真・恋姫無双 夜の王 第25話
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この作品の一刀は、性格、武力ともに原作とは異なっています。

 

また、一部キャラを否定する場面もございます。

 

ご理解をお願いいたします。

 

まだまだ誤字、脱字や分かりにくい表現などもあると思いますが、

 

こんな自分の作品でも楽しんでいただけたら幸いです。

 

 

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敵兵「後曲が、、崩れました!」

 

馬岱「なっ、韓遂さんは!」

 

敵兵「呂布に打ち取られたようです!そっそれと敵兵達が此方を囲むように広がっています!」

 

馬超「なんだって!くそっ」

 

馬岱「お姉様、このままじゃ囲まれちゃう。いったん引こう」

 

馬超「っっ、でも」

 

兵士「馬超様!あっあれを」

 

馬超「どうした!」

 

兵士「城門が開き、出てきた部隊が我らを囲むように広がって行きます!」

 

馬超「っっ、一旦前に出て包囲されていない場所から引くぞ!」

 

馬岱「お姉、、様。正門が開いてくよ」

 

馬超「、、、」

 

馬岱の怯える声を聞き前を見た馬超は愕然とする

 

たった一つの退路に現われる白銀の旗

 

兵士「白銀の鳳旗、、剣聖いや、、、魔王、鳳薦だ!!」

 

兵士の叫びで頭から怒りは消え、

 

 

馬岱「後ろに深紅の呂旗、、前に白銀の鳳旗、左右に孫旗、周旗、袁旗、灰色の鳳旗、楽旗と李旗に于旗って、、、」

 

ようやく知る

 

馬超「囲まれたのか、、完全に」

 

自分達が既に夜に迷い込んだのだと

 

 

前を見据え、白銀の旗の下で男は笑みを浮かべる

 

一刀「生血を啜れ、血肉を喰らえ、骨を貪れ、今の我らに正義は要らぬ、慈悲は要らぬ、ただ勝利の為に殺しつくせ。全ては大義の為に、行け我が同胞たちよ」

 

兵士「「「「おおおおおおおお!!!!!」」」」

 

そうして虐殺が始まった

 

 

混沌渦巻く戦場で馬岱は問う

 

馬岱「お姉様、、どうするの」

 

馬超「覚悟がある奴だけ付いて来い、、、鳳薦の首を取る」

 

馬超の言葉に数人の兵が頷き付き従う意を見せる

 

馬超「行くぞ!」

 

 

一刀「向かってくるか。馬超」

 

兵士「どうしますか」

 

一刀「動かなくていい」

 

兵士「しかし、」

 

一刀「どのみち、お前達ではアレには敵わない」

 

兵士「分かりました、、」

 

一刀「さて、終わりにしよう。この戦いを」

 

 

馬超が一刀の元へ向かうのを見て動き出す者達がいた

 

凪「馬超が一刀様の元に、、真桜、沙和、行くぞ」

 

真桜「わかっとる!」

 

沙和「うん」

 

 

一蝶「一刀様、、逆狗、私は一刀様の元へ向かいます」

 

逆狗「わかった。主を頼む」

 

一蝶「はい。任されました」

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馬超は進む、母の敵を討つ為に。そして今、たどり着く憎むべき相手の前に

 

馬超「鳳薦ーー!!」   ゴウッ

 

真桜「させるかいな!」  ブンッ

 

沙和「やあー!」     ブンッ

 

     ガキン

 

馬超の一撃は駆け付けた真桜達によって防がれる

 

馬超「ちっ、」

 

凪「(腕が痺れる。四人がかりで止めるのがやっととは)」

 

一度後ろに下がった馬超は再び槍を構える、凪達もまた、次の攻撃に備える

 

 

一刀「俺が憎いか?馬超」

 

そんな時、戦場で発するには不釣り合いなほど穏やかな声で一刀はそう言った

 

馬超「当たり前だ!お前は、、母上を殺した」

 

一刀「そうか。だが、その憎しみに支配される前に周りをみたらどうだ」

 

馬超「周りを、、」

 

そうして馬超が見たモノは今もなお増え続ける涼州兵に死体、血を浴び肩を上げながら息をする従妹の姿

 

馬超「これって、、、」

 

一刀「やはり、見えてなかったのか。馬超この戦、お前の負けだ」

 

馬超「まだだ、まだ戦える!」

 

一刀「もう、終わったんだ。我が軍門に降れ、馬超」

 

一刀の言葉に、辺りは静まり返る

 

 

馬超「ふざけんな!お前は母上に敵だ、そんな相手に降れるか!」

 

一刀「分かっていないな。今俺は全ての命を握っているんだぞ」

 

馬超「どういう意味だ、、」

 

一刀「俺が聞いているのは降るかどうかじゃない。兵を妹を救いたいかどうかを聞いているんだ」

 

馬超「脅すのか、、お前には誇りってもんがないのかよ!」

 

一刀「誇りで勝利が得られるか?得られぬだろう、そんなモノでは」

 

馬超「、、、テメー」

 

怒り、侮蔑を含みながら馬超は一刀を睨む

 

 

一刀「もう一度だけ言おう。馬超、我が軍門に降れ」

 

馬超「、、、、」

 

敵兵「馬超様、降る必要などありません!こんな男に」

 

そう言ってくれる兵士もまた怪我をおっている

 

馬岱「お姉様、、」

 

傍らに立つ妹も戦いで疲れ果てている、

 

一刀「今はまだ生きている、だがもし答えを違えたのなら。死に逝く命がここにあるぞ」

 

馬超「くそ、くそ、くっそおおおおお!」

 

 

 

 

呵責、自責、失意、慙愧、あらゆる激情に身を焼かれながら、馬超は、、、

 

馬超「わかった、、、」

 

馬岱「お姉様、、っっ、ん」

 

屈した。一刀の前に

 

 

一刀「良い答えだ」

 

涙を零す二人を見ながら、一刀は微笑む

 

 

一刀「涼州連合が長、馬超は我が軍門に降った!この戦、我が天の勝利だ!!」

 

   「「「おおおおおおおお」」」

 

こうして、様々な出来事を起こした戦いは終わった。それと同時に朽ちた龍は拠り所を無くす

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       蒼天、今堕ちる

 

 

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馬超が降り、戦いは終わりったすぐに後、明命が一刀の元に来た

 

明命「一刀様!諸侯の何人かが包囲を逃げ出そうとしていますが、、如何しますか?」

 

一刀「捨て置け、馬超と馬岱が降った今。涼州に戻っても何もできまい」

 

明命「はあ、分かりました」

 

一刀「それと、、、涼州兵を町に入れ治療を」

 

馬超「、、鳳薦」

 

一刀の言葉に驚き、馬超は顔を上げた

 

 

明命「でも、、あの人達は皆さんを」

 

一刀「もう敵ではない者たちだ。なら救わねばなるまい、死にゆく者を」

 

馬超「、、、、」

 

明命「はい!分かりました。みなさんに伝えてきます」

 

そう言うと明命は笑顔で町へと駆けて行き、

 

凪達三人は頷き合い、周りで倒れている涼州兵の元に駆けよる

 

 

凪「立てますか、、」

 

敵兵「あっああ、、」

 

凪が差し出した手を涼州兵は戸惑いながら握り返す

 

その様子を馬超達はただ見ていた

 

 

一刀「一蝶、戻るぞ。馬超と馬岱も付いて来い」

 

一蝶「はい」

 

馬超「、、、、」

 

馬岱「、、、、」

 

 

一刀達が門を潜ると民の一人が尋ねる

 

民「鳳薦様、私達に何かできることは?」

 

一刀「男衆は怪我人の移動を、女子供は炊きだしと治療の準備を頼む」

 

一刀の言葉で周りの者達はすぐに動き出し、次々に怪我人が運び込まれる

 

 

涼州兵「うっ、うう」

 

沙和「しっかりするの。こんな所で死ぬなんてウジ虫以下なの」

 

 

斗詩「麗羽様、こっちに包帯を持ってきてください」

 

麗羽「ええ、分かりましたわ」

 

 

獅堂「くそっ、なんで病み上がりでこんなことを」

 

猪々子「そう言って結局はやるんだよなー」

 

獅堂「うるせえ!」

 

 

その様子を見ていた馬超は呟く

 

馬超「どうして、、」

 

一刀「どうして?理由など要らぬだろう。救うことに」

 

馬岱「、、、どういう意味?」

 

一刀「戦いは終わったんだ。ならその時その瞬間からお前達は俺が救うべき存在だ。もう、敵じゃないんだからな」

 

馬超「鳳薦、、お前」

 

一刀「勘違いするなよ。俺はただ、無意味に死ぬ人間が居るのが嫌なだけだ」

 

馬岱「、、、、、」

 

一刀の言葉を聞いた馬超は一刀を見つめ、馬岱は顔を俯ける

 

馬超「鳳薦、、あ「一刀様!」」

 

 

その時、明命が駆けてきた

 

一刀「どうした?」

 

明命「流れの医者だと名乗る人が治療を手伝いたいって言って来ているのです」

 

一刀「どんな奴だ」

 

明命「えっと、白い服を着て。ごっとふぃんが?にとってもこだわりを持ってる人です!」

 

一刀「、、、良い所に来たな。そいつは名医だ、重傷者はそっちに優先的に運べ」

 

明命「はい!」

 

 

一刀「で、何か言ったか?馬超」

 

馬超「なんでもない!」

 

一刀「そうか、ならお前達も動いてくれ。涼州兵の説得は任せたぞ」

 

馬超「ああ、、、、分かった」

 

 

馬超達が離れた後、麗羽が一刀に近寄る

 

麗羽「よろしいんですの、自由に動かせて」

 

一刀「今は人手が無い。それにあいつらの方が諍いは少ないだろ」

 

麗羽「まあ、そうですわね」

 

一刀「今はあれで良い。然る後、服従を誓わせるさ」

 

麗羽「あら、悪い顔ですわね。私そちらの顔の方が好きですわよ」

 

一刀「そうか、もの好きだな。、、、とりあえず今は涼州兵の為に動いてくれ」

 

麗羽「わかりましたわ」

 

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戦後処理、負傷兵の治療、慌ただしくその日の夜は訪れた

 

一刀「、、、、、」   カリカリ

 

音々「入りますぞ」

 

一刀「音々かどうした?」

 

一刀は手を止めずに音々を迎え入れる

 

音々「、、、戦の報告に来たのです」

 

一刀「そうか、頼む」

 

音々「涼州兵の7割は死亡。生き残った者達も馬超と馬岱の部隊以外は逃げ出し、涼州連合は壊滅しましたぞ」

 

一刀「馬超達はどうしてる?」

 

音々「今は大人しくしていますぞ」

 

一刀「そうか。報告ご苦労」

 

 

一刀「、、、、」  

 

音々「、、、、」  

 

一刀「、、、、」  

 

音々「、、、この戦いで、たくさんの人が死んだのです」

 

一刀「ああ」    

 

音々「涼州兵だけではありませんぞ。我が軍の兵達もです」

 

一刀「そうだな」

 

音々「っっ、そうだなではないのです!本当に多くの兵が、、もし普通の籠城戦ならこんなに被害は出てなかったのですぞ!」

 

音々の怒声が部屋に響く、それでもなお一刀は手を止めはしなかった

 

一刀「言いたい事はそれだけか、ならもう出ていけ。俺は忙しい」

 

音々「、、、お前、やっぱり変わったのです。今のお前は ぐすっ 嫌いですぞ」

 

失意、違う、これは悲しみ。自責、違う、責めるべきは己ではない。言葉に出来ぬ感情に覆われ音々は涙をこぼす

 

そして、一刀はようやく手を止める

 

一刀「変わってなどいない。何度も言わせるな」

 

音々「なら、どしうしてそんな平然としているのですか!昔のお前なら、きっと、泣いていたのです。死んだ兵達の為に」

 

一刀「悲しみに縛られるくらいなら、今やるべき仕事をこなすべきだ」

 

音々「お前には人の心が無いのですか!」

 

一刀「、、、、、涙で、誰が救われる」

 

音々「えっ、」

 

一刀「誰も救えぬだろう。なら、涙など流す必要はない。死した命を嘆く暇があるなら、より多くの命を救うべきだ。違うか、音々」

 

音々「それは、、そうですが」

 

一刀「それに俺は決断したんだ。この戦い、大義の為に多くを犠牲にすると。ならば涙など流すべきではない、殺してから流す涙など醜悪な偽善だ」

 

その言葉で、音々は気づく。

 

 

本当は犠牲など出したくないのだと

 

本当は

 

本当は、、、、

 

音々「、、、、、お前、そうやって自分を捨てるのですか。前みたいに」

 

  

   『平和のためには誰がが犠牲にならなくちゃいけない』

 

 

一刀「くく、はっは。違うな、俺はやりたい事をやっている。戦いたいから戦っているんだ」

 

音々「それは、本心なのですか」

 

一刀「ああ、千の犠牲で万が救えるなら俺は千を殺そう。万の犠牲で平和が来るなら俺は万を捨てよう。

全ては平和と大義と、我が欲望の元で。これが俺の本心だ、音々」

 

音々「お前は、悪人ですぞ」

 

一刀「知っている」

 

音々「それと馬鹿です」

 

一刀「、、、、、、、、久しぶりだな。それを言われるのは」

 

音々「だから、、だから音々が、支えてやりますぞ」

 

一刀「音々、、」

 

音々「////」

 

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少し考える素振りをしながら、一刀は音々を見る

 

一刀「なら、さっそく役に立って貰おうか」

 

そういうと一刀は立ち、音々を抱え上げ

 

音々「なっなにするですか!!」

 

寝具の上に放り投げる

 

音々「にゃわっ」

 

一刀「書類仕事で疲れてるんだ。気分転換に付き合ってくれ」

 

音々「なっなにする気ですか///離れろです!この、 んくっ 」

 

一刀「 んっ ふは もう少し静かにしろ」

 

音々「な、ななな」

 

唇を奪われた音々は赤くなり、完全に混乱していた

 

一刀「それでいい」

 

抵抗が無くなったことに気を良くした一刀はそのまま音々の服の間に手を入れていく

 

音々「な、やめろ/// やめろって言ってるいるのです////」

 

一刀「うるさいと言ってるだろ」

 

一刀は体勢を変え、寝具の上に仰向けで寝転び音々も同じように自分の上に仰向けにさせ

 

音々「はなっ  むぐっう 」

 

手の平で音々の口を塞ぎ、もう片方で体を弄る

 

 

音々「っっ////〜〜、、っ////」

 

一刀「良い表情だな」

 

音々の耳に舌を入れ、しばらく反応を楽しんだあと

 

腕を腰の方に伸ばしていく、そして

 

音々「んんっ///」

 

一刀「くくっ、、」

 

夜は深まっていた

 

 

一刀「蒼天は堕ちた、次は幻想を支える緑柱か。」

 

疲れ果て、一刀の胸で寝る音々を見ながら。魔王は次の戦いを思う

 

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蜀のある一室

 

関羽「涼州は敗れたか、、、」

 

孔明「本当は馬超さん達が勝ってくれれば良かったんですが」

 

厳顔「まあ、涼州を使って天に打撃を与えるという目的は達成したんだ。良いではないか」

 

黄忠「桔梗、そういう馬超ちゃん達を利用したような言い方は」

 

厳顔「だが真実じゃろう。それに我らの主は素晴らしいが脆い、こうでもせねばあの魔王には勝てんぞ」

 

趙雲「桔梗の言うとうりだな。雛里、鳳薦は涼州兵を皆殺しにしたのだろう」

 

雛里「あわわ、、逃げてきた諸侯さんの話では生き残った人達も町の中に運び込まれたそうでしゅ」

 

趙雲「連れ込まれた者たちがどうなったか、、それはあの男の悪名を聞けば想像は出来る。そんな者にどうあっても大陸を渡すわけにはいかぬ」

 

関羽「そうだな。漢の希望、涼州が潰えた今。我らがあの男を止めねば」

 

桔梗「、、、そうね」

 

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平和の為に戦いを受け入れる王

 

平和の為に戦いを否定する王

 

 

王が為に王と共に歩む者たち 

 

王が為に王の為に動く者たち

 

 

相容れぬが故に新たな戦いが始まろうとしていた

 

説明
真恋姫無双夜の王第25話、
24話の続きです
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コメント
誤字報告p3涼州兵に死体→涼州兵の死体、母上に敵→母上の敵 時代柄噂の信憑性はしょうがないが相変わらず噂に振り回される蜀陣営ですね^^;(深緑)
ワクワク(readman )
音々が喰われたwww(初代リインフォース)
音々オメデター つか馬超は裏切らないか心配じゃないのかね?(きの)
初コメです!一気に読みました。一刀君がダークヒーローに!かっこいいです!これからも楽しみにしてます^^(龍生)
種馬の封印が!?(ナス)
劉備軍では勝てないだろうなw にしても風に続いて音々とは、今回の一刀はペドか?ww(韻)
一刀と戦えるのは曹操か孫策くらいかな?(イタズラ小僧)
そろそろ三羽烏を!(中原)
獅堂さん、病み上がりなのにこき使われて・・・・・でも結局やるそんな貴方に惚れた!!(ポセン)
蜀というか、一刀がいない劉備軍が情報不備のまま動くのはいつものことですよね・・・。(FALANDIA)
あれ一刀君ロリか?蜀陣営、思い込みだけで情報をきちんと得ないのはいたいな。(ryu)
風にねね…小さい子が次々と、次はシャオか南蛮組か…(akieco)
桔梗が「そうね・・・」はおかしい「そうじゃな・・・」でしょ(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
明命さんそれ違うよ!?むしろ死んじゃうよ!?? 細部まで知らないとはいえ蜀陣営のコメントはなぁ・・・まぁしかたないんですかね?(よーぜふ)
明命それじゃ治すんじゃなくて壊してるwww(poyy)
明命それ違うwww(りょんりょん)
どっちもどっちだろうな。すがりつきたい民はどちらを選ぶ事やら。(黄昏☆ハリマエ)
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