真・恋姫†無双〜江東の白虎〜第弐章 4節〜一刀君と鼻血〜 |
この小説は、北郷一刀、呉の主要キャラほぼ全てと華陀に
いろいろな設定を作っていますので、キャラ崩壊必死です。
その点を踏まえて、お読みください。
〜建安〜
此処は、建安と呼ばれる土地で、袁術が力を分散させる為に蓮華、思春、瑞穂をここに置いた。
だが、その地で蓮華達は新たな供を得た。
「今日からよろしく頼むぞ、呂蒙、周泰」
蓮華はそう言い、新しく仕官した臣、呂蒙と周泰に笑みをむける。
「は、はい、よよよよよろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いしましゅっ!!」
そして笑みを向けられた二人は、ガチガチに緊張していた。
その様子が、嘗ての自分と重なり瑞穂と思春はくすりと笑う。
「そう固まる必要は無いぞ、今この瞬間からお前達は我等の仲間」
「ええ、それにある人がね、『仲間は家族、国も家族』って言っていた人がいたんです」
瑞穂のその言葉に、蓮華はその言葉を言ったであろう人の顔を思い出す。
「二人にも話そう。 我等孫呉の英雄の話をな」
そう言って、蓮華は自分の知っている限りの一刀の事を話し始めた。
その胸に、長年秘めている想いと共に。
紫苑、桔梗、璃々と分かれて一刀は先ず服屋を目指した。
流石に、背中に大きく『孫』と書かれた服を着ていれば、孫家の関係者と感づかれると思ったからだ。
そして、服屋で見つけた孫家のシンボルカラーの真紅の上着があったので、
それを買って着替えた後、皆の元にに戻った。
やはりと言うか宿の前には、待ちくたびれた感じの三人が待っていた。
「一刀殿、随分遅かったですが、如何なされた?」
「ああ、服を見ていたのさ。
流石にこの服装だと、大きな街で何処かの貴族ではないかと、思われてしまいかねないからね」
事実、一刀の服は生地が確りしており、明らかに民達の着る服ではなかった。
そんな人物が、旅人3人と一緒に居たら、面倒な事が起こらないとも限らない。
「確かにそれは良いかもしれません」
「大きな街に入ったときに、検問で止められては風達が堪りませんからねぇ」
会話の流的に一刀が、攫われたような設定っぽいが、
自分を攫えるとしたら、呂布か美蓮の二人ぐらいだろう。
その時のことを少し想像してみようと思ったが、呂布にあったことが無いので断念した。
だが美蓮の場合、祭と結羽をつれて
『さぁ、御義母さん達と佳い事しましょ? 大丈夫よ男の子はずっと気持ち良いから?』
そう言って自分を部屋に引きずり込む姿が、容易に想像できた一刀だった。
〜某所〜
ちなみに一刀がそんな想像をしているとき。
「……ヘックシュンっ!」
「……ヘックシっ!」
「……クシュンっ!」
ある三人が同時に嚏(くしゃみ)をする姿が目撃されたとか無いとか。
閑話休題
そんな話をしながら食事を終わらせた後、各々の部屋に就寝の準備に向かった。
戦のときほどではないが、身体を動かした為汗をかいているので、
宿の女将さんに盥(たらい)に入ったお湯と手拭を貰った。
そして一刀は自分の宛がわれた部屋に入って直ぐに、服を脱ぎ裸に成った。
勿論、湯が冷めぬうちに身体を拭く為だ。
そして、脱いだ服を布の袋の中に入れて、身体を拭いている最中悲劇は起こった。
「失礼しま……!?」
「入りまするぞ、一刀ど……の?」
「あらま〜イイ男ですね〜」
「……」
三人が酒と肴を持って一刀の部屋に入って来たのだ。
しかも一刀は、扉の方を向いていたせいで男のシンボルまで丸見えの状態だった。
そのせいで、風以外が思考を停止せざるを得なかった。
女性陣から見て一刀の裸体は、想像を絶する物があった。
美しい白い肌、綺麗に割れた筋肉、細くしなやかだが、どこか逞しい肢体、
それが中性的な顔立ちとがあいまってまるで1つの美術品のようであった。
女子陣にはそう見えた、ただし一人を除いて。
「その美しい白魚のような指で私の服を一枚一枚剥ぎ取って、
『稟、これが俺だよ。』と囁き、私の中にその逞しいモノを……」
「り、稟さん?」
我を取り戻した一刀は、一瞬だけ己の身体能力を全力で使い、
下着を着けた後、なにやら様子のおかしい稟に話しかけた。
「は! 一刀殿、今稟に触れては……!」
正気を取り戻した星が一刀を止めようとするが時既に遅く、一刀の手が稟の肩に触れた瞬間、
「ブーーーーーーーーーッ!!!!」
彼女は鼻血を一刀に拭きかけ、其処に血の池を作る。
「ぶがっ!?」
「はぁ、遅かったか」
「ありゃま〜。」
突然の事に、一刀は対処できず顔に彼女の血を盛大に浴びてしまい、顔が血塗れになってしまった。
他二人は予測していたのか、星は眉を顰めて溜息をつき、風は慣れているようで全く動じていなかった。
とりあえず、一刀は鼻血の片付けなどをして、気絶しかけの稟を自分の寝台に寝かせることにした。
「え〜っと……確か、このあたりだったか?」
ピクピク痙攣し出している稟の頭を持ち上げて、後頭部より少し下の所をトントンと打つ。
「ふぅっ!? ……」
一応の事、鼻血は止まったみたいだ。
一刀も前鼻血が出たとき、凱に鼻血を止血するツボを教えてもらったのだ。
彼女の顔の鼻血を拭ってやると、血が出てこないことから処置には成功したようだが、
「あれ? 如何したんだ稟?」
「きゅ〜……」
何故か、稟はぐったりしていた。
「お兄さんの力が強すぎて、ツボを押したときに意識も一緒に、飛んじゃったんじゃ無いですか〜?」
「うむ。 私もそう思いますぞ」
「……と、とりあえず片づけをするか!」
気絶させてしまって、少し申し訳なく思い、寝台に寝かせて床に撒き散らされた血の池を片付けた。
「で? ありゃ何だ?」
「アレは、稟ちゃんの病気みたいな物ですね〜。」
「病気?」
一刀は、スプラッター現場を片付けた後二人に稟の事情を聞いた。
「うむ。 稟はその……物凄く思考能力が高くて時折行き過ぎてしまい、ああなってしまうのだ」
「思考の行きすぎ?」
風と星の言葉に、ますます意味が分からない一刀。
だが、有る言葉によって全て解読できた。
「要するに、すげー妄想癖が有るって事だぜ兄ちゃん」
「これこれ、宝慧。 そうあからさまに物を言うものではありませんよ」
「こりゃぁすまねぇ」
と宝慧と風の会話で、先ほどの状態を思い出す。
扉を開けた先には、一糸纏わぬ自分の姿。
部屋には、寝台があってその上自分たちしか居ない。
「なるほど、理解できた。 まぁ、頭のイイ奴には想像力豊かな奴が居るからな(ウチだったら瑞穂だな。)」
知り合いの某男の娘を思い出すが、彼女はそいつより凄まじかった。
彼女は出血多量で早死にするかもしれない。
と心配せざる終えない一刀だった。
そして、暫く一刀とHA☆NA☆DI☆無双な稟の戦いが続いた。
「ブッーーーー!!」
「うぎゃぁぁ!!」
ある時は、一刀が水浴びをしている最中に合ってしまい、
謎の血の川事件が起こり、水神のたたりだと街で話が広まったり、
ガラッ!
「きゃっ!」
「おっと! 大丈夫か?」
「……ブッーーーー!」
「フボッ!?」
またあるときは、坂を登って居る時、足を滑らした稟を一刀が抱き上げた瞬間、鼻血を噴射。
まるでスプリンクラーのように血を噴き出し、そこ一帯に血の雨が降った。
そのせいで、森の神の祟りだと近隣の邑で囁かれる事もあったそうだ。
とりあえず、一刀が献身的な介護と、レバー料理で稟に血の補給方法を教えて危惧するほどでも無くなったが――。
「……一刀殿……ブッーー!」
「りーーんっ!?」
「? なんとも唐突だな」
「あらら」
そのせいで、稟のフラグが立ってしまったとは、露ほどにお思わない一刀だった。
説明 | ||
ちわっす! タンデムです! 今回は、あれです。 タイトルからわかるように、HA☆NA☆DI☆無双なお話ですww だって、彼女のお話でなんか思いつくものって言ったら、HANAJIしかないんですもん! てな訳で勘弁してください;; では本編どうぞ! |
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コメント | ||
稟は日々妄想との戦いですな^^; いきなり(鼻血)の顔射ですか・・・稟には責任を取ってもらわないと・・・あ、その為のフラグかw(ぇ(深緑) スプリンクラーに血の雨ってそりゃ確実に死亡だねw(Orcinus orca) 鼻血で失血死なんてシャレにならん逸話になりそうだ・・・・・(黄昏☆ハリマエ) |
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