真・恋姫無双 〜異聞録〜 其の壱 |
真・恋姫無双 二次創作短編小説 〜異聞録〜 其の壱
『 深き森に迷う少女は、己を導く灯を見つけん 』
この話は、原作と違う設定が含まれています。
登場人物の口調がおかしい事があります。
オリキャラがメインのお話になります。
基本思い付きで書いたお話なので矛盾点はご了承ください。
基本異聞録は読みきりですので、一話限りのお話です。
この話の趣旨:
金髪のグゥレイトゥ!様の書かれた絵を見ていて、浮かんだお話を書いてみました。
恋姫とは関係ないと言われるかもしれませんが、良かったら見てやってください。
オリキャラ紹介
★姓:馬 名:良 字:季常 真名:紅紀
朱里の愛弟子で、この話の主人公。
★性:馬 名:謖 字:幼常 真名:智羽
朱里の愛弟子で、少しだけでてきます。
二人とも一応子供と言える年齢の設定です。
馬良(紅紀)視点:
あの男の事が分からない。
朱里お姉様ばかりでなく。 桃香様をはじめ、多くのお姉様方達と肉体関係を持つあの男の事が。
『天の御遣い』を名乗ってはいるが、それが御輿である事は誰の目にも明らか。
優れた武も。 才気溢れる智も。 何もない只の凡人。
同じ能力が無いと言っても桃香様は別。 あの方の語る夢は、正直夢物語で現実を見ていない所はあるとは思うけど、その夢には多くの人を引き寄せるだけの魅力がある。 それは立派な才能だし王としてもっとも必要な資質だと思う。 少なくてもお姉様が己が主と認めるだけの徳や求人力はあると思う。
それに国を治めるのに足りない能力は私達軍師や、将が支えて上げれば良いだけの話し。
だけどあの男に在るとしたら、ヘラヘラ笑う笑顔と底なしの性欲、そして中途半端な天の知識くらいだ。
その天の知識にしたってあの男が偉いのではなく、ただ持っている知識を思い出したかのように提供しているに過ぎない。 あの男が作り出し活かすために頭を働かしている訳では無い。
だから、何故皆があんな男に気を惹かれるのか分からない。
朱里お姉様は何故あんな男のために奔走したり、寝る間を惜しんで政務を分かり易いように纏め直したりするのだろう。
あの男の中途半端な知識を活かそうと、眠りながらでも頭を働かせるのだろう。
むろん朱里お姉様が私などより遥か先の事をお考えになり、その結果あの男の話した知識を活かそうと判断されたと言う事は分かる。
大きな道を基準に縦横に走った道に沿った街の構造。 市の集中化による商業のや工業の効率と発展させやすくする発想。 街を大きな道を境目に区分けし管理運営する。 更に区を分けた町毎に警備隊の詰所を設置して、街の治安の向上を図る。
確かにどれも素晴らし考えだと言う事は分かる。
聞かせられた話は荒唐無稽な事ではなく、どれも現実味のある話しだった。
それもそうだろう。 実際天の国で行われている事を話しただけなのだから、現実味があって当然の事だ。
だけど、それをこの地で現実にするために、どれだけの問題があるかと言うかを、どれだけの労力と時間がかかるかと言う事をあの男は分かっていない。
だと言うのに朱里お姉様は、そんな事等気にせずに、あの男の言う事を現実にするために働きづくめだ。
あれでは何時か身体を壊されてしまう。 その事も含めて詠様に一度相談した所。
「何甘えた事言っているのよ。 それをしてみせるのが高級文官の仕事でしょ。
出来るのが当たり前の事しかできないと言うのなら、下級文官にでもなる事ね。
それにね、あの娘が頑張ると言うのなら、それだけ意味がある事。 愛弟子の貴女がその手助けをしなくてどうするって言うのよ」
そう、叱責された。 ねね様ですら。
「あのヘボ主人の言う事がまともな訳が無いのです。
それにおまえは、おまえが慕う朱里が何故心配される程頑張るのか、分からないのですか?
なら、自分が何のためにこの国で、今の地位にいるのか、考え直した方が良いのです」
と、むしろ哀れみの目で見られてしまいました。
お二方とも、普段はあの男の事について悪口ばかり言っているのに、こと仕事に関しては信頼されておられる。 すぐに仕事を抜け出しては、街に遊びに行ってしまうあの男の事を何故それ程にと思ってしまう。
それに朱里お姉様は、そんなあの男の事が好きだがら。 その言葉を叶えるために、あんなに無理しているに決まったいる。
……でも、確かに詠様の言う通りだ。 私が朱里お姉様をお助けしなくて誰が助けると言うの。
御友人の雛里様は、それこそ御自身のお仕事や、他の将達の後始末で手一杯だ。
智羽は当てにならない。 アレは確かに才能はあるけど、朱里お姉様に褒められたいばかりの子供で、自分の事で手一杯だ。 下手をすれば朱里お姉様の仕事を増やすだけの事態になりかねない。
「……やっぱり、私が朱里お姉様のために頑張るしかないわね」
そう呟きながら寝台から体を起こす。
昨夜は、朱里お姉様のお手伝いを少しでもできるように、今日の分の仕事を前倒しにしてやったおかげで、遅くなってしまった。
そんな訳で急遽城の空き部屋を借りて一晩過ごしたわけだけど……やはり慣れない寝台で寝るもんじゃないわね。 疲れが残った感じがするわ。
とにかく、疲れた顔をお姉様方達に見せる訳には行かないので、据え置かれた甕の水で顔を洗い、布で体を拭きあげ、そのまま下着姿のまま、背中まである髪を綺麗に梳かし直す。
朱里お姉様は綺麗な銀髪だと褒めて下さるが、やはり銀は銀。朱里お姉様の金糸のような髪には敵わない。
それに私の髪は硬く太い。 どうしても野暮ったさが残ってしまう。
こう言う時だけは智羽の絹糸のような髪質が羨ましくなってしまう。
……能天気な性格がああも綺麗な髪質にさせているのかしら?
ううん、違うわね。それだとお姉様方達の綺麗な髪質の説明が付かないもの。
「駄目ね、朝から嫌な事考えたら、朱里お姉様に暗い顔を見せてしまうわ」
私はそう呟いてから、お気に入りの赤い布で髪を留め始める。
高級文官の試験に受かった時に、朱里お姉様に頂いた私の宝物だ。
私はその時の事を思い出し、先程の暗い気分等何処かに吹き飛んだかの様に、鏡の中の私は笑みを浮かべている。 だけど鏡に映る部屋の入口が半開きになっている事に気が付き、閉めなければと思ったと同時に。
「こ、この空き部屋でひとまず、へっ?」
何やら慌てた様子で飛び込んで来たあの男が、部屋の中の私の姿に気が付き間抜けな声を出す。
だけど私の中は、その間抜けな声に反応するどころではありません。 私は反射的に振り向いてしまい、私は今下着一枚のあられもない姿を、よりにもよってこの男に。 この性欲の権化のような男に晒してしまったのです。
「待て、誤解だっ。 これはワザとじゃない。 たまたま逃げ先を探していた所に空き部屋の扉が半開きだったから飛び込んだだけで、覗くつもりでは…」
恥ずかしさと羞恥心と、怒りで頭の中まで真っ白になった私を、この男の間抜けなで必死な弁解な声が少しだけ私の冷静さを取り戻し。
「とっとと、部屋から出て行きなさいっ! この痴漢っ! 変態っ! 強姦魔ーーーーーっ!」
私の城中に聞こえるかと思うような叫び声が、部屋中に響き渡りました。
そして玉座の間における朝議にて、定例の報告を終えた後。
愛紗様が、桃香様の横で転がっている物体に目をやり。
「では御主人様、朝から紅紀の着替えを覗くと言う、破廉恥な行動について説明していただきましょう」
「いや、だから最初に言った通りワザとじゃないって。
たまたま逃げ込んだ空き部屋に紅紀が着替えていただけで、他意は無い。 信じてくれっ」
縄で縛られ、桃香様の座る椅子の横に転がされたあの男は、私に言った時と同じ弁解の言葉を口にする。
それにしても、本当にこの国は変わっている。 仮にも自分達の主の一人を縄でグルグル巻きにして床に転がし、詰問するのだから呆れ果てて言葉も無いわ。 その上、自分の主に乱暴な口をきいたり、暴力を振るったりする事も頻繁だ。
もともと、身分の高くなかった人達だから、それは仕方ないとは思う。 正直最初見た時は、空いた口が塞がらなかったけど、今ではすっかり慣れて、今朝のような暴言を吐いても気にならなくなった程だ。
「では、聞きますが、何故すぐに部屋を出なかったのです。 紅紀の話では、紅紀が悲鳴を上げるまで凝視していたと言うではありませんか」
「いや、その…紅紀の姿が綺麗だから、つい見惚れて…」
かーーーーーっ
あの男の言葉に、私の頭の中が真っ白になり、顔が一気に熱くなるのが分かる。
今まで言われた事のない言葉。 今まで眉が太いだの、可愛らしくないだの散々言われてきたけど、そんな事を言われたのは初めてだ。
むろん、私に媚を売る連中がそう言う事を言ってくる事はあったけど、この男の言葉はそれとは違うし、不思議と私の心の中にまで届いて来た。
「紅紀どうしたですか? 顔が赤いのですよ。 ふふ〜ん♪」
隣で面白そうに此方の顔を覗き込んできた智羽に、私は「違うわよっ」と小さな声で器用に怒鳴って見せ、後頭部を突いてあげる。 不意に襲った痛みに智羽は涙目になるけど良い気味よ。 よりにもよって、そんな勘違いをするなんてどうかしているわ。
結局あの男は朝から、鈴々様の鍛錬に巻き込まれそうになって、逃げ出していたと言うのが原因らしいけど、情けない話ったらないわ。 そんな事で私の裸を見たと言うのだから、腹ただしいったらありはしない。
まぁ確かに、全力か、攻撃しないかの鈴々様の直々の鍛錬なら、近衛兵ですら逃げ出すでしょうけど。 この際そんな事は関係が無いわ。
そんな私を心配されたのでしょう朱里お姉様は、
「紅紀ちゃん。 御主人様は、本当に悪気があった訳じゃないから、今回だけは許してあげてくれないかな」
そう言ってくる。 ……違う。 確かにお姉様は私の事も心配してをされているけど、本当に心配しているのはあの男の事。 あの男がこの事を気にされる事を気にされているだけだ。
……お姉様、そんなにあの男が心配なのですか? ついそう尋ねてしまいたくなる衝動を抑え、私はお姉様の願いを聞き届ける事をお伝えする。
その事でお姉様の心配事が一つ減るのなら、それで構わない。 確かにあの男に悪気は無い事は分かったから、今朝の事は事故と言う事で片づけても良いと思う。 何より私自身が裸をあの男に見られた事実を、お姉様があの男の事で心配されている事を、早急に忘れてしまいたいからだ。
「うん、ありがとう紅紀ちゃん」
ずきんっ
私の承諾の言葉に、お姉様は嬉しそうな顔をされる。
あの男が許される事を、自分の事以上に喜んでいられる事が、私の胸に痛みを奔らせる。
その笑顔が、何故かあの男の笑顔と重なってしまう。
……これっぽっちも似ていないと言うのに。
昼を少し過ぎた頃。
私は数人の供を連れ街に降りてきた。 豪商や街の顔役達に会うためだ。
目的は新たな政策に対する協力の申し入れ。
街の治安を良くするために、警備の兵や詰め所を増やすにはお金がいる。
だけど国庫には限りがあるため、現時点では今以上警備に回せるお金は在りはしない。
そのための資金を、こうして商家や街の顔役達に協力の申し入れをして、出して貰うと言うのがあの『天の御遣い』を名乗る男の考え。
確かに、街の治安が今以上に良くなれば、安心して商売をしたり、物を作ったりできるのだから、出した以上の儲けは直ぐに出せるはずと言う理屈は分かる。
でも、商人達とて自分達の生活がかかっている以上、出費を抑えるのは道理。 戦があると言うのならば、それこそ商売どころではなくなるから協力をするでしょうけど。 そうでない以上そう簡単に財布の紐は緩めてはくれない。
現に今尋ねて行った先でも、のらりくらりと避わしながら、此方の望む金額の十分の一しか出す事を約束させられれなかった。 その癖して、それ以上の治安を要求するような事を言ってくるのだから、腹が立つったら在りはしないわ。 貴方、街で有力な商人なら警備にどれだけお金掛かるか分かっているでしょっ! そう怒鳴りつけてやりたい程だった。
だけどお姉様に頼まれた以上、そんな真似をする訳には行かない。
そもそも、こんな荒唐無稽な事が上手く行くわけが無い。 あの男の居た天の世界とこの世界では違うのだから、これはむしろ当然の結果と言える。
「お姉様はこうなると言う事は分かっていた筈。 なのに何故こんな事をさせるのだろう……」
そんな言葉がつい口から零れ落ちてしまう。 それも仕方ないかもしれない、朝から廻って殆ど成果が無いのでは愚痴の一つも出てしまうと言うもの。
だけど、愚痴を零している場合では無い。 このままではお姉様に無能者と思われてしまう。
それに、私がクズクズしていたら、智羽が嗅ぎつけて仕事を横取りしてしまう。
別に仕事を横取りするだけなら問題は無いけど、あの娘はお姉様に褒めて貰いたいばかりに、強引な手で豪商や顔役達からお金を出させかねない。
そうなったら、問題が大きくなり、継続的にお金を出させれなくなってしまう。
それでは意味が無いのだ。「……本当に、どうしたら」そう再び小さく溜息が出てしまった所に、聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「おばちゃんありがとう。 きっと有益に使ってみせるよ」
「御使い様のためなら、これくらいかまやしないさ」
そして明るい夫人の声の後に、あの男とその周りを取り囲むように何人かの子供達が、あの男と同じ様に小さな店の夫人にお礼の言葉を楽しげに言っている姿が私の瞳に映る。
あの男は、街の子供達をあやす様に隣の店に入って行き。 同じように店主と楽しそうに雑談交じりに話しをしながら、広げた木簡に何やら書き込むと、幾ばくかのお金を受け取っていた。
そして同じように元気な子供達の声と共に店を出てきた所を、私は呼び止めた。
「いったい何をしているんですかっ。 それに今は執務をしている時間の筈です」
私の叱責の言葉に、この男は「あちゃー、見つかっちゃったか」とバツの悪そうな顔をする。
この男がフラフラと街を遊び惚けている間も、お姉様は必死に走り回って居ると言うのに、御自分は楽しそうに街の子供達を引き攣れ、商人達からお金をタカリ歩く等とはっ!
私が怒りのあまり体を震わしていると、この男は私と私の供の姿を一瞥すると。
「その様子だと、あまり上手く行っていないようだね」
ピクッ
その言葉に、私は怒鳴りたくなるのを必死に我慢する。 一応、これでも私の主と言う事になっている以上街の住人達の前で、これ以上の無礼な真似は出来ない。 この男自らが『天の御遣い』の名を落とすような真似をしても、臣下である私がそう言う真似をする訳には行かないからだ。
それにこの男の言った言葉。 私の仕事の内容を知っていると言う事。 そしてこの男の今さっきの行動からして、商人達からお金をタカっていた訳では無く。 私の仕事の真似事をしていたと言う事が分かる。
でも、だからって仕事を放り出して良い理由にはならないし、この男の持っている袋の大きさからして、私が集めたお金の十分の一にも満たない事は簡単に分かる。 そもそも、あんな小さなお店を幾ら回った所で、集まる金額などたかが知れている。 だから私はそんな真似は足手纏いでしかないと言う意味も含めて、
「御心遣いはありがたいですが、この様な事は私達だけで十分です。
貴方様はその僅かな成果を持って、お早めに城に戻り下さい。
そしてどうか御自分の仕事をされますよう、お願いいたします」
だけどそんな私の皮肉も、この男は何でも無いように笑みを浮かべ「じゃあ後一軒だけ」と言って、先程私が出てきた大商家である店に入って行こうとする。
私が先程頼んで碌な成果がなかったと言うのに無駄な事を、と思いながらもこれ以上仕事を放ってこんな事をされては朱里お姉様にまた負担が行ってしまう。 だから約束通りこの店が終わったら、城まで送り帰そうと、それまで後ろで様子を伺う事にした。
そして店の主人は案の定あの男の言葉に、『天の御遣い』自ら頼みに来た事に驚きはしているものの、この男の奇行はこの街では有名。 だから店の主人は、何だかんだ言った上、更に私に既に少額なれど寄付する事事を約束した事を持ち出し、これ以上の出費を断る話に持ち込んできた。
だけどあの男は、そんな店の主人の話など関係ないとばかりに話を遮る。
「そうそう、その前に見て貰いたいものがあるんだけど」
そう言って、あの男が先程の竹簡を店の主人にも、私にも見えるように広げだすと、其処には、この一帯の小さなお店の店主の名前とその下に数字が記載されていた。
店の主人も大商家とは言え商人である以上、お店とは言えないような小さなお店の主人の名前まで網羅してあるらしく、その事にすぐ気が付いた様子だ。
「知っていると思うけど、みな小さないお店ばかりだ。 だけど毎月の寄付を快く約束してくれたよ。
自分達の稼ぎで、少しでもこの街の皆が暮らしやすくなるのならって、笑って出してくれた。
なっ、そうだろ?」
「うん、白叔母ちゃんそう言ってた」
「桂お姉ちゃんの所も、笑って御使いのお兄ちゃんと約束してた」
「林おばあちゃんも、孫達が暮らしやすくなるならって言ってた」
男の問いかけに、ついて来た子供達ははしゃぎながら、言葉遊びの様に楽しげに喋って行く。
中には関係ない事まで話し出す子もいるけど、概ね今までこの男と一緒にお店を回った時の様子を話していた。
「やっぱり協力してくれた人達には感謝したいから、この名前と金額を書いた額縁を、隊舎の壁に掛けておこうと思うんだ。 そうすれば警備の兵も、自分達は街の期待を背負っているって自覚しやすいだろうし。 街の人達も、自分達がこの街の平和と作り出す力になっていると言う事が分かるだろうしね」
この男の言葉に店の主人は目元を引き攣らせる。 そして私も同様にこの男の行動に呆れかえる。
今までの小さな店の時とは違い。 この男は本気でこの商人を脅しているのだ。
この辺り一帯の小さな店だけとは言え。 たとえこの店にとっては少額だとしても、それらの店にとってはそれなりの基金を約束した。 だと言うのに、この一帯所か街に大きな発言力を持つ程の店が、店の規模に合わない僅かな金しか出さないのでは不味いのではないかと。
確かに最初は店主の思惑通り、例え少額でも出した以上シラを切る事は可能だが、それも名前と金額をこの男の言う建前で公表すると言うのならば話は別になってしまう。
大商人に相応しい基金を約束しなければ店の名に傷がつき、敷いては信用を失ってしまう。
信用は商人にとって大切な命綱である以上、この男の申し出を断る訳にもいかない。
その上、その隊舎に掛けると言う額縁には当然商売敵も載る事になる以上、その額縁はこの街における商人の力を示す分かりやすい指標になる。
そして子供達だ。 子供達の今の様子からして、今ここで断ったり僅かな金額で誤魔化そうとすれば、口の軽い子供達の事。 あっという間に街中に広まってしまう。
その事を商人の嗅覚で知ったのであろう。 店の主人は使用人を呼びつけ奥からお金を出させる。
「もちろん、私の方としましては、『御使い様』直々にこられた願いを断る訳にもいきませぬ。
それに、これは我等街に住む者達全てに係わる大切な事。 喜んで御協力させていただきます」
等と、かなりの基金を約束すると言いだす。
先程は嫌味交じりに私を追い払ったと言うのに、最初の方に言っていた事は冗談だと、子供達に聞かせるようにゆっくりと強調して、何度も似たような言葉を紡いでゆく。
お店を出て、あの男が子供達との約束を果たすのを待った後。
約束通り城へ帰ると言うこの男を、真っ直ぐに帰るか心配ですと言って送りながら、私はこの男に溜息交じりの言葉を吐きかける。
「全く、子供を利用するだなんて信じられませんっ」
「はははっ、耳が痛いな。 でもあの子達には最初から、一仕事終わったら天の国のお話をしてあげる約束だったんだから、そうは問題は無いだろ」
「そのお話のおかげで、余計に遅くなってしまったでは無いですか。 もっと短いお話で済ます事も出来たはずです」
私の言葉に、この男はそれだとあの子供達を本当に利用した事になってしまうと。 そう言う事に子供達は敏感だからと苦笑を漏らしながら私に話してくる。 まるで私を物の知らぬ子供のように扱ってくる。
その事に私は苛立ちを覚える。 人の裸に見惚れたとか言っておきながら、子供扱いも何もない。
そう言う事を含めて、私はこの際この男の普段のお姉様方達への無神経振りを、遠まわしにお説教してあげる。 この男の行動に、お姉様方達が振り回されてしまう事をもっと自覚すべきと言う事を、皮肉交じりに苦言を申し上げる。
だと言うのに、この男は苦笑を浮かべながらも、「うん、そうだね。 気を付けるよ」と頷きながら黙って私の言う事を聞き続けている。 主従の関係からして怒っても良いはずなのに、この男は私の不敬とも取れる言葉を黙って受け止めてくれている。
そして、そんな事をしているうちに城の前まで来ると、
「はいこれ。 持って行くといいよ」
「えっ?」
「まだ続けてくれるんだろ? これがあれば、他の豪商や顔役達から基金を約束してくれやすいはずだよ」
そう言って、半日以上かけて集めた名前を記した竹簡を、私にあっさり渡してくる。
自分が足を運び、小さなとは言え商家を回って説得して回った証を、私に渡してくる。
確かに此れがあれば、他の豪商達からお金を引き出すのは容易くなる。 一度豪商に約束させた以上、他の豪商も面子や見栄を保つために多額の基金を約束せざる得なくなる。
むろん、此処までのお金を出させた以上、治安の向上と言う名の見返りを求められるが、それがそもそもの目的である以上問題は無い。
だけど、私がこの竹簡を受け取ってしまえば、この男の努力の証を横取りするみたいで嫌だった。
智羽じゃあるまいし、私はそう言う真似は必要が無い限りしたくない。
そんな私の想いを知ってか知らずか、
「さっきは上手く行ったけど、俺では次も上手く行くとは思えない。
やはり豪商や街の顔役達相手だと、交渉術ってものが必要だろ?
俺にはそんなものは無いから、紅紀がやってくれると助かるんだけど」
等と情けない顔で、情けない事を言ってきます。
確かにあんな交渉の仕方では、子供達を使わない限り上手く行くわけありません。
特に力を持つ商人達は海千山千、経験の少ないこの男にそんな真似が出来るとは思えません。
「分かりました。 貴方様が其処まで云うのならば、これはありがたく使わせていただきます。
その代り、城を抜け出すなんて真似はせず、しっかりと仕事をしてください」
そう言い残して、私は供の者を連れて再び街へと向かいます。
まったく、時折物凄く頭が切れる様な事を見せるかと思えば、次の瞬間にはあんな情けない姿を見せるのです。 本当に分からない男です。
「馬良様、これで上手く事が運びますね」
「えっ…ええ、そうね。 ごめんなさい、ちょっと別の事を考えていたから」
突然かけられた供の言葉に、私は思った以上に意識が考え事に割いていた事に気が付き、碌に話を聞いていなかった事を軽く謝るが、何故かその事を驚いたらしく。
「申し訳ありません。 嬉しそうなお顔をされてい居られたので、てっきり今回の申し入れに目途がついた事を喜ばれて、微笑んでいるのかとばかり……」
「…ええ、その事は嬉しわ。 朱里お姉様のお願いを叶える事が出来そうなんですもの」
そう供の者に応えながら、私の意思は別の事を考えてしまう。
私が嬉しそうにしていた? しかも微笑んでいた? 何故?
私はあの男の事を考えていたと言うのに、そんな事ある筈はない。
あんな無能で、お姉様に御苦労ばかり掛け、その上女ったらしな最低な男の事で嬉しそうに微笑むなんてありえない。
そうね。 きっと経過はどうあれ、お姉様との約束を守れそうな事が無意識に出てしまったに違いないわ。
あの後回った豪商達や街の顔役達所か、既に午前中回った所でさえ、あの男の渡してくれた竹簡や、名前と金額を公表すると言う策の前には皆快く、と言うか自分達の店の看板の品格を落とさないためもあって、予想以上の金額を毎月基金してくれる事を約束してもらう事が出来た。
まだ一区画しか回れてはいないけど、一区画でもこれだけ出した以上、他の区画でもまず大丈夫だと思う。
その事を確信した私は、明日からは豪商達は智羽に任せて小さな店も回ろうと考えている。
あの娘なら、そう言う事なら喜んで引き受けるだろうし、競争意識を刺激するような相手も無く、竹簡と公表すると言う武器がある以上、無茶な真似をする心配もない。
正直、今日無事にお金を集めれたのは、あの小さな店の店主達の御好意のおかげだ。
そしてその小さな店は、普段あの男が街に遊びに出歩いた時に気にして声を掛けているお店達。
金額としては、本当に微々たるものだけど、その微々たる協力があったおかげで、豪商も動いてくれた。
その小さな協力がこの街の治安を良くしていくのだと、私は心底思い知らされた。
王が、豪商や有力者が街を国を作るのではないと。
皆の想いが王を通して平穏な街と国を作るのだと。
桃香様が仰られていた夢物語が、私の目の前で起きようとしている。
だからこそ、私はもっと確かめたくなった。
お姉様が信じられている桃香様の夢が決して夢物語では無い事を。
あの見向きもしなかった小さな店の店主達の想いの積み重ねの結果を、この目で見たくなった。
あの男の真似をするのは癪だけど、供を連れず雑談交じりに説得して回ろうと思う。
あの男の様にヘラヘラ笑う事は出来ないし、そんな事をする気は無いけど、それでも一生懸命お願いしてみようと思う。
高級文官と言う上からの視線では無く、同じ街に住む者として話してみようと思う。
多分それがお姉様が見ている世界に繋がると思うから。
そう思い立ち。 私はその時間を作るため、城に遅くまで残って明日の分の仕事を処理する。
やる事は沢山あるけど、今はそうしたいと言う想いが私の身体を動かす。
そうして、何とか前もってやれる事を終わらせれた頃には、陽が落ち切るどころか、今の時期の月の傾きから深夜だと言う事が分かる。
「う…ん……、そろそろ寝ないと明日が辛いわね」
体を伸ばしながら、そろそろ寝る事にした。
今夜は遅くなる事は分かっていたから、前もって侍女に昨日の部屋を用意させてある部屋に足を運び、 もう今朝みたいな事は無いと思うけど、戸をしっかりと閉めておかないとねと。 今朝の最低な出来事が、戸の確認をしていなかった自分にも非があった事に気がつき苦笑が漏れてしまう。
結局そのついでにあの男の事を思い出してしまい。 今日一日あの男の事で始まり、あの男の事で終わろうとしている事に溜息を吐きながら、布で縛った髪を解き、寝間に着替えた所で最後にやっておかなければいけない事を思い出し、私は再び部屋を出る。
「あの部屋って、厠が遠いのが欠点なのよね……夜中にしたくなったら、たまらないわ」
言っても意味が無いと分かっていながら、ついそんな独り言を呟きながら、月明かりと廊下の行燈の灯を頼りに足を運ぶ。
そして無事用が住んで厠から出てきた時に、私はまだ灯が点いている部屋がある事に気が付く。
「あれ? でもあの部屋って」
私はその部屋に灯が点いている訳が無いと不信に思い、その部屋に足を向ける。
其処は桃香様とあの男の執務室。 桃香様は、風邪気味と言う事で今日はもう御就寝の筈。
だから、その部屋に灯が点く道理はない。 もしかして他国の細作!?
そう思い何時でも大声を出せる心構えで、忍び足で部屋に近づくと。
「静かに」
だけどそんな言葉と共に、私は後ろから口元を抑えられ、押さえつけられてしまう。
私は、その事に恐怖し、このまま殺されてしまうと思い、恐慌状態に陥りかける。
でも私は、お姉様の弟子である以上無駄死になんて無様な真似は出来ない。
そんな誇りが私に冷静さを僅かに取り戻させる。
賊に見つかりこうして捕まってしまった以上、殺されるのは仕方ない。 でもせめて、忍び込んだ賊の正体を一目でもと、賊の潜入を誰かに知らせるための一声だけでもと、出来るだけの抵抗をして見せる。
だけどそんな私の決意も虚しく、所詮文官でしかない私の抵抗も、押さえつけられた体はビクともせず。
相手の顔も灯一つないくらい廊下では、闇が深すぎて何一つ確認できなかった。
私は何もする事が出来ず、このまま殺されてしまうのかと思うと、自分が情けなくて涙が出てきてしまう。
「紅紀よ。 私だ。 頼むから、暴れるのを止めて欲しい」
「もぐっ?(えっ?)」
微かに私にだけ聞こえる様な小さな声は、私の良く知っている声だった。
私はその事に、自分を押さえつけている者が賊では無いと分り、体の力を抜く。
そして私は影の言われるまま、静かに影に付いて行き、月明かりの下に出る。
薄雲に僅かに曇らせながらも、その白光は声の主を、愛紗様のお姿をその光の下に浮かび上がらせる。
美髪公と謳われるその美しい黒髪は、黒髪だと言うのにも拘らず月光を受け、まるで髪自体が輝いているかのように映し出している。
そして愛紗様は、そんな美しい髪を優雅に揺らされながら私に小さく頭を下げ。
「いきなり乱暴な真似をしてすまぬな。
だが、政務の邪魔をしてほしくなかったものでな」
「えっ? ではあそこの部屋にいるのは?」
「おまえは変な事を聞く。 桃香様が風邪気味ですでの御休みある以上、我等がもう一人の主である御主人様以外、誰が居ると言うのだ?」
愛紗様は、私の咄嗟の問いかけに、呆れ気味に答えてくださいます。
でも、信じられません。
あの仕事をさぼってばかりのあの男が、こんな夜中まで政務をしている等と。
あっ……もしかして。
そんな私の浮かび上がった考えを余所に愛紗様は私に言われます。
「今日も、街に遊びに行かれたからな、その分出来なかったお仕事をされているだけだ。
おまえが心配する事では無い」
違う。
「御主人様も、ああ言われれば、こうなる事は分かっていると言うのに、困ったものだ」
あの男は、遊んで居た訳では無い。
「まったく戯れも程々にして貰いたいものだな」
「違います! あの・むぐっ」
愛紗様の言葉に、思わず反論しかけた私の口を、愛紗様はまた塞がれてしまいます。
離れているとは言え、大声を出しては意味が無いと再び私に注意されます。
そして落ち着いた私に、愛紗様は再び謝罪の言葉を告げられます。 迂闊な声を出そうとした私が悪いと言うのにも拘らず……。
「勘違いさせるような物言いをした私にも非があるな、許されよ。
紅紀が言いたい事は分かっている。 言ったであろう。『ああ言われれば』とな」
「あっ……」
私はその言葉に、どう言う事か理解した。
例え事実がどうであれ、主が「遊びに行った」と頑なにそう言う以上、それを真実として扱わなければいけない。 そしてそうである以上、しなければいけない仕事を黙認する事を許す愛紗様では無い。
例え、真実がどうであれ、それを認めては周りに示しがつかなくなる。
でも一体何故そんな嘘を?
「御主人様が昼間何をしていたかは報告が上がっている」
「あっ、では朱里お姉様が」
「紅紀が朱里に報告した内容もあるが、他にも御主人様に付けている者からの報告もある」
私は愛紗様の言葉に驚きつつも、考えれば当たり前の事だと納得する。 我が国では王と同格としている『天の御遣い』を、幾らなんでもたった一人で街に出すわけが無い。 ただ驚いたのは、そんな気配を今までまるで感じなかったからだ。
「お主は勘違いしているかもしれぬが、御主人様は私に言われたからだけで、ああして夜遅くまで政務に励んでおられる訳では無いぞ」
「え…」
「あのお方は自分が原因で、他の者に皺寄せが行く事を嫌われているだけだ。
だから、街に遊びに行かれた時は大抵ああして夜遅くまで政務に励まれている」
「何で其処までして、街に行かれるのですか? 今日みたいな事が頻繁にあるとは思えません」
だけど、そんな私の問いかけは、自分が子供であると思い知らされるだけだった。
愛紗様は確かに今日みたいな事は稀で、普段は街の人間と雑談をして回っているだけだと言われます。
でもそれは決して遊びでは無く、民の暮らしを肌で知り、雑談交じりに今の街や村の様子を聞いて回っているのだと、どんな事に困っているかを聞いて回っているのだと。
そして大きな商家では無く見落としそうな小さなお店や、子供達の相手をするのは、それが一番民の暮らしに近く大多数の意見だからと言う事。
豪商や顔役は所詮有力者で、ごく一握りの人間が自分達に都合の良い事を話すだけに過ぎないし、黙っていても耳に入る。
だからあの男は遊ぶ振りをして、そうやって民の本音を聞いているのだと。
民の暮らしを知らずに良い政は行えないと。
天の世界で育ったあの男が、この世界の常識や礼儀作法を碌に知らないあの男が、役に立てるのはそれくらいだと苦笑を浮かべながら話した事があると。
愛紗様は、私にあの男の真実を話してくだされました。
でもそのおかげで、分からない事も出てきた。
愛紗様が言うには、今日のような事は稀だと言う。
なら何故、今日それが起きたのか、それが分からない。
だけどそれを聞いて、自分が如何に周りが見えていなかったかをも思い知らされた。
「詠や音々がな、おまえが朱里の事で相談した事で、心配して御主人様に相談したのだよ。
このままではおまえが、この国でやって行けなくなるのではとな。
分かっていると思うが、この国は他の国と違って特殊だ。
民の視線で国が動いている。 故に、民の心を知らねば政に違和感を感じて当然だと、
下級士官ならともかく、高級士官は桃香様と御主人様の御心を知らねば、民が迷う破目になるとな。
本来の国の政の在り方を知るあの二人が、そう言うのだそれは間違いなかろう」
じゃあ、私のために、あの男が動いたと言うの?
その事を教えるために……。
今日の事を教えるために……。
あの奇跡のような出来事を教えるために……。
民の想いの力を教えるために……。
こんな夜遅くまで仕事をしなくてはいけない代償を払ってまで……。
「見た所もう寝る所であったのであろう。
今日はもう遅い、もう部屋に戻り明日のために身体を休めるが良い」
愛紗様の子供をあやすかの様な言葉に、私はぼんやりと返事をしたまま部屋へ足を向ける。
分からない。
あの男が何を考えているのか分からない。
いいえ、分かっている事がある。 分かった事がある。
あの男は少なくても唯の能無しでは無い。 能無しに昼間のような真似は出来やしない。
桃香様と同じ様に民を想い、優しさに満ちていると言う事。
こんな遅くまで仕事をする程、責任感が強いと言う事。
そして、朱里お姉様が慕うだけの物を確かに持っていると言う事。
分からない。
あの男が何を考えているのか分からない。
何故、あそこまでして私を導こうとしたのか。
私に皮肉を言われながらも、苦笑を浮かべながら優しい瞳を覗かせていたのか。
……違う、分かっている。 あれはあの男が保つ包容力だ。
すべてを受け止め、それを優しく包み込んでくれるあの男が持つ魅力。
だから、朱里お姉様を含むお姉様方達は、あの男を慕うのだと。
分からない。
何故、あの男の事を考えていると言うのに。
こうも胸が早鐘の様に鳴っているのか、それが分からない。
私は、あの男を嫌っていた筈なのに。
それが………分からなくなった。
……何でだろう。
それも分からない。
朱里お姉様。
世の中は分からない事だらけです。
……この不思議な温かな気持ちは何なのでしょうか……。
説明 | ||
『真・恋姫無双』の短編小説です。 あるお方のイラストを見て、妄想を垂れ流してみました。 拙い文ですが、面白いと思ってくれた方、一言でもコメントをいただけたら僥倖です。 ※登場人物の口調が可笑しい所が在る事を御了承ください。 |
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仕事や気遣い等一刀らしいやり方ですね。廻りもそれが分かっていて同調・補足して美味く廻していますし・・・こんな蜀ならきっと笑顔の溢れた良い国となっていくんでしょうね。(深緑) 320i様、はい、私の一刀のイメージ上、無印補正が入っています。(うたまる) say様、幾ら落ちようとも、相手は未成年です。 手を出せば一刀は御用ですよ(w(うたまる) 女の子は出ると必ず落ちていくか。ははは。・・・・・ホントニモゲテシマエ。(狭乃 狼) U_1様、皆様種馬に関してのみのコメントに、嬉しいような悲しいような。 やはりその辺りは、オリキャラヒロインの悲しいさ駄目なのかもしれませんね(うたまる) 中原様、今回は蜀舞台ですので、食に出てくる女性に関しては 否定しきれないですよね。 怖い事に(w(うたまる) jackry様、既に皆様一刀が馬良を頂いてしまう前提になってますねぇ(w(うたまる) イタズラ小僧様、平和ですよぉ〜。 新たな争いの火種は投下されましたが(w(うたまる) こうして一刀の毒牙にまた一人…。(U_1) この世界の女性コンプリートできるんじゃね?(中原) うん、きょうもしょくはへいわです。(イタズラ小僧) 関平様で、既に5人目のその呪文。 一刀、紅紀を導いただけと言うのに哀れな(w でもその呪文を聞く度に、ちくわの神様のチクワがモゲルのを想像してしまうのは私だけなのでしょうか(w (うたまる) hokuhin様、この後どうなるかは分かりませんが、例えそうなったとしても、恋姫ですから¬(〜Д〜)г(うたまる) 砂のお城様、馬良の心の壁もそうですが、心の成長ぶりが楽しみな娘だと思います。 御胸が成長するかどうかは分かりませんが(ぉw(うたまる) マスター様、一刀の餌食になるかどうかはともかく、どう成長して行くかは楽しみな娘だと思います。(うたまる) 金髪のグゥレイトゥ!様、原作者に読んで戴けるとは嬉しい限りです。 金髪のグゥレイトゥ!様のイメージとは多分違うと思いますが、楽しんで戴けてたのならば何よりです。 そして、何時もイメージ映像としてインスパイア元にさせていただき、ありがとうございますm(_ _)m(うたまる) btbam様、 何か私のSSではすでに定番の言葉になりつつありますね。 この呪文(汗(うたまる) よーぜふ様、別にまだ確定したわけではないのですが(汗 でも、そう言うわれると言う事は、そうなる事を望まれていると言う事ですね♪(うたまる) GLIDE様、時期設定とかは深く考えておりませんが、蜀建国後であるのは間違いありません(うたまる) ちくわの神様、 ツンデレは意識しましたが、桂花や詠とは別のツンが脳内で固まってしまいました。(うたまる) 七夜様も、同意見ですか……そこまでイチャラブナ展開では無いのに……きっとこの後を脳内補完されたのですね(w(うたまる) 瓜月様、その脳内変換は言われるまで気が付きませんでした(w でも確かに言えますよね♪(うたまる) また一人一刀の嫁候補が増えるのか・・・(hokuhin) 馬良はこれから成長していって、一刀の餌食になるんですね。この種馬は……。もげろ。(マスター) 素晴らしい…これは良いツンデレ!とりあえず一刀もげろ(金髪のグゥレイトゥ!) みんなそれは言ってはいけないお約束だぜwww(btbam) この種馬が。結局こうなるのか・・・もげてしまえ!!w(よーぜふ) さすがの種馬力wこの話はいつくらいの時の話だろ?(GLIDE) 新手の桂花みたいと感じたのは俺だけ?w↓に激しく同意w(ちくわの神) 大丈夫だ・・それが正常な意見だ!↓(七夜) |
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