★☆こんなはずじゃなかったのに★☆ |
佐伯瑛×デイジーで3年目のクリスマスが過ぎ…正月すぎて…そしてあの場面『頼むから……!』の後です。あのバレンタインデーのチョコを渡すんですが、もうここにはいないとマスターが言って入りなさいと言って……、(デイジー視点)であの後の話(瑛視点)をかこうかなとww
マスターも登場出演しますww
では!↓
『頼むから……耐えられないんだ!!』
『もうこれ以上……、情けない姿をお前に見られるのは』
『人魚と若者はさ……出会うべきものじゃなかったんだ』
『そうすれば――――――――哀しい物語が無くてすんだんだ』
……さようなら
そうやって最後に交わしたあの言葉…………
★☆こんなはずじゃなかったのに…★☆
「…………。」あの場所でアイツと別れてから何時になるだろうか。季節はもう2月―――――あ。そうか……今日は14日、バレンタインデーの日だ。まぁ…もう俺には関係ない話だけどな。あいつはもう
俺の前にはいない、これで良かったんだ…こんな俺と別れて、正解だったんだ。
なのに…なのに―――――――――落ち着かない。
何で――――――――何でなんだよ!!
何でこんなに胸が苦しいんだよっ!!
「……外の空気でも、吸ってくるか。」
と言い俺は出かけてくると言った。
「何で俺、ここに……来たんだろうか。」
目の前に見える光景――――――それはもう閉店した珊瑚礁……アイツのいない珊瑚礁の店……
駄目だ。ここにいると、また一緒に過ごしてきた時間やあの日のこと等を思い出してしまう!
帰ろう―――――――――――――――――――
ガチャ、ララアァン〜?
「っっ!!?!」や、やばい!誰か出てくる、隠れないと――――――――――俺は慌てふためいて
日陰の窓の下に素早く隠れ、じっと様子をうかがった。俺が見た光景は……―――――――
「じゃあ、マスター……瑛によろしく言っといてください。」
「分かりました。瑛には、僕からちゃんと説明して渡しますから…安心してください。」何を?俺に何を説明して渡すんだ?!ってか、俺がいない間に何話してたんだ!?一体―――――――
「では失礼しました。」
「気をつけて、帰るんですよ?」
「……。」帰った、か?もうそろそろ出ても――――――――――いや、やっぱりまだ……――――――
「………そこにいるんだろう?瑛。」
ば…ばれてた!?何でだ?!
「!!??……じいちゃん、何で分かったんだよ。」
「……お前のやることはだいたい始めから知ってるさ。まぁ、折角来たんだから――――――良かったら入りなさい。」
「あぁ……。」折角だし、良いか。まだ時間あるし。
「なぁ、じいちゃん。」
「ん?どうした??」
「さっきまで…アイツと何話してたんだよ。」
「ハハハ。気になるか?」
「そ…そりゃあ気になる、というか……何ていうか。」俺は照れながらぽりぽりと指で頭をかく。
もしかしたら、じいちゃんは最初から俺が来ること、知ってたんだろうか?
「ちょっと待ってなさい―――――――お嬢さんが今日、これを渡しに来たんだよ。」と言い、目の前に出されたのは――――――――――チョコレートだった。
「これって……。」
「瑛に渡しに来たんだ。」
「もう…俺には関係ないことだよ。俺……アイツに、アイツに酷い事させてしまったんだ!俺の事、
もう見る価値なんて…もう…無い、んだ。」
ぽん!
「そんな事は無いさ。」
「嘘だ!嘘に決まってる!!」
「…お前は昔から強情で見栄っ張りなうえ、ケロッとする癖がある。そのうえ心の中で涙をこらえてる意地っ張りのちびすけのまま……それを捨てない限り、お嬢さんをつかみ取る事は出来ない。
それはお前にも分かってるはずだ。」
「ごめん……じいちゃん。俺、どうにかしてた、馬鹿みたいな事、しちまった……。」
「……フフ。分かればそれで良い。お嬢さんは何時までもお前の事を、待ち続ける。お前の事を
信頼し、信じ続けて待ち続けている。今日分かった事を忘れないよう、心にしまい続けなさい……良いね?」と言い笑顔になるじいちゃん。
俺は…何てことしたんだろう。卒業式の日…行ってみようかな。
もう二度と手放したりなんかしない!
俺がそう誓ったんだから……―――――――――
―完―
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ときメモGS2の佐伯瑛×デイジー小説。 マスターも登場出演ww 3年目…あの浜辺で別れた後の、バレンタインデーの話を予想してかいたもの。(ぬるいですが) |
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