真・恋姫無双 魏end 凪の伝 外伝その2
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缶コーヒー

 

11月が後数日で終わりを告げようとしているある日、一刀と凪は遊園地デートからの帰りだった。

 

凪は茶色いフリースのスカートと、茶色いマフラーで柴犬っぽさがさらにup。

 

マフラーで口元が少し隠れた状態での上目遣いで、今日一日何度か一刀は危うく悶え死ぬところだった。

 

周りは大分暗くなり、気温が相当低いらしく吐く息が白い。

 

凪のマンションまで後少しという所で・・・。

 

「ゼミが休講だったから平日に来てみたけど、空いててよかったなー」

 

にっこりと笑う一刀の顔が眩しくて、凪の顔が紅くなる。

 

「は、はい・・・」

 

付き合い始めて半年程経つが、未だに凪はちょっとぎこちなかった。

 

今も一刀のやや後ろを歩き、シッポがパタパタとしているが耳はきゅーんと垂れている幻視が見える。

 

今まで男の子と付き合った事が無い為、距離感が掴めないからだ。

 

一刀もそれを理解しているので、ゆっくりと付き合っていこうと伝えている。

 

ちょっと戸惑っている凪の様子もかわいいなぁ・・・と思う一刀であった。

 

その時、冷たい風が二人の間を吹きぬける。

 

一刀も思わず身震いするが、それは凪も同じだった。

 

そんな凪の側に一刀が体を寄せるのを感じて、凪の手袋をはめた手が恐る恐ると一刀の服の肘を掴む。

 

まだ、腕は組めない。

 

横目でチラリと凪を覗き見れば、やや俯きながらも真っ赤な顔でちょこちょことついてくる姿が。

 

ムラッ・・・とするが、そこはギリギリで抑える

 

ふと見ればジュースの自動販売機があった。

 

「凪、ちょっとコーヒー買うよ」

 

「あ、私が出します」

 

「いいよ、いいよ。凪はちょっと待ってて」

 

財布を出そうとする凪を制して、一刀が小銭で微糖のホットコーヒーを買い、

 

「あちっあちっ」

 

と言いながら凪にポンと投げやり、それを凪が手袋をはめた両手で受け取る。

 

「熱いけど落とさないでね」

 

手袋越しに伝わる暖かさで両手がほんわりするのを感じて、凪が笑顔になる。

 

「寒い時に買った暖かい缶って、ちょっとした幸せを感じますね」

 

フフッと笑う凪の両手に、一刀の両手が添えられた。

 

「それをこうやって包めるオレは、もっともっと幸せを感じてるよ」

 

『最強』の笑顔でやさしく語りかける一刀に、凪は自分の顔が缶よりも熱く感じた。

 

 

 

その頃凪のマンションの一室では────

 

「・・・おおー!手を握った所から流れるように抱きしめおったで!そこや!そこでぶちゅーっといかんかい!」

 

「真桜ちゃん、私も見せてなのー!」

 

「まてまて!今いいとこやねん!もうちょっとや!」

 

「ずるいの!ずるいのー!!」

 

真桜と沙和が軍事用の双眼鏡で覗いていた・・・。

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という訳で第2話です。

 

寒い日に買ったホットはいいよね。という話と、

 

凪に『フリースラップスカート』+マフラーが似合うと思った話です。

 

フリースラップスカートって何だ?と思った方はその単語でぐぐってみてください。

 

それの茶色です。

 

設定としては、キスはしているけどまだ一刀が種馬全開になる前の段階、といった所です。

 

凪の伝シリーズも投稿し始めて今日で1週間ですねー。

 

総PV数が約9000と、なんともありがたい事です。

 

初心者でTINAMIの使い方すらまだよくわかってませんが、これからも頑張ります。

 

さて・・・私の小説の書き方としては、先にプロットの形でズラズラと書いて後から修正して

 

投稿、という形なので投稿時点より結構先のお話を書いているんですが・・・。

 

思春かわいいよ。思春。

 

凪が柴なら、思春はドーベルマンといったイメージですがそのうち思春√も書いてみようかな、

 

というヤバサでした。

 

おかげで目立ちすぎるので大幅な修正が必要になりましたよ。思春との会話バッサリ切った分、

 

実に2話分・・・。グハッ<吐血

 

 

では、また。

 

 

 

説明
※この作品は真・恋姫無双 魏end 凪の伝の外伝になります。

この外伝は時間列が前後する場合がございますのでご注意ください。
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コメント
こちらの凪を想像してみて・・・とっても大変ご馳走様でした!w(深緑)
まーくん様、そこがまさに凪ですよねー。(北山秋三)
出歯亀かよw普段は凛々しい彼女が大人しくてれりこしてる様はまさにギャップ萌ですな(まーくん)
悠なるかな様、思春単体√が見当たらないので考えてみるのもありかと思いまして。(北山秋三)
ポセン様、ありがとうございます。ほんのり加減が出ていれば幸いです。(北山秋三)
買ったコーヒーは本当に微糖なのか?砂糖が口から出てきたのだが・・・ 思春は良いですよね読みたいです(悠なるかな)
ほんのりな甘さ、ちょうどよかとです。(ポセン)
タグ
真・恋姫†無双 北郷一刀   

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