくお願いします師匠っ!」
「ウチは、姓は李、名は典、字は曼成、真名は真桜や! よろしゅうたのんますセンセ!」
「沙和は、姓は于、名は禁、字は文則、真名は沙和なの! よろしくお願いしますの先生!」
「(はっ……なんですとぉっ!?) 俺は一刀だ、よろしくな三人とも。 じゃ俺は行くな」
心の中で滅茶苦茶動揺しまくっていたのを顔に出さず、その部屋を後にした。
部屋を出た後、一刀は頭を抱えて早まったと思っていた。
そんな様子の彼を、凱と思春は首を傾げてみているのだった。
現在一刀は、建業の近くの港に向かっていた。
大体後、一刻ほどもすれば到着と言った所。
「ん? あれは……」
「ウチの船だな」
もうまもなくといった所で、呉の水軍の船が此方に近づいてきた。
「一刀様、我々はやはり歓迎されてはふぎゅっ!」
「暗くなるな。」
その様子に気付いた思春が、暗くなり始めたので軽くデコピンをかます。
本人は軽くデコピンをしたつもりだが、思春にしてみれば物凄く痛かったが―――。
「心配すんな。 (旗が喬だから……喬玄のおっちゃんか。)多分、出迎えに来てくれたんだと思う」
「うぅ、出迎え、ですか?」
赤くはれてきたデコを擦りながら、涙目ながら此方を見て(身長さのせいで必然的に上目遣いになる)思春は言う。
その仕草に少しきゅんと来てしまったのは、内緒だ。
そんな話をしていると丁度、船が横に並び、
タンクトップを着た筋肉ムキムキのおっちゃんが、甲板から声を掛けてきた。
「お〜い! 一刀ちゃ〜ん!! 出迎えに来たぞ〜! ぎぇふぁっ!!」
と、行き成り横から小さな影がライダ○キックもかくやと言うような飛び蹴りをかまし、喬玄を吹き飛ばした。
「うるさいわよお父様っ!! お帰りなさい! 一刀様ぁっ!!」
「お帰りなさいませ! 一刀様ぁ!」
喬玄を押しのけて一刀に挨拶して来たのは、小喬と言い真名を廿楽(つづら)
そしてその後に出てきた女の子は大喬、真名を夕陽と言う。
二人とも喬玄の愛娘で、主に一刀の侍女として城で働いている。
コラそこ、リストラ組みとか言わないの。
閑話休題
「おう! ただいま! 港に入ってもいいか!」
「おうよ! そのために出迎えに来たのよ! 皆さんそろってんぞ!」
「わかった!」
人とおり話し終わると、舵はそのままで港に入るようにと、
思春の部下に指示を出すと、戸惑いながらも、その指示に従ってくれた。
「一刀様、我々は賊であったのにどうしてこうまで歓迎されるのでしょう?」
「それは、俺達はお前等の事を『義賊』としか思ってないからさ。
お前等は決して民には手を出さず、手を出すのは悪徳官僚のみ。
知らんだろうが、俺らの国じゃお前等は中々評価良かったんだぜ?」
その事には本当に驚くしかない。
そうこう話しているうちに、港に着いた。
港には、一刀の親しい人物全員が居た。
船から下りてきた一刀達に、美蓮が話しかけた。
「お帰りなさい、一刀。 貴女は?」
「はっ! 姓は甘、名を寧、字を興覇と申しますっ! 数日前、孫王虎様に降った者にございますっ!」
美蓮の王の風格に思わず膝を付き、臣下の礼をとった。
「そう。 私は孫文台。 一刀に降ったと言う事はもう真名を許しているのかしら?」
「ああ。 一応俺達は全員真名を交換したぜ。」
なんでもない事のように言う一刀だが、彼女達にしてみれば、
一刀が思春のことを相当気に入っている証とも思った。
一刀が真名を許したのならと、重鎮達が全員真名を交換した。
「良し! 今日は思春ちゃん達の歓迎会よ!!」
「賛成っ!!」
結羽&冥琳「(口実にしてお酒飲みたいだけの癖に)」
まぁその後には色々とあったのだが、肝心な事を忘れてはならない。
「あ、あのう……孫江様。」
「ん? おお! 忘れてた。 母さんこの三人俺が鍛える事にしたから。」
と、凪、真桜、沙和を紹介すると、美蓮はニヤニヤした顔になった。
嫌な予感がした一刀は、逃げ出す準備に入ったが遅かった。
「も〜一刀ったら、カワイイ娘いっぱい居るのにまだ足り何のぉ?」
この美蓮の一言に、お兄ちゃん至上主義連合+廿楽、夕陽は黙っていない。
凄い形相で一刀に詰め寄る6人に、対する一刀は、一目散に逃げ出した。
彼女等は勿論それを追いかける。
後に残ったのは、大笑いする美蓮と、それを見て頭を抱える祭と結羽。
そして、状況についていけない思春、凪、真桜、沙和だった。
説明 | ||
ちわっす! タンデムです。 今回も甘寧編です。 今回でちゃんと仕官いたします。 そして、一刀に襲い掛かってきたあの三人の少女は、 めっちゃ他勢力です。 あと、あのリストr……休憩いていた美少女姉妹も出ますよ〜。 では、どうぞ! |
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コメント | ||
凪たちは鍛えて旅に出させるとみた!(Mira) 何で!?!?何で此処で凪達!?(カイ) 北郷隊結成!?(readman ) 思春の涙目 上目遣い・・・見たい!w(深緑) 小喬と大喬が復活したーww 三羽烏は魏に行ったりするんですかねー? 更新待ってます!(韻) なんとお三羽烏がwww(btbam) あ!?リストラされた・・・(´;ω(○≡(・ω・L) ヘア──ッ!(アラトリ) |
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