私のことを、夢の中へと 第三話
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あれから3年の月日が流れた。

今日は成都にて三国同盟を記念した宴が催されている。

 

毎年恒例の行事であり、3度目になるこの宴ではあるが、楽しめる気分ではなかった。

挨拶もそこそこに済ませ、後のことを秋蘭に任せた私はあの場所へと赴く。

 

あなたとの別れを交わした、悲しき場所へ――――

 

 

 

 

『私のことを、夢の中へと 第三話』

 

 

 

 

目的の場所に到着するまでの間、昔のことを思い返そう。

 

一刀を見送った後のこと、涙で腫れた瞼をそのままにして彼女達の元へ向かう。

彼を愛し、彼に愛された女の子たちの元へ。

 

 

あなたの最後を伝えた時の反応は様々だった。

声を荒げて泣き喚くもの、下を見つめ静かに悲しむもの、私の言葉を信じようとしないもの。

 

そういえば、桂花の反応は意外だった。

歯を食いしばり涙が溢れるのを堪えていたようだけど……思っていた以上に愛されていたようね。

 

中でも手を焼いたのが霞と凪だ。

 

馬に跨りあなたを探しに行くと聞かない霞を秋蘭が宥め、

私に殴りかかってきた凪を春蘭が押さえつけていた。

 

凪に関しては、正気を取り戻した後に何度も何度も頭を下げられたのだけど……正直困ってしまう。

あなたを止めることができなかった不甲斐ない王なんて恨まれて当然と思っていたのだから。

 

 

そんなことを考えていると見知った小川が見えてきた。

この小川に来るのは3度目になる。

 

あなたが戻ってくるのではないか、と期待したこともあったがもう止めにしよう。

きっと、あなたはあなたの世界で自分の物語を歩んでいることでしょう。

 

だから、ここに来るのは今日が最後だ。

この想いをここに置いて、彼の存在をここに刻み、別れを告げよう。

 

 

あなたに届くことはないけれど、あなたがここにいた事実を忘れない為に――――

 

 

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『あとがき』

 

 

現代の話……第三話じゃ……終わらなかったです。

言い訳しますと、一刀の話をする前に華琳の話をしておきたかったといいますか……

 

地名の間違えとともに、合わせて謝罪します……

 

 

話を逸らしちゃいますが、コメントや応援ありがとうございます。

500人以上の人達に見ていただき凄く嬉しかったです。

 

自己満足で書いてるものなので受け入れられないかなと思っていたのですが…………励みになります。

 

あとがきはこれくらいにして『私のことを、夢の中へと 第四話』でまたお会いしましょう!

 

現代の話は次が最後です……たぶん……

 

 

説明
『私のことを、夢の中へと 第ニ話』の続きです。

最初に謝罪と訂正をさせてください。
前回の第二話で一刀の目的地としていた許昌ですが陳留の間違いでした。

小説の方は修正済みですが、申し訳ございませんでした。

では、第三話をお楽しみください。
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コメント
お互いに自らの気持ちにけじめをつけて、新たなる一歩を踏み出して行こう・・・としたら再会!な展開になるのかな?ああ、次回が気になる^^;(深緑)
一刀と華琳、両方ともけじめをつけたか・・・(hokuhin)
タグ
真・恋姫無双 華琳 

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