TINAMI学園祭 茶道部の戦い 第1席 |
「さて…もうじき学園祭だな」
部長である榊 鍵(さかきげん)が言った。
この時期になるといろんな高校や大学で文化祭が行われる。
鍵が入学しているTINAMI学園でも学園祭が開催される。
その為茶道部も出展する為部員を集め、打合せをしていた。
「そうですね…鍵さんやっぱり今年も着物やるのですか?」
「それだったら早く言ってよ〜。クリーニングとか出さないといけないし」
部員である岬 藍(みさき あい)東 宮子(あずま みやこ)が言った
茶道部は鍵を入れて7人の小さな部である
部長の榊 鍵
部員は木曽倉 零(きそくら れい)浜田 美佐(はまだ みさ)戎 啓太(えびす けいた)差農 人美(さのう ひとみ)そして今さっき話した2人
顧問が中井 部仁先生(なかい ぶじん)という家庭科の先生だ。
さっきの言葉でわかると思うが茶道部は毎年着物を着て炉の御点前を披露する伝統があった。
「今年は和室ではなく野点をしようと考えてるんだ…中井先生には伝えてある」
「へ〜面白そうですね」
「準備大変そ〜…でもやってみたいかも」
藍,宮子は鍵の提案に賛成してくれた。
しかし反対の声が聞こえてきた
「くだらないわ…そんな事しても人は集まらないわよ」
「そやな…そんな事するんやったら和風喫茶とかにした方がおもろそうやん」
美佐と人美だ。
鍵と美佐の仲の悪さはTINAMI学園のほとんどの人が知っているほど悪いので意見が衝突するのはよくあるのだ。
「人美…和風喫茶にするとしても今からメニューや食材手配をしても間に合わないぞ」
「それについては心配いらんで…メニューはもう考えてあるし食材はすぐにでも手配できるで〜」
「なので和風喫茶にするわ。いいわね鍵」
「よくない!…喫茶なんて茶道と関係ないぞ」
鍵と美佐の意見は平行線をたどった。
そしていつもの様に仲裁する者が現れた。
「まあまあ部長も美佐さんも落ち着いて話し合いましょ」
啓太である。
いつも二人の意見の仲裁をし妥協案を出してくれ、二人もそれに納得するのがいつものパターンだ。
「話は一通りわかりました…なので和風喫茶でメニューは和菓子のみにして野点も出来るようにすればいいんじゃないかな?」
しかし今回は違っていた。
「啓太…すまんが却下だ」
「却下よ戎君」
「何でだよ」
「いつもは納得できるけど今回ばかりは納得できない」
「そうです…なぜ喫茶店なのに和菓子しか出しちゃいけないの。おかしいですわ」
「それを言うなら茶道を習っているのになぜその腕前を披露できないのだ」
二人の反論に流石の啓太も黙ってしまった。
「お〜い出し物決まったか〜?」
最悪なタイミングで顧問の中井先生が会議が終わり和室に入ってきた。
「とりあえず鍵が言っていた野点の件は場所確保しといたぞ」
意見が対立していた二人は先生に向かって言った。
「「先生!どっち(どちら)の意見がいいと思いますか(思われますか)!」」
「待ってくれ意見といってもなにもわからんぞ」
二人は自分の提案を中井先生に言った。
少し考えた中井先生は言った。
「だったら二つやればいいだろう和風喫茶を和室で野点は中庭で…」
その言葉に二人は納得した。
「わかりました」
「でしたら…」
「「勝負だ(ですわ)!」」
という事になり鍵が野点チームを美佐は和風喫茶チームを仕切る事になった
つづく
説明 | ||
とても遅くなりましたが参加いたします。 この話に出てくる名前…わかる人にはわかるかもしれないです。 うまく書けたかな…? 不安です…。 誹謗中傷はやめて下さいね…。 水無月さんは弱い生き物なので…。 |
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