バカな自分
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「あ、あの、美波様……?」

「な、何よアキ。言いたい事があるのなら、ハッキリと言いなさいよ」

「え〜と、美波の胸って小さ――くないのでお願いだから腕の稼働域を広げるのは止めて

くださぁぁぁぁぁぃっ!」

「ふんっ! アキが余計な事を言うのが悪いんでしょ」

 女の子に対して胸の話をするなんて、ほんっとアキはバカなんだから。

 それに……せっかくウチが勇気を出して、アキに抱きついているというのに、このバカときたら――

「あ、アキは何も感じ無いって言うの?」

「いや、美波の胸の硬さは――って、ごめんなさい、ごめんなさい。硬くなんてないですぅぅぅっ!」

「ほんっと、なんてバカなの。アキは」

 普通、女の子が抱きついて何も感じないの? って、聞いてるのに、バカな事を言うかしら。

 もう少しドキっとするような事を言いなさいよ。

 いや、まぁ、アキにそんな事を期待するのも無理な話かもしれないけどさあ。

 ちょっとは、乙女心を理解して欲しいわよね。

「う〜ん、僕には美波が何を言いたいのか分からないよ」

「…………」

 な、なんてバカなの。

 ウチにここまで言わせておいて、全然理解出来てないなんてバカどころの話じゃないわよ。

「バカ。ほんっとにバカだわ」

「あぅ……あまりバカバカ言わないでよ。本気で悲しくなっちゃうから!」

 

 ほんと、ウチはバカだわ。

 もう少し優しくアプローチすればいいのに。つい暴力をふるってしまう。

 アキだって、お淑やかな方が好きだよね?

「美波? どうかしたの?」

「はぁ……なんでもないわよ」

 ただ自分のバカさ加減に呆れてるだけ。

 

 そう。アキのバカさ加減も呆れるけど、ウチのバカさ加減も酷いわね。

 何で素直になれないのかしら。

 

 ほんっと、バカだわ。

 

説明
バカテスより、美波です。
アニメしか見ていないので微妙かもしれませんが(言い訳乙
生ぬるく見てやってください。
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バカとテストと召喚獣 二次創作 吉井明久 島田美波 

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