本・恋姫無双第二十八話
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---洛陽---

 

 

袁術が皇帝を((僭称|せんしょう))、という事態を受けて曹操は、早速動いた。

 

 

自身の軍はもちろんの事、各諸侯にも勅を出し、袁術の討伐に当たらせようとした。

 

 

しかし、この目論見は大きく外れる。

 

 

・孫呉は勅を受け出陣。此処までは良い。

 

・劉備は北方の袁紹を牽制、対袁術には全兵力の五分の一以下しか出陣できず、戦力にならない(救いは大将が関羽である事のみ)。

 

・公孫賛と馬騰は異民族対策に奔走中で動けない。

 

・袁紹は勅を無視。本人曰く、「あの、ちんちくりんの言う事は聞けませんわ」

 

 

結果として、挟撃こそ可能になったが、包囲網は完成せず、袁術軍の一点突破ならば、南方以外は攻められ放題の状態たっだ。

 

 

曹操「まずい…極めてまずいわね…」

 

 

曹操軍内で軍議を開いて、対策を検討したが、決定的な案は出ず…

 

 

曹操「どうするべきかしらね…」

 

 

当然ながら、王都・洛陽をまた戦禍にさらす訳にはいかない。

 

 

幸い、洛陽の西南の入り口である、『((武関|ぶかん))』を押えることが出来た。

 

 

曹操「しかし、このままだと、討って出ることは叶わないわね…」

 

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---長沙・会議室---

 

 

雨蓮「…かような訳で、こちらからは援軍に行く事叶わず。朝敵の討伐をお任せ候………って、なんじゃこりゃ!!」

 

 

そう言って、文を床に叩きつける。

 

 

蓮華「なんて無責任な!!」

 

 

比較的温厚な蓮華ですら、怒り心頭である。

 

 

雪蓮「私たちの戦力だけだときついんだけど…」

 

 

一刀「戦い方次第だけど…向こうは、こちらの倍はあるだろうし。」

 

 

冥琳「何も、孫呉だけで考える必要はないですね。」

 

 

祭「そうか、あやつ等も使えばいいのか。」

 

 

冥琳「はい。なんせ『武神』が居ます故、心強いことこの上ないですね。」

 

 

そんな会話の最中…

 

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明命「ただいま戻りました…」

 

 

偵察に出ていた明命が戻ってきたが…様子がおかしい…

 

 

雨蓮「おう、それでどうだった、敵の様子は?」

 

 

明命「布陣などは穴だらけでした。ただ…」

 

 

雪蓮「ただ?どうしたの?」

 

 

明命「兵士も『穴だらけでした』…」

 

 

全員「はい?」

 

---袁術軍・陣幕---

 

袁術「あっはっはっはっは…良いぞ良いぞ、もっと増えろ!」

 

 

張勳「『死兵』なんて言葉がありますが、まさに『死んだ』『((兵|つわもの))』ですね♪」

 

 

袁術の手元には、黒いオーラを纏った一冊の本があった。

 

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---長沙・会議室---

 

 

蓮華「冗談にしか聞こえないが…明命はこの手の冗談を言わない娘だし…」

 

 

一刀「にしてもゾンビ…じゃ無かった…『((屍兵|しへい))』が居るとは…」

 

 

冥琳「十中八九『太平妖術』でしょう…しかし、今まで以上にたちが悪いですね。」

 

 

雪蓮「聞いてるだけで、気持ち悪くなってきた………ゴメン、あとよろしく…」

 

 

そう言って、退室する雪蓮。その顔色は一目見て悪いとわかる。

 

 

冥琳「雪蓮…睡蓮殿、申し訳ないが…」

 

 

睡蓮「ええ、責任を持って、華陀の所に連れて行きますので。失礼します。」

 

 

後を追うように、退室する睡蓮。

 

 

祭「珍しいのぅ、策殿はこの手の話に耐性があった筈じゃが…」

 

 

冥琳「話を戻しましょう。『屍兵』対策ですが、実質、清に聞くしかないですね。」

 

 

そんなこんなで、会議の場を図書館に移した。

 

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---図書館---

 

 

清「そんなこんなで、参上しましたが…『屍兵』ですか…」

 

 

一刀「火は効くのかな?」

 

 

清「効きはしますが、燃え尽きるまで動きまわるので…」

 

 

冥琳「では、塩や酒は?」

 

 

清「塩、酒は『屍兵』の動きを鈍らせるのがやっとでしょう。そういう意味では、効果があります。」

 

 

祭「では、どうすればよい?」

 

 

清「『頭を砕く』か銀製の武具で切りつけるかですね。いちばん良いのは、『龍』にまつわる武具なのですが…」

 

 

一刀「龍ねぇ…」

 

 

冥琳「無いものをねだっても仕方ないので…とりあえずは『頭を砕く』線で行きましょう。」

 

 

清「あと、この『屍兵』の呪は術者の力量により、出せる兵数が変わります。一般人ならば、千人くらいが限度ですね。」

 

 

祭「十分多い気がするが…まあいい、兵には木槌を持たせた方が良いな。」

 

 

雨蓮「それで行くか。皆、出陣準備!!」

 

 

全員「御意」

 

 

雨蓮「ところで一刀、睡蓮からの報告はまだか?」

 

 

一刀「まだ。華陀に診てもらってるはずだが…あっ睡蓮、お帰り。どうだった?」

 

 

睡蓮「………この種馬!!」と右フック。

 

 

一刀「ウゲッ」命中。その場に倒れる。

 

 

雨蓮「どういう事か説明してくれるかな?」

 

 

睡蓮「…雪蓮の体調不良の原因は…」

 

 

その他「原因は?」

 

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睡蓮「悪阻(つわり)だったの…」

 

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あとがき

どうもnakatakです。

はっきり言います。H.O.T.D.の影響を受けました。

初期のプロットにはありませんでしたが、書きました。

あと、雪蓮の懐妊…一回しかやって無いですが…種馬恐るべし…という事にしてください。

 

出来れは、年内に完結出来ればと思っております。

それでは、また。

 

説明
短めですが、投稿します。
久しぶりですが、温かい目でお願いします。
それではどうぞ。
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コメント
瓜月 さん、一刀は種馬ですね…ww(nakatak)
てことは、りょんりょんさんの言ってた『次回睡蓮によるniceboatが』ってのは残酷な結果が訪れるって意味ですか?ガタブル…(nakatak)
FALANDIAさん、解説ありがとうございます。不肖、わたくし『スク○ルデイズ』は見たことがございませんので…(nakatak)
『niceboat』ってたしかスクールデ○ズの最終回が内容の惨劇度が酷すぎて放送出来ないからって30分船が川を航行してる映像に差し替えられた件でコメントされた言葉じゃなかったでしたっけ?(FALANDIA)
btbamさん、まあ、雪蓮に対しては単発でしたから…www(nakatak)
namenekoさん、29話含めて、開放確定ですねww(nakatak)
え!ちょwww(btbam)
おおう!一刀は種馬開放っすね(VVV計画の被験者)
砂のお城さん、この話では睡蓮の娘は『孫登』ではないです。あくまで、北郷小雪ですので、あしからず。ただ、小雪にどう言い含めるかは、一刀と睡蓮次第でしょう。それに、正確に言うと一刀は雪蓮の病気のせいで『犯された』形ですし…(nakatak)
雪蓮おめでとう♪(よしお)
りょんりょんさん、初コメありがとうございます。『niceboat』…良い船?…助け舟でしょうか?あると思います。(nakatak)
hokuhinさん、これで、死亡フラグは回避です。というか、しばらく戦闘に出れませんし…ww(nakatak)
紫電さん。二投目でおっしゃる通り、星へのフラグ込みです。ただ、対袁術では出さない予定です。(nakatak)
クラスターさん。おっしゃる通りで26話の段階では、本は手元にありませんでした。文章中に書いてませんが…(nakatak)
雪蓮懐妊についてのコメントありがとうございます。『もげろ』…本編でも雛里あたりが言ってましたね。言葉としては怖い限りです。(nakatak)
袁術がやっちまったなぁと思っていたら、見事に太平妖術の操り人形にされていたか…。でも、二十六話に出てきた時は、まだ正気だったように思えるが?子供の無邪気的な我儘とは言え、只でさえ邪な野心を抱いていたから、 太平妖術にも格好の素材だったって事ですかね?…雪蓮については、ノーコメントで。(クラスター・ジャドウ)
ああそうですか悪阻ですか・・・・・・・え?(xxx)
的中率はんぱねぇ!(ryu)
呉に関しては百発百中だなこの種馬め(neko)
あぁ、そうだったのか・・・はい?(ロンギヌス)
もげろ、種馬っ!!!!(ちくわの神)
次回睡蓮によるniceboatが(りょんりょん)
・・・・・・・・・できちゃったの・・・・・・・・か・・・・・・この・・・節操無しぐわぁ!!!(黄昏☆ハリマエ)
種馬・・・もげてしまえばいいのに・・・(大ちゃん)
雪蓮さん懐妊おめでとうwこれで死亡フラグがなくなったかな?(hokuhin)
この種馬!もげろぉぉぉぉぉぉぉお!w(よーぜふ)
……あ、はい?(TAPEt)
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