蒼天に翻りし『誠』の旗の下に   真恋姫†無双     歳三演戯
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蒼天に翻りし【誠】の旗の下に・・・

 

序章最終幕    新たなる【誠】の道へ・・・・・

 

「うわっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」体中を稲妻が走り抜けた様な衝撃が襲い再び意識が混濁しだした時・・歳三は全てを理解した・・・・・

 

「俺は幾星霜の昔、確かに【外史】の【管理者】の一人だった・・・本来【管理者】はその管理すべき【外史】に於いて関わりを持つ事を禁じられ、終焉を迎えるべき【外史】に存在する人に対して何らかの感情を持ち、あまつさえ滅び行く事を助けるなどあってはならぬ事だった・・・・だが俺はその【外史】に深く関わり合いを持つ一人の少女とあろうことか恋に堕ちてしまった・・・俺は出来る範囲を超えてまでもその少女を救おうとし、俺達【管理者】を統括する【老人達】と呼ばれる者達の逆鱗にふれた・・・【外史】は突発的に閉じられ・・そこに日々暮らす多くの人達の人生は皆強制的に終了させられ史の彼方に葬られた・・・俺も【管理者】の権限を剥奪され人としての輪廻の中に組み込まれ今後永遠に続く無限地獄に放り出されようとした時に何処からともなく現れた大いなる意志の存在が今の状態になる事を手助けしてくれたうえに今後成すべき事すらも教えてくれた・・・・・そして現在に至った・・・」

 

最後の絶叫と共にピクリとも動かなくなった歳三に【管理者】の青年は静かに語りかける・・・

『どうやら自我の崩壊は免れた様ですね・・・・さてもう気が付かれているのでしょう。』

「ああ、最悪の寝起きだな・・・・全く」瞑目したまま歳三が答える。

『それにしても貴方の能力には驚かされますね・・・全てを認識した途端、貴方が得た情報を一瞬の内に私に転送するなんて・・・』感に堪えぬと言った表情で青年は話す。

「色々くっちゃべるのも面倒なんでな・・・・・」起き上がり座り直しながら心底面倒くさそうに言葉を吐き出す。

『しかし私が貴方に目をつけて貴方を輪廻の輪から引き離す事迄すらも貴方のたてたシナリオの一つだったとは・・・』

「姑息な老人達を欺くにはそのくらいしねえとな・・・・・あの馬鹿共が俺を観察対象から外す為にとった策だ」明らかに今迄の歳三とは違う男が質問に答えている。

「あとテメエには悪いとは思ったが、この【正史】の【管理者】として俺の複製であるテメエを置いたのもこの俺の筋書きだ。」

『そして、貴方を見つけ導き、能力を封印した貴方に精神的なショックを与える事で貴方自身の封印と私に施された封印が同時に解ける・・・其処までが筋書きと、言うことですか。』

「御明答・・・・」

『全く貴方は酷い人・・・・いや恐ろしい人だ。』

「己が大切なものを護る為なら俺ぁ何にでもなってやるぜ・・・・あの日あのクソ爺ィ共に全てを奪われた日からそう決めてんだ。」決意の籠った瞳で虚空を睨む。

その表情を見た青年は居住まいを正し口調を改める。

『では今後私はどのように行動致しましょうか?ご主人様。』

「おいおい、いきなりご主人様かよっ!!」そんな青年の行動に苦笑を漏らしながら歳三は混ぜっ返す。

『貴方様は私の創造主であるが故にそう呼ぶ事が妥当だと判断したのですが?』あくまで生真面目な返答をする青年。

「まあ好きにしな・・・それでテメエの役割なんだが悪いとは思うが今しばらくはこの【正史】の管理者としてあの爺ィ共を監視しててくれ・・頼めるか??」

『了解しましたご主人様。でもご主人様の事を全くサポート出来ないと言うのも些か心苦しいのですが・・・』

「それなら心配いらねえよ、あっちの世界には一足早く【天の御遣い】としてテメエとリンクする予定の奴を飛ばしてっから。」

『その者を通して・・・・』

「っつう事だな。なんせ色々やらなきゃならん事が多くてな・・・ある程度以上の事はテメエに助けてもらわん事には話が進まんからなぁ」

『では今後ご主人様は予定通りの行動ということで宜しいのですか。』

「ああ、あの【外史】に戻って今度こそ俺はアイツとの約束を果たす・・・そして俺自身の新たな【誠】の道って奴を貫いてやんぜっ!!」

『武運長久をお祈りしておりますご主人様。それと要らぬ世話かとは思われましたがご主人様の身体構成等はこちらの方で新たにプログラミングし直しておりますので。』

「おうっ!!手間ぁかけちまったな。まあ今後も色々手間かけるとは思うが宜しく頼むわっ!!」

『御意!!』

「待ってろ・・・今度こそ俺はお前との約束を果たし、お前と共に生きる為に戦ってやんぜ!!この俺の全てでもってな!!」

歳三は今から向かう【外史】で待つ誰かの為に固く決意する。

「じゃあ、行ってくんぜ、俺の新たな戦場によっ。まず最初はあのじゃじゃ馬娘がいる【呉】からだな・・・・・」

『いってらっしゃいませ。』

送り出す青年の声に、背を向けた歳三が軽く手を振り応えた後に歳三の姿は徐々にその空間から消えていく・・・

今、土方歳三の新たなる戦いが始まる・・・・己が内なる【誠】の旗に誓い、そしてその【誠】の道を持って己が護るべき者たちを今度こそ護り切る為に・・・・・      

説明
さてさて長々とお付き合い誠にありがとうございました。
歳三演戯これにて序章の終了でございます。果して続くのでしょうか??いやいや続けてもいいのでしょうか??
まあこんな拙い文章では流石にこれ以上のお目汚しも失礼ですしなんといってもこのまま進めば原作崩壊一直線間違いないので取り敢えずは一旦筆を置かせて頂きます。
ではでは最終章始まりでございます。
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コメント
瓜月様、btbam様コメント誠にありがとうございます。何はともあれ初投稿です。皆様のお目汚しかとは思われますが今後とも宜しくお願いいたします(堕落論)
す、すごい展開っすね・・・続きが楽しみです。(btbam)
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真恋姫†無双 土方歳三 

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