いもうと達!〜その10〜
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「ねぇ香織。ちょっとゲームをしない?」

「ん? ゲーム?」

「そ。ゲーム」

「別にいいけど……」

 姉ちゃんとゲームか……あまりいい予感がしないのは何故なんやろ。

「やった♪ じゃ、負けたらバツゲームね♪」

「はぁ!? な、何でバツがあるの!?」

 普通に仲良くゲームするだけでええやん。

 そこに罰を加える必要はどこにもない。

 それなのに――

 

「罰があった方が燃えない?」

「燃えるかもしれないけど……」

 それと同時に危機感が果てしないんだけど。

 姉ちゃんが考える罰なんて、どう考えても酷いのしかない。

 姉ちゃんは、うちを虐めて楽しむような人だから……

「バツゲームは、脱衣でいいでしょ?」

「よくないよ!」

 そんな罰は絶対に認める事なんて出来ない。

「む〜もしかして負けるのが怖いの?」

「怖いよ!」

 物凄く怖いよ。てか、今までスル―してたけど、姉ちゃんのゲームの腕前は物凄いんだよ。

 うちが勝てる見込みなんてほとんどない。

 それなのに罰があるなんて――

「仕方ないわね〜だったらハンデで、先にお姉ちゃんが何枚か脱いであげるわよ♪」

「はぁ!?」

「それなら香織も恥ずかしくないでしょ?」

「そ、そういう問題じゃ……」

 恥ずかしさもあるけど、もっと大事な事を忘れてるやん。

 姉ちゃんが先に服を脱いだら……

 

「あ〜もしかして香織ちゃんは、服を脱いだお姉ちゃんに興奮して集中出来ないのかにゃ♪」

「そんな事――――っ!?」

 物凄くあるけど。

「お望みなら全裸になってあげようか?」

「い、いいわよ!」

 そんな事されたら、うちの理性が持たない。

「な〜んだ。つまんないの」

 つまらないって、あなたは……

「で、そのバツゲームでゲームをしていいのかしら?」

「だ、ダメよ! いや、そもそもゲームはしないの!」

 健全に過ごすのがええ。

「もう、香織は真面目ねぇ〜」

 姉ちゃんが不真面目すぎるんよ。

 

「ま、いいわ。香織の可愛い反応を見る事が出来たし、今日は大人しく部屋で本でも読もうかしらね」

 初めからそうして下さい。

「ふふ……全裸で本を読もうかしらね♪」

「な――っ!?」

「冗談よ冗談♪」

「く……っ」

 遊ばれてる。どこまでも姉ちゃんに遊ばれてるやん。

 

 ほんっと、嫌になるわ。

 

説明
どんどん香織の言葉使いが怪しくなっている気がする。
ブレブレじゃないだろうか?
まぁ、気にしないけどね。
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