いもうと達!〜その11〜
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 ああ……初音お姉ちゃん。

 初音お姉ちゃんのお布団。

 ふかふかで、とても良い匂いがする。

 初音お姉ちゃんのお布団に包まるだけで、まるで初音お姉ちゃんに抱き締められているような

感覚に陥ってしまう。

「はぁ……初音お姉ちゃん……」

「何かしら小夜子」

 …………え?

「は、初音お姉ちゃん……?」

 恐る恐る声のした方を向くとやはり初音お姉ちゃんがいた。

 そうだよね。わたしが初音お姉ちゃんの声を聞き間違えるはずがないもんね。

「は、初音お姉ちゃん。これは、その――」

「それは私の布団だよ」

「あ、うん。そうなんだけど……」

 あう〜何て言い訳をすればいいのかな?

 普通に気持ち悪いよね。布団に包まって匂いを嗅いでいるなんて……

「小夜子……」

「か、かたつむりっ!」

「え?」

 な、何をやっているんだろう。

 パニックになり過ぎて変な事を言っちゃったよ。

 布団に包まっている姿をカタツムリに例えるなんて……

 

「……ぷっ。」

「は、初音お姉ちゃん?」

「ぷふっ……か、カタツムリって……」

 あ、あれ? 怒っていない?

「そんな可愛い事言われたら、何も言えなくなっちゃうわ」

「初音お姉ちゃん……」

「ほんと、小夜子は可愛いわね♪」

「あ、あぅ……」

 何でだろう。とっても恥ずかしい。

 もともと恥ずかしい事をしてたけど、余計に恥ずかしいよぉ。

 でも――

 

 これは、これで悪くはないのかな?

 初音お姉ちゃんの笑顔を見る事が出来たし、何より――

 

 お布団に染みついた初音お姉ちゃんの匂いを堪能出来たから。

 

説明
話が本気で迷子になってきている今日この頃。
どこかで軌道修正しないとなぁ……
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