花蓮?無双 29時間目 (策…) |
鈴々と別れた3人は火軍本陣を目指していた。
「朱里よ…どうするのじゃ」
「鈴々を見捨てるつもりか」
桔梗と焔耶は火軍に向かいながら朱里に詰め寄った。
しかし朱里は平然としていた。
「大丈夫ですよ…味方がすぐそこまで来ていますから」
そして朱里はある旗の集団を見た。
その態度が2人には納得できなかった。
「味方といってもの〜」
「我ら3人しか…!!」
焔耶が話している途中で朱里の言う味方がやってきたのだった。
「あれれ〜朱里ちゃんじゃないですか〜」
「…朱里……敵?」
「朱里…この前の話本当なの〜」
あの時凪を援護する為に部隊を出した3人だった。
朱里の報告で凪と同じ方向に向かっているのは知っていた。
朱里は平然としていたが2人はある言葉に引っかかった。
「どういう事なのだ朱里」
「なぜ尚香殿たちが朱里の真名を知っておるのじゃ」
「その事はいずれ話ます…。穏さんわたしぃ達4人蜀から抜け火軍につく事にしたんでしゅ」
そういうと朱里は頭を下げた。
火軍3人はその言葉に違和感を持った。
「朱里ったら鈴々のマネージャーしすぎで数も数えられなくなったの〜」
「……朱里……1人足りない」
「まさかと思うのですが〜」
確かに4人で火に寝返ったのだったが鈴々は今凪と闘っておりこの場にはいなかったのだった。
そのことを思い出した朱里は火軍3人に伝えようとした……が、
「はわわ〜そうでした!!今鈴々ちゃんが!!追われて戦ってアイドルでご飯が!!」
やはりカミカミ軍師であった…。
喧嘩師2人は朱里の代わりに説明をした。
「朱里よ少しは落ち着かんが!!」
「さっき朱里が言ったように私たちは蜀軍を抜けてきました…その為に今は蜀軍に追われています」
「その姿を見た楽進殿が攻撃を仕掛けて来ての…今連れが儂らを逃がす為に楽進殿と戦っているのじゃ」
喧嘩師の話を聞いて穏はある策が思いついた。
「そうなのですか〜♪じゃあ鈴々ちゃんと凪ちゃんの事は任せてくださ〜い♪」
「でも3人はどうするの〜」
「………来る?」
「そ〜ですね〜…凪ちゃんと同じ子がまだ2人いますしね〜…とりあえず3人は私たちが捕らえたってことにして冥琳さんの所に行ってもらいましょう〜」
「そうなんですか…だったらそれが一番でしょうね…仕方がありませんね縛ってください」
「でしたら穏さんたちの誰かの兵士も一緒に来てくだしゃい」
穏としては凪と同じようなことがあると対処のしようがもうないので朱里たちに提案した。
朱里たちも納得し了承した。
しかしある者が参戦を希望した。
「…儂はお主らと一緒に行くぞ」
桔梗だった。
桔梗はみんなの獲物を見てそうしようと思ったのだった。
「?なんでですか〜」
「お主らの獲物を見ると近距離に特化しとるように見える」
「確かに〜」
「ならば儂が役立つと思っての〜」
そういうと桔梗は自分の獲物である豪天砲を見せた。
それを見た穏は決めた。
「なるほど〜…じゃあ厳顔さん」
「桔梗じゃ…そう呼べ」
「桔梗さんは一緒に来てください。私の事は穏とお呼び下さい」
穏はそういうと部隊の兵士を朱里たちにつかせて本陣に向かわせた。
「それで穏よ…これからどうするのじゃ」
「とりあえず凪ちゃんはこのまま鈴々ちゃんと戦ってもらいます…その間に蜀軍を私達で倒しちゃいます」
「なるほど〜…しかし楽進の部隊はどうするのじゃ」
「それはですね〜」
「シャオが指示して鈴々の邪魔をしない様にすればいいでしょ」
小蓮の言葉に穏は少し驚いた。
穏もそのつもりでいたのだが小蓮が先に言ったからだ.
「さすがシャオ様です…」
「ま〜ね…色々番組に出て勉強したんだから♪」
「………早く…行く」
「そ〜ですね〜♪それじゃ〜蜀軍を倒しちゃいまよ〜」
方針の決まった穏たちは部隊を引き連れて喧嘩に乱入しに行った。
その頃焔耶は本当の事が知りたくて朱里に聞いていた。
「朱里…本当にどういう事なんだ」
「焔耶しゃん…この事は他言無用です…約束できましゅね」
「ああ…」
そして朱里はあの外史と天の事焔耶に教えた。
「にわかに信じられないけど…火軍のみんなの態度を見ると何となく納得できるな」
「そうですよね…普通ならこんな話信じられないですよね」
「いや…朱里がそういうんだ……信じるよ」
「ありがとうございます」
そして朱里たちは穏の兵士と一緒に火軍の本陣に向かった。
凪たちが戦場に向かって数時間が経過したある時、伝令が冥琳たちの所にやってきた。
「周瑜さま!!陸遜部隊の兵が蜀軍の武将2人を捕らえてきました」
「わかった…すぐここまで来るよう伝えろ!!」
「誰でしょうね」
「わからんさ…会うしかないだろう」
「そうですね…華雄さん,璃々絶対手を出さないで下さいね」
「アア…」「ワカリ…マシタ」
紫苑が一刀大好き連合2人に釘を刺したところで捕らえられた2人が冥琳たちの前に現れた。
「諸葛亮孔明と申します…私と隣にいる魏延…火軍に投降いたします」
朱里の顔を見て2人は安心した。
「堅苦しいことはいいわ朱里ちゃん」
「そうだぞ…とりあえず縄をほどかせよう…誰かある!!」
冥琳の命令により縄はすぐに外された。
そして紫苑はあることが気になった。
「2人だけなの?」
「いえ…本来はあと3人いました」
「3人とな…」
「はい…愛紗さん,鈴々ちゃん,桔梗さんです」
「桔梗?」
「厳顔様の事です」
元北郷軍の勇将の2人も火に入りなおかつ一刀が仲間に入れたいと思っていた2人も入って冥琳たちは安心した。
「なるほど…それでその3人は」
「愛紗ちゃんだったらすぐにでもこっちに来てもよさそうなのに」
「実は…」
朱里は愛紗たちの行動を伝えた。
それを聞いた冥琳は頭を抱えながら、紫苑は微笑みながら言った。
「まったく…凪は本当に…まあ鈴々なら大丈夫だろうが」
「ご主人さま大好きな愛紗ちゃんらしいわね」
冥琳は2人をどうするか考え、そして伝えた。
「朱里よ…北郷のところに行ってくれんか」
「はわ?どうしてですか?」
「華琳ちゃんがご主人さまを手術してどうなったのかわからんのでな」
「わかりました」
そういうと朱里は一礼をして一刀のいる城に向かった。
「あとは魏延ちゃんはここで待機してくれないかしら?」
「そうだな…魏延よいいか?」
「わかった従うよ…それと真名である焔耶と呼んでくれ」
「これからよろしく頼む…焔耶」
「焔耶ちゃん」
そうして焔耶を加えた火軍本隊は反撃の機会を虎視眈々と待った。
つづく
説明 | ||
みなさんありがとうございます!! お気に入り100人超えました。 本当にありがとうございます♪ これからもがんばりますのでよろしくお願いします。 自分の事はいいとしてまだ続きます… しかしもうそろそろこの戦いは終わるかな? 予告します…30章は愛紗が…!! うまく書けたかな…? 不安です…。 誹謗中傷はやめて下さいね…。 水無月さんは弱い生き物なので…。 |
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コメント | ||
とりあえず、これで朱里・桔梗・焔耶が火軍入り、と。鈴々と愛紗の方は、果たして大丈夫だろうか?(クラスター・ジャドウ) 火軍の総戦力がとんでもないことに…(M.N.F.) 愛紗が・・・きになるぞ〜!(CANTY) 天才軍師が三人いるとか凄すぎだろ(VVV計画の被験者) 焔耶がんばれ!後、愛紗気になる。(btbam) 焔耶はめちゃくちゃ好感持てるのになぁ。(poyy) |
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