恋姫†無双〜影無双〜5章 |
5章
最初に村を訪れた時に隠しておいた荷物を回収し、旅に出た呂綺はある人物達が気になり
南下して上党を目指していた、かの名高い呂奉先と張文遠に会うために・・
この時期なら何進暗殺はまだのはずだから・・まだ二人は上党の丁原の元に居るはずだな
呂布と張遼この二人が気になるのはやはり強者ゆえの性といえるだろう・・
三国無双の武と神速の武か・・・楽しみなことだ・・・俺を満足させてくれるだろうか?
空を眺めながらまだみぬ強者に期待して旅をしていた
一刀の旅装束は村に居た時に貰った衣装に手を加えたもので黒の胴着と黒のズボンどちらも
内側に鋼糸を使い強度を引き上げて破れにくくし服としての柔軟性を損なわないように仕上げた
加工するのには苦労したが自慢できるほどの一品に仕上げていた
攻撃の防御は基本的に氣で守れるが
服は破れてしまうことが多いそこで鋼糸を編みこんだ服を作ったのである・・・・
その上から皮を加工して作った淡い蒼色の胸当て(大袈裟なのではなく弓道で付ける程度の大きさ)を着けて
手甲と脚甲は優明華さんが昔使っていたものを譲ってもらい愛用している
背中に備前長船を背負いその上から少し大き目外套を纏い影槍は布でくるみ料理道具などを入れた
カバンのベルトに縛りつけ手には3尺ほどの木の棒・・・という感じである
この世界に落ちた森でユスの木に似た木から約3尺(中国では1尺33cmだったかと?)ほどの
鍛錬用木刀の代わりにする木の棒を作っていた
呂綺 「やはり二人も女なんだろうか?・・・肉体的に劣るということはないと思いたい
面白みが減るしな・・・出来れば男である方がいいのだがな・・」
女だからといって手加減をするつもりはないが武将とはいえ女性の身体では
男には劣るのではないかと考えていた・・・元の世界にも強い女性もいた・・が
女性で一刀とまともに戦えたものはいなかった
まだこの世界の武将と手合わせをしていない為、自分の世界を基準に考えてしまう
呂綺 「武将・・・か、呂布 張遼クラスで強さを測るか・・・もし弱ければ・・俺がこの世界に
呼ばれた意味は・・・・あるのか?」
上党の近くまできた時に川に魚が居るのを見て休憩がてら釣りでもすることにした
鬼鹿毛から降りてユスの棒に糸と針とミミズをつけ糸を立れた・・・ポチャン・・・
呂綺 「・・・・・のんびり釣りなんて何年ぶりだろうか・・・・・」
北影振流古武術の当主になってから・・・いや幼いころからスパルタ・・・
という名の英才教育と言うか 生き地獄と言うか・・・
ひたすら武術を 学問を 戦場で生き残る術を 教え込まれた為
魚釣りは山篭りで生きる術でありゆっくり釣りを楽しむという事は考えたことがなかった
呂綺 「そういえば及川と釣りに行った時に当たりがあったらフィーシュ!!
と叫ぶんや〜とか訳の解らない事を言っていたな・・・」
二刻ほどのんびり釣りしていたら6匹ほど魚が取れて焼いて食うことにした
パチパチ・・カバンに入れておいた塩を魚塗り焼いてゆく・・パチパチ・・
良い匂いがしてきたな・・・ん?・・ [木]_・)ジィーーーーーーーーーーーーーーー
赤毛の少女が木の影から凄い見てる・・・・ [木]_・)ジィーーーーーーーーーーーーーーー
呂綺 「・・・一緒に食うか?」
?? 「?・・・・・いいの?・・・・」
呂綺 「ああ、こっちにきて一緒に食おう」
「コクッ」とうなずくと赤毛の少女はトテトテとやってきた
呂綺 「じゃあ、食べよう」と魚を1つ渡す
?? 「もきゅもきゅもきゅ」と凄い速さで魚が骨に・・骨と俺の顔と魚をじぃーと見てる・・ハハ・
呂綺 「俺は1つでいいから残りも食べな」
?? 「・・・いいの?」
呂綺 「ああ」
そう言うと赤毛の少女は「もきゅもきゅもきゅもきゅもきゅもきゅ」とリスのように
ほっぺたを膨らませながら凄い速さで食べていった・・・・
・・・・微笑ましいがすごいな・・・あっという間に5匹を平らげた少女に少し驚いた・・・
?? 「ご馳走様・・・」
呂綺 「お粗末さまでした」片付けた
?? 「・・・旅の人?」
呂綺 「ああ、見聞を広げるために武者修行の旅をしているんだ・・」
?? 「そう・・・・・」
呂綺 ・・口数の少ない娘だな・・名乗っておくか・・「俺の名は呂玲綺だ、よろしく」
?? 「・・・恋は恋・・」
呂綺 「いや、それって真名だろ?普通の名前を教えてくれるか?」
・・いきなり真名ってどんな娘だよ・・・一応真名を一刀にしたんだがさすがになぁ・・
恋 「食べ物くれた・・・・いい人だから・・・・恋って呼んでいい・・
でも知りたいなら・・教える・・恋は・・・呂布・・」
呂綺 「!?・・君が呂奉先か!!」
呂布 「?・・恋の事しってる・・?」可愛らしく首をひねると頭の触覚?のような髪がピコピコ動いた
まさかこの娘が呂布とは・・・驚いたな・・・だが・・・たしかにこの気配は只者ではないな・・
呂綺 「ん?ああ、天下の飛将軍だからな噂ぐらい聞いたことあるさ、それに君達に会いに来たんだしな」
呂布 「呂綺・・・恋に会いに来た?・・」
呂綺 「ああ、君と張遼に・・な」
呂布 「・・恋と・・・霞に?」
霞・・・と言うのは張遼の真名か?・・・・・
呂綺 「武者修行と言っただろう?名高き呂奉先と張文遠に手合わせ願うためにな」
そう言って呂布を見たら・・・なんかキラキラした目で凄く見てる・・・
な・なんというか及川じゃないが抱きしめたい衝動にかられる・・
俺はそんな趣味はない・・?はずだが・・
呂布 「・・恋はいつでもいい・・」シャキーーーンと方天画戟をどこからともなく取り出していた
・・・・・あの武器はどこから出したんだ?持ってなかったよな?・・・・
気にしてはいけないそんな心の声が聞こえたような気がした・・・大丈夫か俺・・
呂綺 「わかった、では・・仕合おう・・手加減は・・不要だぞ?」カバンにつけていた影槍を握った
呂布 「・・・コクッ・・・・呂綺・・・・強い・・・手加減したら負ける・・・恋も本気で行く・・・」
そう言った呂布は凄まじい闘氣と殺気をはなちはじめた・・・・・・
これは・・・・・・・ ふ、女だからとかは余計な詮索だったな・・・ならばこちらも・・・
呂綺も覇氣を開放していく・・・・・・・面白くなりそうだ・・・
呂綺 「北影流当主 呂玲綺参る・・・」俺は氣を巡らし影槍を構えた・・・
呂布 「恋は呂奉先・・いく・・」ダンッという音と共に地を蹴った呂布は一瞬で斬りかかってきた
シャキィィィィィーーーーーーン!!ガキッ キィーン ギリ キシャーン カンカン ガッ
一合・二合・三合・・十合・弐十合と激しく打ち合っていく・・・・
その様子を遠くから見守る者が居た・・・・・・・
??「恋を探しにきてみれば妙に馬鹿でかい氣がふたつもあるし、なんや思ったら
恋と誰や?あいつは・・・・なんや・・・あれ・・・
恋と互角やなんて・・・・・しかもなんちゅー氣や・・どっちもバケモノやな・・・・・・・・・」
姿はサラシを巻き、上から着物を羽織、袴という奇妙な格好をした紫色の髪を結った
なぜか関西弁?女がその仕合に魅せられて動けずに居た・・・・
つぅ、なんて力だ・・・これが三国無双の武か・・・俺本気で打ち合える相手だなんて・・・
突けば シュッ 避けて懐に入ってくる「ハッ」
突いた槍を斬り上げるが「セェィィ」戟で受け止め ガキッン
呂布 「・・お返し・・」蹴りを放ってくる ビュッ
その足に向けて鎌の部分を斬り上げるが「ブォォォン」
バックステップで避けて着地と同時に神速の突きが迫る
「ゴォォォォォォォォォォォォ!!」
その突きを受け流しながら鎌の部分で方天画戟を弾き飛ばす!・・が
ドゴッ 呂布の膝が俺のアバラに入っていた ズザァァァァァァ!!
呂綺 「ゴホ・・」 ピチャっと血が落ちる・・ク・・1〜2本逝ったか・・・
氣の防御を抜けてくるとはね・・強い・・・
呂布 呂布はすでに方天画戟を回収していた・・・「次で終わらせる・・・」
呂布は氣を高めて方天画戟を構え突撃が・・放たれた
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!
氣を纏い突撃してくる全力の攻撃か・・・・
呂綺 「負けるわけには行かないんでね・・北影流・雷光陣 奥義五月雨十箇 ウォリャァァァァァァ」
俺は一か八かの賭けに出た放たれる閃光の刃とカマイタチを絡めた十連撃
ドガガガガガガガァザンザンザンシャキーンブンシュン
呂布の突撃に突きで返しそのままぶつかった時に互いの穂先は砕けた・・
斬り上げれば袈裟斬りを薙ぎ払いを合わせてくる
互いに己の持てる全てをぶつけあった
そして・・・
ギャアアアアアアアアアアアアアアアシャアアアアン・・・・・
二人は互いの武器をクロスさせた状態で動きを止めた・・・
ピシ・ピシピシピシ・・・バアァァァァァーーーーン・・・と音を立てて二人の武器は砕け散った・・・
互いを肩で支えあって立っている二人はズタズタになっていた・・・・・・
呂綺 「・・・・ひきわけ・・・・かな・・」 ふら
呂布 「コクッ」 ふら
「「バターーーン」」
お互いにフッと笑ったあと二人は同時に倒れこんだ・・・
??「!?れ・レ〜ン」 奇妙な格好の女は急いで走ってきた!!
??「生きとるかぁ〜」(〃゚д゚;A慌てて呂布を起こした・・・
呂布「・・霞・・・疲れた・・・・けど楽しかった・・・・・・・・」
その様子を見てか寝転がっていた奴が声をかけてきた・・・・
呂綺「・・・さすが・・・呂奉先だったよ・・・影槍が砕け・・全力で引き分けなんて・・・・」
呂布「・・・呂綺も凄かった・・・初めて全力で闘えた・・・・・」
お互いに優しい笑顔で見詰め合う
??「ゴホン、ゴホン、あ〜うちのことは放置かいぃぃぃぃぃ」空しい叫びが響いていた
その後怪我の手当てを受け二人の体力がある程度回復したところでようやく落ち着いた
呂綺「俺は呂玲綺だ、よろしく」と手を差し出す
??「うちは張文遠や、よろしゅうたのむわぁ」と握手する
呂布「・・・呂綺・・・恋の事は恋って呼んで・・・」
呂綺「ふぅ・・・・一刀だ、そう呼んでくれ」
張遼「恋が真名預けたんならうちのことも霞でええでぇ、すっごいもんみせてもろうたしなぁ〜」
呂綺「・・・ああ、よろしくな霞、改めて呂玲綺 真名は一刀だよろしく頼む」
恋 「一刀・・・・友達・・・・」
一刀「ああ・・・友達だ・・・」
霞 「ところでや、かずとぉ〜今度うちとも手合わせしてや〜?」
一刀「怪我が治ったらな」
霞 「絶対やで〜約束や〜〜〜〜」
鬼鹿毛に恋を乗せ霞達と共に街に入っていった
あとがき
たぬさん「祝!武将戦パチパチパチ、でも引き分け」
一刀 「恋と引き分けなら上出来じゃないか?」
風 「なにをいってるんですか〜おにいさん」
宝慧 「そうだぞ、お前一応1章で左慈倒してるし」
一刀 「あれは・・・なんというか・・偶然?」
宝慧 「だからなんで疑問視なんだ?」
恋 「トテトテトテ・・・・ピトッ」
風 「恋さんなにしれっとおにいさんに抱きついてるんですか」(怒)
たぬさん「・・・・所で宝慧、前回の最後に公孫サンについてきいたやつですが・・」
宝慧 「ああ、変換がどうのとかいう?」
たぬさん「ええ、私は宝慧に聞いたはずですが、風さんが答えてますよね?なぜですか?」
風&宝慧「「ぐぅ」」
たぬさん「起きなさいッ」
風&宝慧「「おおっ!!」」
恋 「すりすり」(ポッ)
風 「・・・・・・・・」
一刀 「れ・恋」テレテレ
霞 「所でこれって一刀はうちらのとこにくるんかいな?」
宝慧 「霞、いたのか・・・」
霞 「うち目立ってないからって放置されんのはいややぁぁぁぁ、慰めてぇなか・ず・と」
恋&霞 「ピト」「ペタ」
風 「(???д?)?キシャアアアアアァァァァ」
たぬさん「ぐぅ」
宝慧 「現実逃避しやがった」
一刀 「逃げるぞ!恋・霞」
恋&霞 「コクッ」「了解やぁ〜」バタバタバタ
◎風 「ドコニイクツモリデスカオデイザンニガジマゼンヨ」ゴゴゴゴゴゴゴ!!
宝慧 「ああ、黒いオーラが・・・・・」ポテッ
たぬさん「・・・・・・」パタッ
説明 | ||
この作品は真恋姫無双のアレンジですチートです三国志11が少し混じってます一刀君強いですちょっと暗いです そんな作品でも良いと言う方はゆっくりしてってくらさい 5章です やっぱり戦闘シーンが旨く書けません |
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コメント | ||
恋と引き分けるってどんだけ強いんやねん^^; ああ、霞の芸人根性に火が着いてるw(深緑) つよいですね〜!!!(ペンギン) かなり強いですね(btbam) 少し強いと出ていたがここまでとは。ついでにこの女の名前で現在進行するのか?(黄昏☆ハリマエ) 恋と引き分けとはこの世界の一刀は強いなぁ。(poyy) 呂布と引き分け・・・一刀、恐ろしい子!!(イタズラ小僧) |
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